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白い恋人たち(撮影会 打ち合わせ編)

白い恋人たち(撮影会 打ち合わせ編)


「おい彼女を紹介してくれよ」奈緒子の彼氏が肘打ちに遭いながらも私に愛想をしながら奈緒子に言った。


「うんもう!」奈緒子はにらみ加減で「彼女の名前は”紺野 結衣”中学生の時の同級生 高校は違うところに入ったけど中学時代は仲良しカルテットだったんだよ。」


「へえ~結衣ちゃんって言うんだ」って佐織のの彼氏が私を覗き込む。


「うんもう・・・あんたも?」って彼氏の腕を引っ張り自分の横に戻す。


思わず奈緒子がくすくすと笑うと残りのメンバーも思わずつられて笑いだした。


奈緒子の横にいる人が「じゃ自己紹介 俺奈緒子に彼氏やってる”斎藤 晃”」


佐織の横の人が「佐織の彼氏役の”佐々木小次郎”う・・・じゃなく”佐々木裕次郎”」


佐織が小次郎ってところで肘鉄でつつく


最後の人が「裕未の幼馴染兼彼氏やってる”宮本健太”」って挨拶してくれた。


宮本君が「俺と斎藤が海王大学で1回生で佐々木は一つ下、皆同じ町内で小さいころからつるんで遊んでた。」って3人で笑う。


奈緒子が「こんな場所でなく早く中に入ろうよ。」って少し震えながら言うと


皆が「「了解」」ってぞろぞろペンションに入って行った。


中に入るとオーナー夫人の佳代子さんが「奈緒子ちゃん達、大広間使っていいよ」って言ってくれたので「「ありがとうございます」」ってお礼を言いつつ大広間に向かった。


中に入ると、奈緒子が「私飲み物買ってくるわ。何がいい」


「アイスレモンティー」「ホットココア」「ポカリ」って次々皆注文する。


奈緒子は「了解」って言いつつ彼氏の腕をつかんで「荷物係り連れてくね」って笑顔で部屋を出て行った。


宮本君が「そういえば、先程ゲレンデで事件が遭ったらしいって。しかもお巡りさんも来ていたらしいし、少し前になにやらがたついていたよ。何か見た」って聞いてきた。


襲われたのを気にして、裕未がパ-ッと顔を赤くしてうつむく。


しばらく沈黙の後・・・。


佐織が裕未の肩をポンと触って「ゲレンデの事件って私達なの。一番の被害者は裕未だから宮本さん裕未をいたわってあげてね」って事件の話をし始める。


ちょうどその時奈緒子たちも帰ってきて、男性陣はかなり憤慨して特に裕未の彼氏の宮本さんは警察に殴りこみをかける勢いだった。


宮本さんが立ち上がったところで私の携帯の着信音が・・・。


「もしもし。はい いいですよ」


お義母さんからの電話だった。


「結衣ちゃん。今から打ち合わせしたいけどいいかな」


「私はいいのですけど、友達はちょっと・・・聞いてみます」


「あの・・奈緒子たちには朝ちょっと話していた撮影会の打ち合わせを今からしたいって、いいかな」


男性陣は「なんや、その話・・撮影会?・・どんなん?」って言う。


奈緒子は「私達は良いよね」って裕未と佐織に合意を求める。


事件の話をそらしたいのか、裕未が「良いよ聞くぐらいなら」佐織は「裕未が良いって言うのなら私もいいよ」って賛成してくれた。


奈緒子が彼氏の腕を取り「いいよね聞く位なら良いわね」って甘え脅す。


宮本君が座ったところで斉藤さんが「まあ俺たちも聞く位なら良いかな、そうだよな」って残りの男性陣に声をかける。


二人とも彼女の顔を見て「・・・聞くだけ聞くか」って何とか賛成してくれた。


「もしもし。皆さんお話は聞くそうです」ってお義母さんに返事をする。


「分かったわ。説得は得意だから結衣ちゃんは何も言わなくて良いから。十分後にその部屋に行くわ。じゃその時」って電話が切られた。


「本当にどんなことするのかい」度胸が据わったのか興味か内容を聞いてくる男性陣に私は「ごめんなさい。何かのイベント用って事しかしら知らないの」って答えるしかなっかった。


「ふうん~・・・」とりあえず皆、奈緒子たちが買って来た飲み物を飲み始める。


そして話は私たちのアルバイトの話になった。


「奈緒子。大変だったらしいな」


「すごかったのよ。お客さんは山のように訪れるし・・・てんやわんやだったのよ。それも皆、結衣がいたからなの」って私を見て笑う。


佐織も同調して「最初はわからなかったんだけど白鳥 葵ってばれてから、結衣見たさにお客さんがいっぱい来てねすごかったんだ。」


私がばつが悪い顔をすると。


「でも、ねえ」佐織と裕未に向かって「忙しかったけど、めっちゃ楽しくもあったよね」って同意を求めた。


「うんうん」って大きく縦にに首を振る佐織たち。


私は奈緒子たちに迷惑をかけたと思っていたのに・・・少しほっとした。


アルバイトの話が中身に移ろうとした時にドアをノックする音がする。


奈緒子が「その話はまた後でね」って「はい!どうぞ」って返事をした。


ドアを開けてお義母さんが入ってくる「皆さん。盛り上がり中ごめんなさいね。葵ちゃんにはあまり内容を知らせてなかったの」


お義母さんは皆に名刺を渡しつつ「ジュジュの総編集をやってる進藤 洋子です。横にいるのはスタイリストの粥川さんとマネージメントの荘川くん」って紹介した。


「まずはどんなことかを言うと、ジュジュのバレンタインデー向けのチョコレート特集の駒写真とタイアップメーカーさんのバレンタインデー用CM撮影なの。葵ちゃんはジュジュの専属だからメインなんだけど一組じゃお話にならないけど貴方達が出演してもらえればぴったりの人数になるわ」って内容を説明する。


奈緒子たちは彼氏と顔を見合わせて結構大きな話にびっくりする。


「私なんて演技できないですし・・・」って裕未がビビりながら言うと、男性陣からは「うんうん」ってうなずく人もいる。


「大丈夫よ。演技力なんていらないのよ、変な演技なんて邪魔なだけ。男性諸君は一足早いチョコレートがもらえるし、一度ぐらい雑誌に載ると自慢になるわよ」


元来眼立ちたがり屋な裕未がそれを聞いて「私やります」そして彼氏の横腹を肘でつついて「出てね」って反脅し気味に笑いながら言った。


「でも私・・・」はずかしやがりな佐織は尻ごみする。


「一度ぐらいいいかな。皆もいいわよね」ってリーダー役の奈緒子が言うと「え~」って佐織が彼氏の腕をつかんで、真っ赤な顔で首を横に振る。


佐織の頭をなぜながら「僕がフォローしてあげるよ」って彼氏が奈緒子に賛同する。


「佐々木はこういう事は大好きだからな。佐織ちゃん彼氏も言っていることだし、皆で出よう」って男性陣のリーダー格の斎藤さんが最終決定をした。


お母さんは佐織の態度を微笑ましく見ながら「皆さんありがとうね。まあ撮影はアドリブばっかだからセリフを覚えることもないし、粥川さん衣装サイズをお願いね」


私たちは部屋に戻って奈緒子たちのサイズ計測をしたと言っても簡易計測ですぐ終わった。


裕未が「なんだこれで終わり?」って物足りなさそうに言うと。


「今回はスキーウエアーや上着がメインですから簡単ですけど町に戻ったらしっかり計測するわよ。」って笑いながら粥川さんが言った。


奈緒子たちは「え・・・ここだけじゃないのですか?」って聞く。


私は「奈緒子CMのワンカットシーンがあるんだって、でも物の数秒よ」お義母さんから少ししか聞かなかった概要を話した。


「なにそれって」


「なんでもチョコを選ぶシーンって聞いたよ。ごめん帰ってから半日ほどまたお願いね」って両手を合わせて拝んだ。


「皆。可愛い衣装を用意するから楽しみにね」って粥川さんがウインクした。


「しかも今回と次回の着た衣装は全部進呈するって総編集長が言ってたよ。」


佐織が「やった!!」って手を握って喜んだ。


ドアをノックする音がした後「粥ちゃん。終わった?」って尋ねる声がした。


「良いわよ。」ってドアまで行き扉を開ける。


マネージメント担当の荘川さんが顔を出し「中に入ってもいいかな」って聞いてきた。


「はい。良いですよ」って奈緒子が答えると荘川さんが入ってきた。


撮影用の打ち合わせはあっという間に終わり。荘川さんと粥川さんが「じゃあ明日よろしく」って帰って行った。


お義母さんは「この後はフリーだから夕食後に皆でナイターに行くといいわよ。但し葵ちゃんを除いてね」


「え~・・・私だけ駄目・・・」がっくりとうなだれる。


「だって結衣は主役だもんね」って私の肩を叩いて慰めてくれる奈緒子。でも彼氏と一緒なので笑顔がこぼれてる。


夕食後奈緒子たちはナイタースキーへ「結衣。悪いわね」って手を振って奈緒子たちはナイターへ出かけて行った。









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