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暗躍

命からがらアジトへと戻った男は、入り口前にいた二人の男に倒れこんだ。

「は、はぁ…はぁ…着いた…

お…おれを…はぁ…ボスのところへ…」


「お、おいムンド!何があった!!その怪我はどうした!!」


ムンドと呼ばれた男は何かに怯えるかのように、後ろを何度も振り返り、はたまた無駄な時間を食らわせられている目の前の男二人に怒りをぶつけるように、声を荒げて怒鳴りつけた。

「うるせええええ!!!!とにかく!!俺を早くボスのとこへ連れていけ!!!」


あまりの勢いに気圧され、二人はムンドを抱えてボスの部屋に飛び込んだ。

「ボス!ノックもせずに失礼します!ムンドが戻りました!ほかのメンバーはいません!緊急事態のようです!」


「ほう…ところで…お前は何者かにやられ、のこのこ帰ってきたってってんだな?ムンド。あ?」

薄暗い部屋の奥に座っていた男は、持っていたグラスを握り潰してムンドに投げつけた。


「うぐっ!!ボス!待ってくれ!奴の事の話を聞いてくれ!!」


「っち!ああ。わぁーったよ。で、何があった。」


ボスは怠そうにムンドに話を続けるように促す。


「は、はい!おれたちはいつもの任務通りあの娘をいびりに行っていたんです。すると突然、夜が訪れたのです。そして、夜の空間から一塊の闇が…!」


こうして、ムンドは王都であった事の一部始終を語った。


「その力…魔王様と並ぶ…いや、勝るか…!?

それはない…か。

とはいえ、その力は危険だな。

ミルズ、ガズラ。ムンドとともに偵察に向かえ。餓狼がろう隊から隠密衆を使っていい。ムンド、来い。回復させておこう。」


ボスにそう言われ、ムンドは荒い呼吸でボス、ガリスト=サージの元へと跪いた。

ガリストはムンドの体に手を添えると薄く光り、傷がみるみるうちに回復した。


「これで行けんだろ。さあ、行け。」


「「はっ!!」」



ムンド達は一礼し、その場を後にした。


この組織、玄武の精鋭部隊である餓狼隊より、隠密活動に優れた者たち7名を連れて再び王都へと向かった。













「それで、そやつは使えるのか?玄武の動きも活発になっている。

対応に追われるばかりでは埒が明かん。魔王の奴め。戦争で勇者の相手をしながらも王都で暗躍するとは。本当に厄介だ。」


王都王城。玉座に座った王が目の前に控えた少女に問う。


「はい、国王さま。彼…、ムラマサの力は絶大です。それこそ、勇者様を容易に屠れる程に。」

跪いた少女は答えた。








「そうか。では、何としてでもそのムラマサとやらをこちらに引き込め。くれぐれもハボと玄武の奴らには漏らすなよ。ユリスよ…」



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