''No turning back''(後には引けない)
誰しもみんな小さい頃の想い出があると思う、朝から母親に叩き起こされたり学校から帰
ったら直ぐに友達と公園まで行って夕方まで遊んでいて親に怒られたり、塾に通ったり
私も7歳までは、みんなと同じように楽しい日もあった、今思い出すと私の幼い頃の記憶
と言えば病院での生活が大半をしめていて友達と言える友達は少なかった。
たいてい話す相手は看護師さん
なぜ病院に居るかって?私にも解らない内臓の機能不全と、その時は言われていた
気がついたら他の病院から、この病院に転院させられて来た
今となっては遠い昔の思い出だけど 毎日のつまらない病院生活で
今でも鮮明に覚えている、忘れる事の出来ない、その出来事は、
あの病室から始まった・・・
Chapter1 ''No turning back''
ある日の夕方、病室のベッドで横になり本を読んでいた時
視界に入った向かえの建物の窓に何かが動いているのを視界に感じて目線をそっちに向け
ると
4階建てのビルの窓の内側に目張りはしてあるが,部屋の中でライトを照らしていて窓に人
とわかるシルエットがクッキリと見えた
そのビルはもう何十年も使われていないビルのようで、人影を初めて目にした
だけど数分でその姿は見えなくなった
その建物のエントランスは建物の反対側にあり、出入りする姿を病室からは見えなかった
が、とっくの昔に廃墟のはずなのにと思っていた
時が過ぎて忘れた頃にまた窓越しに同じシルエットが
また同じ階の同じ窓に前と同じ時間位だ、 向こうからは窓に白いシートのようなもの
が貼られているからこちらは見えていないようだ
何をしているのか・・秘密の取引?工事の関係者?
忘れた頃に、また姿が見えて何か違和感を感じてタブレットのカレンダーアプリにその姿
を見た時の日付にチェックしておいた
いろんな妄想が湧き始め、その人への興味へと変わり始め
夜空の星を見たいから・・と、言う口実で、後日またビルにあの人が来た時のために双眼
鏡を母親に頼んでもらい用意してもらった
4階のビルの人が姿を現すようになって、ある特定の曜日だという事がわかってまたメモ
しておいたが双眼鏡では直接観るのと、あまり変わりは無かった
数ヶ月が過ぎ、姿を表す時間帯と日にちが大体分かってきた
私の病室にはテレビとかは無くて有るのは両親に渡されたタブレット端末だけ、
検索とか知りたい情報はネットで調べられるけど、ほとんどは何冊も有る Book エリアの
本を借りて来て病室で
調べものを探したり推理小説を読み漁っている、デジタルの本より紙の本の方が私は、読
んだ気がして、入院生活は時間ならいくらでもあるから
でもこの人の行動が気になり、と言うか暇すぎるから検索してみようと思い
姿を現す曜日と日にちを過去のカレンダーアプリで見直すと
毎月15日の数日前 それは土曜と日曜日が15日だとすると14日か13日
に向かえのビルに定期的に来ている事がわかった
でも何をしに来ているのか無性に気になってきて仕方がなかった
この人の行動が不可解で、すごい興味が湧き始めたが体調の良い時だけ調べ物をしていた
何となく曜日と日にちで検索してみて
疑うべき点はいくつか有る、第一候補として金融機関の忙しい日で、多額の取引が行われて
大きな金額が動く日と解り、同時に株価の値がかなり変動する日だと言う事を突き止めた
がまだ半信半疑な点もある
でも母が証券会社で投資家を相手にしていた頃、いつも夜遅くに帰宅してから入院している私
に帰宅連絡メールが来ていた日だからそう思ったのかも、でも何故、何をしにここに来て
いるの?廃墟のビルでこの人は何をしているの?
と言う謎めいた事に興味が湧く
ある日ネットのライブニュースを観ていたら国会議員の裏金問題のニュースが流れていた
そこに写し出された人物は有名な国会議員らしく 多額の政治資金法で着服した疑いを掛
けられ記者に問い詰められている報道ニュースだった、お金に目が眩んだ悪徳政治家か〜
と見ていたら
その人の横に映っていた人が、あれ?あの廃墟ビルに来ている人に体型や歩き方やシルエ
ットがそっくりで⻑い髪を後ろで結んでいて似ているように見えたが
まさか?と思ったけどもしかして?と
更に興味が湧き どうしたらこの人の事を調べられるかと考えて更にネットで議員名簿
などを色々調べあげて、ある事実がわかった
それはシルエットが似ている人は大物議員の秘書のビル・マグワイヤーと言う名前の人と
分かり、この人の事を詳しく調べようと更に検索して過去の経歴、出身地、家族構成など
なんだか探偵のような事をしていると、なんだかどんどん楽しくなってきた
暇つぶしの時間に小説を読む感覚とは違うなんとも言えない時間と、何だか探偵をしてい
るようで病気を忘れられるひと時でもあった 私が内臓の疾患で7歳からこの病院とは違
う所に居たけどトータルの入院生活が10年間の間、いつも他にやることもなかったしね
廃墟のビルに来てるいが、この人は何故このビルに来ているのか?この建物に入れるのは
何故か?
そこでビルの管理会社を市のネットで調べたらなんと、このビルの元の持ち主はヘンリ
ー・マグワイヤー
ビル・マグワイヤーの父の名前で登録されていたのだ、ヘンリーは親の財力で政界入りを
果たしたともネットに出ていた
息子だから中に入れる事が出来る事実を突き止めた(ふふふ)
もしかして議員の闇資金をここに隠しているのでは?と確証も無いのに勝手な推測をして
いる
こんな事をして妄想を膨らましている自分がなんとも面白く楽しい時間だ
ある日の午前中に病院から久しぶりに外に出られる時があり
外と言っても敷地内をグルッと建物の周りを歩く程度で、小さなベンチに座ってお茶を飲
む程度の事だったが
=たまの日光浴にもなるし気分が落ちつく時間なのだ,
と同年代の患者の名前も知らない、たまに話すと言うより向こうが勝手に近づいてきて話していたのを上の
空で聞いていただけ
=少しの時間だけど一人の自由な時間とも話していた、・・マリー=*いつもあんた一人じゃんと内心
では思っていたけど
そうだ!その時、その時間を使って隣のビルに行って来ようと
前もって計画してʻ事前に小型のペンライトや小道具を用意して当日を待ち望んでいた
その日は、あの秘書の来る日の1週間前の7日の木曜日
そしてやっと外に出られると思いながら、*ん?まてよ?
(履き慣れないスニーカーを履き歩きながらふと考えた)
*ビルには近づけるが中には鍵が無いから入れるわけがないじゃん・・と
だがもう計画は始まっているから行くだけ行ってみようと再び歩きだしてビルの脇に
近づいた時に窓ガラスが割れていると言うよりヒビが入っている窓を見つけて
靴の裏でグイッと押して手が入るように押し広げて鍵を開けて
周りをキョロキョロと警戒しながら内心ドキドキしながら中に入ったが、不法侵入するの
に何故か冷静な自分に笑えた
昼間は窓に目張りは、してはあるが隙間から光が入り少しだけ視界があった
中通路まで行くと流石に暗く持ってきたからペンライトを点けて階段を登ろうとした時に
ウィーンと電子音が静まり返ったフィロアーで聞こえてきた、上を良く見ると監視カメラ
が動いている、*誰がなんのために? カメラは一定の感覚で上下左右に等間隔で録画してい
るのを時間を掛けて観察し、*どうしよう?と思ったがここまで来て引き返すなんて出来な
いと思いカメラの高さが3m 位で何かで目隠しが出来ないかと侵入した部屋まで戻り何か
無いかと探したら物置にモップと雑巾を見つけてそれを使いカメラが向きを変えたその隙
にカメラの下まで行きモップの先に雑巾を乗せてカメラに引っ掛けて目隠しをした、4階
まで上り詰めたが普段運動もしていないから息が切れたが、なんだかアドレナリンが出て
いたのか震えが出ていたが気持ちが高ぶりもあり、一呼吸おいて
ペットボトルの蓋を開けて水を飲み病室から見えた、あの部屋まで行ってみるとそこには
カメラは無かったが、その部屋の隅にかなり大きめのロッカーがあり、そのロッカーの前
には人の靴の跡と言うか床一面が埃だらけだったがライトの光で歩いた所だけ床が光って見えていた
そのロッカーの6番と書かれている前だけ足跡の誇りが無かった
ふと自分の足跡も振り返ってみたらハッキリと残ってしまっている
探偵小説を読み漁っているのに我ながらうっかりしていた
だがもうしょうがないのでロッカーを開けようと取手を引くが鍵がかかっている
諦めかけたがここまで来て諦めるわけにもいかないので周りを見たら鉄パイプが2本転が
っているのを見つけ
扉の隙間に挟み込み先端を潰して何とかロッカーの隙間にねじ込みテコの原理でロッカー
をこじ開けることに成功した中には思っていた通り黑いキャリーケースが3個と紙袋が
1つ入っていた
*間違いなくこれは現金だ と勝手な判断で一階まで 3往復で何とか途中で休憩しながら持
って降りたがタイヤが付いていて思いのほか階段以外は楽だったが、あまりの興奮と緊張
で今思えばアドレナリンが出ていたのか、この私が入院しているだなんて忘れて動けてい
た、そしてキャリーケースを病室に運ぶ訳にもいかないので一階の入ってきた部屋の窓の
外に建築資材がシートに被せられて置いてあったので見えないように枯れ草で隠してか
ら、既にもう走れないから興奮した気持ちを落ち着かせながら、ゆっくり歩いて戻り小さ
い公園のベンチに座る間も無く看護師が迎えに来てバレないように荒れた呼吸の息遣いを
抑えながら病室に戻った
病室に戻りさっきの行動を思い出して足跡や自分が居た形跡の証拠を消して、*押し広げた
窓もテープで直し監視カメラの雑巾とモップも元の場所に戻し看護師が使う手袋を所定の
ゴミ箱に捨てながら再確認した が、途中休憩をしながらだったが、あまりにも突然動いた
から身体の震えが暫く続いて、一気に体調が悪くなり看護師が慌てていた
そして少し落ち着いてから次の計画を考えてみたが、窓の外に見える向かえのビルに監視
カメラの不具合に気づいたのか、あのビル・マグワイヤーと数人の姿がライトの光で窓に
映し出されていて、そっとカーテンを閉めて隙間から双眼鏡でみていると人影が慌てて動
揺している様子がシルエット越しでもわかった、*あのキャリーケースをどうやってここま
で運ぼうか?と悩んでいたが
数分後
仲間と思われる男たちも、ビルの中を走り周りあのキャリーケースを探している
月日が流れあれから6ヶ月が経ち、あの政治家の話題も低迷してメディアも騒いでいない
私もようやく 10年と8ヶ月後に退院して病院には月に一回来る程度になった
来るたびに隣の建物の脇の資材置き場の様子が気になって仕方がなかった
学校にも通い始め車の免許は16歳から取得出来るが私は18歳で取った、色々な資格も
1 年かけて取得し、いろんな友達も数人出来た
1 年ほど経ち、春休みのある日の午後、私は親の車で、あのビルに行き資材置き場に隠し
たキャリーケースを車のトランクに入れて親の別荘まで行き車庫に入り入り口を閉めて
キャリーケースの隙間にマイナスドライバーとバールで無理やりこじ開けて中をみると
ビックリ!!やはり数千万ドルの現金、紙袋には丸められた有価証券数枚と封筒には何の記載のない USB が1つ入っていた
USB は退院してから学校で知り合ったマイクに頼み中身を見てもらうがパスワードでロックがかかっていて開く事が出来なかったが、
後日、マイクの知り合いのトミーと言う人に頼んでロックを解除してもらうために大学の休校日にロスまで彼の車で行きロックの解除を事前に頼んで貰った (オタクっぽい男)
中に入っていたのは一枚のファイルと動画ファイルだった
マイクの知り合いのトミーが突然振り向き
トミー=これはどこで手に入れた?と目を見開いて聞いてきた
私は慌てた様子を悟られないように・・
マリー=友達に頼まれたと嘘を言い
*何なのか気になったので、 =何なの?と聞いてみたら
トミー=これ良く見てみろ! あの大物議員の秘書が書き留めた帳簿とお金の流れを細かく書き留めたファイルの書類だと言う
するとトミー=2ドルで引き取ると言ったが断った
動画ファイルは 5 年前に、湖で車の中から発見されたアメリカ大統領の側近のヘインズ・
リズリーのイカガワシイ行為の動画だと解ったが
同時にトミーが突然、操作している両手をパソコンから離して、
トミー=何だこの USB! やば!自動発信プログラムが動いて、ここのIP アドレスがバレて!この場所がバレた!
そして直ぐ USB を引き抜き私に返してきて
マイク=もうここから逃げるぞ!と3人で逃げている時に
トミー=そんなもん持っていたら殺されるぞ!
とトミーが私たちと別れ際に言いはなった
この時はまだ、あの史上最悪の状況に動き出す引き金を引くことになるとは
Chapter1
To be continued.




