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第十七話 ヴァルハラ 後編

vsミレイヌ、スタート。

グリフォン、フィスはミレイヌを乗せて、近くに降りる。その上からミレイヌが降り、ゆっくりと歩いて向かってきていた。

(まずい!!これはまずいぞ!!)

まさかの盟主の登場に、マヴァルは心底焦っている。このような失態を見られたとあっては、申し訳が立たない。

(かくなる上は…!!)

ミレイヌを落胆させないため、マヴァルはゴーザに命じる。

「ゴーザ!!本気を出せ!!ミレイヌ様にこれ以上の失態をお見せしてはならん!!」

「わかった…!!」

一刻も早く対象を始末すること。それが、マヴァルが自分達の失態を煮沸するために考えた方法だった。

「ミレイヌ様!!三十秒…いや、十五秒ほどお待ちを!!この程度の雑魚など、瞬時に抹殺してご覧にいれます!!」

今まで全力を出せなかったのは、できる限り周囲への被害を少なくするためだ。別に人命がどうとかの意味ではなく、ミレイヌに気付かれないようにするため。街を一つ消し去るなどの大規模な破壊を行わなければ、ヴァルハラのシステムにも探知はされないのだ。しかし、ミレイヌに気付かれた以上、もうそんなことに構う必要はない。いや、構っている暇自体ない。何せ、ミレイヌが見ているのだから。


だが、


「やめろと言っておるのだこの愚か者どもめが!!!」


ネイゼンが一喝し、

「スタイルコンバート!!!」

六本の尾を持つ、紫色の鬼の姿に変身した。サイズはゴーザよりもさらに大きく、見る者を圧倒する。しかし、その大きさに反してスピードは相当あり、

「ぬん!!」

「ごはっ!!」

一瞬でマヴァルの正面に移動したネイゼンはその顔面(?)を殴り飛ばし、

「貴様もだ!!」

「ぐっ!!」

六本の尾をゴーザに向けて、尾から光線を放つ。拳も光線も、見た目からは大した威力に見えない攻撃だが、マヴァルとゴーザを大きく吹き飛ばしたことから、かなりの高威力が伺える。

「なっ、何だ!?仲間割れか!?」

狩谷はネイゼンの行動に驚く。現れた時から二人の将軍に対して怒りを見せていたので、そう捉えられても仕方ない。

「だといいんだけど…そうじゃないみたいよ…」

空子が察した通り、実際は仲間割れなどではない。ただ、少々頭に血が上っていた同胞を叱りつけただけだ。

「ミレイヌ様は目的があったからこそ奴らを生かしていたのだ。それも知らずに勝手に行動を起こすとは…貴様らそれでもボーグジェネラルか!!将軍として恥を知れ!!!」

怒り心頭のネイゼン。

「落ち着いて下さい。」

そんな大将軍に、盟主は優しく声をかける。

「しかし!!」

「ちゃんと伝えていなかった私にも問題はあるのです。それに、彼らは私の身を案じて動いてくれたのですから、私としてはむしろ嬉しいくらいなんですよ?」

「…申し訳…ありません…!!」

ミレイヌから許され、マヴァルは自分の非を認める。

「ネイゼンの言う通りです。ミレイヌ様のお考えもわからず、このような身勝手を…」

「…どうかお許し下さい。」

ゴーザも膝を付いて謝った。

「大丈夫ですよ。二人が無事でいてくれただけで、私は十分嬉しいのですから。」

アデル達は、二人の将軍を聖母のような優しさで許すミレイヌの姿を見て、あっけに取られていた。これが、仮にも犯罪組織のトップがやることだろうか。普通は厳罰を与えるところだ。と、

「さて。」

ミレイヌは突然こちらを見た。まずは二人のメタルデビルズをまじまじと眺め、それからアンジェに視線を移し、最後に狩谷達の状態を見る。

「エドガー理事長作のメタルデビルズとはいえ、さすがに私が最も信頼する将軍を二人も相手にしては、相当苦戦したようですね。」

誇らしげに言うミレイヌ。それは誇らしいだろう。自分の直属の部下であるマヴァルとゴーザがもたらした結果なのだから。

「フィス。」

「はい。」

名前を呼ばれたフィスは、ミレイヌのもとにやってきた。

(何をやらせるつもりだ!?)

それを見て、アデルは必死に打開策を考える。フィスと言えば、確かボーグソルジャー達のリーダーを勤めるトップソルジャー。加えて、ここにはヴァルハラ最高戦力の三将軍と、ヴァルハラの盟主ミレイヌがいる。つまり、ヴァルハラで最強の存在が全員集っている状態なのだ。エドガーから聞いた限りでは、ミレイヌは三将軍とトップソルジャーの四人を同時に相手にして勝てるほどの実力がなければ、勝てないらしい。そして、今はその四人もまとめて全員相手にしなければならない状況だ。今連中はアデルとビャクオウを生かしておくとも取れる発言をしていたので、もしかしたら死は避けられるかもしれない。アンジェの存在もまだ必要だから、殺されることはないはずだ。だが、狩谷と空子は?ヴァルハラにとっては生かしておいても何の利点もないし、そもそも接点すらない。もしこの二人だけでも殺すと言われたら、それまでだ。

(イグニスドライブはまだ使えない…)

アデルは無限にエネルギーを生み出せるが、一度に生み出せるエネルギーの量、生み出す速度は限られている。四分もあれば、最低限イグニスドライブを使えるまでは回復するのだが、まだその四分も経ってはいない。それはビャクオウの方も同じで、まだ分身を百体まで同時に出現させ、必殺技を発動できるまでは回復していない。とにかく、今狙われたらアウトだ。


だが、ミレイヌがフィスに下したのは、アデルの考えを見事に打ち砕くものだった。


「彼らを回復してあげなさい。」


アデル達全員を回復させろ。ミレイヌは、フィスにそう命令した。

「よろしいので?」

どう考えてもおかしい命令。そんな命令を下されたので、フィスは思わず聞き返す。

「ええ。やって下さい」

「…わかりました。」

ミレイヌの命令は変わらない。盟主からの命令に変更がない以上、従わなければならないので、フィスは言われた通りにする。

「リカバリーメイザー!!」

アデル達に向けて、目から光線を出した。広範囲に拡散の光線なので、よけられない。だが、

「怪我が治ってる!」

アンジェが、この光線はただの光線ではないことに気付いた。マヴァル達との戦いで受けたダメージが、回復しているのだ。

「エネルギーが急速に回復している!?」

それだけでなく、アデルのエネルギーもすごい速度で回復していた。ビャクオウのエネルギーもだ。

「どういうつもり!?」

空子はミレイヌに尋ねる。ミレイヌがやったのは、敵に塩を送るのと同じようなものだ。

「弱っている相手を倒しても面白くないですし、第一本当の意味で勝ったことにはなりませんからね。」

「…なるほど。つまりあなたは万全な状態の我々を、あなた自身の手で潰したいと、そう言いたいんですね?」

「理解が早くて助かります。私も、ただマヴァルとゴーザを迎えるためだけに来たわけではありませんから。」

ビャクオウはミレイヌの意図を理解した。つまり、ミレイヌはここに戦うために来たのだ。あらかじめ弱らせた相手を倒しても、つまらない。ゆえに、わざわざ回復させた。戦いという名の余興を、少しでも盛り上げるために。

「マジかよ…!!」

狩谷はもう逃げたかった。マヴァルとゴーザ相手にも全滅しかけたのに、このうえさらに強いミレイヌと戦うことになったのだから、逃げたくもなる。

「確かにすごくまずいね。でも、これはチャンスだよ!」

しかし、アンジェはこれを違う目線で見ていた。空子も同意する。

「ここでミレイヌを倒すことができれば、ヴァルハラは壊滅するわ。ヴァルハラとの戦いを、今日この場で、終わらせることができる!!」

「その通り。ですが、このままではあなた達にあまりにも望みがなさすぎます。なので、あなた達が戦う相手は私一人だけ。それから、この仮面を割ることができれば、あなた達の勝ちにしましょう。制限時間は…」

ミレイヌが手をかざすと、近くに大きな振り子時計が現れた。

「あの時計の針が一周するまで…およそ十五分です。あなた達が私に勝てたら、ヴァルハラの計画全てを教えましょう。」

「普通ヴァルハラを解散する、と言うべきではありませんか?」

「あなた達を潰すとは言いましたが、本当は潰すつもりはありません。まだ利用できますから。なので、これは余興です。余興に命を懸けるなど、愚か者のすることですよ?」

「…なるほど。」

ビャクオウの提案を一蹴する。ミレイヌの方が立場は圧倒的に上なのだから、仕方ない。

「さらに大サービス。」

ミレイヌがパチンと指を鳴らすと、周囲が一瞬だけ光った。しかし、それだけだ。何も起きていない。と、思いきや、

「…人間が…いない…?」

アデルのレーダーは、最大で半径30kmを探知できる。その範囲内から、アデル達以外の全ての生命反応が消え去った。

「一見何も変化がないように見えますが、ここは私が生み出した別次元の空間。この中でなら、どれだけ暴れても被害はありません。」

ミレイヌが説明する。

「空間を生み出した!?」

その説明に一番反応したのは、アンジェ。彼女には旅する種族、エンゼリオンの血が流れているため、空間などの話にはある程度詳しい。そのため、ミレイヌがやったことがどれだけとてつもないことなのか、よくわかっていた。

「ますますとんでもないバケモンだな…」

「強いとは聞いてたけど、まさかここまでだったなんて…」

アンジェほど詳しくはないが、狩谷と空子もその手の漫画やら小説やらを読んだことがあるので、ミレイヌのすごさは把握していた。

「だが、やるしかない!!」

「どのみち助かるにはそれしかありません。」

アデルとビャクオウは己を奮い立たせる。ミレイヌは自分達を殺すつもりはないと言っていたし、ネイゼンの行動からも信憑性があったが、もしかしたら途中で気が変わって殺しにかかってくるかもしれない。ミレイヌが何を考えているのか、それを知る術がアデル達にはないのだ。

「ミレイヌ様…!!」

マヴァルはミレイヌを気遣うが、ミレイヌは仮面の下から微笑んで言った。

「大丈夫。私の強さは知っているでしょう?絶対に負けはしません。」

「…は!!」

マヴァルは頭(?)を下げる。

「さぁ、舞踏会を始めましょう。この十五分間が、楽しい時間になりますように。」

ミレイヌが再び指を鳴らすと、振り子時計が動き出し、時を刻み始めた。



永遠に続く悪夢のような十五分が、始まる…。













「はぁっ!!」

アデルはプライドソウルをアサルトモードに切り替え、ミレイヌに斬りかかった。だが、

「動きにキレがありませんよ?もっと心に余裕を持って。」

気付いた時、ミレイヌはアデルの右隣に移動していた。

(何だ今のは!?)

そう思いながら発砲するビャクオウ。しかし、ミレイヌはそれを目にも止まらぬ速度でかわす。ゴーザの高速移動が可愛く見えるほどのスピードだ。

(だが何だ?奴の移動には、何か違和感がある…)

普通に走ったり、飛んだりする移動とは、何か違う移動方法を使っている。アデルはそう感じた。そうしたら案の定、アンジェがそれに気付く。

「みんな気を付けて!!ミレイヌは時間を止めて動いてる!!」

彼女には見えていたのだ。ミレイヌが、時間を止めながら攻撃をよけていたのが。

(そうか!!)

アデルも、自分が感じていた違和感に気付く。移動した時のミレイヌの動きが、不自然すぎたのだ。まるでゆっくりと歩いていたかのような、とにかく、動作とスピードが一致していない。それが、時間停止によるものだとしたら、合点がいく。時間を止めて、ゆっくりと歩いてかわしていたのだ。思えば、ミレイヌがこの空間を生み出した時点で、この能力に気付くべきだった。時間と空間は表裏一体。もしミレイヌが空間を操れる能力の持ち主だとしたら、同時に時間も操れる。しかし、ミレイヌは付け加えた。

「私の能力は、『次元操作』。時と空間、さらに次元そのものを操れる。これを応用すれば…」

ミレイヌの周辺にエネルギー球が現れ、それが一斉に飛んできた。

「別の次元からエネルギーを取り出したり、異なる世界に行くことも自在なのですよ。」

「クトゥルフサンクチュアリ!!!」

ミレイヌの説明を聞きながら、アデルがバリアでエネルギー球を防ぐ。

「私はこの能力を使って様々な世界や時間に行き、見てきました。私が求める完全な平和は、どこにあるのかと。」

攻撃を止めるミレイヌ。


世界は一つではない。ふとしたことをきっかけにしてでき上がるパラレルワールドは過去に存在を実証されているし、ミレイヌの口調からすれば、多種多様な文化や技術を持つ世界もあるのだろう。それらを含めれば、世界は数えきれないほどある。

「しかし、どの世界、どの時間にも、私が求める平和はなかった。平和なのは表だけで、あとは陰で他者を虐げる。私が見た世界のほとんどは、同じような偽りの平和を掲げたものだったのです。完全な平和でありながら、侵略を受けて壊滅した世界もありました。」

無限に生まれ続ける世界の全てを見ることはできない。できたとしても、膨大な時間がかかる。だが、数百、数千も見れば、ミレイヌにとって答えを得るには十分だった。

「だから私は完全なる平和を、真の平和を全ての世界にもたらすために、ヴァルハラを結成したのです。」

世界というものの構図に絶望したミレイヌは、どの世界にも、誰にも成し遂げられなかった本当の平和を実現するために、ヴァルハラを結成したのだ。

「誰にも邪魔はさせません。我々の邪魔をする者は、全て悪として滅します。我々の前に立ちはだかるあなた達は、まごうことなき悪なのです!」

「それで多くの犠牲を出して、何が真の平和だ!!」

アデルはミレイヌの身勝手さに怒り、飛び掛かる。次の瞬間ミレイヌの両手にはカギ爪が装着され、右手でプライドソウルを受け止めた。

「犠牲ではありません。私の兵士達は悪と戦い散っていった、誉れある尊き聖者達なのです。」

「くっ!!」

受け止めて、跳ね返す。

「それを侮辱する者は、このワルキューレで魂を引き裂いて差し上げましょう。」

どうやら、あのカギ爪はワルキューレというらしい。ミレイヌはワルキューレを振りかざし、アデルに襲い掛かった。

「どうしました?あなたの力は、あなたの覚悟はその程度のものですか?」

「ぐっ、舐めるなッ!!」

パワーはあるが、重さはさほどない。アデルはミレイヌを押し返し、

「ハスタードライブ!!」

パワーアップ。

「くらえ!!」

斬りかかる。が、

「タイマーストップ。」

ミレイヌがアデルに向けて左手をかざすと、アデルの攻撃が届く寸前で、アデルの動きが止まった。ただ止まったのではなく、まるで映像の一時停止のように、不自然な体勢で止まっている。

「ふっ!」

「ぐあっ!!」

ミレイヌがワルキューレで斬りつけるとアデルの動作が再開し、吹き飛んだ。

「み、見たか、今の…」

「ええ。」

狩谷はおののきながら、空子に訊いた。二人とも、今の光景がしっかりと脳裏に焼き付いている。アンジェが言った通り、ミレイヌは時間を止めたのだ。それも周囲の時間を止めたのではなく、アデルの時間だけをピンポイントで止めた。

「なかなかのスピードです。これは、ボーグソルジャー達が苦戦したはずですね。」

「くうっ!!」

めげずに再び仕掛けるアデル。しかし、その度に時間を止められ、返り討ちにあう。どんなに早いスピードで動けても、そのスピードを時間ごと止めてしまえるミレイヌには、触れることさえできない。

「私を無視しないで頂きたい!!」

ビャクオウも数人に分身して挑むが、

「無駄です。」

アデルもろともまとめて止められ、斬り裂かれる。

「こいつはまずいな…」

狩谷も加勢に行きたいのだが、メタルデビルズでさえダメージを受けるワルキューレの一撃を受ければ、防砲服越しとはいえ、即死は免れないだろうから、うかつに仕掛けられない。

「あたしのハウリングシュートでも、時間を止められたらそれまでだし…!!」

近距離攻撃も遠距離攻撃も通じないミレイヌの力に、そして自分の無力さに、空子は苛立ちを感じる。


その時、


「二人とも、ミレイヌから離れて!!」


アークスを双剣に変化させたアンジェが、ミレイヌに飛び掛かった。言われる通りに離れるアデルとビャクオウ。

「はあっ!!」

「ふんっ!!」

次の瞬間にアンジェとミレイヌが消え、別の場所に現れた。二人で互いに蹴りをぶつけ合っている。と、また二人の姿が消えて、別の場所に現れる。今度は爪と武器で斬り合っていた。

「そうか!!アンジェちゃんには、ミレイヌの力が効かないんだ!!」

狩谷は今さら気付いた。アンジェはエンゼリオンの力を持っているため、ミレイヌの次元操作を無効化できるのだ。さっきミレイヌの時間停止が見えたのも、この能力によるものである。

「そうでしたそうでした。あなたはエンゼリオンとのハーフでしたね」

しかし、ミレイヌは余裕を崩さない。実際余裕なのだろう。アンジェには次元操作は防げても、ミレイヌ自身の攻撃は防げないからである。

「しかしその程度では、何の脅威にもなりません。」

「ううっ…」

徐々に攻撃の速度を増してくるミレイヌに、アンジェは少しずつ圧され始める。と、

「アンジェちゃん!!ミレイヌを空中に追い込んでくれ!!」

狩谷がアンジェに頼んだ。

「わかった!!」

それを聞いたアンジェは一気に攻撃のスピードを上げ、ミレイヌを空中に追い込む。

「離れろ!!」

「うん!!」

そして、次の頼みに従って離れた瞬間、


見えない力が、ミレイヌを地面に叩きつけた。



狩谷が一番得意とする相手は、空中にいる敵だ。どれだけ素早く動き回れようと、彼のアーミースキルで気流を掻き乱されれば、そのスピードは半減する。さらに狩谷は空中にいる敵に対して、特に威力を発揮できる技が使える。技の名は、エクストリームプレッシャー。気流が弱まらず地面に激突する現象、ダウンバーストを自在に引き起こす技である。空中の敵を地面に叩きつければ、距離がある分威力が上がる。しかし、普通に放てばこれも止められていただろう。だが、ミレイヌはこれがどういう技かを知らない。そして、これはわからなければ防げない。だからそれを利用して、意表を突かせてもらった。いくらミレイヌとはいえ、全く正体のわからない技は防げないのだ。

「俺だってやる時はやるんだよ!」

「狩谷くんすごい!!」

アンジェは狩谷を褒める。

(なるほどね。これならいくらミレイヌでも…)

空子は狩谷の技がもたらした破壊の跡を見つめる。しかし、


「少し驚きました。改造も施されていないただの人間と、あなどっていましたよ。」



ミレイヌはかなり普通に立ち上がった。

「なっ!?」

驚く狩谷。

「面白い見世物でした。これはそのお礼です」

ミレイヌはそう言って、右手を狩谷に向ける。

「させない!!」

空子はその前に立ち塞がり、

「ハウリングシュート!!!」

ギガトラッシュの引き金を引いた。

「小癪な…」

だが、超スピードで発射された弾も、ミレイヌの時間停止の前には止められてしまう。そして止められた弾は、ご丁寧にもワルキューレで斬り刻まれた。

「やっぱり効かないか…!!」

空子は舌打ちする。しかし、彼女は気付いていなかったが、陽動ができていた。


アデルとビャクオウがフルパワーの一撃を叩き込むための隙を、空子は作っていたのだ。


「エンドオブソウル!!!」

「エンドオブファンタズマ!!!」

二人は武器を振り下ろし、ミレイヌを攻撃した。

「くっ!!」

とっさにワルキューレで受けるミレイヌ。

「おおおおおお!!!」

「はあああああ!!!」

また時を止められる前に、急いで倒そうと二人は武器を押し込んでいく。


だが、ミレイヌは受け止めている間にワルキューレにエネルギーを込め、


「エンドオブディメンジョン!!!」


プライドソウルとホワイトスイーパーごと、アデルとビャクオウを斬った。


「ぐあああっ!!!」

「があああっ!!!」

倒れる二人。

「ゲイル!!エリック!!」

アンジェは心配して駆け寄った。

「エンドオブディメンジョン。物質の硬度や特性を無視し、空間ごと粉砕する技です。ただ力を込めただけのあなた達の技とは違います」

恐ろしい技を平然と放ったミレイヌ。やはり、ボーグジェネラル達とは格が違う。エドガーが言っていたことがよく理解できた。

「さすがミレイヌ様。素敵ですわ」

フィスはミレイヌの戦いぶりを、うっとりと眺めている。

「これでわかっただろう?メタルデビルズなど、所詮ミレイヌ様の敵ではない。お前達は奴らを買いかぶりすぎておったのだ」

「ぬう…」

「どうやらそうだったらしいな。」

ネイゼンから言われ、マヴァルとゴーザは納得する。そもそもボーグジェネラルにさえ敵わなかったアデル達が、それ以上の実力者であるミレイヌに勝てるはずはない。フィスは時計を見る。

「ゲームが終わるまであと三分。果たして彼らは生きていられるかしら?」













あまりにも圧倒的な力を持つミレイヌ。これはヘブンズエデンの力を結集したとしても、敵わない。


だが、一つだけ突破口があった。


それは、ミレイヌの精神が人間のものであるということ。


人間の精神を持っているのなら、油断もある。そこを突いて全力の一撃を直撃させることができれば、あるいは…。

「アンジェ。何とか時間を稼いでくれ」

「えっ?」

「お前だけが頼りなんだ。」

アデルが考案した作戦は、アンジェに時間を稼がせ、限界までチャージしたワールドエンドブレイカーをイグニスドライブと併用してミレイヌに撃つというもの。ミレイヌに時間を止められないアンジェにしか、陽動を頼めない。

「…わかった!!」

作戦を聞いたアンジェは早速行動を開始する。

「あなたの相手は私だよ!!」

「つまらないですね。せっかくフィスに回復させたというのに、私と対等に戦えるのはあなただけですか。」

ミレイヌはアンジェの攻撃をかわして、陽動に乗ってくれた。

(よし…!!)

アデルはイグニスドライブを発動し、プライドソウルをブラスターモードに変化させ、チャージを開始する。と、

「この俺様を…」

倒れていたビャクオウが立ち上がり、

「無視してんじゃねぇ!!!」

ミレイヌに挑んだ。

「退けエリック!!お前ではそいつには…!!」

「やめとけゲイル。」

「狩谷!?」

「狩谷の言う通りよ。無理に止めようとしたら、逆にこっちが危ないわ。」

「くっ…」

狩谷と空子に言われて、アデルは思い留まる。

「それより、俺達も参加しないとな。」

「!?」

「時間稼ぎ。必要なんだろ?」

「だが…!!」

「心配すんな。今は命を懸ける時だしよ…!!」

狩谷はアデルが止める間もなく、ミレイヌの足止めに向かった。

「じゃああたしも!!」

「空子!!」

空子はミレイヌの注意をアデルに向けさせないため、アデルから少し離れて援護射撃を行う。

(みんな…!!)

ミレイヌは強い。足止めは何よりも危険な行為だ。しかも狩谷と空子に至っては、一撃でも喰らえば死ぬかもしれない。しかし、彼らはそれを恐れていなかった。最大の希望が、アデルがこの戦いに終止符を打ってくれると信じていたからだ。ビャクオウはただミレイヌが気に入らないだけだろうが、それでも彼まで死なせるわけにはいかない。全員で必ず生きて帰る。それを実現するために今一番必要なことは、

(一刻も早くチャージを終えること!!)

そして、確実にミレイヌを倒すことだ。




「シャイニングフェザーストーム!!!」

アンジェが放つ羽を、

「アグレッシブレイン!!!」

ミレイヌが周囲に出現させたエネルギー球を飛ばすことで相殺する。

「はあああっ!!!」

ホワイトスイーパーからエネルギー弾を乱射するビャクオウだが、

「ふっ!!」

時を止めることもなく、ミレイヌには普通にワルキューレでさばかれてしまう。

「エクストリームプレッシャー!!!」

「タイマーストップ!!」

狩谷が起こしたダウンバーストも、時間を止められたことで防がれた。

「その技はもう通じませんよ。」

「ちっ!やっぱりか…!!」

「ハウリングシュート!!!」

間髪入れずに撃つ空子。

「ではまず…」

ミレイヌはそれをワルキューレで刻んでから、時間を止めて空子に急接近。

「あなたからご退場願いましょうか。」

ワルキューレを振りかざした。時間を止められたままなので、空子は逃げられない。誰も空子を救えない。

「やらせない!!!」

アンジェ一人を除いては。

「はぁっ!!」

瞬間移動で駆け付けてアークスでワルキューレを防ぎ、ミレイヌのみぞおちに蹴りを見舞う。

「うぐっ…!!」

ミレイヌがダメージを受けた影響で、時間停止が解除された。

「…はっ!!」

そこでようやく空子は、自分がミレイヌに殺されそうになっていたこと、その窮地をアンジェに救われたことを悟る。

「ありがとうアンジェ!」

「どういたしまして!」

アンジェは瞬間移動を駆使して、ミレイヌに攻撃を仕掛けた。単純なスピードで敵わないなら、こっちを使えばいい。

「甘いですよ。」

しかし、瞬間移動ができるのはミレイヌも同じだった。次元そのものを操れるので、瞬間移動も可能なのだ。

「くぅぅっ!!」

再び追い詰められるアンジェ。その時、


「ギャラクティックエンドブレイカー!!!」


ビャクオウがミレイヌに向けて必殺技を撃った。しかし、ただ撃ったのではない。百体に分身して、完全に包囲したうえでだ。

「まずっ…!!」

慌てて瞬間移動で離脱するアンジェ。

「目障りですね。」

ミレイヌはワルキューレにエネルギーを込めながら、アンジェと同じく瞬間移動で離脱。少し離れた場所に現れ、

「エンドオブディメンジョン!!!」

ワルキューレを振った。すると、エンドオブディメンジョンの斬撃がワルキューレから飛んでいき、ビャクオウの分身軍団を一撃で全滅させる。

「!!」

そして、そこから難を逃れた本物の前にミレイヌが瞬間移動し、

「ぐはあっ!!!」

その右胸をワルキューレで刺した。

「エリック!!」

気絶して変身を解除されたエリックを気遣う狩谷。ミレイヌはその狩谷の前にも瞬間移動し、

「あなたの力も厄介ですね。」

「がっ!!」

蹴り一発でノックアウト。

「狩谷!!このぉっ!!」

立て続けに仲間をやられたことに怒った空子は、とにかくハウリングシュートを連射する。ミレイヌはそれを全て斬り裂き、遂にレールガンアタッチメントはバッテリー切れを起こした。

「まだ…!!」

それでも空子は戦おうとする。だが、ここでさらに絶望的な事態が起きた。レールガンアタッチメントのバッテリーに続き、ギガトラッシュの弾までが切れたのだ。

「そんな…!!」

ミレイヌは戦う術がなくなった空子へと、左手から衝撃波を飛ばし、気絶させた。



(エリック…狩谷…空子…!!)

チャージは、まだ終わらない。今撃っても、ミレイヌを倒せるだけのパワーが、まだ集まっていない。第一、避けられてしまうかもしれないのだ。

「やれやれ…こうも弱いと、戦い甲斐がないですね。」

残ったのは、アデルとアンジェだけ。その様子を見たミレイヌは、肩をすくめて呆れていた。

「このまま倒してもつまらないので、力比べといきましょう。」

そして、両手を広げる。

「私はあなた達の攻撃をかわしもしませんし、防ぎもしません。代わりに、迎撃します。それで私の仮面を割ってみて下さい」

どういうわけか知らないが、ミレイヌは先日のウォントと同じような提案をしてきた。ただし、ミレイヌは迎撃に転じる上に、ウォントのように約束を守るかどうかもわからない。

(だがやるしかない!!)

しかし、僅かでも望みがある以上、それに懸けるしかなかった。ようやくエネルギーのチャージも終わったところだ。

「アンジェ、合わせろ!!こうなったら、俺とお前の全力で、奴を倒す!!」

「うん!!」

アンジェはアークスを弓に変化させ、ありったけのエネルギーを込めた矢をつがえた。一方、ミレイヌの両手、そして頭上には、大きな光球が現れている。ミレイヌは広げていた両手を上げ、頭上の光球と両手の光球を融合させた。


「ワールドエンドブレイカァァァァァァァァァァ!!!」

「プラチナアローシューティング!!!」


その隙を狙って必殺技を放つ二人。光の矢と光の奔流が合わさって莫大な力となり、ミレイヌを襲う。だが、


「パラドックスエンドブレイカー!!!」


ミレイヌは両手を前に向けてエネルギーを解き放ち、それを迎え討った。ワールドエンドブレイカーとプラチナアローシューティングが融合した力の激流をさらなる力が飲み込み、

「ぐわあああああああああああ!!!!」

「きゃあああああああああああ!!!!」


押し返した。吹き飛ばされた二人は、大きすぎるダメージによって変身を解除される。



「…あなた達には失望しました。生かしておくとは言いましたが、気が変わりましたよ。この程度の力しか持たぬ者達になど、用はありません。」

明らかな落胆とともに抹殺宣言をするミレイヌ。ゲイルが予想していた通り、ミレイヌの気が変わったのだ。

(無理だ!!この女には、何も通用しない!!)

反撃も、逃走も、何もできない。ゲイルはもう、ミレイヌの撃破を完全に諦めていた。

「死になさい。」

駆け出すミレイヌ。

「ゲイル!!ッくぅっ!!」

助けに行きたいアンジェだったが、ダメージがありすぎて動けない。

「!!」

目を見開き、己の最期を確信するゲイル。




だがその時、




ーーー…っ!ーーー




(また…!?)

あの声が聞こえた。初めてワールドエンドブレイカーを使った時に聞こえたあの声が、また聞こえたのだ。

「…」

同時にミレイヌが足を止める。

(何だ?まさかミレイヌにも聞こえたのか?)

不自然な止まり方をしたミレイヌを見て、ゲイルが考えていると、



ボーン…ボーン…



また不自然な音が。音の正体は、ミレイヌが生み出した振り子時計だ。その針が一周回り終え、音を鳴らしている。

「…時間ですね。」

ミレイヌは時計を消して空間を元に戻し、自分の帰りを待つ側近達のもとへと行く。

「今回はこのぐらいにしておきましょう。元々そういう余興です」

そして告げられる、戦いの終了。

「帰りますよ。」

ミレイヌが手をかざすと、空間に穴が現れた。三将軍とトップソルジャーは、次々とその中に入っていく。最後にミレイヌが、

「次に会う時は、もっと強くなっていて下さいね。ゲイル」

と言って入った瞬間に、穴は消えた。



「「…」」

放心状態の二人。やがて、

「助かった…の…?」

アンジェが訊いた。

「…そうらしい。」

とゲイルが返す。

「…はぁ~!よかったぁ…」

アンジェは自分達が死なずに済んだことを、心の底から安堵した。

「そうだ!みんなは!?」

安堵してから、慌てて仲間達の容態を確認しに行く。一番ひどいダメージを受けたエリックは自己修復が始まっており、もう傷が塞がりかけていた。ほどなく目を覚ますだろう。狩谷と空子も気絶しているだけで、大事はない。

「よかった…みんな大丈夫みたい。」

再び安心するアンジェ。だが、ゲイルだけは怒りの形相をしており、ギリッ、と一度歯ぎしりをした。

「ゲイル?」

「…奴が手加減してくれたおかげだな。」

そう、ミレイヌが手加減してくれていたから、誰も死なずに済んだ。断じて、ゲイル達が強かったからではない。



手加減をしていたと最も確実にわかるのは、ミレイヌが変身をしていなかったことだ。



ヴァルハラの盟主ともなれば、改造を受けているのは確実。にも関わらず、ミレイヌは変身をしなかった。これが既に手加減なのだ。そこからさらに手加減し、それでもなおゲイル達を圧倒してみせた。

「くそっ!!」

底知れぬ力を持つミレイヌに自分が恐怖していたこと。

「くそっ!!くそっ!!くそっ!!」

仲間を守り切れなかったことを、


「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


ゲイルは地面を殴りながら、深く悔やんだ。アンジェには、顔を背けることしかできなかった…。













クルセイドキャッスル。

会議の準備を終え、ミレイヌと三将軍、トップソルジャーは席についていた。

「しかし…」

ミレイヌはデザイア側の使者を見て、仮面の下から苦笑する。


「まさかデザイアの首領と副首領に来て頂けるとは…」


デザイア側の使者は、首領ルーラーと、副首領イズマだった。

「我々の今後に関わる大事な会議なのだ。首領自ら来るのは当然であろう?」

ルーラーはさも当たり前とばかりに言う。

「それは別に構わんのだ。私が一番気に入らんのは…」

そして、あることを指摘した。

「この大事な会議の場においても、そなたがその仮面を脱がんということ。」

ミレイヌは仮面を外していない。そのことについてミレイヌは少し考えるような仕草をした後、答える。

「申し訳ありませんが、私はまだこの仮面を脱ぐわけにはいかないのです。理由は説明できませんが、識者たるルーラー殿には、どうか理解して頂きたい。」

「…まぁ良い。それよりも、今回の議題だ。」

どうやら納得してくれたらしいルーラーは、話題を切り替えた。イズマが議題を言う。

「新たなる戦力の獲得について。」


ヴァルハラのボーグソルジャー。デザイアのエボリュータント。どちらも人間を遥かに超える力を持った存在だが、正直これだけでは足りない。より強力な戦力が必要だ。

「それについては、そちらが何やら良い案を用意したと聞きましたが?」

ネイゼンが尋ねる。

「その通り。そちらにとっても、悪い話ではないはずだ。」

ルーラーが肯定し、イズマが用意した案を説明する。

「そちらのボーグソルジャーを、我らの進化の宝珠によって進化させた戦士。その名も、ハイブリッドウォーリアー。」

「ハイブリッドウォーリアー…」

機械と生物進化のハイブリッド。ミレイヌはそれを聞いて、また少し考える。

「ただしこれを実行するには、そちら側からより強力なボーグソルジャーを用意してもらわねばならん。」

ルーラーは条件を出した。何しろ前例のないことなので、実験が必要だ。そして、強力な個体ほど強いハイブリッドウォーリアーになる。

「ミレイヌ様!」

しかし、ここでマヴァルが待ったをかけた。確かにこの実験、成功すればかなりの利益になる。だが失敗すれば、強力なボーグソルジャーがまた一体消えることになるのだ。うかつな返答はできない。

「進化の宝珠の安全性については、何百年も前からこちらで実証済みだ。心配することはない」

「…」

ルーラーからの説得に、考える時間を伸ばすミレイヌ。それから十秒後、

「…いいでしょう。その実験を許可します」

ミレイヌはOKを出した。

「手駒がボーグソルジャーやヘルポーンだけでは心細いですからね。フィス」

「はい。」

「確か、かなり前からあなたが目かけていたボーグソルジャーがいましたね?あとでデザイア側に貸して差し上げて下さい。」

「かしこまりました。」

命令を受けたフィスは頭を下げる。

「そちらが賢明で何よりだ。」

満足そうな顔をするルーラー。一方で、ゴーザは釈然としない顔をしながら、黙ってルーラーとイズマを見ていた。

(利用されているようで腹が立つが、ただでさえこちらは戦力不足。下手に提案を蹴って戦争に入るよりはマシか…)













デザイア側との会議を終えた後、マヴァルはゴーザとともにミレイヌに謝罪していた。

「ミレイヌ様のお考えとは露知らず、申し訳ございません…!!」

ゴーザと一緒に膝をついて頭を下げるマヴァル。

「だから、もういいと言っているでしょう?こうなったのは私にも原因があると。」

ミレイヌはため息をして首を振る。

「…やはりメタルデビルズなど、ミレイヌ様の足元にも及びませんでしたね。」

ゴーザはミレイヌの戦いぶりを褒めた。マヴァルも、盟主の武勇を讃える。

「そうです!見事でしたなぁミレイヌ様!やはり取るに足りぬ相手でした!」


しかし、


「そうとも言えません。」


ミレイヌはそれを否定した。


「は?」

マヴァルは聞き返す。

「あと一歩追い詰めていたら、倒されていたのは私の方だったかもしれないのです。」

「なっ!?それはどういう…」

「ああは言いましたが、やはりメタルデビルズについては極力干渉を禁じます。わからないことが多すぎますしね」

ミレイヌはゲイルを倒そうとした時に聞いた声を思い出す。

「その代わり、遭遇したら全力で戦うこと。いいですね?」

「…はっ!!」

「は。」

新たな命令を下されて、二人の将軍はまた頭を下げた。





アデル、ビャクオウ、共に完全敗北!!



今回でミレイヌの力が明らかになりましたが、本気など全く出していません。ネタバレになりますが、ミレイヌが本気になったら地球の五~六個は一撃で塵になりますから。


この作品のラスボスがどれだけの化け物かということが、よく伝わったことと思います…自信はありませんが。設定については、もう何話か書いてから書きますので、お待ち下さい。



さて、次回でまたさらに物語が動きます。なんと遂に、神話生物が出るんですよ。かなり気合いを入れて書きますので、お楽しみに!

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