表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/111

34.お肉2

ブクマ・評価有り難うございます。

感想・レビューなどもお待ちしています

 翌日は準備万端整えていざ出陣です。マリーさんにお弁当まで持たされて狩って来いよと勇ましく送り出されました。


 通常の矢を10本追加し、矢筒は満タンです。それに貫通矢を3本、爆裂矢を2本、それぞれが持っています。貫通矢は錬金術師さんが鏃に貫通性能を上げる術式を刻み込んだ逸品です。


 また爆裂矢は矢の中を中空にし、爆裂系の呪術符に燃料液を染み込ませて入れてあり鏃が命中すると起爆する仕掛けの使い捨ての品です。


 これは安全対策で持っているだけで通常使いはしません。採算割れしてしまうので。ドゥードゥーが予想以上の数、吶喊してきた場合に備えてです。命には代えられません。


「ちょっとお高く付いちゃったけど、準備万端だよね? 冷静に一矢ずつでドゥードゥーを仕留めて行けば使う事はないと思う」


「……凄い勢い。つい手元狂う」


 だよね。物凄く怖いんだよね集団で襲ってくるのって。でも慣れだよ慣れ。


「そだね。だから貫通矢は、最初に打ち込んで回収してもいいから。最悪鏃だけは回収しようね」


「……うん。お肉減るの困る」


 うんうん。出費が嵩むとご飯のお肉が減る事を心配してるんだね。納品するお肉の事じゃないと思う。


 やって来ましたいつもの西の草原。まずは水鳥を最初に獲ろうと思います。散っちゃうから早めに獲って再集結を待ちたいと思います。


「ネイちゃん、2射いけるかな?」


「……ガンバル」


 どうやらやってくれるらしいです。筋力は増えていませんが、飛び立つ前に2射出来れば倍になりますから。行きます。矢を2本抜き構えておきます。ネイちゃんに目配せをしてせーの、ムギギ……。


 相変わらず弓が重いです。きっとネイちゃんも重い筈です。まずは第一矢です。仕留めたかどうか確認することも無く第2矢を番え羽ばたきをしている獲物に放ちました。


「やった! 2羽仕留めたよ。ネイちゃんは?」


「……うん。2羽目に留めを打ち込む」


 どうやら一撃とは行かず翼を射抜いた様子。3矢目で2羽を仕留められたようです。水鳥の回収はちょっと面倒です。装備を外して泳いで泉の中に入る必要があるためです。周辺及び泉の中の警戒をネイちゃんにお願いして泉の中に入ります。


 無事四羽を回収して、魔法で乾燥してもらってから次の行動に移ります。もちろん直ぐに装備は整えますよ。危ないですからね。


 直ぐ傍にドゥードゥーがいますがここで攻撃は仕掛けません。一角ウサギを仕留めながら南下して森から迂回してまた戻ってくる予定です。


 出来るだけ音を立てない様に移動しながら獲物を探して行きます。黒の助言ちゃんにタグ付けをお願いして平原に散らばっている一角ウサギを最短距離で移動しながら仕留めて行きます。


「ふぅ~。結構重くなって来たね。ネイちゃん大丈夫?」


「……平気」


 獲物を革袋に入れてネイちゃんのアイテムボックスに収納しているのです。1匹入れるのもまとめて入れるのも1つとカウントされる様なので革袋に獲物をまとめてアイテムボックスに入れています。


 流石に色々混ぜると弾かれる様なので、水鳥は腰にぶら下げて一角ウサギを次々に収納して貰ってます。そろそろ限界重量の筈ですが入れられない事は無いようです。その分重量軽減が無いままネイちゃんの負担になるだけの様です。


 今は私が水鳥を4羽腰にぶら下げて、一角ウサギをネイちゃんが収納しています。見た目的には物凄く不平等に見えますが、既に6羽の一角ウサギをネイちゃんが持っている事になります。


 西の森の南端までもう少しあるのでさらにネイちゃんの負担は大きくなるでしょう。頑張ってネイちゃん。まあ、まだ足取りは軽快なままですので大丈夫と思います。


 南端に達した頃にはさらに4羽追加しましたので結構な重さでしょう。


「ネイちゃんそろそろ限界だよね? 次からは私が持つからそのまま森の中を移動できるかな?」


「……がんばる」


 森に入るとさらに獲物の数が増えました。この森は豊かなようです。まだ外縁部なので大物には出くわしてはいませんが、雉などの鳥も見掛けました。もちろんきっちり仕留めていますよ。


 さて漸く泉の辺りまで戻ってきました。これまでに仕留めた獲物を木に吊るして身軽になります。


 流石に少々休憩が必要です。泉の裏手丁度ドゥードゥーを狙う辺りの木に登りそこで早めの昼食にします。


 おお、女将さんが奮発してくれたようです。パンにお肉がぎっしりと挟まれています。それが各自に2つずつです。お肉もウサギと鳥で違う味付けです。


「ネ、ネイちゃん! このお弁当凄いね」


「ホォワァ~~」


 これまで私が作ったご飯に負けないくらいの質と量です。私も負けていられません。マグカップにお湯を生成して貰い、私はまだぬるま湯までしか出来ません。一日の長がネイちゃんにはあるようです。


 刻んだネーギとネーギタマそれにクルトン代わりのクラッカーを散らして塩胡椒で味を調え、ちょびっとガリックバータを入れて即席スープの出来上がりです。


 さてさて、お腹もくちくなって十分休憩も取りました。ドゥードゥー狩りと行きますか。

以下の様な物も書いております。

 異世界農業物語~異世界で農業始めましたーhttps://ncode.syosetu.com/n0558dz/

 異世界転生苦労譚~異世界だって甘くない~https://ncode.syosetu.com/n3637fl/

 エルフ賢者の子育て日記https://ncode.syosetu.com/n5068fk/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ