260511 ジャンプ 書きかけ
ルナ 能力 反発
カール 能力 浮遊
跳ねる。跳ねる。跳ねる。ブロック塀から跳んだルナは白い壁を蹴りつけて瓦屋根に着地。すぐに走り出すと、直前までいた場所に金属の刃が突き刺さった。1メートルもある巨大な手裏剣は、誰の手にも持たれることなく屋根から引き抜かれ、風車みたいに回転しながら宙を舞う。「鬱陶しい!」と叫びながらジャンプして、道路の中央に降り立った。互いの距離は、20メートルくらい。けれど間を塞ぐようにもうひとつの手裏剣が回り込み、ルナに攻撃の隙を与えない。
「いい加減、諦めたらどうなんだい? 結果が変わらないなら、無駄に疲れるだけだろう?」
路地の中央に立ったまま、カールがいやらしい笑みを浮かべる。
「うるさい。あんただって全然私を追えてないでしょうが!」
「その余裕がいつまで続くか見ものだね」
上から手裏剣が降ってくる。ルナは跳んで回避し、そのままカールの周囲を跳ねまわる。けれど守りの手裏剣がそのすぐそばに控えており、殴りかかる隙はどこにも見つからない。
「そろそろスピードにも慣れてきたようだ」
マウントを取るような自己申告。けれどその言葉に嘘はないらしく、徐々に手裏剣がルナの近くに置かれ、ひやりとする場面が増えていく。ルナの能力は反発。足の裏、もしくは手のひらから反発力を生むというもので、ルナはこれを利用した高速戦闘を得意としている。けれど動くは直線的。
住宅街での戦闘
カールの武器は手裏剣。1メートルもある巨大な手裏剣がふたつ、風車みたいに回転しながら宙を舞う。当たれば容易に、人の肌など切断してしまうだろう。
ルナの能力は反発。足の裏、もしくは手のひらから反発力を発生させ、自分の身体を大きく飛ばしたり触れた相手を吹き飛ばしたりできる。
高速で跳ね回りながら隙を窺うが、回転する手裏剣に守られていてとても飛び込めない。
さらに手裏剣のひとつがルナの動きを追いかける。ルナの動きは速いが、直線的だ。それに慣れ始めたのか、手裏剣がルナのすぐ近くまで迫ってくる。
シンプルだけど強い。このままだと勝てない。
仕掛けるしかない。
拾った石を手のひらで反発させて飛ばす。ルナにとっては全力の、ささやかな遠距離攻撃だ。
飛ばした石はふたつ。ひとつでカール本人を狙い、もうひとつは守りの手裏剣を打つ。守りの手裏剣を撥ね飛ばす。もうひとつはルナを追っている。
ブロック塀を蹴りつけて一気に跳ねる。
それでも手裏剣のほうが早い。一度弾いたそれが復帰してルナの進路上に置かれる。ルナの突進の勢いを利用して斬りつけるつもりだ。
握っていた石を飛ばす。作用反作用の法則だ。発射の反動でルナは止まり、逆に石は突進の速度を乗せたことで先ほどより高速で放たれる。




