鍛錬
3人の鍛錬の様子です。
俺たちは実際に試合が行われる闘技場で鍛錬を受けることになった。
山を降り麓にある街へまできた。
西洋風の建物がずらりと並び、賑わいのある商店街もたくさんあった。
「ザスタリア!任務か?」
「いいや!こいつらを鍛えてやるんだ!」
一丁前に返事をした。
「今度、俺のの店に寄ってくれ」
「うちの店も!」
とザスタリアはあちらこちらと声を掛けられていた。
街の人から慕われていることがわかる。
水の都と言うだけあって噴水やら水路やら水が多く流れていた。
しばらく歩くと、街の少し外れた場所に大きな闘技場が建っているのが見えた。
「あそこだ!」
ザスタリアは闘技場に指をさす。
やはりそこにも水が流れていた。
外側は石でできているのに内側は水という不思議な構造だった。
「では、2人にこなしてもらう今日のノルマを伝える。」
ザスタリアは腰に手をあてた。
「鷲鬼は僕と実践!一本取ること。もちろん木刀でな!」
と闘技場の端に置いてある木刀を指差す。
鷲鬼は一本取れる自信がなかった。
「お嬢ちゃんは禍化して30分キープしたあと素振りを100本。体力と精神力を鍛える。解いたら最初からだ!」
「マジか!?」
楓は驚いた表情をしていた。
無理もない。彼女は30分もキープしたことがない。
「1回で済ませればいい話だ」
簡単に言う。
「禍化」
早速、楓は鍛錬に取り組んでいた。
俺は最初にザスタリアの左肩を狙って刀を振るった。
が、ザスタリアは攻撃を躱し、俺が次の一手を出す前に一本取られた。
「動きが遅いな。僕の動きをよく見るんだ。予測できたら1番いいんだけどな。」
「わかった。」
アドバイスをもとに何度も挑んだ。
一方、楓は禍化して10分ほど経っていた。
眉間に皺がより額には汗が流れていた。
(気を抜いたら解いてしまいそう。)
「お嬢ちゃんまだ早いぞ!」
ザスタリアは鷲鬼と戦いながら声を掛けた。
バレていた。
「大丈夫だ、」
鷲鬼はその隙を狙って一歩踏み出し、木刀を振るった。
「イッテェ!」
鷲鬼は彼に見事に躱され手の甲を打たれた。
「腕で振るな。腰で振るんだ。」
力任せではダメなことに気がついたが、そう言われてもザスタリアの反応スピードに対応できない。
鷲鬼は苦戦していた。
それから時間が経ち、楓の禍化は残り5分となっていた。
もう少しで解放されると言うところで鷲鬼が握っていた木刀が飛んできて、気を緩めてしまった。
禍化が解けてしまった。
「おい!」
「悪い」
鷲鬼は簡単に謝り、木刀を取りに行く。
(人がどんな想いでこの苦しみに耐えてきたのかも知らないで)
楓はグッと拳を握っていた。
気を取り直してもう一度挑戦を始める。
「禍化」
その後、一度の禍化で疲労が重なり最初よりも苦しさが増していた。
(これで終わらせないと次は無理だ。)
「力を入れすぎない。禍化という力と一体化する感じだ。操れ」
「はい」
2人は苦戦しつつ鍛錬を続けていた。
日がくれる。
鷲鬼は木刀を握り、ザスタリアに打たれすぎて力がほとんど入らない状態だった。
楓はついに素振りまで進み、残り20本だった。
「鷲鬼、お嬢ちゃんが素振り終わるまでだ。」
(くそっ、一本も取れねぇ。体が言うこと聞かねぇ)
今度はザスタリアが先に攻撃を仕掛ける。
最後の力を振り絞り木刀を振るった。
しかし、手に力が入らず木刀は手から抜けてしまった。
(あっ、)
「あぶっな!」
ザスタリアも思わぬ攻撃が飛んできて驚いている様子だった。
危機一髪で避けたが、微かにかすり傷を負っていた。
「認めたくないが僕に攻撃を喰らわせた。見事だ。」
「俺もあんまり嬉しくないな」
「だが、今のは素晴らしかったぞ。相手が予想だにしない攻撃はなかなかできないからな。」
褒めてるのか、庇っているのか、微妙なラインだったが俺たちはとてつもなく疲れ切っていた。
「飯でも食ってエネルギーチャージするぞ!」
ザスタリアは解放し切った声で発する。
そして、俺たちは闘技場を後に、街にある酒場で夕食しに行くことにした。
わかりにくいところ。直した方がいいところ。などあれば教えてください!




