表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魂(ソウル)  作者: 名無しのゴンベ
神の力
PR
13/13

目隠し

しばらく書けなかった、表現むずい!

俺たちは水隊の基地に戻って怪我の手当てをし休息を取った。


寝室の窓から差す太陽の光で目を覚ますと貧民島では決して目にすることのなかったふかふかなベッドで寝ていた。


(そういえば昨日、あいつらと…)


鷲鬼には一つ気になることがあった。般若の面を被った男。顔は見えないから確信はないが、雰囲気も性格も違うのにどうしても珠羅ではないかと疑ってしまう。


「鷲鬼!起きてるか?」


ザスタリアの声だ。


「着替えたら食堂まで来いよ!待ってるからな!」


それだけ伝えると足音が遠のいていった。


俺は机の上に置かれていた服を着て、刀をこさえて食堂に向かった。


廊下を歩いていると水隊の人たちはバタバタと忙しそうだった。


(あの騒動があったからな)


食堂に入るとザスタリアの声が聞こえた。


「こっちだ!」


手を挙げたザスタリアの姿と楓の姿がそこにあった。隅の席に座っていた。


ザスタリアは無傷だが俺も楓も至る所に包帯が巻かれていた。


元気なのはザスタリアだけだ。


「まぁ、朝食でも食べて元気出せって!」


相変わらず笑顔の眩しい男だ。


俺たちは朝食をとりながら今後の話をする。


「君たちの怪我では昨日のような鍛錬はできないから今日は気配察知能力を高めてもらう。」


「あぁ、」


「なかなか難しいぞ!」


(なんであいつ、私が神器使いじゃないって…)


「お嬢ちゃん大丈夫か?」


「大丈夫。気を取り乱してた。」


楓は何か考えている様子だった。


「ザスタリア」


影の薄い男が近寄ってきた。


「なんか久しぶりだな。」


ザスタリアの知り合いらしい。


「そんな久しぶりじゃありませんよ、」


冷静な回答。クールな男だった。


「そういえばまだ紹介してなかったな。こいつは俺の右手となるルークスだ!」


「はじめまして」 


と一言挨拶すると別の話に切り替わった。


「昨日はすまんかったな。お前が仕切ってくれたんだろ。」


「あぁ、」


「おかげで死傷者はゼロだ!さすが僕の右手となるもの」


誇らしげに笑う。


相変わらずルークスの表情は変わらぬまま。


「今日空いてるか?」


「復旧作業は手下どもに任せたので大丈夫ですが、何か御用ですか?」


「こいつらの鍛錬に付き合って欲しくてな。ルークスの影の薄さなら鍛錬になるかなって思ってな」


「バカにしてます?」


「すまん、すまん!お願いできるか?」


「…いいですよ。」


ルークスは腑に落ちない顔をしていたが仲睦まじい様子だった。


話し終えると俺たちは早速、闘技場へと向かった。


「ほら、これをつけろ!」


そう渡してきたのは長めの黒い布だった。


「目隠してやるんだ。」


「まさかこの状態で木刀を振って来ないでよ。」


楓はもしものことを思って止める。


「安心しろ!これを使う!」


そして出してきたのがスポンジで作られた剣だった。


「これなら痛くないだろ!ほろ早く目を隠せ」


俺たちは言われた通り布で目を隠した。


真っ暗で何も見えない。


恐怖に包まれる。


「じゃあ、まずは僕が攻撃を仕掛けるから避けてくれ!連続で5回避けられたらラスボスのルークスに変わる。」


まず初めに鷲鬼の頭と楓の腰を狙って振る。


風に触れるのを感じたが、すぐに反応できず喰らってしまった。


「イッタ!」


同時に声を上げる。


「本気に振ってる」


楓は驚いていた。


鷲鬼は若干顔が赤くなっていた。


「弱い奴ほど目を頼る。」


「気配を読め。空気の流れ、足音、殺気。戦場で視界を奪われることなど珍しくないんだ。」


一呼吸おいて、周囲に集中する。


「イッタ!」


やはりすぐにはできるようにはならない。


その後も当てられ続け、全身がヒリヒリしていた。


ザスタリアは上手く怪我しているところだけ避けて狙ってくる。


ヒュッ


(!?)


何度も味わってきたせいか、かすかな風が肌を触る感じがわかる。


斜め後ろに下がると肩に強風を感じた。


(ついに避けたか)


ザスタリアは関心していた。


続いて楓の方にも木刀を振るったが彼女もまた避けていた。


「その感じだ!続いて行くぞ」


俺たちは完全にコツを掴んだ。


ギリギリではあるが避けることができている。


だが、鷲鬼は3回、楓は4回躱したところでザスタリアに当てられた。


「おい!絶対本気でやってきただろ!」


鷲鬼は目隠しを取り怒っていた。


「すまんすまん!君たちが避けるから負けた感じがしちゃって」


「避けるよう言ったのはザスタリアだろ!」


楓も続けて文句を言っていた。


「まぁ、合格にしてあげるよ。こっから先が長そうだし、」


ザスタリアは無言でいるルークスに視線を向ける。


「覚悟を」


相変わらず口数が少ない。


そんなルークスだがこっからが本番だとすぐにわかった。

投稿回数が少ない悩み

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ