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神様へのプレゼント  作者: 鈴月桜
第5章 結婚
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岩崎家

「ただいま」

家に着くとそのままリビングのソファーに座る。

自然とリビングに集まった。

「俺、手術等しないで、残りの人生を目一杯生きたい。余命が少し伸びても治療する時間が増えるだけなら、生活を優先にしたい。」

両親が頷く。

「それと、一つ報告がある」

「俺、理佳と結婚する事にしました。」

二人共驚き、

父「それは、辞めた方がいい。この半年の為に、俊が死んだ後の50年を棒に振るかも知れないんだぞ。」

「親父と同じ気持ちだったので、死ぬ前に理佳と別れなければと思い、実はさっき理佳に別れ話をした。」

理佳が話してくれた事を、そのまま両親に話した。

母が目に涙を浮かべ、

母「俊は、本当に愛されているんだね。」

俊「今でも心の何処かで、本当にいいのか分からなくなる。」

父「大城さんの苦労を思うと・・・

結婚すると墓の管理等、戸籍以外でも、常に俊が関係してきて、大城さんの行動を妨げる要因になると思う。」

俊「今の段階では、理佳も把握していた。」

母「大城さんの気持ちは、凄く良く解る。ねえ、お父さん。」

何か意味深な言葉を父になげた。

父の表情が変わる。恥ずかしがってる様子である。

俊「何?」

母「お父さんの「プロポーズ」の言葉を思い出しちゃっただけよ。お父さんが覚えていればだけど」

と父を見る。

父「覚えてるに決まってるだろ。」

俊「教えてよ。二人の若い頃の話、あまり知らないから」


母が話し始める。

職場が二人共同じデパート勤務だったので、顔を知っている程度だった。

職員用の出口から帰宅しようと思って、2、3歩歩いた時、心臓を締めつけるような痛さを感じうずくまっていると、父が見つけ救急車を呼んだ。

救急車が来て、病院へ搬送される。

病院に着く頃には落ち着いていたんだけど、心臓弁膜症と診断され、手術が必要で入院となった。

病室に行こうと診察室を出ると父が待合で待っていた。

父は、母の親が来るまで待っていた。

母親が病院に到着し、帰って行った。帰り間際に「また来るね。」とだけ言って帰った。

それから二日おきに病室に単行本を買って、見舞いに来た。

手術前日、いつもより早い時間に父が見舞いに来て、

父「手術が成功しても失敗しても、結婚して下さい。」

と言って来た。

母「手術が失敗したら、私死ぬのよ」

父「死んでもいいから結婚して下さい。」

心臓手術を受ける前日に、心臓に負担を掛ける様な常識が無い父に、母は笑ってしまう。

明日の手術の事でナーバスになっていた気持ちを完全にふきとばしてくれた。

笑いながら

「いいけど、きちんと付き合ってからね」と父に伝える。

父は大声で「ヤッター」と発する。

それを聞いた看護師が病室に入って来て、「静かにして下さい。」と注意された。


俊「それって凄いね。俺には絶対出来ないし、やらない。」

父「母さんも、そこまで話さなくても・・・」

母「でも、あの言葉は、めちゃくちゃだったけど、私に生きる力をくれたのは確かよ。もし、大城さんが何かあったら、私達も生きている間、全力でサポートするわ。」

俊「ありがとう。本当にありがとう。」

親の優しさに後押しされ、改めて決心がついた。


ビビビ・・・

携帯のバイブ音がなる。

理佳からのLINEであった。

明後日の土曜日、家に来れる?

とだけ書いてある。

これって、結婚の承諾かな?と、直ぐに感じた。


この事を、両親にも伝えた。

父「それなら俺も休むから、親同士の初顔合わせしよう。場所を取るなら何処か落ち着いた場所を取るよ。」

この積極性が母と結婚出来た大きな要因だと思った。」

早速理佳にLINEを送る。

2、3分経ち、

「了解しました。場所は、後でLINEするね。」

と返信が帰って来た。

恐ろしい程、進むのが早い。

この10日間程で、人生が激しく動いているのを感じる。


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