↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/127

4月28日 自分自身を慰める男ども

4月28日


 全員を馬車に集めた。


 得意気な顔をしているワニンゴ。 


 不安そうにキョロキョロしているブータロウ。


 心底悪そうなニヤリ顔をしているカレキ。


 固唾を呑んで、私の言葉を待っている。


「これから1ヶ月、お前らにはオ●禁を命ずる!」


 私の宣言に、3人は固まって「は?」という顔をしていた。


 ここからは、こんこんとお説教タイムだ。


 私は王様から正式に選ばれた勇者。


 魔王を倒すという重大な使命があり、命がけでこれを討伐しようとしている。


 これは大変かつ、最も大事な任務であるということをまずよーく説明する。


 3人はやっぱりピンと来なかったみたいで、「それ、当たり前の話では? 自分たちもそういう覚悟です」という顔をしていた。


 私は懐から、3枚の写真を取り出してそれぞれに手渡す。


 3人はそれを見て、サーッと青い顔した。


「こともあろうか、勇者である私をオカズにしている不届き者がいる!」


 それは──


 ワニンゴが、ピンクのブラを片手に自分自身(・・・・)を……


 ブータロウが、黒いパンティを片手に自分自身(・・・・)を……


 カレキが、白いハイソックスを片手に自身自身(・・・・)を……


 慰めている写真だった。


 もちろん、これら3つの“オカズ”は私が馬車に用意したものだ。


 馬車にあることから私の物だと思い込んだみたいだけれど、実は風俗街のゴミ箱に捨てられていたのをトングバサミを使って回収してきたものだ。


 下手をしたら、変な病気も感染っている可能性もある。


 そういや、現場の近くで、野太い声のオッサンが、「着てた下着たち、あまり可愛くないからさっきゴミ箱に捨てちゃったのぉ♡」なんて言ってたような気もする。


 うん。まあ、そこはきっと私の気のせいだろう。


 これらの下着はきっと美人のものだ。


 そして、ダメ押しでこう言う。


 ワニンゴは、私を自分の女だと言って調子ぶっこいているクソ男である点と、年端もいかない少女とちょっとデートしただけで興奮した変態である点を。


 ブータロウは、仲間がそんな状態なのに注意もせず、妻子を持つ身でありながら、年端もいかない少女に興奮した変態である点を。


 カレキは、仲間を平気で売り渡し、いい年齢してながら、年端もいかない少女に興奮した変態である点を。


 ここぞとばかりに強調して言ったら、さめざめと3人は泣き始めた。


「こんな変態ばかりのパーティーで、本当に魔王が倒せるかよ! 泣きたいのはこっちだよ!」


 と、言う私のセリフで、彼らは深い自己嫌悪に陥ったようだった。


 よし。計画通りだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。