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7月8日 聖浄降臨「破ァ!」救済者ブータロウ復活編

7月8日


 昨日と同じポジションについてからの再開だ。コイツらも私の日記仕様が板についてきた。


 その時、「異増野ぉ、蹴球しようぜー」と別の声がして、カエンタケが「中出汁(なかだし)!?」とか驚いてたけど、さっき怒鳴っていた声が、「こっちが先じゃぁ!」とアックスボンバーを決めながら、塀を破って現れた。


 蹴球に誘ってたらしいメガネ坊主は、クルクル回転してぶっ飛び、物置に激突して大破させた。


 荒い息で現れたのは、着物を着たハゲ上がった老人。やけにガタイがよく、マッチョで、全身の血管が浮き上がって脈打ってる。


 「う、裏界隈のおじいちゃん!?」と、フグリ田たち不愉快なファミリーがびっくら仰天していた。


 「そう! ワシこそが魔王軍最高幹部! 魅晒(みさら)せ! 日々のラズィヲ体操暗殺術により限界まで健康に鍛え上げられた我が鋼鉄の体を!!」とか言うて、ポージングをする。はだけた胸元からのぞく大胸筋と、ビーチクがピクピク動いていた。


 私のBL教育を受けたワニンゴとカレキは思わずゴクリとなっていたが……


 チッ。ブータロウめ。涼しい顔をしやがって、お前のBL魂はどうなったんだ。可哀想に。私が元に戻してやらなければ。


 裏界隈のおじいちゃんとやらが、「キサマが勇者とやらか! 我が下僕、3基のパラボラアンテナで魔王軍の使徒と変えた最強専業主婦を使い物にならんくしてくれよってからに!」と怒り狂っている。


 「お止めなさい。怒りからはなにも生まれませんよ」とブータロウ。

 

 なに言ってんだコイツ?


 「勇者! キサマが転職によりて、大幅にパゥワーダウンしていることは知っておる! いくらレヴェルとスティータゥスがカァンストゥしようと、職業による補正がなければ敵ではぬぁい! ましてや正統派ヒロォウインなどという戦闘には向かない職種を選んでしまったことがキサマの敗因じゃー!!」だってさ。


 ワニンゴ、アナルゴ、フグリ田はやっぱり寝返って「ヤッちまってくれ! 勇者を!」とか言うてる。


 「かしこまりぃ!」と叫んだ裏界隈のおじいちゃんとやらが、全身に力を入れた瞬間、「うっ!」と心臓辺りを押さえ、そして額の血管が切れてピューと血が噴き出し、白眼を剥いてその場に倒れた。


 全員が「え?」みたいな顔をしてたんで、「どうやら健康になり過ぎてタヒんでしまったみたいだな」と言うたら、ブータロウは「ヘルスのヘルは、地獄の“ヘル”だったのですね。ご愁傷様です。チーン!」とか言うた。


 なに言ってんだコイツ?

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