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6月20日 賢者アナルゴと正統派ヒロイン修行編

6月20日


 いつもの鎧じゃなく、服屋で可愛いワンピースに着替える 。


 正統派らしく白い色のだ。あと、ヒールは赤にした。これも正統派らしくするためだ。


 ロリコと町をブラブラしてると、「まるでデートですねぇ♡」なんて言い出したんで、「BLなのに私が可愛すぎてどうするんだ」と返した。


 しかし、正統派ヒロインってのは何をしたら正解なんだ?


 そもそも正統派ヒロインを、誰が正統派ヒロインだと判断するんだ?


 そんなことをしてると、金髪ロン毛のスーツが「キミィ、カワウィーネ♡」とか指差して来やがった。人を指差すなって、親や先生から教わんなかったのか。


 「お茶でもしぃなーい?」とかウザい。ロリコが「な、な、な、ナンパですよぉ♡ どーしましょ♡」とか言ってるけれど、どこをどう見てもホストくずれだろ。


 黙って話を聞いてると、「キィミでも楽に稼げるバイトあるんだけど興味なーい?」とか、「ドラッグでハイに、シップでゴー・アブロード!」とかヤベェことを言うてくる。


 ヤルことヤッて、金をむしり取った後は海外に売り飛ばすってことだろう。ウシ●マくんで読んだぞ。


 ロリコの頭ん中はお花畑だから、ホストの言う「股開いてポォンキャッキャーッ!」を、ガ●ャピソとム●クみたいなゆるキャラの出てくる番組名だとか思っているに違いない。


 私は「付き合ってもいいが、先にこっちの用事に付き合ってもらいたい」と言いながら、ロリコの無駄に垂れ下がってる下乳を掴み上げると、ロリコは「キャン♡」とか言い、ホストの鼻の下が伸びた。


 「あそこの小汚いビルがあるだろ? 下の階に枯れ木みたいなジジイがいるから、『1名様お入りになりました』と言え。そうしたら案内されるから。無事に出てこれたら、クラブでもラブホでもシップでもヘルでもどこにでもついて行く」と伝えたら、「お安いごようさ! かしこまりぃ〜!」と走って行った。


 これで社会のダニが1匹消えたな。


 しかし、いいことはしたが、困ったことに正統派ヒロインになる方法がさっぱり分からん。


 私が「うーん」と唸っていると、ロリコが「正統派ヒロインは、誰かを罠にハメたりしないんじゃないんですかぁ?」とか言う。


 「そうか。こっちが罠にハメるんじゃなく、こっちが股にハメられなきゃいけないのか……」と言ったところで、あの廃墟ビルの方から悲鳴が聞こえてきた。


 断末魔対策に、ベニヤ板じゃ無理があったか。


 うーん。困ったなぁ。


 お母さんに聞いてみるかな。

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