↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/127

◎◎◎◎

◎◎◎◎



【これは日記の間に挟まっていた手記である】



 Southern Crossシティは地獄の町と化してしまった。


 我が家のある商店アーケードも廃れ、それが原因で(たぶん)、妻は浮気し、娘は援交している。


 家は空き家だった。妻も娘も蒸発していたのだ。


 とりあえず、疑わしい男どもを片っ端から肉塊に変えていたことで、私の身体は鋼のように逞しくなり、今では素手でリンゴも潰してジュースにできるくらいになったが、何故か心は満たされぬ。


 私の心には深い傷がある。①妻を失い、②娘を失い、③物価高は終わらず、④米とガソリンは高いし、⑤泡沫政党は忘れ去られ、⑥値上がりしたSwi●ch2は買えず、⑦血糖値と尿酸値は高い……そう。私は心に7つの傷を持つ男となってしまっていた。


 これもそれもあれもなにもかも、あの女勇者だ。


 あのクソみたいな女勇者のせいで、私の人生は狂ってしまったと言っても過言じゃない。


 私の怒り憎しみがあの女勇者にすべて向かうのも自然なことだ。


 いまでも、町中のイケメソを集め、屋上から放尿させている。それを下で『シャー●ョンクの空に』にキービジュアルのポスターよろしく、汚い雨を受けているのはブサメンたちだ。


 何をしているか意味が分からないが、女勇者が「さあ、尿切りしろ」と言うと、イケメソたちは半泣きになりながら、ゾウさん(大人の)を大回転させて、振り回し、尿切りする。


 屋上から乗り出した女勇者は拳を突き上げて叫んだ。


 「どうだ! これがイケメソの最終(ファイナル)ファンタジー(幻想)だ! よく見ろ! 女ども! これが男だ! どんなイケメソでも尿切りはする! しなければパンツの中が大変なことになるからだ! チ●ポふり回しているこのマヌケな姿を見ろ! 小便器の回りや自分のズボンに飛沫を飛び散らかせて置いて、お前らと高級レストランで食事してるんだぞ! 100万ドルの夜景も台無しだ!」、と。


 やはり、まったく意味が分からないが、イケメソ至上主義の女たちはゲンナリした顔をしていた。


 いったい、なにをやってるんだ。


 あのクソ女勇者は。

 

 そもそも、なにがどうなってこうなってそうなって町長になってるんだ?


 そして、ワニンゴやカレキや……あの巨乳女と、オバハンパーマは知らんが、勇者の仲間なら魔王を退治するってのが使命なんじゃねぇのか。


 クソが。腹が立つ。


 これもそれもあれもなにもかも、あの女勇者だ。



「おいッ!!! 俺を! ブータロウを忘れてるんじゃねぇーだろうなぁ!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。