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【これは日記の間に挟まっていた手記である】
Southern Crossシティは地獄の町と化してしまった。
我が家のある商店アーケードも廃れ、それが原因で(たぶん)、妻は浮気し、娘は援交している。
家は空き家だった。妻も娘も蒸発していたのだ。
とりあえず、疑わしい男どもを片っ端から肉塊に変えていたことで、私の身体は鋼のように逞しくなり、今では素手でリンゴも潰してジュースにできるくらいになったが、何故か心は満たされぬ。
私の心には深い傷がある。①妻を失い、②娘を失い、③物価高は終わらず、④米とガソリンは高いし、⑤泡沫政党は忘れ去られ、⑥値上がりしたSwi●ch2は買えず、⑦血糖値と尿酸値は高い……そう。私は心に7つの傷を持つ男となってしまっていた。
これもそれもあれもなにもかも、あの女勇者だ。
あのクソみたいな女勇者のせいで、私の人生は狂ってしまったと言っても過言じゃない。
私の怒り憎しみがあの女勇者にすべて向かうのも自然なことだ。
いまでも、町中のイケメソを集め、屋上から放尿させている。それを下で『シャー●ョンクの空に』にキービジュアルのポスターよろしく、汚い雨を受けているのはブサメンたちだ。
何をしているか意味が分からないが、女勇者が「さあ、尿切りしろ」と言うと、イケメソたちは半泣きになりながら、ゾウさん(大人の)を大回転させて、振り回し、尿切りする。
屋上から乗り出した女勇者は拳を突き上げて叫んだ。
「どうだ! これがイケメソの最終ファンタジーだ! よく見ろ! 女ども! これが男だ! どんなイケメソでも尿切りはする! しなければパンツの中が大変なことになるからだ! チ●ポふり回しているこのマヌケな姿を見ろ! 小便器の回りや自分のズボンに飛沫を飛び散らかせて置いて、お前らと高級レストランで食事してるんだぞ! 100万ドルの夜景も台無しだ!」、と。
やはり、まったく意味が分からないが、イケメソ至上主義の女たちはゲンナリした顔をしていた。
いったい、なにをやってるんだ。
あのクソ女勇者は。
そもそも、なにがどうなってこうなってそうなって町長になってるんだ?
そして、ワニンゴやカレキや……あの巨乳女と、オバハンパーマは知らんが、勇者の仲間なら魔王を退治するってのが使命なんじゃねぇのか。
クソが。腹が立つ。
これもそれもあれもなにもかも、あの女勇者だ。
「おいッ!!! 俺を! ブータロウを忘れてるんじゃねぇーだろうなぁ!!!」




