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魔装機マナリリアン  作者: ロア
   WORLD of END 6章
59/120

6章 平和な世界 49話-学園祭

〈49-1 演劇部1〉


▶︎ガレーディアス戦記0080


 王都バルラーンが

 暗黒機士ドレディアの手に寄って崩壊した


 若き勇者機士 デネブラインは

 この世にたった一つの魔装機ドラゴンソードに乗り

 ドレディアの魔装機アンコクライゼンに挑む



デネブライン

『ドレディア!!もうこの様な争いは止めろ!!』


ドレディア

『デネブラインか...腐り切った政治が

 本当にこの世を平和にすると思うのか?

 貴様の詭弁も ココまで来ると笑えるな』



 ドラゴンソードとアンコクライゼンは

 激しくぶつかり合う どちらかが死ぬまで

 この戦いの幕は終わらない



デネブライン

『それでも!!私は私を信じた世界を守りたい!!』


ドレディア

『その結果がコレだ!!貴様と俺が守った世界が

 金のない物や弱者を虐げる腐った世界だ!!

 飢えて死にゆく子供達がいるこの世界を

 守って何の意味があると言うのだ!!』



 デネブラインはドレディアの言葉に油断したのか

 ドラゴンソードの動きが鈍くなる


 その隙を見逃さなかった

 ドレディアはデネブラインに攻撃をする


 吹き飛ぶドラゴンソード

 アンコクライゼンは剣を構え

 倒れるドラゴンソードの目の前に立っていた



ドレディア

『コレがお前の甘えだ、

 悪だけを倒しても 世界に真の平和は訪れない』


デネブライン

『私は、それでも』


ドレディア

『お別れだ、長き戦友

 お前も この世界に飲まれた被害者だ』








▶︎ディナガード国 学園祭の2日前


 もうすぐ学園祭が行われるらしく

 学園は飾り付けで忙しく

 また 生徒達の出し物でも

 バタバタとした様子を感じさせていた


 俺は貰ったパンフレットを見ると

 食べ物の出店や、

 サラサが作る七色パイの喫茶店まであった

 その他にも、色々な出し物が目白押しだ


 なんだか大きな祭りが始まりそうで

 少し俺もワクワクして来たな


 学園の様子を見て回ろうと歩いていると

 1人の女子生徒の悲鳴が聞こえて来た


 なんだ?確かあっちから聞こえて来たよな?

 俺は声の主の方角に向かうと

 とある部室の前に着いた


 演劇部 っと書かれた部屋を見て

 確かココから悲鳴が聞こえたよな?っと考えていた



 ガチャ‼︎っと演劇部の部屋が開くと

 この前会ったカレンが部室から出て来た



カレン

『アレ?ネルさん どうして演劇部に?』


ネル

『悲鳴が聴こえたから来たんですけど

 何か合ったんですか?』



 それが っとした表情でカレンは悩んでいた

 そうだとカレンは思い

「ネルさんも手伝って」っと言って

 演劇部の中に引っ張り連れ込んだ


 俺は何がなんだか分からないまま

 演劇部に入ると

 数名の生徒が落ち込んだ様子で部室の中にいた

 どうしたのだろうか?



カレン

『実は応援で来てくれるハズだった

 役者の人が来れなくなって

 文化祭でやるはずだった

 演劇の役者の数が足りなくて』


ネル

『そうなんですか』


カレン

『それでネルさんにも手伝ってもらえないかなって

 そんな難しい劇じゃないから お願い』


ネル

『手伝えるなら手伝いたいですけど

 どんな劇をやるんですか?』



 俺は何の劇をやるのか聞くと

 カレンはとても分厚い本を俺に手渡した


 なんだコレ?コレを今から読めと?

 俺はその本を取ると

 ガレーディアス戦記と書かれていた



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-2 演劇部2〉


 分厚い本をカレンから手渡され

 俺は数分だけ読んでみた


 ・・・・・長い

 この本を読むのは時間がかかり過ぎる


 俺は読むのを止め カレンに聞いた



ネル

『なんですかこの本?』


カレン

『ガレーディアス戦記 永遠の楽園 の章です

 ガレーディアス戦記は多くの機士の憧れで

 この物語が好きな人が多いんですよ』


ネル

『はっはぁ〜』



 カレンは演劇部の部長で

 この演目を文化祭で披露したいらしい

 だけど役者の数が足りず

 とても困っていたのだとか

 勇者役のデネブライン

 勇者の恋人で姫役のリーネリスマイン

 その他数名の役者が足りず

 どうする事も出来なかったようだ


 ガレーディアス戦記の勇者は

 暗黒魔族のドレディアと一緒に大魔王を倒した

 世界の救世主らしい


 なるほど 勇者役を俺に頼みたいのか

 そうと分かった俺は カレン達に言った



ネル

『わかった、俺に頼んだって事は

 デネブライン役を俺に任せたいって事だな?』


カレン

『言え、全然違います』


演劇部の生徒A

『ネルさんはデネブライン様には慣れません』


演劇部の生徒B

『デネブライン様を馬鹿にしないでください』



 オイ!!俺を馬鹿にしてんのかその発言は!!

 俺は本当に世界を救った英雄だぞ!!


 じゃあ何の役を?まさか姫役を頼むつもりじゃ!!



ネル

『いや、確かに俺は可愛いけど女性役はちょっと..

 でもどうしてもって言うなら しょうがない』



 俺は1人で納得していると

 カレンは魔装機に似た着ぐるみを出して来た


 ん?なんだコレは?

 舞台道具なのは見てわかるが?


「ネルさんはデネブラインの魔装機

 ドラゴンソード役をやってください」

 そうカレンは俺に言った


 ドラゴンソード?魔装機役?

 どう言う事か分からずカレンにもう一度聞いた



ネル

『えっと...俺にその着ぐるみを着て

 魔装機役をヤレと?』


カレン

『そうです、ドラゴンソードはデネブラインの愛機

 言わば主人公機ですよ』



 ・・・・・ コレ俺じゃ無くても良くね?

 他にやれる役は無いのか俺はカレンに聞いた

 流石に台詞が無い魔装機役は嫌だと思っていたから


 俺の言葉を聞いて カレンは

「そうですね、後は木の役と建物役があります」

 っと言った


 木の役と建物の役!? ふざけんな!!

 そんなんなら魔装機役の方がマシだ!!


 仕方なく俺は 魔装機役をやる事になった



カレン

『他にも数名 役者を探しているんですが

 ネルさん、誰か助っ人を呼んでくれませんか?』


ネル

『助っ人かぁ〜』


カレン

『明日までで構いません

 ガレーディアス戦記を読んでからでも

 誰か探してもらえれば』



 文化祭まで後2日

 1日で台詞を覚えられるモノなのか?


 俺がそう言うと 部員達は

「ガレーディアス戦記を知らない人は

 いないから大丈夫ですよ」っと言った

 本当かよ? この本そんなに人気なのか?


 俺は本を貰い

 取り敢えず自分の部屋でその本を読む事にした



 数分 数十分 1時間


 ダメだ、

 この一冊だけで読み終わるまで半日以上は掛かるぞ


 とにかく分かったのは

 勇者機士デネブラインが

 元仲間の暗黒機士ドレディアと

 戦っているって事だけだ

 この本に詳しい人物から本の内容を聞いた方が早い


 エレノアならもしかすると

 そう思い、俺はエレノアの部屋に向かった



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-3 演劇部3〉


▶︎エレノアの部屋


 俺はガレーディアス戦記の事をエレノアに聞くと

 エレノアはこの本が大好きらしく

 本の内容を俺に教えてくれた



エレノア

『ネルさんは何処まで

 ガレーディアス戦記を読んだのですか?』


ネル

『永遠の楽園って本をカレンから借りて

 勇者機士と暗黒機士が戦ってるところまで』


エレノア

『永遠の楽園の前に 最初の章の

 獄炎の従者と破滅の演歌を見た方がいいですよ

 魔王に飲まれたこの世界に

 10人の勇者が現れるんです』



 勇者が10人も居るのか どんな世界観だよ



エレノア

『そして魔王の手先 3人の暗黒魔族

 ドレディア、バフクライ、ダライラスと

 勇者達は戦うのです』



 勇者が10人なのに

 敵は3人しかいないのか

 バランスが悪いだろ



エレノア

『最初に戦う暗黒魔族ダライアスに

 9人の勇者がやられてしまうのです』



 勇者達弱すぎだろ!!

 数で勝ってるのになんで九割ヤラレてるんだよ!!



エレノア

『ですけど、最後に残った勇者デネブラインが

 暗黒魔族のダライアスとバフクライを

 1人で倒すんです、

 その勇姿がまたカッコいいのです』



 もうそいつ1人で良かったのでは?



エレノア

『最後に残った暗黒魔族ドレディア

 彼は人間の事を恨んでる訳では無く

 悲しいすれ違いで敵対した敵だったんです

 その事を知ったデネブラインは

 剣では無く言葉で

 ドレディアと会い交わろうとしたんです

 そして魔王が現れ

 人間達が魔界を滅ぼしてたと思ってたドレディアは

 本当は魔王が魔界を滅ぼした真実を知ったのです

 そしてデネブラインとドレディアは

 協力して魔王を一緒に倒したんです』



 なんか暗黒魔族ドレディアはアラン見たいだな


 俺はエレノアに聞いた

 デネブラインは俺に似てて

 ドレディアはアランに似てない?っと


 エレノアは怒った顔を見せ 俺に言った



エレノア

『似てません!!ガレーディアス戦記の

 デネブライン様とドレディア様は

 とても女性に人気があるんですよ!!

 そんな事

 他の方に言ったら凄く怒ると思います!!』


ネル

『あっあぁ、そうなんですか』


エレノア

『確かにアランさんはドレディア様に似てますね』



 なんでアランがドレディアに似てて

 俺がデネブラインに似て無いんだよ!!

 俺は少し腹が立った


 女性に人気って事は

 エレノアもどちらかが好きなのか?

 エレノアがどっちの方が好きか俺は聞くと

「そーですね、私はドレディア様の方が好きです」

 っと言った


 は?アランに似てるドレディアを!?

 俺は関係無い所でアランを嫉妬した


 アイツ 俺のエレノアに

 手を出すんじゃねぇーだろうな

 そんな事俺は絶対許さんぞ!!


 俺は心配になり エレノアに聞いた



ネル

『俺とドレディア どっちの方が好きなんだよ...』



 俺の問いに エレノアはうーんと頭を悩ませていた


 え!?考えるレベルなの!!

 俺はショックで顔を青ざめていた



エレノア

『冗談ですよ、私が好きなのはネルさんだけですよ』


ネル

『エレノア〜』



 俺がエレノアと言うと

 エレノアはネルさんっと言い返して来た


 エレノア、ネルさん、エレノア、ネルさん

 っとお互いの名前を呼び合った


 それを隣の部屋で聞いていたパウエルは

 なんだこのむず痒い声は!!っと鳥肌を立てていた



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-4 演劇部4〉


 大体の事はエレノアから聞くことができた

 ガレーディアス戦記は全巻200冊もある超長編で

 この世界ではとても有名な本らしい


 その中でも勇者機士デネブラインと

 暗黒機士ドレディアがとても人気らしい


 確か演劇部の部長カレンが

 勇者機士デネブライン役と

 姫のリーネリスマイン役を探してたよな?

 他にも数名役者を探してるんだっけ?

 取り敢えず数を揃えて

 適性のある人物を探し出して

 勇者役と姫役の穴を埋めなければいけないか


 俺は学園の中を歩くと

 ハルタンのいる教室に来ていた



ハルタン

『おっネル!!文化祭の準備か?

 私のクラスはお化け屋敷をやるんだ凄いだろ!!』



 ハルタンの教室は

 とても不気味そうな教室になっていた

 クオリティーの高そうなお化け屋敷を見て

 俺も少し怖くなった


 ハルタンを役者候補にしようかと考えたが

 コイツに役者は無理だろうなと思い

 挨拶だけして俺はその場を去った


 次に来たのは俺の教室

 ハヤトが何をしているのか見てみると

 魔法を使ったアンティークを作っていた



ハヤト

『あっネルさん、魔道具のアンティークを作って

 それを売り出す小物屋をやるんです

 ネルさんも一緒に作りますか?』


ネル

『俺はいいよ、不器用だし』



 ハヤトも忙しそうだ

 生徒以外で誰か暇そうな人を探さないと

 でも何処を探せば?

 そう考えてパンフレットを見ると

 俺はある場所に目が止まり そこに向かった



▶︎サラサの出店



サラサ

『は?演劇部の手伝いで劇に出て欲しい?

 私、この前レベッカに勝った

 七色のフルーツパイの出店をやるんだけど』



 俺はサラサしか頼めそうな女は居ないと思い

 必死に頭を下げた

 近くにいた生徒達は

「出店なら私達が切盛りしときますので

 サラサさんは演劇部の手伝いをやって下さい」

 っとサラサに言った


 そう言う事ならと

 サラサは演劇部の手伝いをしてくれる事になった


 他にも人手を探している事を知ったサラサは

 レイナ達にも声を掛けてくれる事になった



 コレで少しは役者が揃いそうだ

 他にも何人かに声を掛けに行こう


 その後俺が向かったのは

 レベッカがやっている出し物

 服を貸し出す店に行った


 沢山の綺麗な服が並ぶ部屋で

 レベッカは服の仕立てを生徒達とやっていた


 とても忙しそうだ

 だけど、サラサが居るなら

 レベッカも手伝ってくれるはずだろ


 俺はレベッカに

 演劇部の手伝いをして欲しい事を頼むと



レベッカ

『無理ですわ、

 文化祭は貸し出し屋の仕事がありますのよ』


ネル

『サラサが居るなら手伝ってくれるのかと』


レベッカ

『私をあの人のなんだと思ってますのよ』


ネル

『パートナー?』


レベッカ

『違いますわ、機士団のただの仲間ですわ』



 あんだけ仲良さそうなのに ただの仲間って

 レベッカは

 手伝ってくれ無さそうだと思っていると生徒達が


「レベッカさんの演劇私見てみたいです!!」

「お店の事なら私達に任せて

 レベッカさんは劇に出てください」


 生徒達の声援の眼差しを見て

 レベッカは仕方なく

 演劇部の劇に出てくれる事になった


 なんだ この人も案外チョロイんだな



レベッカ

『なんですかその目は』


ネル

『いや、なんでも』


レベッカ

『まさかエレノア様の気持ちも知らなかった貴方に

 そんな目で見られるなんて思いませんでしたわ』


ネル

『それとコレとは関係無いだろ!!

 それに、今は俺とエレノアは付き合ってんだ!!

 もう昔の俺とは違う』


レベッカ

『サラサさんの裸ばっかり見てたから

 大人の女性の方が好きな変態かと思ってましたわ』



 ん、確かに俺は大人の女性の方が好きだが

 サラサはまだ21歳だろ、まだ俺からすれば子供だし

 俺の好きなタイプじゃない


 俺はそう思いながらレベッカを見ると

 気品のある体型に大きなお尻と胸を持っていた


 そうそう 俺が好きなのはこう言う感じの

 アレ? レベッカってかなり俺の好みかもな?

 イカンイカン!!

 俺にはエレノアがいる!!未来の花嫁が!!

 でももし

 エレノアがレベッカ見たいな女性になったら


 そう思うと 俺は鼻の下を伸ばしていた



レベッカ

『なんですの、そのいやらしい目は?』


ネル

『いや、

 エレノアもレベッカぐらい大きくなるのかなって』



 それを聞いたレベッカは

 汚物を見るような目で俺を見ていた



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-5 演劇部5〉


 サラサやレベッカ達が

 手伝ってくれるなら人では足りそうだな

 そうとわかれば 一度演劇部に顔を出すか


 俺が演劇部に帰ろうとした時

 偶然、ナインとココとウェルチの3人に出会った


 ディナガード国の機士団としての

 仕事が学園祭中は無いらしく

 暇をしていたのだとか



ココ

『学園祭にキサラギやロニー達も来るって言ってた』


ネル

『え?大丈夫なんですか?

 魔装獣がまた現れるかも知れませんし?』


ナイン

『魔装獣の被害も山賊達の被害も

 最近は全く耳にしない 当分は大丈夫だろう

 それに他の機士達もいる、安心しろ』


ネル

『本当に大丈夫なのかなぁ?』


ナイン

『ディナガード国の大きな祭りだ、

 偶には休息としていいだろう』


ウェルチ

『世界も前ほど危なくは無いですし

 そこまで心配しなくても良いと思いますよ』



 それもそうだな

 国同士の争いの時代とは違う

 今は楽しむ事が大事かもな


 そうだ‼︎3人が暇なら

 っと 俺は3人を演劇部に連れて行った



▶︎演劇部


 8人の助っ人を呼んでくれた俺に

 部長のカレンはとても喜んでいた


 機士団の人達が手伝ってくれるのなら

 客も沢山集まりますっとカレンは言った

 早速カレンは

 集められた機士達に役割を決めた


 そして



カレン

『まず主役の勇者機士デネブライン役にサラサさん』


サラサ

『私が主役って、ちょっと恥ずかしいわね』


カレン

『姫役のリーネリスマイン役にレベッカさん』


レベッカ

『よろしくお願いしますわ』



 主人公をサラサが演じて

 ヒロインをレベッカがやるのか


 コレは、生徒達のサラレベ派が喜びそうだな


「デネブラインとリーネリスマインの

 キスシーンがありますけど

 2人とも大丈夫ですか?」

 っとカレンはサラサとレベッカに聞くと

「大丈夫じゃない‼︎」っと反発していた


 カレンは脚本を少し変え キスシーンは無くなった

 少しそれを見てみたいと 俺は心の中で思っていた



カレン

『魔装機のドラゴンソードとアンコクライゼンは

 ネルさんと内の部員がやります。

 バルラーン王

 大臣ドルノマン

 王国機士長エリックリンデ

 王国機士部隊長ラズマンド

 暗黒四天王のミリセントとバルバルバも

 演劇部の仲間達が演じます

 兵士役AB役に

 レイナさんとウェルチさんにお願いします』


レイナ

『モブ役かぁ』


ウェルチ

『頑張ります』


カレン

『他の方は裏方で皆さんのサポートをしてください』


ネル

『ん?カレンさんは何の役をやるの?』


カレン

『私は暗黒機士ドレディア役をやります

 私の大好きな人ですから』



 カレンの願望のような物を感じる

 この役がやりたいが為に この劇をやるのかもな


 ナインとノノカは裏方役か

 ん?そう言えばココは?


 俺はココを探していると

 木の着ぐるみを着たココが後ろで立っていた


 俺はそれに気がつき 少し笑いそうになった



ココ

『何?』


ネル

『に、似合ってるよココ』


ココ

『嫌味?』



 こうして 俺達の演劇が始まろうとしていた



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-6 演劇部6〉


 学園祭は明日

 主役をやる事になったサラサは

 自分の部屋で必死に台詞を頭に叩き込み

 明後日の演劇に向け練習していた


 その練習に付き合わされた俺とレベッカは

 セリフが間違って無いか確認していた



レベッカ

『また15ページ目のセリフが飛んでますわよ』


ネル

『主役のデネブラインは男なんだろ?

 もっと男らしく言っても良いんじゃ無い?』



 俺達が指導すると

 横からチクチクうるさかったのか

 サラサは嫌な顔をして俺とレベッカを見た



サラサ

『だって、こんなに台詞が多いとは思わなかったのよ

 姫役のアンタとか

 魔装機役のアンタは良いわよね台詞が少なくて』



 別に好きで魔装機役をやる訳じゃ...


 それでもレベッカは

 文句を言うサラサと一緒に

 台本を覚える練習を付き合った


 後は2人でも何とかなりそうだ

 ここに居たら邪魔だろうと思った俺は

 部屋を出て 自分の部屋に帰ろうとした



カレン

『アレ?ネルさん?

 サラサさんの部屋から出てきましたけど

 何かされてたんですか?』



 俺はカレンに教えた

 明日の舞台に向け

 レベッカとサラサが劇の練習をしている事を


 それを知ったカレンは

 なるほどっとした顔で少し残念そうにしていた

 何故残念そうな顔をしているのか聞くと

 カレンは助っ人で来てくれた人達に声を掛けたが

 皆台本を覚えるのに忙しかったり

 それ以外で忙しく

 明日の舞台に向けパーティーを開いたのだが

 部員以外の人が集まらなかったのだと


 サラサとレベッカの様子を聞き

 こりゃ誘っても断られるだろうな

 っと分かったのだろう



カレン

『良ければネルさんだけでも

 パーティーに参加しませんか?』



 他に行くとこも無いし 俺はカレンの誘いを受け

 演劇部で行われていた

 パーティーに参加する事にした


 部室には沢山の料理や飲み物があり

 部員達は楽しく食事をしていた


 パーティーって言っても

 仕事の打ち上げみたいな物か

 明日の舞台に向け英気を養っているのだろう


 そうと分かれば

 俺もその場の料理を食べ楽しんだ


 食後の最後には

 とても珍しいフルーツが用意出来たのだと

 カレンは言った



ネル

『とても珍しいフルーツ?』


カレン

『マナを活性化させるって言われている

 スターフルーツって果物です

 体を巡るマナの通りを良くして

 元気になる果物なんですよ』



 へぇ〜、そんな果物が存在するのか


 まぁ 俺はマナが0だから

 食べても意味が無いだろうが

 珍しいと言われれば食べてみたいと思うものだ


 食後の後 スターフルーツを皆んなで食べ

 その日の夜 俺達は凄く満足する一夜を過ごせた



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-7 学園祭1〉


▶︎ディナガード国 学園


 学園祭が始まり

 学生もそうだが、国の人達や他国の人達も集まり

 大きく盛り上がっていた


 ただの学園祭だと思ったが

 まさか国を上げてこんなに盛り上がる物なのかと

 俺は少し圧倒されていた


 演劇までの時間はあるし 俺も学園祭を楽しもう


 屋台や出店 楽しい場所が多くあったが

 俺は焼きそばだけを買い1人でベンチに座っていた


 こんなに楽しい雰囲気なのに

 なんでボーッと焼きそば食べてるんだ俺?


 感情を何処かに起き忘れたように空を眺めていたら

 頭の上に誰かが冷たいカキ氷を乗せてきた


 突然の出来事に俺はビックリして飛び起きると

 ローズストーンから来ていた

 サラサ、キサラギ

 それにロニーも学園祭に来ていた



サラサ

『何ボーッとしてんのよアンタ?』


ロニー

『久しぶりだね』


ネル

『サラサさんロニーさんキサラギさん来てたんですね

 でも良かったんですか?

 魔装獣の一件もあるし、

 山賊も騒がしいって言ってましたけど』


キサラギ

『最近は被害が少ないからね』


ロニー

『それに副隊長の

 リニア君やタナミア君 ショコラ君も居る

 彼女達が居るから大丈夫だろ』


キサラギ

『偶には休暇を入れろと怒られてね

 それで今日、ディナガード国の学園祭に来たんだ』



 1人名前の上がらなかった

 副隊長がいるなっと俺は思ったが

 ダンは余り頼りなさそうだから言われなかったのか


 確かに

 俺もあの人が立派な人だとは思っていないが


「それに、彼達も今日は来ているんだよ」

 っとロニーは俺に言った

 彼達?誰だろっと俺が考えていると



アラン

『相変わらずのアホ面だな』


リオン

『お久しぶりですネルさん』



 アランにリオン!!

 アホ面って言った事は後で覚えてろよアラン


 俺は久しぶりの2人の再会に少し喜んだ


 1人で暇していたんだ

 コイツらとなら女だらけの学園祭でも

 少しは楽しめるかも知れない



ロニー

『ココから聞いたよ、演劇をやるんだってね

 時間になったら私達も見に行くよ』


アズサ

『それまで3人で遊んでたら

 私達は私達で店を回るから』



 アズサの気遣いで 俺は暇な時間を

 アランとリオンと一緒に学園祭を回る事にした


 七色のフルーツパイを食べ

 仮装屋で仮装したり

 射的場でアランと射的バトルをしたり

 俺達は凄く楽しんでいた



リオン

『次は何処に行きます?』


ネル

『そうだなぁ』


アラン

『おい、アレは何だ?』



 アランが指を刺したのは

 ハルタンの教室の出し物 お化け屋敷だった


 クオリティが高く怖そうなその場所を見て

 俺とリオンは唾を飲み 怖気付いていた


 少し前に

 俺は本物のオバケと会ってしまった

 その事もあり俺は少し怖いものが苦手になっていた


 そんな俺達に

 突然後ろから誰かが声を掛けてきた



カゲコ

『恐怖の八寒地獄に入って行きませんか?』



 カゲコの恐ろしい声に

 俺とリオンは飛び上がった



ネル

『か、カゲコさん  何でここに?』


カゲコ

『ハルタンさんの手伝いで

 呼び込みの仕事をさせて貰ってます

 ですけど、何故か人が寄り付かないんですよね』



 当たり前だろ

 こんなクオリティの高いお化け屋敷に

 オバケ見たいなこんな人がいたら

 怖くて誰も来ないだろ



ネル

『あー、俺もうすぐ舞台があるから

 お化け屋敷に入ってる暇ないなぁ』


リオン

『そっそうですね

 また時間が有れば来ましょうか』



 俺の咄嗟の回避術にリオンは直ぐに乗っかった

 リオンも怖いものが嫌なのだろう


 だがアランは違った

 コイツには

 俺らの気持ちを理解するデリカシーが無い

「いや、時間までまだだいぶあるだろ?」

 っとアランは言いやがった


 おいコイツ、俺がこの場から逃げようと思ったのに

 なんて事言いやがるんだ


 俺とリオンは2人でアランを睨んだ



カゲコ

『では三名様で良いですね?』


アラン

『あぁ、それでいい』



 アランのせいで、

 俺達はお化け屋敷に入る事になった

 コイツ、

 お化け屋敷がどんな場所か分かってんのか?


 俺とリオンはアランに引っ付きながら

 お化け屋敷の中を歩いて行く

「暑苦しい、離れろ」っとアランは言うが

 俺は「アランが危なそうだから守ってるんだ」

 っと言い訳をすると

「そうですね、僕も一緒です」っとリオンも言った


 不満そうな顔で アランは歩いて行く


 白い女に 顔のない人間 青い炎と

 俺とリオンは怖がる


 だがアランは

 何事もなかったかの様に

 次々と進んでいく


 コイツ怖くないのか?


 七箇所の怖いスポットを巡り

 最後の怖いスポットに辿り着いた


 最後はどんな恐怖が待ち受けているんだ

 っと俺とリオンが怯えていると


 目の前に誰かが横たわっていた


 ん?っと俺はその人物を見てみると

 それはハルタンだった

 近くには死体と書かれた立札が置かれていた



リオン

『ハルタンさんですよね?』


ネル

『そうだな』



 俺がハルタンに触ると

「死体に触るな」っとハルタンは小声で言った


 何してんだコイツ

 そう思いながら 俺達はお化け屋敷を出た



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-8 学園祭2〉


 時間はまだあるが

 演劇部の人達やサラサ達がどうしてるのか気になる


 俺は一旦 舞台がある劇場に向かおうと思った


 リオンもアランも

 俺に付いて来てくれるらしく

 俺達3人は劇場会館に向かった



▶︎劇場会館


 舞台の準備は昨日の内に終わってたのか

 いつでも演劇が出来る状態になっていた


 だが

 何故か演劇部のメンバーは居らず

 サラサ達の助っ人の出演者だけが集まっていた


 サラサは俺が来た事に気づき

 どうして演劇部の人達が居ないのか聞いて来た



サラサ

『ちょっと、どう言う事よネル』


ネル

『俺に聞かれても』


レベッカ

『レイナさん達がカレンさんを探しに行きましたので

 心配は無いと思いますけど』



 そう言っているとレイナ達が戻って来た


 サラサは「見つかった?」っと聞くと

 レイナは「えぇ」っと顔色を変え返事をした


 ん?様子がおかしい

 俺はどうしたのかレイナに聞くと

 レイナは青白い顔で話し始めた



レイナ

『昨日食べたスターフルーツにあたったらしく

 演劇部全員が倒れてしまってるらしいです

 1日は身動き取れない状態だとか』


ウェルチ

『傷んだスターフルーツを

 食べてしまったのでしょう』


 周りの人達は静まり返った


 サラサやレベッカ ココもナインも

 こんな事になるとは思って無かったのだろう


 昨日スターフルーツを俺も食べたが

 俺は何とも無いぞ? どう言う事なんだ!?



ノノカ

『ネルさんはマナを持ってませんから

 スターフルーツの特性を

 受けなかったんだと思います』



 そう言う事か・・・

 いやそれどころじゃ無いぞ!!


 出演者が大幅に減り 劇どうすんだよ!!


 困っている俺達の前に

 ナラと一緒に居た

 アズサ、キサラギ、ロニーがやって来た


 ナラはもう直ぐですねっと何も知らない状態で

 絶望している俺達に話を掛けて来た


 様子がおかしい事を理解し

 ナラはどうしたのか俺達に聞いてきた...



ナラ

『え!?、演劇部の人達が!!』


アズサ

『どうすんのよアンタら、

 もう直ぐ劇始まるんでしょ?』



 どうするって言われても

 もうどうしようもない


 俺は中止しようと提案すると

 高笑いをしながら誰かがやって来た



オシコ

『話は聞かせてもらったよ』


ネル

『オシコさん、居たんですね』


オシコ

『出演者が居なくて困ってるんだろ?』



 そうだよ、でももう無理だ

 今から人を集められても 台詞も覚える時間も無い

 完全に終わっている



オシコ

『出演者なら今いる人達でやれば

 何とかなるんじゃないかい?

 ガレーディアス戦記なら、皆知ってると思うが』


キサラギ

『私は知らないわ』


オシコ

『カンペを書いてそれを読めばいい

 後は雰囲気で何とかしとけばいいさ』



 いやいや、んな事無理に決まってるだろ

 俺がそう思っていると ロニーやナラは違った



ナラ

『学生の皆さんや集まっている人達に

 迷惑が掛かりますね』


ロニー

『困っているなら私達も力を貸すよ?』


ココ

『ロニーやキサラギ

 アズサが居れば何とかなりそう』


アズサ

『誰も手伝おうなんて...

 いいわ、助けてあげるわよ』



 俺はその気じゃなかった

 皆がその気になろうとしていた


 こうなりゃヤケだ

 俺はリオンとアランにも手伝わせる事にした



ネル

『お前らも手伝え!!』


リオン

『え!?僕もですか!?』


アラン

『面倒ごとは嫌いだ』



 無理矢理リオン達を引き込むと

 オシコは皆に役割を割り振った


 主役の勇者機士デネブラインをサラサ

 ヒロインリーネリスマインをレベッカ

 暗黒機士ドレディアをナラ

 暗黒四天王ミリセントをキサラギ

 その仲間バルバルバをナイン

 王国機士長エリックリンデをロニー

 王国機士部隊長ラズマンドをアズサ

 バルラーン王をマル

 大臣ドルノマンをオシコ

 兵士Aをレイナ

 兵士Bをウェルチ

 そして木の着ぐるみ役にココ

 建物の着ぐるみ役にリオン

 俺とアランは魔装機役の

 ドラゴンソードとアンコクライゼン

 語部をノノカがやる事になった


 急遽役者を変え行われる事になった演劇

 果たして 俺達は無事成功させる事が出来るのか?



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-9 ガレーディアス戦記 上〉


▶︎劇場会館


 演劇を見に来たハヤトとハルタン

 ネル達が劇をする事を知っており

 楽しみに見に来ていた



ハヤト

『もう直ぐ開演ですね』


ハルタン

『そうだな、ハヤト 私のポップコーン取って』



 ハヤトはさっき買ったポップコーンを

 ハルタンに手渡した



ハヤト

『キサラギさんやロニーさんも

 来てるらしいんですけど何処に居るんでしょう?

 辺りを見ても居なさそうですし?』


ハルタン

『モグニャモグニャモグニャネ

 (トイレじゃ無いのか?)』


ハヤト

『食べながら喋らないでください』



 照明の光が消え 今から演劇が始まろうとしていた


 語部のノノカは

 台本を持ち 1人でマイクの前にやって来た


 緊張するノノカ、 ノノカは深呼吸をして

 書かれている文字をゆっくりと読み始めた



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


 ガレーディアス戦記0078

 魔族と人間による戦火に包まれた時代が終わり

 人々は永久の平穏を手に入れました


 荒れ果てた土地を畑に変え

 山を崩し街を作り

 川の水を井戸へと繋げ

 快適な暮らしを人間達はしていました


 魔王を倒した

 勇者デネブラインと暗黒魔族ドレディアは

 機士として国に仕えたのです


 ガレーディアス戦記0079

 世界は平和になったのに

 次は人同士の争いが起きてしまいます


 領地を求めて争い 食料を求めて争い

 権利や傲慢 人々の憎悪は膨れて行くのでした


 魔族と戦うために作られた魔装機でしたが

 人々は人間同士の争いに魔装機を使い始めました


 バルラーン王は争いの火種となる魔装機を

 人々から奪い取るのです



バルラーン王 (マル)

『魔装機禁止令を成す』



 王の禁止令により

 魔装機は全て取り壊される事になったのです

 2機の魔装機を残し



デネブライン (サラサ)

『魔装機があるから、

 僕達は争ってしまうのだろうか』


リーネリスマイン (レベッカ)

『違いますわ、魔装機や魔物が居なくても

 争いは起き続けてしまうと思います

 人間が歪み合う限り』



 世界を救った勇者とバルラーンの姫は

 自分達ではどうする事もできず

 ただ、ただ世界を見守ることしかできません


 デネブラインとドレディアの魔装機

 ドラゴンソードとアンコクライゼンだけは

 取り壊されず もし、魔王が復活した時の

 予備として王都の地下深くに保管されました


 ガレーディアス戦記0080

 魔装機の禁止令が置かれて一年が過ぎたのですが

 人同士の争いは更に激化を増す一方でした

 まるで誰かが手引きしてるかの様に


 王国機士長エリックリンデは

 近くの村で民達が王都に反乱を起こし

 その後始末に手を焼いていました



兵士A (レイナ)

『報告します、タルランの村の人達が

 ドルマニアの人達と手を組み王都に進軍

 兵士の1人が怪我を負い

 その時使われた催涙弾が民兵に悪く当たり

 大きな怪我を負わせてしまいましたとの報告です』


エリックリンデ (ロニー)

『激化の一方だな、兵達には手を出さず

 防壁に専念しろと伝えろ』



 兵士は返事をして持ち場に戻っていきます

 頭を抱える機士長の前に

 バルラーンの大臣 ドルノマンがやって来ます



ドルノマン (オシコ)

『大変ですね機士長様』


エリックリンデ (ロニー)

『ドルノマン大臣、聞いていたのですか』


ドルノマン (オシコ)

『争いは激化する一方

 民兵の中には兵器をしようする者もいるとか?

 力には力で示すのが1番

 魔装機を出し、威圧しては如何ですかな?』


エリックリンデ (ロニー)

『危険過ぎる力は使ってはいけない

 それが悪人だろうとです』


ドルノマン (オシコ)

『コレは失礼』



 大臣はそう言って去って行きますが

 そんな大臣に機士長は不穏な空気を感じとります


 機士長の読みは当たっていました



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-10 ガレーディアス戦記 中〉


 民兵達と王国機士の争いは激化を続け 遂には

 禁じられた魔装機まで持ちだし

 民兵達は王国機士と戦いました


 罪のない子供や動物達も

 多くが死に 住める土地も無くして行きました


 機士長は何故民兵達が魔装機を持ち出せたのか

 分かっていませんでした



エリックリンデ (ロニー)

『おかしい、何故魔装機を民達が!!』


ドルノマン (オシコ)

『私が手引きしたからだよ』


エリックリンデ (ロニー)

『ドルノマン大臣!!それに...』



 大臣の側には 暗黒機士ドレディアと

 暗黒機士の部下

 暗黒四天王のミリセントとバルバルバがいました


 ドレディア達は王国の機士になっていましたが

 元々は暗黒魔族

 人間達の味方になった訳ではありません



エリックリンデ (ロニー)

『まさか、反旗を起こしたと言うのか!!』


ドルノマン (オシコ)

『王国800年の歴史は今日終わる

 格差のある現状を

 この国を破壊して1から作り直すのだ』



 大臣は王国の歴史を葬り去り

 新たな時代を作ろうと考えていたのです


 その為には 民兵達に魔装機を渡し

 暗黒機士のドレディアとも手を組み

 多くの犠牲を出そうが

 計画のため実行して来たのでした


 ですが

 暗黒機士の剣は 大臣の体を貫いていたのです



ドルノマン (オシコ)

『どっ、どうしてだ

 どうして私がお前達に...』


ドレディア (ナラ)

『俺達はお前に手を貸した訳では無い

 こんな腐った世界を消し去ろうと

 そう思っただけだ』



 機士長は剣を抜くが

 暗黒四天王の2人にやられ倒れてしまいます



ミリセント (キサラギ)

『コレから・・・・』


(キサラギは台詞を忘れ

 仲間のナインに次のセリフが何か聞いた)


バルバルバ (ナイン)

『(コレからどうするのドレディア様)』


ミリセント (キサラギ)

『コレからどうするのドレディア様』


バルバルバ (ナイン)

『バルバル』



 暗黒機士は王都の地下にある自分の魔装機

 アンコクライゼンを取り戻そうとします


 そうはさせまいと

 王国機士部隊長のラズマンドは

 反乱を起こす3人に立ちはだかります



ラズマンド (アズサ)

『この先には行かせない この命尽きようとも』


ミリセント (キサラギ)

『えっと、戦えばいいのよね?』



 ラズマンドとミリセントは

 剣を抜き 戦いを始めます



ラズマンド (アズサ)

『(ちょっと、本気で攻撃しないでよ‼︎)』


ミリセント (キサラギ)

『そんなこと言われても』


バルバルバ

『バルバルー』



 バルバルバの攻撃でラズマンドは倒れ

 駆けつけて来た兵士達が

 倒れている部隊長と暗黒四天王を見つけます



兵士A (レイナ)

『ラズマンド隊長!?』


兵士B (ウェルチ)

『ラズマンド隊長の仇!!』


ミリセント (キサラギ)

『次何だっけナイン?』


バルバルバ (ナイン)

『(ここは私達に任せてドレディア隊長は奥に)』


ミリセント (キサラギ)

『ここは私達に任せてドレディア隊長は奥に』


バルバルバ (ナイン)

『バルバル』


ドレディア (ナラ)

『すまない』



 ドレディアは地下へと進み

 封印されていたアンコクライゼンを見つけました


 ドレディアはアンコクライゼンに乗り外に出ると

 民兵隊の魔装機が王都まで攻め込んで来ていました


 燃える建物 逃げ惑う人々

 その光景を見て

 ドレディアは怒り抑えられなかった


 アンコクライゼンは

 民兵の魔装機も王国の機士達も

 全てを破壊していきます



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈49-11 ガレーディアス戦記 下〉


 燃える街を見ていた勇者と姫は

 アンコクライゼンが暴れる姿を見てしまいます



デネブライン (サラサ)

『どうしてアンコクライゼンが!?

 まさか、ドレディアか?』


リーネリスマイン (レベッカ)

『だとすれば、止められるのは貴方しかいません』



 姫は勇者の手を取り

 暗黒機士を止めるよう頼みました



デネブライン (サラサ)

『でも、私の力では...』


リーネリスマイン (レベッカ)

『貴方の力は力だけではありません

 その勇気こそ希望にする力があるのです』



 姫の熱い想いを受け取り

 勇者は残されたもう一つの魔装機

 ドラゴンソードの場所に向かうのです



 多くの民や機士が倒れ

 その中には暗黒四天王の

 ミリセントとバルバルバの姿もありました


 ミリセントとバルバルバは

 たった1人で戦うアンコクライゼンを見て

 静かに深い眠りに付きました



 全ての民兵の魔装機を倒し

 暗黒機士はこの国 バルラーンを消し去ろうと

 街の中を攻撃し始めました



ドレディア (ナラ)

『滅びろ 憎悪や悪夢と共に』



 街を破壊するアンコクライゼンの前に

 デネブラインが乗るドラゴンソードが現れます



ドラゴンソード (ネル)

『(やっと出番か、後はアランが着てる

 アンコクライゼンと戦うだけだな)』


デネブライン (サラサ)

『ドレディア!!もうこの様な争いは止めろ!!』


ドレディア(ナラ)

『デネブラインか、腐り切った政治が

 本当にこの世を平和にすると思うのか?

 貴様の詭弁も ココまで来ると笑えるな』



 ドラゴンソードとアンコクライゼンは

 激しくぶつかり合う どちらかが死ぬまで

 この戦いの幕は終わらないのです



ドラゴンソード (ネル)

『(おいアラン!!本気で攻撃して来たな‼︎)』


アンコクライゼン (アラン)

『(お前の剣の腕を確かめてやる)』


ドラゴンソード (ネル)

『(クソ、こいつ

 劇だろうが容赦ねぇって事かよ

 そっちがその気なら俺もマジでやってやる!!)』


デネブライン (サラサ)

『それでも!!私は私を信じた世界を守りたい!!』


ドレディア(ナラ)

『その結果がコレだ!!貴様と俺が守った世界が

 金のない物や弱者を虐げる腐った世界だ!!

 飢えて死にゆく子供達がいるこの世界を守って

 何の意味があると言うのだ!!』



 デネブラインはドレディアの言葉に油断したのか

 ドラゴンソードの動きが鈍くなります


 そしてその一瞬をつき

 ドラゴンソードは敗れてしまいます


(しかし ネルのドラゴンソードと

 アランのアンコクライゼンは戦いを止めなかった)


 デネブラインはドレディアの言葉に油断したのか

 ドラゴンソードの動きが鈍くなります


 そしてその一瞬をつき

 ドラゴンソードは敗れてしまいます・・・

 ネルさん?倒れてください (小声)



ドラゴンソード (ネル)

『(ざけんな、

 俺もアレから剣の練習を少しはしたんだ

 アランの奴なんかに負けられるかよ!!)』


アンコクライゼン (アラン)

『(流石に少しは鍛えていたか 面白い)』



(戦い続けるドラゴンソードとアンコクライゼン

 語部のノノカはアタフタして動揺し

 客達も何かおかしいと騒ぎ始める


 近くで見ていたサラサは

 ネルに「早く負けなさいよ」っと声をかけた)



ドラゴンソード (ネル)

『(そうだった‼︎今は劇に集中しないと)』



 そしてその一瞬をつき

 ドラゴンソードは敗れてしまいます


 吹き飛ぶドラゴンソード

 アンコクライゼンは剣を構え

 倒れるドラゴンソードの目の前に立っていました



ドレディア (ナラ)

『コレがお前の甘えだ、

 悪だけを倒しても世界に真の平和は訪れない』


デネブライン (サラサ)

『私は、それでも』


ドレディア (ナラ)

『お別れだ、長き戦友

 お前も この世界に飲まれた被害者だ』



 トドメを刺そうとしたその一瞬の出来事でした

 デネブラインのドラゴンソードが輝き出し

 アンコクライゼンと一緒に光に包まれて行きます



ドレディア (ナラ)

『何だ!?この暖かな光は!?』


デネブライン (サラサ)

『人の温もり、希望を忘れない心だ』



 ドラゴンソードとアンコクライゼンは光に消え

 無惨に残された王都バルラーンだけが残されました


 彼達が何処に行ったのか分かりません

 ですが この悲しき悲劇は

 この世界に大きな爪痕を残すのでした


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



 客達は拍手をして垂れ幕が下された


 少し変な所は合ったが

 それでも俺達は

 無事舞台劇を終わらせる事ができた


 その夜 俺は機士の皆にお礼を言い

 打ち上げパーティーを酒場で開いた



ネル

『皆さんのおかげで 無事劇が終了しました』


サラサ

『ネルとアランが台本を無視して暴れてたけどね』


ナラ

『少し焦りましたよ』


リオン

『建物役で ただ立たされてるのは

 少し恥ずかしかったです』


ココ

『ネル、私の木の役どうだった?』



 皆は今日の事でワイワイと騒いでいた


 何にしても良かった

 コレで部長のカレンにも良い報告が出来る


 酒場のマスターが

 気を利かせてくれたのか

 サービスだと言って

 珍しい果物を持って来てくれた



マスター

『コレ、サービスね』


ネル

『わざわざすいません

 なんのフルーツですかコレ?』


マスター

『昨日貰ってね

 スターフルーツって言うんだよ』



 俺達は出されたスターフルーツを見て固まっていた



6章 平和な世界 完

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