6章 平和な世界 45話-新たな武器と新たな敵
〈45-1 ゼロに近い実験〉
ウェルチとシャキャの決闘を終え
ナインに呼ばれた俺は ナインと一緒に塔に向かった
ナインは俺をオリーブ博士の場所に案内してくれた
オリーブ博士は
ガンドリアを作った魔装機学者らしく
現在残っているレインオラクル国の
新生幹部会のメンバーらしい
王家の血を引き継ぐリューネ姫はまだ子供で
今は幹部会の人達が国を動かし守っているみたいだ
幹部会のメンバーは全員で6人らしく
ナインもその一員なんだとか
オリーブの研究室に着くと
オリーブは俺の顔を見て凄く喜んでいた
オリーブ
『ネル君、君に会いたかったよ
あの日以来だったね』
ネル
『お久しぶりです、マナリリアンについて
何か分かりましたか?』
オリーブは俺とナインを椅子に座らせると
何かを分かっていたような顔で喋り始めた
オリーブ
『実は分かってないんだ、
あの魔装機は謎が多くてね』
なんだ、分かってないのか
思わせぶりな表情で俺は少しガッカリした
オリーブ
『君や他の人から聞いた情報を考えると
マナリリアンは生きる者の魂を媒体にして
起動する魔装機だと考える
って事は、アレを動かすなら
誰かの命が必要になるって事だと推理するね』
ネル
『それって、誰かが死なないと
マナリリアンが動かないって事ですか?
それじゃあマナリリアンは一生動かないんじゃ?』
誰かが死なないとマナリリアンが動かないなら
平和なこの世界で
マナリリアンを動かす事は不可能だろ
それに、本当に誰かを
犠牲にしてまで動かすような事をするなら、
俺は絶対に許さない
そう俺は思っていると
オリーブはニヤリとした顔で俺を見ていた
何か作があるのか?
オリーブ
『オノマト博士って人が面白い研究をしてたらしく
プルネンに言われてやっていたらしいんだけど』
ネル
『プルネンに言われてやっていた?
なんなんですか?』
オリーブ
『オノマト博士はプルネンに言われて
特別な魔装機を4機作っていたんだ
そしてここからが興味深いんだ
オノマト博士が作った新しいエンジンは
魔力をマナに変える力を持っているんだよ』
ネル
『魔力をマナに?』
オリーブ
『普通の人間ならどうでもいい事かも知れない
だけどそれがアレば、魔物になった人間も
元の人間に戻る可能性が生まれたんだ』
それは凄い、コレで魔物化で苦しむ
マナを持たない人はいなくなるかも知れないのか
ん?待てよ?
それとマナリリアンについて何か関係があるのか?
マナリリアンはマナで動かず
人の魂で動くのだろ?
俺は頭に浮かべた疑問を
そのままオリーブに伝えた
オリーブ
『確かに魔力をマナに変えたところで
マナリリアンは動く事はできないだろうね』
ナイン
『その言い方、何か方法があるのか?』
オリーブ
『もちろんあるよナイン団長
だけどコレは失敗するかも知れない
成功確率はゼロに近い』
ネル
『勿体ぶらずに教えてくれよ!!』
オリーブ
『アイナさんの事は知っているかな?』
アイナ?
アイナはアランの妹で魔族の子供だ
ドルズやプルネンに利用され
グランバルファルスの巨大魔神石に閉じ込められ
そのコアにされていた
マナリリアンの力でアイナを助けたが
アイナは全ての魔物の魔力を吸収した為に
無限の魔力を手に入れてしまったらしいが
オリーブ
『アイナさんの魔力をマナに変え
それをマナリリアンに注ぎ込む』
ネル
『でもマナじゃ動かないってさっき言ってただろ?』
オリーブ
『魔物化していた人間や魔物にも魂が存在する
マナを持つ人から
力を吸い取っていたマナリリアンなら
魔物の魂をマナに変え
それを与えればもしかすると』
なるほど、マナを持つ人間からしか
力を得られなかったマナリリアンに
魔物の魔力をマナに変えれば
アイナの魔力は魔物達の魂が1つになった力だ
もしかするかも知れない
俺達はさっそく
オノマト博士が居る研究室に向かった
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〈45-2 あの博士?〉
▶︎オノマト博士の研究室
俺達がオノマト博士の研究室に着くと
彼は笑顔で俺の手を握り握手をして来た
オノマト
『お会い出来て光栄だよネル君!!
僕はあのトラッキングミラーを作った
オノマト•イーペさ!!』
あのトラッキングミラー?
なんだそれは?
俺が疑問を浮かべていると ナインが彼に言う
ナイン
『オノマト博士、魔力をマナに変える物が
あると聞いて来たのですが』
オノマト
『おぉ、ナイン団長じゃないか!!
まさか君がココまで出世するなんて
天国のイオン博士もお喜びだろう!!』
ナイン
『それよりですね』
オノマト博士は「おっといけない」と
俺とナインを置くの研究室に案内した
そこには
大きな単三電池に似た物が四つ置かれていた
ナイン
『コレが魔力をマナに変える物ですか?』
オノマト
『そうだよ、プルネンに言われて作っていたんだ
名前は変換機バッテリー
極秘裏に作っていた4機の魔装機にも
コレが使われていたんだ』
極秘裏に作られて魔装機は
3機が盗まれ、1機だけが残されているんだったな
ん?待てよ
魔力をマナに変える魔装機に
マナを持つ魔女は乗れるのか?
オノマト
『このバッテリーは魔石に繋いで使うんだ
魔族でも魔女でも動かせる
ハイブリッドな魔装機なんだ』
ネル
『そんな魔装機を盗んで
何をするつもりなんでしょうね?』
オノマト
『分からない、あの戦いで皆混乱してたからね
火事場泥棒見たく、
売って金にしようとしか思ってなかったのかもね』
本当にそうなのか?
もし本当に魔族の生き残りが存在していて
そいつが悪用しようとしてるんじゃ?
考えてもわからない
俺は変換機バッテリーを
マナリリアンに取り付けて欲しいと
オノマト博士に頼んだ
博士は二つ返事で了解してくれた
オノマト
『あっそうだ!!
良かったら写真を撮りたいんだけど、良いかな?』
ネル
『えっマナリリアンのですか?』
オノマト
『違う違う、君だよ
英雄と一緒に写真に映るなんて、
凄いじゃないか?』
なんだそんな事か
俺はハシャイデル博士の側により
一緒に写真を撮る事になった
オノマト
『ナイン団長もホラ!!3人で写ろう!!』
ナイン
『私は遠慮する』
オノマト
『良いから良いから』
オノマト博士は無理矢理ナインを引っ張り
3人で写真を撮る事になった
「笑って笑って」っとオノマトが言ったので
俺は照れ臭そうに少し笑い
オノマトは満面の笑みで
ナインは無表情で写真を撮った
オノマト博士は俺に感謝していた
この人は変わった人だな そう俺は思った
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〈45-3 ネルとマナリリアン〉
次に俺達はアイナの部屋に向かった
先に来ていたオリーブは
困った様子で俺を見ていた
▶︎アイナの部屋
アイナ
『嫌です!!私は力を使いたく無いんです
この力のせいで
皆さんを危険な目に合わせてしまいました
もうあんな思いしたくないのです!!』
オリーブ
『う〜ん、そう言われても』
アイナは自分の魔力を使う事を嫌がっていた
それもそうか、
アイツらにあんな目に遭わされたんだ
恐怖を感じて当然か
だけど俺は....
俺には俺のやる事がまだ残っている気がする
そう思いアイナに言った
ネル
『俺からもお願いします、
アイナの力を貸して欲しいんだ
もし誰かが困っていても、あの魔装機が無いと
俺は何にもできない無力な人間だ』
アイナ
『ネルさんの事は殿方として好きです
だけど、私は・・・・・』
ナイン
『アイナさんはネルに助けられたあの日から
ネルの事を好きになったと言っていたな
好きなネルの頼みでも駄目なのか?』
アイナは顔を赤らめ下を向く
アイナは俺の事が好きなのか?
ココといい俺は子供にモテるのかも知れない
それもそうか、こんな小さな体だもんな
ネル
『お願いします、アランやリオン
皆んなを守るのにマナリリアンが必要なんだ
誰かが悪さをするなら、
俺がそれを止めなければならない』
アイナ
『・・・・・』
アイナは震えた手で俺の手を握った
俺は優しくその手を握る
アイナ
『わかりました、私がネルさんの力になれるのなら』
ネル
『ありがとう、アイナの力は無駄にさせない』
オリーブはホッと胸を撫で下ろし
アイナを連れマナリリアンが居る倉庫に向かった
オノマトは既に、マナリリアンに
変換機バッテリーを搭載し終わっていた
仕事が早い人だな
オノマト
『おっ来たか、
変換機バッテリーは搭載し終わってるよ
後は強い魔力をバッテリーに込めるだけだ』
オノマトの誘導で
アイナは変換機バッテリーに魔力を注ぐ
魔力を注ぎ終わるまで
それなりの時間が掛かった
ネル
『けっこう時間が掛かるんですね』
オノマト
『機械を充電しているみたいな物だからね
そこそこは待ってもらわないと』
2.3時間ぐらいで充電が終わり
俺はさっそくマナリリアンに乗り込んだ
オリーブ
『遂にか、緊張するね』
ナイン
『落ち着けよネル、
久しぶりの操縦になるかも知れないからな』
皆んなが見守る中
俺は返事をして操縦レバーを握った
すると、目の前が真っ暗になり
燃える街や誰かの悲鳴が聞こえて来た
俺は目を覚ますと マナリリアンが起動した
オリーブ
『やった!!実験は成功だ』
アイナ
『良かった』
ナイン
『ん?待て!!様子が変だ!?』
マナリリアンは起動したが
マナリリアンは震え始め
腕が勝手に動き近くの壁や物を壊し始めた
俺は必死に制御しようとするが
マナリリアンを操作する事が出来なかった
オリーブ
『まさか暴走!?』
オノマト
『このままじゃマズイよ』
ナイン
『止めろネル!!聞こえないのか!!』
ネル
『聞こえてるよ!!制御が効かないんだ』
アイナ
『私のせいだ、私の力のせいで』
自分の力のせいだと思い アイナは絶望する
絶望するアイナの顔を見た俺は
なんとしてもマナリリアンを止めようと努力した
ネル
『止まれ馬鹿野郎、どうして勝手に動くんだよ!!』
俺が操縦レバーを強く握ると
頭の中に知らない女とプルネンの記憶が流れて来た
プルネンだけじゃない
未来のプルネンやその世界の情報も
マナリリアンは絶望の未来を見て恐怖したのか?
俺はマナリリアンに叫ぶ
ネル
『あんな未来にさせない為に
俺達は戦って来たんだろ!!
お前はこの世界に恐怖して
世界を滅ぼそうとしてんのか
それじゃあプルネンと変わらねぇ!!
俺とお前は違うハズだ!!
一緒に戦った相棒だろうが!!』
俺の言葉を聞き
暴走していたマナリリアンは動きを止めた
俺は軽くマナリリアンを操作すると
手足のようにいつも通り動かせていた
オリーブ
『止まった?』
ナイン
『大丈夫かネル!!』
ネル
『大丈夫です、だけど...』
俺は初めて知った
未来の事やプルネンの事
そして、マナリリアンに意思がある事
いや、意思があるのはマナリリアンに使われている
石の方かも知れない
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〈45-4 鉱石の種類〉
マナリリアンの暴走から数時間後
俺は何とかマナリリアンを
制御する事が出来るようになった
オリーブ
『大丈夫そうだね、さっきのは一体...』
ネル
『マナリリアンの意思がそうしていたんです
コイツにも感情があると分かりました』
オリーブ
『魔装機に感情が?まさかそんな....
とにかくしばらくは、マナ解放や魔法を控えてくれ
変換機バッテリーの影響で何が起きるかわからない
それに、マナの激しい消費にもなる』
オノマト博士から貰った変換機バッテリーは四つ
その四つにアイナの魔力を注いでいる
バッテリーの魔力が無くなると
マナリリアンはまた動かなくなるらしい
四つのバッテリーを使い果たしたら
またアイナに魔力を貰わないとダメらしい
マナリリアンをディナガードに持ち帰って
次いつレインオラクルに来れるのかわからない
俺は身長にマナリリアンを使おうと考えた
ネル
『あっそうだ!!』
俺は重要な事を思い出した
マナリリアンの剣は
グランバルファルスとの戦いで折れてしまった
俺は代わりの武器が無いのか
オリーブ博士に聞いてみた
オリーブ
『変わりの武器か、僕が作っても良いんだけど
ココは凄腕の鍛治師に頼んでみるといい』
凄腕の鍛冶師?
▶︎レインオラクル国 地下
薄暗い地下の階段を歩いていると
大きなフロアが見えて来た
そこには無数の魔装機の金型と
色んな魔装機の武器が並べられていた
凄い迫力の光景に 俺は圧倒されていた
この場所に
魔装機の武器を作る専門の鍛冶師
ゴウテツ•ガンガンドラと言う
叔父さんが居るらしい
その人は新生幹部会の一員らしく
元は幹部会とは無縁の人だったらしい
俺はその人を探していると
1人で鉱石を眺める人が座っていた
ネル
『すいません、貴方がゴウテツさんですか?』
ゴウテツ
『そうじゃ、用事ならちょっと待っとれ
石の質を吟味しておる』
ゴウテツは同じような無数の石を
一つ一つ自分の目で確かめていた
その作業を待つ事20分
俺は退屈であくびをしていると
ゴウテツ
『まあこんな所じゃな、
おい、お前さんは誰なんだ?』
ネル
『俺はネル、
マナリリアンって魔装機のパイロットで..』
ゴウテツ
『あの魔装機のか、
..それで?そのパイロットが何のようじゃ?』
俺は率直に言った
マナリリアンの武器を作って欲しいと
ゴウテツは少し考え 俺を見て返事をした
ゴウテツ
『嫌じゃな』
嫌!? 何で!?
何故なのか俺はゴウテツに聞く
武器職人のこの人の機嫌を損ねる事をしたか?
それとも条件でもあんのか?
ゴウテツ
『聞くところによると、
アレはビットが作った魔装機じゃろ?』
ネル
『あっあぁ、そうだけど』
ゴウテツ
『ビットは良くできた奴で、
決して誰かの力を借りようとする奴じゃなかった
それは勿論、武器に至るまでもな
アイツの魔装機にワシが武器を作ったとなると
死んだアイツも報われんじゃろ』
そんな理由で? いや、俺から見れば
そんな事と思ってしまうのかも知れないが
職人としてのプライドや
思いやりとかが有るのかも知れないな
はいそうですか、
っと引き下がる訳には行かなかった俺は
そこをなんとかっとゴウテツにお願いした
ネル
『お願いします、オリーブ博士やオノマト博士にも
頼んでも良かったのですが
名のある鍛冶師と聞いて
この人なら
マナリリアンの武器に相応しいと思ったんです
ビットも職人の貴方が作った武器なら
文句は無いと思います、だから...』
ゴウテツ
『ワシより仲の良かったアイツの方が.....
まあいい、アイツもそんな面倒な事をせんだろ
ここはワシが代わりになる武器を作ってやるか』
仲の良かったアイツ?
とにかく、
ゴウテツがマナリリアンの新しい武器を
作ってくれると約束してくれた
俺はゴウテツに、心からの感謝をした
ゴウテツ
『それで?武器はどんな奴がいいんじゃ?』
ネル
『剣が良いかな、使い慣れてるし』
ゴウテツ
『鉱石は何で作る?』
ネル
『鉱石?鉱石の種類ってそんなにあるの?』
ゴウテツは呆れていた
俺は鉱石の種類なんて知らなかったので
ゴウテツに聞いてみる事にした
鉱石は全部で9種類+5種類あるらしい
普通の鉱石は
銅 銀 金 プラチナ
アダマンタイト ミスリル
水晶石 火炎石 雷鳴石の9つ
そして、
基本の鉱石とマナや加工した材料を入れて作る
混合石と呼ばれる鉱石が5種類あって
クリスタル鉱石 ダリオン鉱石
アローライト鉱石 レジェリメイド鉱石
エリジウム鉱石の5つが存在する
クリスタル鉱石とダリオン鉱石は
昔からある混合石らしく、
今はあまり武器に使われる事が無いのだとか
アローライト鉱石 レジェリメイド鉱石は
その後に出来た鉱石らしい
更にエリジウム鉱石は、近年新しく出来た混合石で
多くの武器の素材に使われているのだとか
ゴウテツ
『混合石を使わずとも、銅や銀だけでも武器は作れる
魔石を使えば
多少の差はでるが強度はどれも変わらんからな』
なるほど、
魔石を使えば強度は変わらないのなら
俺はクリスタル鉱石で作って欲しいと頼んだ
ゴウテツは不思議そうに思った
何故昔の混合石を使い武器を作ろうと思ったのか
理由は単純だった
俺がクリスタルと言う響きが好き
ただそれだけの理由だった
ゴウテツは最高の武器を
作ってやるとネルに約束した
ネルは新しいマナリリアンの武器に
心をワクワクさせていた
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〈45-5 しっかりしてる?〉
▶︎レインオラクル国 街の中
ゴウテツがマナリリアンの
新しい武器を作ってくれると約束してくれた
武器が完成するまで、
かなりの時間が掛かると聞いた俺は
レインオラクル国でしばらく過ごす事になった
そして次の日の朝
俺は暇だったので 街の様子でも見てみようと思い
街の中をプラプラと散歩していると
広場のベンチにローズストーン国の機士
ウェルチとピニャラが
ベンチに座ってパンを食べていた
ウェルチはレインオラクル国の機士の
シャキャと決闘し負けてしまった
どう接したらいいかわからなかった俺は
少し悩み、2人に挨拶をした
ネル
『ウェルチさんにピニャラさん、こんにちは』
ピニャラ
『あっネルく〜ん、こんにちは』
ウェルチ
『......』
どうやらウェルチは落ち込んでいるようだ
無理もない、あんな負け方をしたんだ
ピニャラはウェルチを励まそうとしていた
ネル
『ウェルチさんとピニャラさんは仲が良いんですね』
ピニャラ
『そうなんだ〜、
同じ機士学園のクラスメイトだったの〜』
ネル
『そうなんですか』
落ち込む彼女を見て
俺まで悲しい気持ちになった
すると、アメジスト隊の隊長
ココがやって来て、ウェルチを見て言った
ココ
『まだ落ち込んでたのウェルチ?』
ウェルチ
『ココ隊長、すいません、私が弱いばかりに
野盗の件だって私が皆に迷惑をかけ
今回の件だって、
私はアメジスト隊のお荷物です...』
ココ
『弱いから駄目?強くないと意味が無い?
違う、大事なのはその後の事』
ウェルチ
『その後?』
ココ
『うん、私も良くショコラに怒られる
それは私がアメジスト隊の中で
1番しっかりしてないから、
強さだけじゃ何も出来ない』
ウェルチは下を向いた
ココ
『私が出来てない事をウェルチがやってくれてる
だから私は隊長としてこの場所にいる
ウェルチにはウェルチの 私には私の
みんなにはみんなの出来る事がある』
ウェルチは涙を流し
隊長と掠れる声で呼んだ
俺は邪魔にならない様 その場を離れた
ココも隊長としてしっかりやってるじゃないか
俺は安心した、ココは隊長としての義務を
全くやってないと思っていたからだ
▶︎レインオラクル国 塔
俺は借りている自分の部屋に戻ろうと
塔に戻って来た
自動ドアが開きココの事で喜んでいると
前から来る人物に気が付かず
俺はその人とぶつかってしまった
機嫌の悪い男
『何処見て歩いてんだ!!ってまたお前か
ここはガキが来るような場所じゃねーぞ!!』
とても機嫌の悪そうな人だ
この人は確か、初めてここに来た時にも
俺とぶつかって怒ってたよな?
今回は俺の不注意だ
素直に謝ろうと俺はその人に頭を下げた
ネル
『ごめんなさい』
機嫌の悪い男
『謝れば済むと思ってんのか!!』
ネル
『じゃあどうすれば良いのさ?』
機嫌の悪い男
『ガキが大人に口答えするんじゃねぇ!!』
男は俺を掴み上げ殴ろうとして来た
「それ以上の暴力は許しませんよ!!」
っと可愛らしい声が聞こえて来た
その声の人物は
レインオラクル国の姫 リューネ姫だった
リューネ
『オルトマン博士、その人は
レインオラクル国を救ってくれた英雄様なのですよ
その手を下げてください!!』
オルトマン
『チッ、リューネ姫か
リューズ王の娘だかなんだか知らんが
それだけの理由で王座に付いたと思うなよ!!』
リューネ
『私は....』
オルトマン
『ガキのお前が国を背負える訳も無い
この国はもう終わりだ、お前もコイツも
直ぐにこの国の様になるんだからな!!』
ナイン
『この国の様に?どうなるのか聞いてみたい物だな』
オルトマン
『ナイン団長!!、どうしてお前が!!』
ナイン
『詳しい話は奥で聞かせて貰おうか?
姫に言った暴言の事もな?』
オルトマン
『ぐぅっぬ』
突然現れたナインは
オルトマンを連れ何処かに行ってしまった
俺はリューネ姫にお礼を言った
さっき助けてくれなかったら どうなってた事か
リューネは下を向き落ち込んでいた
さっきオルトマンに言われた事が
ショックだったのか?
ネル
『気にしない方がいいですよあんな奴の言葉
てか誰なんですアイツ?塔に居るって事は
それなりの地位がある人なんですか?』
リューネ
『あの人はオルトマン博士
新生幹部会の6人の内の1人です』
あんな奴が幹部会のメンバーかよ
俺は外した方がいいんじゃないかなっと思ったが
何かあるのだろう、俺は無粋な事は言わず
リューネ姫を部屋まで送る事にした
リューネ姫の部屋の前に着くと
奥の廊下からココがやって来た
ココは俺とリューネ姫を見て「あ」っと驚いていた
ココ
『あ!!』
リューネ
『貴方は確か、ローズストーン国の機士さん』
ネル
『4人のクイーン級の1人
アメジスト隊の隊長ココさんだよ』
リューネ
『凄いお方だったんですね!?
私と背丈が変わらないぐらいなのに』
ココ
『ネル、どうしてリューネ姫と居るの?
しかもリューネ姫の部屋の前で?
まさかお持ち帰りしようとしてた?』
ネル
『してねーから』
ココ
『ネルは小さい体の女の子が
好きだからね、しょうがないか』
その言葉を聞いて
リューネ姫は俺から距離を取った
なんでそんな嘘を直ぐ信じるんだよ
俺は弁明する事なく
リューネ姫に別れを告げ部屋を去った
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈45-6 美魔女の博士〉
▶︎レインオラクル国 塔
俺とココは2人で廊下を歩いていた
さっきリューネ姫に言った変な嘘の事で
ココに怒っていた
ネル
『変な事言わないでよ
リューネ姫信じてましたよ』
ココ
『え?本当の事でしょ?』
ネル
『だから違うって!!』
こういう所が無ければ
しっかりとした隊長なんだけどなぁ
俺は困っていると
前から本を持ったアイナが歩いて来た
アイナ
『ネルさんと、確か応援で来られている
ローズストーン国の隊長さん』
ネル
『この人はココ•フレデリカ、
アメジスト隊の隊長だけど
変わった事を言う変な奴なんだ
アイナさん、どうしたんですか本を持って?』
アイナ
『昔の本を読むのが趣味で、
本を借りた人に返しに行く所なんです
それよりお二人はどちらへ?』
ココは俺の腕を掴み
「デート」っと余計な事を言った
アイナはビックリしていた
アイナ
『え!?、ネルさんとココさんは
付き合っているんですか!?』
ネル
『違う違う、ココが勝手に言ってるだけなんだ
俺達付き合っても無いし』
ココ
『え?皆んなの前で結婚の約束までしたのに?』
ネル
『それもココが勝手に言った事だろ!!』
それを聞いたアイナはホッと安心して
「私にもチャンスが残ってるんですね」
っと小声で言った
俺は「え?」っと
何か言いました?とした感じでアイナを見ると
アイナは顔を赤らめ
「なんでもありません」っと言った
する事もなかった俺とココは
アイナの本を返しに行くのを付き合う事にした
ネル
『誰から本を借りたんですか』
アイナ
『ヌーア博士です、新生幹部会の一員で
ビットさんやイオンさんの幼馴染って
ナインさんから聞きました』
ビットの幼馴染!?
そんな人が居たなんて知らなかった
それに新生幹部会のメンバーの人なのか
今まで会った幹部会の人は
レインオラクル国の機士団長のナイン
魔装機学者のオリーブ博士
同じく魔装機学者のオノマト博士
鍛治師のゴウテツさん
そしてさっき会ったオルトマンって奴
確か幹部会のメンバーは
6人で構成されているって言ってたな
俺は幹部会の最後の1人
ヌーア博士と呼ばれる人の場所に向かった
その人がビットの事を知ってるのなら
マナリリアンに付いても何か知ってるかも知れない
▶︎ヌーア博士の研究室
俺達3人はヌーア博士が居る研究室に着いた
ビット博士の幼馴染って事は
少なくとも年齢が60を超えてるって事だよな?
辺りを見渡しても
それらしき人が見当たらなかった
近くに30代ぐらいの女の人が居たので
俺はその人に声をかけて
ヌーア博士が何処に居るのか聞く事にした
ネル
『あのー、
ヌーア博士って何処に居るのか知ってますか?
少し聞きたい事があって』
30代の女性
『ん?んん!!貴方達は確か!!
英雄のネルに18歳でロリっ子体型の
アメジスト隊のココ•フレデリカ!!』
ココ
『私達を知ってるの?』
30代の女性
『それはもちろんよ!!ネルもココも
年相応に見合わない顔に体型!!
コレは実験材料に
相応しいサンプルが来たわね!!』
俺とココは なんだか怪しい女性から離れた
なんだこの人は
この人に体を弄られる前に
早くヌーア博士を見つけないと
アイナは持っていた本を
目の前にいた女性に手渡した
アイナ
『お借りしてた本を返しに来ました
ニャンタの冒険がとても面白く、
寝る間を推しで読んでしまいました』
30代の女性
『気に入ってもらえて良かったわ
まだまだ面白い本は一杯あるわ、
好きな本を持っていきなさい』
アイナ
『ハイ!、ありがとうございますヌーア博士』
ヌーア博士?確かに今アイナはそう言った
オイオイ待てよ、
ビットとこの人は明らかに歳が離れている
幼馴染じゃ無かったのか?
俺はその事をそのまま2人に話した
ヌーア
『いかにも、私がビットやイオンの幼馴染の
美の探究者ヌーア博士よ』
ネル
『いやいや、それは嘘だろ
だってアンタ、どう見ても歳が若過ぎないか?
ビットは60代ぐらいの叔父さんだったぞ?』
ヌーア
『私は64歳のおばさんよ、本当はね』
は!?どう言う事だ?
俺は脳の処理が追いつかず混乱した
30代に見える60代の女性なのか?
嫌々、無理があるだろ!!
ヌーア
『どうやらとても驚いているようね
私のこの、ボディーに』
ネル
『どう見てもおばさんって歳に見えなかったからな
凄く驚いたよ、若返りの魔法でもあるのか?』
若返り、と言う言葉を聞いて
ヌーア博士はフハハと大きな口を開け笑い始めた
なんだ? 俺は変な事を言ったか?
ヌーア
『科学こそ魔法、私は歳を若返らす薬を開発したのよ
本来の私は64歳のお婆さん
だけど今は34歳のお姉さんなのよ!!』
ネル
『それは凄い!!』
ココ
『じゃあなんで、ピチピチの20代とかじゃなく
30代って中途半端な年齢になってるの?』
年齢の話しを聞いたヌーア博士は
笑うのをやめ、無の表情になっていた
俺は失礼があったのではと考え ココを怒った
ネル
『馬鹿、30代だって若いだろ!!』
ココ
『30代はもうおばさんだよ、
ネルもそう思うでしょ?』
ネル
『確かに10代20代と比べたら
肌のツヤや体力面でも落ちている年頃だが
それでも若いっちゃ若いんだよ』
ヌーア
『聞こえてるわよピチピチ10代共』
あははっと笑い誤魔化そうと俺は笑った
ヌーアは俺とココを見て溜息を吐く
ヌーア
『全く、若いって良いわね
ネルとココは更に歳に見合わない顔立ちに体だもの
羨ましいったらありゃしないわよ』
ヌーアは「お〜い」っと誰かを呼ぶ
すると、白衣を着た女性が奥からやって来た
白衣の女性
『博士、呼びましたか?』
ヌーア
『紹介するわ、この子は私の助手で
レインオラクルの機士、ヒナイよ』
ヒナイ
『初めまして、ヒナイです』
ヌーアは助手のヒナイに言った
熱いお茶とおせんべいを客の俺達に出しなさいっと
飲み物や菓子の趣味は年相応だった
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〈45-7 過去の3人〉
▶︎ヌーア博士の研究室
ヒナイ
『どうぞ、お茶とお菓子のお煎餅です』
俺達3人はヒナイが持って来てくれた
熱いお茶と煎餅を食べた
アイナは熱そうにお茶を飲み
ココは煎餅を硬そうに食べた
ネル
『ヌーア博士がビットの幼馴染って本当なんですか?
もしそうなら、ビットの事や
マナリリアンの事を教えてくれませんか?』
ヌーア
『昔からの腐れ縁なのよ、
そーね、何処から話そうかしら』
アレは40年以上も前の事だった
私とビットとイオンの3人は
仲がとても良かった、顔を見ない日がないぐらいに
そんな中
世界は魔王残党と戦う撃滅戦と呼ばれる時代だった
三ヵ国が協力して魔物と戦っていた時代
私達は強力な魔装機を作り国に貢献していた
その中でもビットが開発した魔装機と
イオンが開発した魔装機は性能が良く
多くの機士がそれを使い戦場に出た
もちろん私が作った魔装機も沢山活躍したわ
だけど、そんな私より彼達は凄かった
いえ、凄いってレベルじゃない 凄すぎたのよ
多くの犠牲を出した撃滅戦が終わりを迎えると
ディナガード国とローズストーン国は
とある2人を危険視するようになった
それがビットとイオンの2人だった
ビットとイオンは魔装機の開発を禁じられた
ディナガードとローズストーンによって
だけどビットもイオンも魔装機作りをやめなかった
表立った開発はしなかったけど、
裏ではしっかりと研究ばかりしていた
そして月日が流れ、
ドルズ大臣の横暴とも言える恐怖政治が始まった
ディナガード国やローズストーン国に立ち向かう為
数々の魔装機学者に魔装機を作る様命令した
もちろん、ビットやイオンにも
その頃ビットは謎の魔石に熱を上げていて
イオンはとある女性の魔装機を最後に
魔装機作りをやめた
ビットはドルズ大臣のやり方が気に入らず
国を抜け1人で何処かに行ってしまった
イオンもビットが居なくなってから
何処か寂しそうにしていた
私達は仲の良い3人だったのに
いつしか心が離ればなれになっていた
私も国からの命令で魔装機を作ったわ
私が作ったのはゲイコザギロチンって魔装機
そして私はもう一つ別の研究をしていた
それは若返りの薬
プルネンはその薬に興味を持ち
オタエと呼ばれる機士にその薬を投与した
私も自分でその薬を試すと
年齢が少しだけ若返った
私は魔装機の研究をそっちのけにして
その薬の事ばかり調べた
私の薬は最大で
30歳も若返らす事が可能になっていた
ヌーア
『それが私のやって来た事、
ビットやイオンの事で知ってるのはそれだけ
まさかビットが
ディナガード国で魔装機を作ってたなんて
そんな事知らなかったわ』
ネル
『そうだったんですか、色々ありがとうございます』
ヌーア
『他にも聞きたい事があるならまた聞きに来なさい
って言っても、たいした話は出来ないけどね』
俺はヌーア博士に例を言い 研究室を出た
アイナは自分の部屋に戻り
俺はココと2人になった
すると奥から
少し慌てた様子のナインとロニーがやって来た
ロニー
『ココ、君も一緒に来てくれ』
ココ
『ん?何かあったの?』
ナイン
『巨大な魔物の目撃情報がまた出た
私達で現場に向かうところだ』
ロニー
『戦力の私達が言った方がいいだろう
他の機士達はこの場所に残し、
私達だけでその魔物を探しに行こう』
ココはわかったと言って
俺に「じゃあね」っと言って
ロニー達と一緒に魔装機に乗り出撃した
巨大な魔物、魔物は全て
グランバルファルスに消滅させられたハズだが
まさか本当に生き残りがいたのか?
俺もマナリリアンで出撃しようと思ったが
オリーブ博士から魔法やマナ解放を
控えるようにと言われていた
それに、今はマナリリアンの武器が無い
俺は待つ事しかできなかった
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〈45-8 命令違反〉
▶︎レインオラクル国
ナイン隊長がロニーとココの3人だけで
出撃した事を知ったシャキャ
シャキャはむしゃくしゃした
何故私に無言で 私も一緒に行きたかった
そう思っていた
シャキャ
『どうしてだよ隊長 私だって戦えるのに...ん?』
バンカーの方角を見ると
ローズストーンの機士
ウェルチとピニャラが何かを話していた
ピニャラ
『ダメだよウェルっち
ロニー隊長が言ってたでしょ?
隊の皆は待機しときなさいって』
ウェルチ
『でも、3人だけで出撃なんて!!
次こそ私も活躍して見せる邪魔しないでピニャラ』
ピニャラ
『隊長達なら大丈夫だって〜
私達よりとても強いんだよー?』
ウェルチ達の会話を聞き
シャキャはそうだと考えた
コイツらを利用して
私もナイン隊長の場所に向かおうと
仮に怒られたとしても
コイツらを止める為に出撃したと言えば
問題ないハズ!!そう考えていた
シャキャ
『命令違反の次は仲間割れか?』
ウェルチ
『貴方...』
シャキャ
『まあ、お前ら程度じゃ魔物にビビって動けないから
役立たずになるのは目に見えてる
大人しくお前はここで待ってたら?』
シャキャは
ヘレネビルパリスに乗り無断で出撃した
それを見ていたウェルチは感情を昂らせ
ソーダストに乗り込む
ピニャラ
『ダメだよウェルっち!!』
ウェルチ
『あんな事言われて我慢出来ない、私も出撃する‼︎』
ピニャラ
『でも〜...』
ウェルチ
『ピニャラはここで待ってて、私だけで行く』
ピニャラはどうしよう と考え
ソーダストに乗りウェルチと一緒に出撃した
追いかけて来るソーダストを見て
シャキャはシメシメと思っていた
▶︎レインオラクル領 森の中
しばらく移動を続ける
シャキャ ウェルチ ピニャラの3人
隊長達を探す為辺りを見渡すと
森の奥から何かが近づいて来る気配を感じた
シャキャ
『まさか?隊長!!』
ウェルチ
『いや違う、コレは!!』
3人の目の前に現れたのは
蛇の見た目をした大きな機械型の生物だった
足はなく、2本の手が前には生えていた
シャキャ
『なんだコイツ!!噂の魔物か!!』
ウェルチ
『でも、どう見ても機械 機械の獣?』
蛇型の機械はピニャラのソーダストを
凄まじいスピードで攻撃した
ドガっと鈍い音が鳴り
ピニャラのソーダストは吹き飛び 木にぶつかる
ピニャラ
『うー、痛い』
ウェルチ
『ピニャラ!!良くも私の仲間を!!』
ウェルチのソーダストは剣を取り化け物に突撃する
蛇型の機械は剣を吹き飛ばし
ウェルチのソーダストの手を掴み
ソーダストを持ち上げた
身動きが取れなくなったウェルチは
必死にソーダストを動かそうと無駄な足掻きをした
ウェルチ
『コイツ、強い!!』
「オラーー」と掛け声で
シャキャのヘレネビルパリスは
蛇型の機械に攻撃する
蛇型の機械は体制を崩し
ウェルチのソーダストを放した
ウェルチのソーダストは地面に落ち
助けてくれたシャキャを見て唖然とした
どうして彼女がっとウェルチは思う
シャキャ
『馬鹿野郎!!
あんなのに勝てるわけねぇだろ!!逃げるぞ!!』
ウェルチ
『う、うん ピニャラは逃げれそう?』
ピニャラ
『逃げよ〜う』
逃げる3機の魔装機
蛇型の機械は魔装機を追いかけ逃すまいとする
シャキャは考えた
このままじゃどう考えても追いつかれる
2機のソーダストは瀕死直前
なら今できる事は......
ヘレネビルパリスは蛇型の機械の前に出て
ウェルチとピニャラに言う
シャキャ
『お前らは逃げろ!!私がコイツを足止めする!!』
ウェルチ
『アンタ!!』
シャキャ
『雑魚は足手まといなんだよ!!
言われた通り逃げろってんだ!!』
ヘレネビルパリスは蛇型の魔物に攻撃するが
攻撃は簡単に交わされ 反撃を受けてしまう
吹き飛ぶヘレネビルパリス
それを見たウェルチとピニャラは
ソーダストをヘレネビルパリスの前に立たせた
シャキャ
『なんで逃げねぇんだ』
ピニャラ
『シャキャさんを助けたいんだよ〜』
ウェルチ
『アンタばっかりカッコつけさせない』
そうは言ったが
ソーダストではこの魔物を倒せる訳では無い事を
2人はわかっていた
ウェルチは目を閉じ「ココ隊長」っと呼んだ
森を掻き分ける音速の音が聞こえ
蛇型の機械に攻撃する魔装機が現れた
蛇型の機械は電子音の様な悲鳴を上げ
攻撃した魔装機はウェルチ達の前に立った
その魔装機は
赤く照らされ クリスタルの剣を構えていた
マナリリアンだった
ネル
『間に合った』
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〈45-9 蛇型の魔装機〉
▶︎レインオラクル領 森の中
赤く照らされた魔装機
マナリリアンがクリスタルの武器を構え
蛇型の機械と戦っていた
ネル
『皆さん大丈夫ですか!!』
ウェルチ
『どうしてネルさんが!?』
ネル
『ゴウテツさんから武器を受け取った後
無断で出撃した機士がいると
他の機士から聞いたんです
どうしてこんな無茶なマネを!!』
ウェルチは「すいません」
っと悲しそうにネルに謝った
シャキャは助けに来てくれたネルを見て
心がギュッと締め付けられ心から愛してしまった
とにかく今はこの魔物と戦う方が先だ
ってコイツは魔物なのか?
どう見ても機械の化け物だろ
ウェルチは俺に教えてくれた
見た目に反してとても早く強い事を
なるほど、なら手加減してる場合じゃないな
ゴウテツさんのクリスタルブレードもあるし
アレを使って一瞬で決める!!
ネル
『マナ解放!!』
オリーブ博士 すまん
ちょっとだけだから許してくれよ
マナ解放を使うとマナリリアンは翠色に輝き
機体の性能も遥かに増す
マナリリアンはクリスタルブレードを構え
目にも止まらぬ早技で蛇型の機械を攻撃した
蛇型の機械は一瞬で倒され 地面に倒れる
ピニャラ
『え〜!!あの蛇さんを一瞬で!!』
ウェルチ
『すっ凄い』
ウェルチとピニャラは
ネルとマナリリアンの強さに驚かされた
そしてシャキャも
ネルの強さに見惚れていた
騒ぎを聞きつけ
ロニー達 隊長達3人もやって来た
ロニー
『大きな音が聞こえて来てみたら
なんだコイツは!!』
ナイン
『コレが魔物?いや、コレは...』
蛇型の機械を倒した俺は
コイツに誰か乗ってるのではと思い
調べようとしたその時
蛇型の機械のパーツは1つ1つ分解され
青い光と共に消滅した
何が起こったのかわからず
俺はただ見ている事しか出来なかった
ナイン
『消えた?いや、消滅したのか?』
ココ
『そこの皆んなは大丈夫?』
ココはウェルチ達の心配をしてそう言った
ウェルチは自分達が大丈夫な事を
隊長のココに伝える
ネル
『なっなんだったんだ?』
ロニー
『魔装機に似た機械、アレが町を襲った化け物?』
この場所に止まってても何もわからない
ロニー達は取り敢えず
レインオラクル国に帰還する事にした
あの機械の魔物に付いて話し合う為にも
▶︎レインオラクル国
レインオラクル国に帰って来た俺は
今日の事で礼を言われ
しばらく休むといいっと言われ
自分の部屋で大人しくしていた
さっきのアイツは何なんだ?
機械の魔物、誰かが乗っていた様子は無く
操作されている感覚も無かった
一体誰があんな物を作ったんだ?
俺は1人で考えてると
部屋の扉が開きウェルチとピニャラが入って来た
ウェルチとピニャラは今日の事でお礼を言って来た
俺とマナリリアンが間に合ってなかったら
この人達は今頃....、とにかく良かった
俺はまた誰かを守る力を取り戻せた
ありがとうな、マナリリアン
▶︎レインオラクル国 塔 会議室
塔の中にある会議室に
国の姫リューネと幹部会の6人
ローズストーン国から来た機士のロニーとココが
さっき起きた出来事で話し合いをしていた
話を聞いた幹部会のメンバー
オルトマンは機士団長のナインに聞いた
オルトマン
『なるほど、それで?その勝手な行動をした
機士の3人を処分したんだろうな?』
ナイン
『処分?何故そんな事を?』
オルトマン
『他の機士達に示しがつかんだろ!!
ただでさえ魔装機を奪い逃走する機士が居るんだ
規律を乱す者にはしっかりとした罰をだな』
ロニー
『お言葉ですがオルトマンさん
今は恐怖で支配する時代ではありません
身勝手な行動に出た彼らは
こちらのやり方でやらせてもらいます』
オルトマン
『ローズストーンの者達には聞いておらんわ!!
レインオラクルの
機士団長ナインと話をしている!!』
場の空気が悪くなり
ヌーアがオルトマンに言う
ヌーア
『そんなにガミガミして、
カルシウムが足りていないんじゃない?』
オルトマン
『俺を誰だと思っている!!
俺はバスタードを作った魔装機学者だぞ!!
この国は
魔装機技術に優れた者こそ絶対なんだ!!』
ヌーア
『それは昔の事でしょ?
今は活躍できる魔装機なんて作れて無いじゃない?
私はつい最近ヘレネビルパリスを作ったわ』
言い返され何も言えなくなったオルトマン
ヤバそうと思いながら何もしないオノマト
喧嘩は良くないと、
オリーブはオルトマンとヌーアに言う
オリーブ
『それより今は謎の機械について話し合うべきです
誰かがアレを作ったとすれば
大変な事になりますよ!!』
オノマト
『人工的に動く魔物型の魔装機ねー
そんなの本当に作れるのかね?』
ナイン
『私達の話を疑うのですか?』
オノマト
『そうじゃないよ、原理がわからないって話しだよ
勝手に動く魔装機を作れるなら
機士なんて要らないからね
現代の技術レベルでは不可能だと思うんだ』
オリーブ
『確かに、もしかしてだけど
未来や他の世界の技術なんて事もありえる』
ヌーア
『それか、逃げた魔装機学者の誰かが
それに精通する人がいて
何処かでその魔装機を作ってるとか?』
それ以上話は進展せず
何もわからないままだった
リューネは皆に言った
レインオラクル領にある
他の地区の人達が心配であることを
ナインは蛇型の機械に注意するよう
他の地区に注意喚起に回ろうと提案した
蛇型の機械と呼びづらいので
オリーブはその機械を魔装獣と名付けた
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