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魔装機マナリリアン  作者: ロア
    魔王復活編 5章
46/120

5章 魔王の力 37話-その男の野望

〈37-1 プルネンの過去〉


▶︎レインオラクル国 実験室


 ネルが囚われている

 レインオラクルの何処かの実験室


 そこにネルは

 縦向きの台に、両手足を拘束され

 貼り付けにされていた


 そんなネルの前に

 プルネンと呼ぶ男と

 プラクトと言う女

 そして

 自分は未来から来たと言うプルネンと言った

 かなり歳をとっている男が目の前にいた



ドルズ

『この世界ではドルズと名乗っている、

 君も私の事をそう呼ぶといい』



 未来から来たプルネン?

 俺の事をコイツらは知っているのか?

 どう言う事なんだ?っとネルは混乱する



プラクト

『ん?どうした?覚えてないのか?』


ネル

『•••』


プルネン

『まさか君が、伝承にある転生者なのか?』


ドルズ

『まさかコイツが?』



 転生者の事を知っている?

 ネルはますます混乱した


 このままではヤバイと感じ

 ネルはコイツらに質問をした



ネル

『俺の事を知っているのか!?

 ぺぺ•プーリオって誰なんだよ!!』


プラクト

『見た目姿は全く同じだが、記憶が無いのか?

 まさか、本当に転生者で、

 姿が似ているだけの別人なのか?』


ドルズ

『わからん、プルネン!コイツの事は任せる

 私達は最後の仕上げに向かう』


プルネン

『分かった』



 プラクトとドルズは部屋を出て行った

 残されたネルを見て

 プルネンは独り言のように喋りだした



プルネン

『君も色々知りたそうだな?

 まあ時間はいくらでもある、

 少し私の昔話をさせてくれないかな?』



 ネルは貼り付けにされたまま

 プルネンの昔話を聞かされた



▶︎昔のレインオラクル国


 数年前、1人の研究者

 プルネン•バステカと呼ぶ男がそこにはいた


 プルネン•バステカ 28歳


 彼は時間の概念の研究や

 時空の歪みについて調べていた


 15歳の頃から研究に明け暮れ

 人との接触を全くしなかったのもあり

 人付き合いがあまり得意では無かった


 そんな彼が 研究の為外に出て

 爆発の実験をしていた時だった



若いプルネン

『レポート27、爆発の威力では

 時間の壁を破壊する事はできない...っと』



 森の中で、1人でいると

 何処かから物音が聞こえた


 プルネンは周りを見渡し

 少しだけ怯えていた



若いプルネン

『まさか魔物か?

 ココには生息していないと思ったけど...

 とにかく、今日は早めに帰ろう』



 そう独り言を言っていると

 茂みの中からホーンウルフが飛び出して来た


 プルネンは叫ぶ

 だが

 この場所に人なんて居ない事は彼も知っていた


 ホーンウルフはプルネンの足を噛み

 プルネンは悲鳴をあげる


 もうダメだ

 ここで僕は死ぬんだ


 そう思っていると


 何処からか魔法が飛んできて

 ホーンウルフをやっつけた


 プルネンは誰が助けてくれたのか見ると

 そこに居たのは

 とても美しい女性だった


 あまり人に恋をしてこなかったプルネンだったが

 その時初めて一目惚れをした

 その美しい女性に...


 女性は顔を見られたと思い

 フードを被り顔を隠して何処かに行こうとした


 プルネンは「待って!」っと言おうとしたが

 噛まれた足が痛く 苦痛しか言えなかった


 女性はそれに気づき 声をかけて来た



美しい女性

『痛いのか?』


若いプルネン

『あ...っはい...』



 女性はどうしようと少し考え

 仕方ないと思い、プルネンに言った

「近くに私の家がある、そこで治療をさせてくれ」


 プルネンは女性に運ばれ

 山小屋の人目のつかなさそうな家に運ばれた


 女性はプルネンを椅子に座らせ

 傷口に薬草を塗る


 プルネンは

 あまりの痛さに口を開く



若いプルネン

『いっ!!痛いです....』


美しい女性

『我慢しろ!男だろ!』



 女性は構わず薬草を塗る


 しばらくすると

 痛みは消え、歩ける程度には回復していた


 プルネンは礼を言おうと話しかけるが

 普段人との関わりをしてこなかったのもあり

 尚且つ

 女性となんて話した事すらなかったので

 緊張して上手く話せなかった



若いプルネン

『あのっえっと、その、ありがとうでした、

 お名前を教えて欲しく、

 私はプルネンと呼ばれてます、すいません...』


美しい女性

『話し方がめちゃくちゃだぞ?

 全く、君は面白い人だな』



 そう彼女は笑った


 プルネンも嬉しく、顔を赤らめて自分の頭をなでる


 女性は名前を教えてくれた

【リーネア】っと


 リーネア、とても良い名前だとプルネンは思い

 その事をリーネアさんに伝える


 リーネアはやめてくれっと言い

 飲み物でも飲むか?っと言ってくれた。

 2人は温かい飲み物を飲み話し合った


 プルネンは世間の事はわからなかったが

 実験での出来事や自分が何の研究をしているのかわ

 話す事ができた


 リーネアは興味深そうにプルネンの話を聞いた



 話していると時間は過ぎ

 日が暮れようとしていた



若いプルネン

『もうこんな時間だ、

 長いするのも悪いですし、帰らないと』


リーネア

『...そう...だな』



 リーネアは少し待ってくれと言い

 台所の方に行き 水を一気に飲み干す


 プルネンの背中を

 何かを企むかのような顔で見ていた


 プルネンは言った



若いプルネン

『リーネアさんは本当に優しい人なんですね、

 ...僕、あまり人と話したりしないので

 なんだか今日はとても嬉しかったです、

 また来ても良いですか?』



 リーネアは少し考え

「あぁ」っと小声で言った


 リーネアは呼び止めて悪かったなっと言い

 プルネンはリーネアの家を出て

 レインオラクル国に帰った


 リーネアは

 存在を知られた事でプルネンを殺そうと思ったが

 そうしなかった


 何故だか

 彼女にもわからなかったが

 彼を殺す事は間違っていると思ったのだ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-2 愛したのは〉


 次の日 プルネンはリーネアの場所に向かった

 今度は昔貰った

 ローズストーン国のお土産を手に



若いプルネン

『また来たよリーネアさん!

 コレ!ローズストーン国のお菓子なんだけど..』


リーネア

『また来たのか、本当にお前は』



 リーネアはプルネンを家に招き

 手土産を食べながら話をした


 リーネアはあまり自分の事を話さないので

 プルネンは聞いた



若いプルネン

『そう言えばリーネアさんは

 魔法が使えるから機士なんですか?

 魔装機の研究をしている人を沢山知っているので、

 良ければ誰か紹介しますよ?

 まあ、知ってるだけで

 喋りかけた事すらないんだけど』



 プルネンはアハハと笑っていると

 リーネアは「魔装機か...」っと小声で言った



若いプルネン

『魔装機嫌いなんですか?』


リーネア

『...まあね』



 魔女なのに魔装機が嫌いな人なんて居たんだと

 プルネンは思い

 それ以上何かを聞く事をやめた


 その後は何事もなく

 時間が過ぎプルネンは帰った


 その日から毎日の様に

 プルネンはリーネアの家に訪れた


 話す事もないのに リーネアの場所に行くと

 プルネンの心は安らいでいた

 この場所はとても落ち着く、そう思っていた


 ある日の事だった



若いプルネン

『もうすぐで、

 過去に行ったり未来に行ったりできる

 機械が完成するかも知れないんだ!!

 その時はリーネアにも見せてあげるよ!!

 僕の大発明を!!』


リーネア

『そうか、それは楽しみだな...ただ...

 私は行けそうにない』



 行けそうにない?どう言う意味なんだ?っと

 プルネンは思い どうして?っと聞いた

 リーネアは言った



リーネア

『私はこの場所を去ろうと思う

 これ以上長いは出来ないと思ってな』


若いプルネン

『どうして!!そんな!僕は!!』



 プルネンは動揺した

 このままじゃリーネアはいなくなる

 まだ自分の気持ちも伝えてないのにと思い


 そして


 プルネンは言うなら今しかない

 そう考え

 勇気を出し言った、自分の気持ちを伝えるために



若いプルネン

『..僕は、僕はリーネアさんが好きなんだ!!

 だから...離れたくなんてないんだ!!』


リーネア

『......それは...無理だよ....』



 無理?


 え?どうして?


 プルネンは膝から崩れ落ちていた


 リーネアは隠し事をしていた

 プルネンに伝えていなかった隠し事を


 リーネアはプルネンの告白を聞き

 自分も告白する事にした 自分の真実を



リーネア

『私は魔族なんだプルネン!!

 魔族は見つかれば殺されてしまう、

 だから初めて君に素顔がバレたあの日

 君を殺そうとも思った、

 誰にも知られてはいけないのだから』


若いプルネン

『魔族...でも、どうして僕を助けてくれたんだよ!!

 どうして...どうして...』


リーネア

『君が可哀想だと思ったから、

 人は魔族と関わっては行けない、

 君が私の事を愛してくれているのなら

 私の事をそっとしておいてくれ』



 プルネンはリーネアの家を追い出され

 トボトボとレインオラクル国に帰った


 僕を殺そうと?、魔族だった?

 そんな事なんて 僕は何も知らなかった

 そう考えながら


 気がつくと空は暗くなり

 プルネンは1人広場に立っていた

 そして気づいた 簡単な事に


 魔族だからなんだ

 僕はそんな事関係ない

 僕が彼女を幸せにすれば良いんだ!


 気がつくとプルネンは走っていた


 そう、彼女の家に


 伝えるんだ

 この気持ちを


 僕の気持ちを


 そう思っていたが

 リーネアの家に付くと、

 プルネンは最悪の光景を見てしまった


 リーネアの家の周りには

 無数の機士と争った形跡が見えた


 捕えられたリーネアが家の中から出てきて

 プルネンを見て言った



リーネア

『私を売ったのかプルネン?』



 寂しそうにリーネアは僕に言った


 違う!僕じゃない!助けないと!!

 そう思い、機士達に言う

「彼女を離して!!僕は彼女に!!」


 暴れるプルネンを機士は押さえ

「危険ですから近づかないでください」っと言った


 やがて

 リーネアはレインオラクルの機士に連れて行かれた


 だが

 プルネンはそれでも諦めなかった


 連れて行かれた魔族がどうなるか

 世間知らずのプルネンでも理解はできた


 プルネンはレインオラクルの城

 リューズ王の場所に向かった


 幸運にも

 そこには無数の機士と囚われたリーネア

 そして、この国の王

 リューズ王が玉座に座っていた


 プルネンは王に言った



若いプルネン

『彼女を解放してください、

 彼女は悪い魔族じゃないのです!!』


リーネア

『プルネン...』



 必死に王にそう言うが

 リューズ王は顔色を変える事なく言った



リューズ

『魔族は滅ぼさなければならないのだ、

 それがこの世の掟だ、君は魔族の味方なのか?』


若いプルネン

『僕はリーネアを愛しているんだ!!

 愛した人を殺されるのを

 黙って見てる奴なんていないはずだ!!

 だから、だからお願いします!!

 彼女を助けてやってください!!

 僕がなんでもしますから』


リューズ

『ならぬ、分かってくれ若者よ

 私も運命からは抗えられぬのだ』



 プルネンの周りを無数の機士が囲っていた



若いプルネン

『離してください!リューズ王!!

 どうか、お考えを!!リーネア!!』



 連れて行かれるプルネン

 その姿を見たリーネアは泣きながら言った



リーネア

『ありがとうプルネン、私の事は忘れろ

 君は君の未来を歩んでくれ....愛しているプルネン』


若いプルネン

『リーネアァァァア!!』



 やがてプルネンは城から追い出され

 リーネアの処刑が決まった


 城の広場でリーネアは斬殺されたらしい



 また1人

 魔族が見つかり処刑されたのだ

 そう市民は思っているだけだった


 彼女が死んでも

 世界は何も変わらなかった

 プルネン以外は



 数ヶ月が経っても、自分の実験室で

 やさぐれていたプルネンだったが

 ふと自分が作った

 次元転送装置を見て思った


 そうだ

 コレを使えば

 過去に戻って、もう一度リーネアに会える


 そう思い プルネンは立ち上がる



若いプルネン

『待っててリーネア』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-3 次元の壁を破る〉


 プルネンは

 大量の魔石とマナをかき集め

 次元の壁を作る次元転送装置を起動させた


 ぶっつけ本番

 テストもしていないその装置を...



 そして

 実験は思わぬ形で成功していた


 実験室は爆発し 次元の壁が現れ

 プルネンはその壁に吸い込まれた





▶︎別世界のレインオラクル国


 気がつくと

 プルネンはレインオラクル国の広場に倒れていた


 実験は失敗したのか?

 プルネンは辺りを見渡す


 確かにココはレインオラクル国だが

 自分の知るレインオラクル国とは何か違っていた


 その光景を見て、プルネンは考えを考え直す

 実験は成功したのか?

 ココは過去の世界なのか?っと考える


 すると、周りに機士が現れ

「何者だ!」っと囲まれる


 プルネンは自分が研究者である事を伝えるが

 機士達は怪しいと思い、こう言った

「貴様の身柄を拘束し、この国の王

 プルネン王の場所に連行する」っと


 自分と同じ名前の王!?っとプルネンは驚き

 機士達に連行される事になった


 レインオラクルの真ん中に

 見た事もないデカイ塔が建てられていて

 その場所にプルネンは連れて行かれた


 ココにどんな奴がっとプルネンは考えていると

 塔の上まで連れて行かれ

 豪華そうな部屋に通された


「お前達は部屋を出ていけ」っと誰かの声が聞こえ

 プルネンを部屋まで運んだ機士達は敬礼して

 部屋を出て行った


 なんだ?っと思い、辺りを見渡すプルネン

 すると

 部屋の奥から50代ぐらいの身なりの男が現れた


 その男は

 まさに自分にそっくりだった



未来のプルネン

『驚いたな、まさか次元転送装置を成功させ

 次元の壁を作り出し

 この次元に辿り着く私がいるとはな』


若いプルネン

『次元の壁を知っている?

 ここは未来のレインオラクル国なのか!?』



 プルネンが驚いていると未来の自分が言った



未来のプルネン

『ここは未来であり、別の次元の世界

 お前の知る世界とは違う世界だ』


若いプルネン

『別の次元?どう言う事だ!?』



 何も分かっていない様子の

 過去の自分に教える事にした


 何故ここが別の次元なのかを



未来のプルネン

『お前もリーネアと呼ぶ魔族を助けるため

 次元転送装置を起動させたのだろう?』


若いプルネン

『あぁそうだ!だから僕はココに居る!』


未来のプルネン

『私はその実験を失敗して諦めたのだ

 だが時が進んだ今になって

 今の次元に次元の壁、ゲートが現れ、

 私に似た死体か何なのかも分からない物が

 飛ばされてくる事がある』


若いプルネン

『なんだって!!』


未来のプルネン

『私はこう考える

 この世界はいくつかに分岐されている

 そしてこの世界では、私が王を殺し

 私がこの世界の覇者になった次元なのだと』


若いプルネン

『そんな!どうして!』


未来のプルネン

『私はとてもラッキーだよ、

 この世界に私の望む未来はなかった、

 だが今は、次元の壁を突破した君がいる!!』


若いプルネン

『話が飲み込めない、どう言う事なんだよ』


未来のプルネン

『他種族を滅ぼした人間達に

 復讐したいと思わないか過去の私よ?

 次元の壁を使い、魔族の復活、

 魔王を復活させ世界を魔族の世界で

 埋め尽くそうではないか!!』



 とんでもない発言をする未来の自分に

 プルネンは困惑した


 だが

 彼の心も既にあの日から壊れていた

 リーネアも居ない世界なんかに

 もう興味も無かった


 そして

 プルネンは未来の自分の協力をする事にした



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-4 未来の自分〉


 プルネンは未来の自分の

 魔王復活と言うとんでもない計画を

 協力をする事にした


 魔王復活に、どの様な事をすれば良いのか

 プルネンは未来の自分に聞く



未来のプルネン

『私は次元の壁への研究をやめ、

 別の研究に取り組んだのだ』


若いプルネン

『別の研究?』


未来のプルネン

『そうだ、それはマナを溜め込む魔石

 その逆の性質を持つ力を取り込む魔石を作る事』


若いプルネン

『魔力を取り込む魔石...そう言う事なのか?』


未来のプルネン

『そうだ!魔力を溜め込む魔石、

 私はそれを魔神石と名付けた!

 その魔神石を作る事に成功した、

 魔神石は魔石の数倍、嫌それ以上の力を出せる

 その力を使えば

 次元の壁など容易く突破する事など可能なのだ』



 それは凄い

 そうプルネンは感心したが

 いや待てよ、何故そんな凄い石を作り出したのに

 次元の壁の協力を自分に頼んだんだ?

 そうプルネンは考えた



未来のプルネン

『何故この力を使わないんだとそう思っているな?』


若いプルネン

『あ、あぁ』


未来のプルネン

『この世界の魔物はある程度借り尽くしてな

 魔力は十分に溜まってはいるが、ゲート

 次元の扉を作り出す

 ゲートを1度しか開く事はできない』


若いプルネン

『何処に飛ばされるかわからないなら

 使えない、そう思っているんですね?』


未来のプルネン

『そうだ、だが君が使えば

 私の計算では君のいた世界に飛ばされるはず

 しかもこの魔神石は

 魔族が扱えば人より強い力で扱える事が可能

 お前の世界で魔族を使い

 この魔神石の本領を発揮させ、無数のゲートを開き

 魔王のいた世界を開き魔族達を呼び込む

 そこで私の理想郷は完成するのだ』



 魔族が扱えば

 魔神石は遥かに力を増す

 それは確かに凄いのかも知れない


 だが

 プルネンは不可能だと思った


 何故なら

 自分のいた世界にリーネアも他の魔族も

 存在しないのだから


 その事を残念そうにプルネンは

 未来の自分に伝える



若いプルネン

『確かに凄い計画だよ、

 でもそれは不可能だ、もう魔族は居ないのだから』



 その言葉を聞き

 未来の自分は不気味に笑い始めた


 どうしたんだ?気でも狂ったのか?

 そう思った



未来のプルネン

『ククク、知らないのは無理はない

 リューズ王はとある事を隠していたのだからな』


若いプルネン

『とある事?どう言う事だ!?』


未来のプルネン

『私が王になった時にはもう既に殺されていたが

 リューズ王は魔族のガキ2人を

 レインオラクル国の地下に隠している

 そいつらは子供だった為に

 処刑からは免れたんだよ』


若いプルネン

『なんだって!!』


未来のプルネン

『しかも片方のガキの女は

 凄まじい魔力を秘めている、そいつを使えば

 この世界とお前の世界は愚か、

 全ての世界を征服するなど容易い事』


未来のプルネン

『そんな事が!!』



 2人が計画を立てていると

 1人の機士が王の部屋に入ってきた


 そいつは

 ぺぺプー達のレジスタンスキャンプを

 滅ぼした後のプラクトだった



プラクト

『レジスタンスの奴らを見つけだし

 全員始末して来たよ、ん?そちらの人は?』


未来のプルネン

『喜べ、遂にこの時が来た

 次元の壁を突破して来た別世界の私だ!!』


プラクト

『ほう、それは凄い』



 プルネンはこの人は?っと未来の自分に聞く


 未来の自分はその機士を紹介した

「レインオラクル国の機士団隊長

 私の忠実な部下だよ」っと


 プルネンはプラクトに軽くお辞儀をする

 プラクトはニマリと笑った


 未来の自分は言った

「お前の世界には君と私、

 そしてこの機士も連れて行く」っと

 自分は構わないが、この機士は

 本当に信用に値するのかっと考えてしまう



プラクト

『信用されてなさそうだね?

 私は楽しい事に興味があるだけなんだ、

 だから信用して君達の協力をさせてくれよ?』


若いプルネン

『...それなら構わないのだが』



 3人がそうしていると

 レインオラクル国全体に警告音が鳴り響く


 未来の自分は通信機を取り出し言った



未来のプルネン

『何事だ!!』


通信越しの機士

『レインオラクル国に単独で侵入した魔装機が!!

 しかも、

 そいつが我が部隊を次々に倒しています!!』



 プルネンは少し不安そうにしたが

 未来の自分とプラクトは

 何事も無さそうにプルネンに言った



未来のプルネン

『君はココで待っていてくれ?

 直ぐに侵入者を始末する』


若いプルネン

『大丈夫なんですか!?』


プラクト

『心配性だな過去の君は、

 安心しなよ、私達はかなり強い

 なんせディナガード国もローズストーン国も

 滅ぼせる力を持っているのだからね』



 そう言って2人は部屋を去って行った


 プラクトは

 グレンツェルトがある場所に向かい

 そこにいた機士に聞く



プラクト

『向こうのマナ量は計測出来たのかな?』


レインオラクル国の機士

『あっはい、それが...』



 機士は、何故か気まずそうにした


 どうしたのかな?っとプラクトは思ったが

 向こうからの説明を待った


 機士はしばらく間があり言った



レインオラクル国の機士

『機械の故障かも知れませんが

 マナ量1000と言う数字が計測されました。

 いや、単なる故障だと思いますが』



 プラクトはなるほどねっと考え

 しばらく相手の様子を見ていた


 相手はついさっき戦った

 ぺぺ•プーリオのモードレット


 モードレットは次々にレインオラクルの魔装機

 ビヨンダルを破壊していく


 プラクトは素晴らしいねっと感心し

 頃合いを見て、戦場に出向いた




▶︎塔の上 王の部屋


 プルネンは窓の下を覗く

 そこには、1機の魔装機が

 無数の魔装機を倒している様子が確認できた


 本当に大丈夫なのか?っとプルネンは思った


 数時間が経つと

 向こうの魔装機の動きが鈍くなったのを感じる


 そこにプラクトのグレンツェルトが現れ


 2機は睨み合う


 すると

 空の上の時空が歪み始め

 眩い光に当たりは包まれた


 何も見えない光の中

 しばらくすると全てがハッキリと目には映った


 そこには

 倒れたモードレットだけが残されていた


 なんだったんだ?

 勝ったのか?


 プルネンは不安そうに下を見つめる




▶︎レインオラクル国 広場


 倒れたモードレットを見て

 プラクトは魔装機を降り


 モードレットのコックピットを開く


 そこには

 誰も乗っては居なかった


 どう言う事なんだ?

 私達は死んだ亡霊と戦っていたのか?


 そう思った


 やがて1人の機士がモードレットを調べ終え言った

「この魔装機には動力炉である魔石がありません」


 その言葉に

 プラクトはますます気味が悪くなった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-5 野望までの道〉


 プルネンと未来のプルネン

 そしてプラクトの3人は

 魔神石を使い次元の扉を開く事にした



若いプルネン

『いっ行きますよ?』


未来のプルネン

『いつでも構わん』


プラクト

『少しソワソワするね?』



 プルネンが魔神石をハメ込んだ装置を起動させると

 次元の扉が開きゲートが現れる

 3人とその装置はゲートに吸い込まれた


 凶々しい光の中、気がつくと3人は

 何処かの研究室に飛ばされていた


 プラクトはここが何処なのか分からず

 辺りをキョロキョロとしたが

 2人のプルネンは違った



未来のプルネン

『フフフ、ハハハハハ!!

 実験は成功したようだな!!』


若いプルネン

『あぁ!!ココは僕の研究室だ!!』



 2人の喜びようを見て プラクトも安心した


 早速プルネンは

 未来の自分にコレからどうするのか聞く



若いプルネン

『ココまでは良いんだけど、

 この後はどうするんだ?』


未来のプルネン

『まず王に近づき、王を殺す』


若いプルネン

『王に近づくったって

 そんな簡単な事が可能な訳...』


未来のプルネン

『王に近づくにはこの国の大臣

 ドルズになる必要がある、

 今から私はその男になりすます!!』



 ドルズ大臣になりすます!?

 そんな事どうやって!!


 そうプルネンは思ったが

 1つ心当たりがあった事を思い出した


 ハッ!!っとした顔に

 未来の自分は笑いながら言った



未来のプルネン

『理解できた見たいだな、

 この国に

 顔を変える研究をしていた変わった男がいる』



 確かにその様な研究をしていた人物が居た

 魔装機や兵器以外の研究は

 余り人目を引かない分野だった


 だからこそそいつは使えると考えた



若いプルネン

『モーバン•デリーン、確かそんな名だった気が..』



 そうプルネンが言うと

 未来の自分もこの世界にもやはりそいつは居たか

 っと不気味に笑う


 未来の自分は

 近くに合った刃物を掴み

 唐突に自分の顔を切り開き始めた


 余りの光景に

 プルネンとプラクトは驚く


 直ぐにプルネンは

 未来の自分を病室に運び治療をした


 だが

 もうその顔は誰かもわからないぐらい

 ズタズタになっていた


 どうしてこんな事をっと驚いていると

 未来の自分は言った



未来のプルネン

『コレでいい、コレで私の存在はこの世界から消えた

 プラクト、お前はドルズを暗殺し

 誰も人目のつかない場所に始末しろ。

 ドルズは幹部会のリーダーでもある、

 彼は色んな分野の研究を見て周り

 色んな場所に出向いている

 大臣のドルズになら近づくのは容易い』



 プラクトは

 ハイハイっとした感じで部屋を出て行く


 プルネンはどう言う事だ!っと聞く



未来のプルネン

『私がこの世界ドルズ

 ドルズ•バルファルスに成り変わるのだ!!』





▶︎レインオラクル国 モーバンの研究室



 モーバンの研究室に

 1人の重症患者と言う名目で患者が運ばれて来た


 モーバンはその患者を見て驚く



モーバン

『コレは酷い!

 顔の原型が無くなっているじゃないか?』



 患者を連れて来たプラクトは言った

「この人は魔装機の実験で負傷したドルズ大臣です」


 更にモーバンは驚く


 それは大変だと思い

 モーバンはドルズの顔を元に戻す様力を尽くした


 国の大臣を助けたとなれば

 自分もかなり出世する

 そう頭の隅で考え、少し嬉しそうにした


 まさかこの男が

 もう1人の別世界のプルネンだとは知らずに




 そして数日後

 プルネンは未来の自分の姿を見て驚く


 そこに居たのは

 まるで本物のドルズ大臣とそっくりな人物だった



未来のプルネン

『どうだ?私の顔は?』


若いプルネン

『凄い!!それに、声まで!!』



 顔もそっくりだったが

 声までもドルズと同じ声質になっていた!!


 モーバンは言った



モーバン

『喉もやられていたからね

 完全にドルズさんの声に戻すのは苦労したよ

 まっ魔法と化学が進んだ世界じゃ、

 そんな事簡単な話だけどね』



 この男はこの分野では

 凄いなっとプルネンは思った


 一緒に来ていたプラクトは

 ドルズの顔になった未来のプルネンを見て

 おぉっと声を出した


 モーバンはドルズに近づき

 手をこすりながら言った



モーバン

『それでその..私にはなにか

 褒美と言うかなんというか...

 いや!!

 そんな気持ちでやったのでは有りませんからね!?

 ドルズさんを思ってやった事ですから!!』



 白々そうにモーバンはそう言う

 未来のプルネンは

 プラクトの顔を見て、何か合図を送った後

 モーバンに言った



未来のプルネン

『そうだな、貴様には褒美をやらないとだな』


モーバン

『本当でございますか!!』


未来のプルネン

『死と言う褒美をな』


モーバン

『え?』



 そう言うと

 プラクトは魔法を使いモーバンを殺した


 プルネンは急な出来事に驚く

 目の前で普通に人が死に


 未来のプルネンはプラクトに聞く



未来のプルネン

『それで?どうだった?』


プラクト

『綺麗に始末して来たよ、誰もその事は知らない』



 未来のプルネンは不気味に笑い

 2人に言う



ドルズ

『素晴らしいぞ!!それでは

 私はこの世界の

 ドルズ•バルファルス本人に今からなった!!

 私達の野望まであと少しまで来たのだ!!』



 こうして

 未来のプルネン•バステカは

 ドルズ•バルファルス本人に成り変わった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-6 地下に閉じ込められた者〉


▶︎レインオラクル国 王の部屋


 夜間、ドルズ達は王を暗殺しにその場所に来た



リューズ

『ドルズ大臣!!どうしたと言うのだ!?』


ドルズ

『他種族の者達が

 貴様に礼を言いたいとあの世で待っているぞ?』



 ドルズ達はリューズ王を殺し

 死体を運ぼうとした時


 部屋の前に リューズ王の娘、

 リューネ姫がその光景を見てしまっていた


 リューネが悲鳴を上げようとした一瞬の隙に

 プラクトはリューネを口を塞ぎ気絶させる



プラクト

『この娘はどうする?』


ドルズ

『その娘はまだ使えるかも知れん

 地下深くでその娘には暮らしてもらおう』



 こうして3人は

 リューズ王を殺し、リューネ姫を地下に監禁した


 3人が地下深く、

 一部の関係者だけが入れるエリアに足を踏み込む


 そこの奥に、強固な扉が見えてきた


 その扉を開き、部屋に入ると

 2人の男の子と女の子の子供が居た


 そう

 この子達こそ、プルネンが探していた

 魔族の子供


 アランとアイナだった


 ドルズは2人に言った

「人間達に復讐を、一緒にしよう」っと


 その後

 ドルズ達はとある独房にたどり着く


 そこに居たのは

 手足を拘束され痩せ干せたエルフ族の女だった



プラクト

『このエルフ族は?』


プルネン

『確か、昔レインオラクル国で暴れたエルフ族の女性

 人間に恨みを持ち

 沢山の機士を殺したと聞いた事が』


ドルズ

『この者にも私達の計画に付き合って貰う』


プルネン

『なんだって!!』



 ドルズは独房を開き

 エルフ族の女を解放した



エルフ族の女

『なんのつもりだ人間?』


ドルズ

『この世界の人間に私も絶望してな

 この横にいるプルネンと言う男は

 魔族の女に恋をしてな...』



 ドルズは

 自分とプルネンの過去に付いて話し始めた


 次元の壁を破り

 魔族を呼び込み人間達に復讐をする事も



エルフ族の女

『.......』


ドルズ

『どうだ?強力してくれないか?』



 エルフ族の女は

 しばらくの間

 プルネンと一緒に行動する事になった


 長い耳を見られるとエルフ族だとバレてしまう

 長い耳を隠すため、その女は仮面を被り生活をした



 ある日のプルネン部屋


 プルネンはドルズの代わりに

 幹部会のメンバー達の報告書に目を通していると

 仮面を被ったエルフ族は話をかけて来た


 普段人との話をしない彼女が

 どうしていきなり?っと思ったが



エルフ族の女

『.....人間、

 お前が愛した女はどんな女だったのだ?』


プルネン

『強くて優しくて、人である僕にもそうで

 僕の大切だと初めて思えた女性だった、

 それが...魔族だからと言う理由で!

 殺され、理不尽だと思ったよ!!

 だから許せない!人間を!この世界を!!』



 プルネンの拳は

 強く握りしめられていた


 それを見たエルフ族の女は

 その思いに応える事にした



エルフ族の女

『人間...、私も同じだ、

 母を殺され、私は弟と2人で逃げた

 こんな世界だ、他種族である弟も

 見つかれば殺される、だから力を貸そう

 お前達の計画に、人間を滅ぼす事に!!』



 プルネンは少し嬉しそうにし

 エルフの女に言った



プルネン

『人間って名前じゃなく

 プルネンって呼んでくれ、

 プルネン•バステカ、それが僕の名前だ』


セリカ

『セリカ•ノア•テリスティン、それが私の名だ!!』



 やがてドルズは 強い機士を集め

 ナンバーズと呼ぶメンバーを作った


 そこには

 仮面を隠し素顔を隠したセリカ

 未来から来たプラクト

 他の分野で活躍した者達が集められた



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-7 魔装機の御披露目会〉


▶︎レインオラクル国


 オドマン•ジーン

 0から魔女を作る量産魔女や

 マナ量を増加させる強化魔女の

 非道な実験や研究を行なっている

 レインオラクル国の博士


 オドマンが作り出した

 量産魔女のキラと

 強化魔女のモエは

 その実力を認められ、

 ナンバーズのメンバーに加えられた


 そんな非道な研究をしていた

 オドマンには

 プルネンは全てではなく、

 国を滅ぼす力を作って欲しい、とだけ伝えた


 オドマンは面白そうだと思い

 プルネンの協力をする事にした



 レインオラクル国では

 最新技術の魔装機をお披露目する舞台が

 年に一度行われていた


 その舞台に

 1人の、自称天才博士が

 魔装機のお披露目に参加していた



自称天才

『どうも!どうも!

 今回は前回の醜態を挽回すべく!!

 素晴らしい魔装機をプレゼンしに来ました!!』



【オノマト•イーペ博士】

 いつも無駄な技術を見せ

 皆から変人だと馬鹿にされる博士


 皆はオノマト博士の魔装機を見て言った

「またアイツかよ?

 もう研究なんてやめたらいいのに」

「前回の傘をさす魔装機は本当に無駄な技術だったな

 レインオラクル国の

 恥晒しだと気づいているのか?」



オノマト

『準備はいいかいクロ君?

 それでは初めてくれたまえ!!』



 オノマト博士のプレゼンする魔装機は

 大型のスナイパーライフルを構え

 会場の外、山の向こうに向け魔弾を発射した



オノマト

『どうですか皆さん!?

 山の向こうには的が置かれていて、

 この距離でも

 その的に当たることが可能なんですよ!?』



 オノマト博士は自信満々にそう言うが

 周りの人達は無関心な顔で魔装機を見ていた


 アレ?なんで?

 とオノマト博士は考える


 こんな素晴らしい魔装機を見て

 どうして皆んなこんな反応なんだ?っと


 他の学者や客達は言った

「山の向こうって、見える訳ないだろ」

「飛ばすだけなら誰でもできるだろ」

「どうせ的なんて用意してないんだろ?

 デタラメもいいとこだぜ全く」


 他の人達は

 そう言っていたが


 2人の博士は違った


 そう

 その博士は魔装機研究界では有名な人物

 後にマナリリアンを作ったビットと

 ナインのディアスカスを作ったイオン•モラクス



イオン

『見たかビット?あの魔装機?』


ビット

『凄まじい威力のスナイパーじゃな、

 あの山は愚か向こうの山まで届く威力じゃぞ?』




 会場には他にも色々な魔装機が御披露目され

 その中でも人目を引いたのが

 プルネンが作った

 ワンオブザワールド、セリカが乗る魔装機だった


 セリカの膨大なマナを駆使し

 遠隔操作の武器、ソードビットを使う

 凄まじい魔装機のワンオブザワールドを見て

 会場の人達は皆驚いた

「プルネンがあんな魔装機を!?」

「アイツ、今日でだいぶ出世するだろうな」

「最近はドルズ大臣と仲が良いって聞くぜ?

 余裕で幹部会のトップまで上り詰めるだろうな」



ラッキー

『なんですかあの魔装機!!

 私より遥かに凄いマナを使ってますよ!!』




 その年の会場では

 プルネンのワンオブザワールドが

 ベスト魔装機賞に選ばれ、幕を閉じた



▶︎その後の山奥


 オノマト博士と助手の機士

 クロ•ウツシミは2人で山奥の的を片付けていた



オノマト

『いや〜クロ君が手伝ってくれたのに

 こんな結果で申し訳ない、今日はありがとね?』


クロ

『は、はぁ〜

(こんな遠くに的置いても

 誰も気付くはずないじゃ無いですか)』


オノマト

『クロ君はスナイパーの腕が上手いね!

 どうして僕の手伝いを?』


クロ

『....スナイパーが好きだからです..

(嘘です、近接戦とか怖いし私には無理だから!!

 それに、この博士なら

 私が目立って機士達に目がつく物を作らなそう

 って思ったから、私はひっそりと生きていきたい

 ただそれだけなんだよね)』



 2人が片付けをしていると

 そこにドルズ大臣とプラクトがやって来た


 クロはプラクトを見て怯える

 確かこの人は突如現れた機士

 しかもナンバーズのメンバーに選ばれた

 優秀な人だと知っていたから


 ドルズは2人に言った



ドルズ

『素晴らしい魔装機とパイロットだな、

 その魔装機を国のために使わせて貰おう』


オノマト

『本当ですか!!嬉しいなぁ』


プラクト

『君もナンバーズのメンバーに選ばれたからね

 よろしくねクロ•ウツシミ』


クロ

『えぇぇぇぇぇ!!!!』



 クロはこの博士の手伝いをした事を

 死ぬほど後悔するのだった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈37-8 ドス黒い悪〉


▶︎現代のレインオラクル国 ネルが囚われている部屋



プルネン

『コレが私の過去だよぺぺプー君、

 いや?、今はネルと名乗っているんだったね』


ネル

『......』



 そんな過去があったからコイツは

 ここまでの事をしたと言うのか?


 そうだとしても、許さる行いじゃ無い

 そうネルは強く感じた


 コイツ達を野放しにしてると

 本当にこの世界は滅びるかも知れない

 なんとしても守らないと

 そうあの人と約束したから



プルネン

『所で、私は君が何故転生者だと思うのか

 1つの予測を話していなかったな』


ネル

『なんでだよ』


プルネン

『アヴィニア•レイナード、

 予言者の彼女が書き残した書物に

 転生者と書かれた謎の言葉が残っていた

 そこに転生者がこの世界を混乱の渦に沈める

 そう書き記されていてね』


ネル

『俺が世界を滅ぼすとでも?

 悪いけど俺は世界を守る、それが俺だ!!』



 プルネンは嘲笑う

 何が可笑しいんだ!っとネルは睨む



プルネン

『私が君を転生者であると理由付けしたのは

 そんな事だけでは無いのだよ?』


ネル

『は?』


プルネン

『時期に教えてやる、それまで

 君は滅びゆくこの世界でも眺めてるといい』



 プルネンが何かを操作すると

 ガラス越しのネルの部屋に謎の煙が充満した


 なんだコレは!っとネルは思ったが

 手足を拘束され身動きが取れない

 ネルは煙を吸い込むと、強い眠気に襲われ

 物の数秒で、ネルは眠りについた



プルネン

『マナ量0、謎の魔装機マナリリアン、

 君の力は、私達の新たな力になり得るかも知れない

 たっぷりと調べさせて貰うよ.....』







 ネルは夢の中で

 ディナガードの皆んなや

 ローズストーンの人達の顔を思い出していた


 楽しくて温かい

 居心地の良いその空間に

 ネルは楽しくなっていた


 遠くにエレノア姫が立っている


 何かを言っている


 知ってる、俺はその言葉を知ってるしわかっている

「この世界を守って」




 ネルは目を覚ますと

 目の前のガラス越しにプルネン

 隣の部屋のガラス越しには大きな試験管の中に

 誰かが入れられていた


 ネルはなんだと思い

 コイツらに言う



ネル

『なんだ?何をやってんだ!?』



 試験管の中に入れられてたのは

 レインオラクル国の機士

 ナンバーズのクロ•ウツシミだった



クロ

『あの〜、ディナガード国から逃げた

 私の罰なのはわかりますが

 一体何をされるのですか?』



 クロはプラクト達と一緒に

 ディナガード国に襲撃に行ったが

 ナラのトライデントに見つかり

 死にたくないと思い逃亡し

 レインオラクル国まで帰還したのだった


 その罰を受けるため

 クロはプルネンの言いなりになり

 今こうして、何かをされそうになっていた



プルネン

『実験だよ、君はナイト級に1番近い

 ビショップ級の魔女だ、そんな君だからこそ

 私の手伝いをして欲しいんだよ』


クロ

『は〜、具体的に私は、なにをするんですか?

 いや、されるんでしょうか?』


プルネン

『ネル君のマナ0の遺伝子を

 君の体に注ぎ込む、君もネル君と同じ

 マナ0の人になるんだよ』



 その言葉に ネルとクロは驚く


 そんな事をしたらどうなるのか

 言われなくても2人は理解出来た



ネル

『やめろプルネン!!人を殺す気か!!』


クロ

『やです!!!!いやです!!!!

 私死にたくありません!!!!』



 2人は叫ぶ

 だが

 プルネンは黙々と装置を動かす


 クロの皮膚に

 何かが入れられた注射器が打たれ

 クロは苦しみだし過呼吸になる


 その様子を見る事しかできないネルは叫び

 プルネンは素晴らしいと興味を示す



プルネン

『凄い!!急激にマナが低下し、

 魔力を吸い始めたぞ!!』


クロ

『が!ぅがゔぁア!』


ネル

『プルネンテメェェ!!』



 クロの体からマナが無くなると

 魔力を吸いやがて魔物化して化け物になる


 プルネンは思った

 この力を使えば魔神石に人を魔物に変え

 効率よく魔力を集める事もできる

 コレは凄い発見だぞっと


 魔物になったクロを見て

 ネルは悔しがる



プルネン

『どうして君が悲しむ?

 コイツは我が国の兵士、君達の敵だろうに?』


ネル

『う、うぐ、

 テメェは、テメェには人の優しさも

 悲しみも無いってのかよ!!』


プルネン

『そんなもの、とうの昔に捨てたさ

 それが生き抜くって強さだろ?』



 ネルは確信した

 コイツの中にあるドス黒い悪を


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