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魔装機マナリリアン  作者: ロア
    魔王復活編 4章
41/120

4章 激闘レインオラクル 33話-歩んだ道の違い

〈33-1 硬い装甲の中〉


▶︎ローズストーン国 門の前


 ダンゼルバインZとデュールタンクは

 互いに正面に立ち

 いつでも戦闘できる体制に入っていた


 ダンは少し緊張した様子で 仲間の3人に聞く



ダン

『多分コイツが敵のリーダーだ油断できないぞ』


タナミア

『だろうな』


リニア

『でもコチラも負けないぐらい強くなった

 魔装機を手に入れた今なら』


ショコラ

『ダンさん!!』


ダン

『あぁ!油断はしないさ!!』



 3人はお互いを信頼しあい マナを高める

 ダンゼルバインZは剣を構えた


 それを見たデュールタンクは

 こちらもハンマーを構えた


 数秒間の沈黙が続き ダンゼルバインZが先に動く


 ダンゼルバインZはブーストを吐かせながら

 デュールタンクに突撃する


 ダンゼルバインZの剣はデュールタンクに攻撃する

 だが

 デュールタンクの装甲は堅く

 強化されたダンゼルバインZの攻撃をも防いだ


 防がれた事にダンは驚く



ダン

『なに!?』


タナミア

『くるぞダン!!』



 デュールタンクは

 ハンマーでダンゼルバインZを攻撃する


 ダンゼルバインZは魔装壁でガードしようとするが

 ハンマーを防ぐ事はできず

 ダンゼルバインZは吹き飛ぶ



ショコラ

『きゃぁぁ』



 今の攻撃を何発も喰らえばヤバイ

 タナミアはダンにどうするか聞く



タナミア

『どうするんだダン!!このままでは!!』


ダン

『分かってますよ、アレを使うしかない!!』


タナミア

『やるんだな?』


リニア

『マナドライブをもう一度全開にする!!』


ショコラ

『マナ出力限界値突破!!』


ダン

『今度は防げないぞ!!超必殺

 魂解放ダンゼルバインビーーーム!!!!』



 ダンゼルバインZの腹部から

 高威力のビームが飛び出す


 キラは少し危険を感じたのか

 魔装壁を展開し防御した


 デュールタンクに

 ダンゼルバインビームが直撃して大爆発が起こる


 ダン達はデュールタンクを見る

 倒したのか?っと思いながら


 煙が消えると

 ボロボロのデュールタンクと

 跡形もなく消えたハンマーの残骸が残っていた


 ショコラはやったと思い ダンに言った



ショコラ

『やった!勝ちましたよ!』



 ショコラは一人でそう言うが

 3人は違った、リニアはダンに教える



リニア

『来ますよ』


ダン

『分かってるよ』



 デュールタンクのボロボロの装甲が剥がれ

 姿の変わったデュールタンクが装甲の中から現れた


 背中には20本の剣が刺さっていて

 さっきとは別の姿に不気味さすら感じた



キラ

『魔装壁を張らなければ私はやられていただろう

 まさかこの姿まで見せる事になろうとはな』


ダン

『なんだその魔装機は!?』


キラ

『ラディーレンセイバー、コイツの真の姿だ』



 キラはそう言った


 ラディーレンセイバーは背中の剣を2本抜き

 ゆっくりと近づいて来る


 ダン達はマズイと感じ防御しようとしたが

 今まで見たこともない音速で

 ラディーレンセイバーはダンゼルバインZに接近し

 2本の剣をダンゼルバインZに突き刺す


 ショコラは少し驚いたが

 ダメージがない事がわかり 皆に言った



ショコラ

『ダメージはありませんよ!大丈夫そうです』


リニア

『違います!!コレわ!!』


タナミア

『皆んな衝撃に備えろ!!』


キラ

『消滅だ..』



 ラディーレンセイバーは

 ダンゼルバインZから離れると

 2本の突き刺さった剣は爆発し

 ダンゼルバインZは内部から攻撃を受ける


 凄まじい攻撃に

 ダンゼルバインZは耐える事ができず地面に倒れる


 命に別状は無かった4人だが

 ダンゼルバインZが動かなくなった事に気づき

 4人は恐怖を感じながら

 ラディーレンセイバーを見る事しかできなかった


 キラは

 もう一度ダンゼルバインZに攻撃しようとした時

 別の方角から

 キサラギのジャンヌダルクと

 ロニーのクレオパトラ

 そして

 捕虜にされたラッキーのフォルトゥーナが来た



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈33-2 レインオラクルに全てを捧げた女〉


▶︎ローズストーン国 門の前


 キサラギとロニーの目の前に

 ダン達が乗るダンゼルバインZが倒れていた


 2人は 目の前の見知らぬ魔装機に

 やられたんだと理解し

 ロニーはラディーレンセイバーを見て

 キサラギに言う



ロニー

『この魔装機のパイロット、

 マナ量的にこの前の襲撃者の者だね』


キサラギ

『あの魔装機がダン達を倒したって訳ね』



 ロニーは捕虜のラッキーに聞く

 あの人物が誰なのか どう言う立場の人間なのか


 ラッキーは素直に答える



ラッキー

『あの魔装機はラディーレンセイバー

 ナンバーズのNo.3

 キラ•デニュークさんって人の魔装機です』


ロニー

『君達の部隊のリーダーって事かな?』


ラッキー

『そうなります』



 キラは捕らえられたフォルトゥーナを見て

 オープン回線を繋げる



キラ

『捕虜にされたのかラッキー、

 機士ならば自分の不手際を自分で解決するか

 捕虜になるぐらいなら命を落として国に貢献しろ』


ラッキー

『死にたくなんてないですよ!!』


キラ

『なら私が君をあの世に送ってやろう

 コレも仲間としての施しだ』



 ロニーはキラの発言に怯えた


 ラッキーとの戦いで

 気絶しているアズサも

 ガンドリアを追ったリオンとシャロも

 迎えに行かなければならないが

 目の前のコイツと捕らえたラッキーも

 放置は出来ない


 キサラギのジャンヌダルクは

 ボロボロになっている

 なら

 この場で戦うのは自分しかいないと考え

 ロニーはキサラギに言おうとしたら


 先にキサラギが剣を構え 行動する

 ロニーはボロボロのジャンヌダルクを見て

 無茶だと思いキサラギに言う



ロニー

『何をしているキサラギ!!今の君じゃ無理だ!』



 無茶な事はわかっていた

 しかし

 ローズストーン国最強の魔女として

 引く事が出来ないとも思っていた


 それと 今ロニーが負け

 ロニーを失うのは機士団的にも危険

 失っても構わない自分なら無茶ができるとも思った



キサラギ

『貴方は捕虜とローズストーン国を』


ロニー

『そんなボロボロのジャンヌダルクで戦うのは危険だ

 ここは状況を考え私が戦う!!』


キサラギ

『今貴方を失うのは

 この国にとって良くないのよ、分かるでしょ?』



 ボロボロの魔装機が

 武器を構えラディーレンセイバーに近づいて来る


 キラは次の相手はコイツかと思い

 ラディーレンセイバーも背中の剣を1本抜き構える


 捕虜のラッキーはキサラギに教える



ラッキー

『気をつけてくださいよ、ラディーレンセイバーは

 ナンバーズ最速の魔装機ですから』


キサラギ

『情報ありがと』



 ジャンヌダルクが一歩進むと

 ラディーレンセイバーは音速で

 ジャンヌダルクに近づき

 ラディーレンセイバーは剣で攻撃する


 キサラギはなんとか目で捉え攻撃を防ぐが

 ラディーレンセイバーは

 攻撃後何処かに消えていた


 キサラギはさっきまで目の前にいた

 魔装機が消えた事に驚くと

 ロニーはキサラギに教える「後ろだ!!」


 ジャンヌダルクは振り返ると

 ラディーレンセイバーは背を合わせ立っていた


 目で捉えられて無い事に驚き

 キラはキサラギに教える



キラ

『目に映る物に頼っていては

 私を捉える事は出来ない』


キサラギ

『しまっ...』



 ラディーレンセイバーは

 ジャンヌダルクに剣を突き刺すと

 ダンゼルバインZ同様 剣は爆発し

 ジャンヌダルクは地面に倒れた


 ボロボロだったとは言え

 女帝機最強のジャンヌダルクを一撃で倒され

 ロニーは焦る


 もしかすると

 この魔装機に私達は全滅させられるのか?


 そう脳裡で考えてしまう



キラ

『コレで二人目だ、次の相手は君か?』



 キラはロニーのクレオパトラを見る


 ロニーは戦うしかなかった

 副隊長達のダンゼルバインZはやられ

 アズサとキサラギもやられた

 後戦えるのは自分しかいない


 そう思っていた時


 門の中から

「次は私が相手だ!!」っと声が響く



 ロニーとキラは

 誰がそんな事を言ったのかと思い 門の方角を見る


 門がゆっくりと開き

 門の中から

 ナインが乗るディアスカスが現れた



ナイン

『キラ!貴方の相手は私がやる!』


キラ

『ナイン!?どうして君が!?』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈33-3 貴方と私の歩んだ道〉


▶︎ローズストーン国 門の前


 ラディーレンセイバーの目の前に現れたのは

 かつてナンバーズの仲間だった

 ナインが乗るディアスカスだった


 キラは何故彼女が

 ローズストーン国にいるのか分からなかった



キラ

『ナイン!どうして君が!!』


ナイン

『何も知らされて無いのですか

 私がレインオラクル国の姫をさらった事も

 アランと仮面に戦った事も』


キラ

『私は何も知らされてない!!』


ナイン

『貴方も所詮は

 レインオラクル国の操り人形って事ですね』



 ナインの言葉に

 ドルズから言われた「国のために忠義を尽くせ」

 っと言う言葉を思い出した


 国のために忠義を尽くすのは

 機士として、嫌、キラの存在理由だった

 その為だけに自分は産まれた それがキラだった


 怒りを1度も見せなかったキラは

 ナインの言葉で初めて怒りを見せ

 ラディーレンセイバーは剣を構え

 ディアスカスに突撃する



キラ

『それが私の存在だからだ!!』


ナイン

『貴方は自分の意思が無いのですか!!

 いつまで国の言いなりなんですか!!』



 ナインは知っていた キラは動物が好きで

 鳥や蝶 虫にすら優しく接していた

 そんな彼女が

 レインオラクル国の言いなりになんて

 なってる事がおかしいと そう思っていた


 ディアスカスは盾で剣をガードし

 ランスでラディーレンセイバーに攻撃する



ナイン

『本当の貴方は心優しい女性のハズ!!

 何故いつまでもレインオラクル国の言いなりに!』



 自分の事を何も知らないナインに

 知った風な口を聞かれ

 キラは涙を流しながらキレる


 ラディーレンセイバーはランスの攻撃を回避し

 もう1本の剣を取り出し、

 2本の剣でディアスカスに攻撃する



キラ

『知った風な口を!!

 私はお前ほど自由には生きられないのだ!!』



 自由に生きられない?

 そんな意味不明な理由で、国に従い人を殺し

 そんなので本当に良いのかとナインは思っていた


 ディアスカスは

 ランスで2本の剣を攻撃すると 2本の剣は爆発し

 ラディーレンセイバーの剣は跡形もなく消え去り

 ディアスカスのランスはボロボロになり

 使い物にならないレベルになった



ナイン

『ならば貴方も自由に生きれば良いのでしょうが!!

 そんな簡単な事を何故出来ないのですか!!』



 ナインの言葉

 1つ1つが自分の胸に刺さるよう心の傷が開くキラ

 自分でもそうなればどれほど良かったのか

 そう思うだけで涙が溢れでて 止まらなかった


 ラディーレンセイバーは剣を更に2本取り出し

 ディアスカスはランスを投げ捨て

 搭載されていた剣を抜き構えた



キラ

『お前も私と同じだと思っていた!!

 国に捨てられマナも低いと言う理由で全てを失った

 私はお前とおんなじだった!!』


ナイン

『同じなので有れば!!

 私の言葉の意味がわかるでしょう!!』


キラ

『分かりたくない!!

 私は友も何もかも全て失ったのだ!!

 分かってたまるか!!』


ナイン

『私は貴方を友だと思っていましたよ!!』


キラ

『!!??』



 キラは昔の事を思い出した

 ナインが機士になってから共に修行をし

 共に強くなって行ったあの日の事を


 ラディーレンセイバーは足を止め

 ディアスカスはラディーレンセイバーの動力

 魔石に剣を突き刺した


 ナインは何もしてこないキラに気がつき

 ディアスカスは剣を刺したまま

 後ろに後ずさる


 その光景をジャンヌダルクの

 中から見ていたキサラギは

「ナイン..」っと小声で言った



キラ

『どうやら、私の負けのようだな』


ナイン

『キラさん!!直ぐに脱出を!!』



 ナインはそう言うが

 キラは返事をせず、

 ローズストーン国にオープン回線を繋ぎ

 坦々と喋り始めた



キラ

『聞こえるか、

 私はレインオラクル国の機士キラ•デニューク

 レインオラクル国は魔王の復活を企んでいる

 他種族を滅ぼした人族に

 復讐をするのがレインオラクル国の目的らしい

 私が知っている情報はコレだけだ

 レインオラクル国は我が国で

 ディナガードとローズストーンとの

 最終決戦をするようだ

 君達は...その野望を止めれるのか?』



 その言葉に

 ローズストーンの機士達は皆驚く


 今にも爆発しそうなラディーレンセイバーを見て

 ナインは早く脱出しろ!!っと叫ぶ


 キラはナインに最後の言葉を掛ける



キラ

『人は死に灰になれば産まれ変わると聞く

 私が生まれ変わったら

 私を自由にさせてくれないか?』



 そう言い残すと

 ラディーレンセイバーは爆発し

 跡形もなく消え去った


 ナインは涙を流しながら

 空を見て言った

「貴方はきっと幸せな生き方をしますよ」


                   next▶︎34



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈0-K キラ•デニューク〉


▶︎レインオラクル国 地下の実験施設


 私達は試験管の中で産まれた


 オドマン•ジーンは

 ナイト級の魔女を量産すべく

 ナイト級の魔女の卵子と

 ナイト級の魔女から産まれた男性の精子を

 掛け合わせ、人工的な子供を作る実験をしていた



 そうして産まれたのが 私達量産魔女達だった



 量産魔女には名前なんて付けられず

 番号で名前を呼ばれた


 私の番号は1601番

 1601番目に産まれた子供だからだ


 私達は人間ではないので

 服なんて着せて貰えなかった


 食事も

 毎日同じ栄養剤だけ


 それを飲み皆生きていた



 私達は地下の大きな

 蛸部屋のような牢獄の中で暮らしていた


 量産魔女は10歳を超えるとマナ量を測定できた

 そして

 マナ量が少ない子は皆殺されていった

 だが

 幼い頃の私はそんな事を知らなかった


 気がつくと

 私達は残りわずかになっていた



 私の近くに

 友達の1399番がやって来た


 1399番は妄想が趣味で

 私に色んな妄想の話しをしてくれた


 私は1399番の

 妄想話しが聞くのが楽しみになっていた



1399番

『ねぇ1601番ちゃん 知ってる?

 この上には広い広い世界が広がってるんだって』


1601番

『え?そうなの?』


1399番

『うん!!そうなんだって!!

 早く私達も上の世界に行きたいね。』



 マナの低い子供は

 上の世界に連れて行ってくれると嘘をつかれ

 皆何処かに連れて行かれた


 そんな事は嘘で 本当は処分されていたなんて

 11歳だった私は知らなかった

 皆んなも 当然知らなかった



1601番

『1399番ちゃんは

 上の世界に行ったら何したいの?』


1399番

『私はねぇ〜、

 研究室にある絵本見たいな本を描きたい

 絵本描いてみんなに読んで欲しいんだ』


1601番

『できるよ、1399番ちゃんなら』


1399番

『うん!』



 それから数年が経ち

 仲間はどんどんと数が減っていった


 14歳を過ぎたあたりで

 私達は知っていた

 上の世界なんかに連れて行かれず

 私達は廃棄されている事を


 最後に残された私達2人

 科学者がやって来て

 マナを測定して1399番の腕を掴んだ



1399番

『1601番!!』



 彼女は最後にそう言いのこして

 科学者達に連れて行かれた


 彼女も廃棄されたのだ


 最後に私だけが残された


 15歳の時だった

 私の元にオドマンと科学者がやって来た



オドマン

『残ったのは1人だけ?』


科学者

『そうです』


オドマン

『このやり方は効率が悪い事が分かったね

 次からは生きている魔女を

 ナイト級レベルに引き上げる研究をしようかね』



 そう言いながら

 彼達は私の元にやってきた


 科学者は私に初めて何かを手渡した


 それは 服だった


 人間は服を着る それが当たり前だからだ


 私は服を着て

 オドマンの顔を見た



オドマン

『君にはナイト級の機士として

 この国の為に戦ってもらうよ

 ツライ訓練とかあると思うけど

 まぁ、頑張ってね』



 そうして

 私は3000人の量産魔女の中から初めて

 地上に足を付いた



オドマン

『そうだ!

 名前が無いと市民の人達が不思議がるよね?

 名前を考えないといけないんだけど?

 なんかある?』



 そう聞かれ

 私は1399番の妄想話しを思い出した


 カッコいい白馬に乗った勇者様

 キラと名乗る人物の話しを


 私は言った

「キラ...キラ•デニューク」


 オドマンは頷き

 その名を今後名乗るようにっと言った



 私は広いレインオラクル国の

 曇った空を見上げた


 それを見て思った

 地下の天井もこの空も

 あまり変わらないのだと



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈33-L オタエ•マンカイバラ〉


 私は踊り子

 魔法を使い皆を笑顔にする踊り子


 私は発見しました

 魔法と舞を融合させたまったく新しい踊りを


 その踊りで 皆を笑顔にしていました



 だけど



 人と言うのは歳を取るとマナが減り

 魔法のキレも踊りのキレも衰える者


 私の舞は日に日に飽きられ

 誰も見向きもしなくなりました


 私の家は貧乏で 踊って金貨を稼いでも

 借金取り達が毎晩金貨を請求してきます


 私もお金を稼ぎづらくなったそんなある日でした

 私の母と父は

 私に迷惑を掛けまいと

 家の中で首を吊り 自殺していました



 私はショックを受け

 母と父を苦しめた借金取りさん達を


 皆殺しました



 その時初めて気がつきました

 この快感 この快感こそが

 私が生きていると実感させてくれる物なんだと


 その後

 私はレインオラクル国の機士達に捕まりました


 私の素質に気づいた彼らは

 私を魔装機乗りの機士として

 生きていく事を命じたのです


 しかし

 私は歳が歳だったので

 もう魔装機なんて乗れませんっと言いました


 すると

 ある1人の博士が

 私の実験に付き合って欲しいと言って来たのです


 私はその実験につき合いました


 そして


 私は昔のマナ量を取り戻したのでした



▶︎現代のディナガード国 研究室


 ライル博士は

 倒したオタエの死体をマジマジと調べた

 この女性を調べれば レインオラクル国の

 情報を何か知れるかも知れないと思い


 熱心に調べるライルの研究室に

 機士のサラサがやって来て言った



サラサ

『どう?何か分かったの?』


ライル

『うん、色々とね』



 そう言って

 裸のオタエの体を全てを調べていたライル


 そんなライルを見て サラサは言った



サラサ

『敵の死体だからって 女性の体をそんなに調べて

 側から見たら変態よ?』


ライル

『侵害だな、僕は科学者だ

 調べるのが僕の仕事なんだよ』



 ライルはそう言いながら

 サラサにオタエの情報が記入された紙を渡す


 サラサはその紙を見ながら喋った



サラサ

『マナ量390、ナイト級の機士』


ライル

『そうなんだよ、凄くないか?』


サラサ

『え?どう言う意味よ?』



 マナ量的にも異常は感じなかったサラサだったが

 次のライルの発言を聞いて サラサは驚いた


 ライルは言った

「この人、年齢が40を過ぎてるんだ」っと



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈0-M モエ•ヒョウリ〉


 私の名前はモエ•ヒョウリ、レインオラクルの機士


 私は普通の魔女とは違う

 私は弱くて無力で何もできなかった魔女


 ビショップ級レベルにもなれない魔女


 私はそんな、弱い魔女だった


 あの日までは




▶︎数年前のレインオラクル国


 強化魔女計画


 私はその実験サンプルとして

 人体実験をさせられていた


 多くの犠牲を出し

 計画は失敗かと思われた時だった


 ただ1人だけ実験に耐え、生き残った魔女がいた


 そう それが私


 マナ量320と

 想定のマナ量とはかなり低い数値だが生存した中で

 ナイト級レベルの魔女になった初めての女性だった


 ただ1つだけ後遺症が残った

 それは

 魔装機に乗ると自我が外れ凶暴性が増す事だった



 そうして私は強い魔女に生まれ変わり

 レインオラクル国の機士になれた



 初めて機士になったその日

 私の先輩で、指揮官も務めている

 キラ•デニュークって機士と仲良くなり

 よく一方的に私は喋りかけた


 キラはあまり喋るタイプじゃなく

 どちらかと言うと無口な機士なんだよね



モエ

『聞いてるキラ?

 それであの子ってば急にさぁ〜』


キラ

『お前は呆れる程お喋りだな、

 少しはおとなしくしていられないのか?』


モエ

『だって、喋るのって楽しいじゃん?』



 私がそう言うと キラは溜息を吐いた

 最初は嫌そうなのかとも思ったけど

 何処となく

 キラは私のお話しに興味を持っている感じがして

 私のたわいもない話しを聞いてくれた



 任務が終わり その日の夜

 私はいつものようにオドマンの研究室に向かった


 強化魔女の初の成功例の私は

 毎晩のように血液を取られ 調べられていた

 変わったようすは無いかとか

 なにか異変が起きてないのかとか

 何故私だけが成功したのかっとか


 研究室に入った私は 椅子に座って上服を脱ぎ

 上半身全裸の状態になった


 オドマンは私の体を調べ 血液を取る


 最近は歳なのか

 胸の膨らみが気になっていた


 オドマンが私の胸を触ると

 私は少し反応してしまった


 おかしいな?昔はこんな感覚なかったのに?

 発情期なのかな?


 オドマンは何事もなかったかのように

 調べ終えると 資料をまとめ始める


 私は服を着替えてると

 オドマンは急に言ってきた



オドマン

『最近変わった変化は合ったのか?』



 その言葉に 私は変な事を考え

 顔を赤らめてオドマンに怒った



モエ

『は!?、ある訳ないでしょ!

 何聞いてんのよ変態親父!!』


オドマン

『どう言う意味かわからんが

 変化が無いのならどうでもいい』



 私は勘違いしたんだと気づき 更に顔を赤らめる


 私は部屋の外に出て

 胸を押さえた


 私にも好きな人が出来て

 幸せな家庭を作る未来があるのかな?


 そんな事を考えてると 胸が強く苦しめられた

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