3章 ローズストーン後編 23話-最強の機士
キャラクターシナリオ
23-H キサラギ•クルセニア
23-I アズマ•レイナード
の二つがあります
〈23-1 最後の戦いに向け〉
▶︎イモータリティの控室
ハヤトはデルク達に謝る
期待してくれたデルクや
応援してくれたネルやレイナ達に
みっともない負け方をした事を
ネル達は謝るハヤトに言う
ネル
『気にしないでよハヤトさん
俺が勝てば大丈夫なんだから』
シャロ
『そうよ、貴方は頑張ったじゃない』
ハルタン
『そうだぞ!私も負けたんだ
負け組どうし仲良くしよう』
レイナ
『アンタ、それは慰めて無いでしょ』
ゼラウド
『そうだそうだ、あとはネルが何とかしてくれる
なんたって内のエースだからな!』
ハヤトは少し笑顔になり ネルに全てを託す
ネルは期待を背負い
マナリリアンに乗り込もうとすると
シャロも一緒に乗ろうとして来た
ネルはシャロを捕まえ
リオンに渡す リオンは優しくシャロを捕まえた
シャロ
『ちょっと?どう言う事よ?』
ネル
『シャロが居ると集中出来ないから』
シャロ
『どう言う意味よ!! リオン放しなさい!!
ネルの顔にキックしてやるんだから!!』
暴れるシャロを
リオンは動揺しながら手から離さなかった
デルク達はネルに頑張れっと言い、見送った
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〈23-2 第5試合〉
▶︎コロシアム 試合会場
客達は、
最後の戦いを楽しみに待ち 大いに盛り上がる
ロニーもまた 楽しそうに司会をしていた
ロニー
『まさかの展開で、正直私も驚いてるよ
ダイヤモンド隊の圧勝かと思ったけど、
イモータリティの人達も
素晴らしい試合を見せてくれたね。
さて、残すは最後の5試合目
泣いても笑っても最後の戦い!
それじゃあ始めようか!!』
その言葉に
客席は更に盛り上がる
ロニー
『イモータリティのエース!
謎の魔装機に乗る謎の少年!ネル機士VS
我らがローズストーン国最強の魔女!
ダイヤモンド隊の隊長キサラギ•クルセニア機士
2人は前へ!!』
ネルが乗るマナリリアンと
キサラギが乗るジャンヌダルクがやって来る
ネルはジャンヌダルクを見てビックリする
ジャンヌダルクは普通の魔装機と違い
鉄の翼のような物を付けていた
その翼には、先端に剣 真ん中には銃
のような武器が付けられていた
ネルは素晴らしいデザインに少し見惚れる
ジャンヌダルクを見て驚いていたのは
ネルだけではなかった
ベンチで見ていたデルク達も驚いていた
ゼラウド
『なんだよあの魔装機!?羽が生えてんぜ!?』
レイナ
『最強の魔女に最強の魔装機って訳?』
リオン
『キサラギ隊長の女帝機を見るのは僕も初めてです』
シャロ
『大丈夫なのネル?
あんな魔装機に勝てんの?』
ハルタン
『なんだか分かんないけど
そんなヘンテコな魔装機ぶっ飛ばせネルー』
ノノカはマナ量測定機を取り出し
キサラギのマナを測定してみた
ノノカ
『マナ量750!!普通の人間で
それ程までのマナ量を持っているなんて
彼女凄すぎますよ!!』
その言葉にレイナ達は驚く
客席で見ていた
ココは喜び 無表情でネルの応援をする
ココ
『うぉーネルキター、ダーリン頑張れ〜』
変なテンションのココを見て
アズサとショコラは戸惑う
アズサはココに聞く
アズサ
『本当にアイツが好きなのココ?』
ココ
『え?好きになるのに理由がいるの?』
アズサ
『そうじゃ無いけど、冗談だと思ってたから』
ココ
『ポップコーンは取っていいけど
ネルは取らないでよ?』
アズサは「取らん」っと低い声で言った
門の前で戦ったマナリリアンを見て思った
もしかすると
あの子ならジャンヌダルクに勝てるのではっと
ココは持ってきたポップコーンを見て驚きながら
アズサに言う
ココ
『アズサ、アズサ』
アズサ
『どうしたのよ?』
ココ
『ポップコーン無くなったから買ってきて?』
アズサ
『なんでこのタイミングで言うのよ!!』
アズサは今日1番の大声でそう言った
仕方ないと思ったココは部下のショコラに言う
ショコラは嫌そうな顔をするが
隊長命令っと言われ 嫌々買いに行く事にした
ロニーは2機の魔装機を揃うと 2人に言った
ロニー
『準備はいいね?』
2人が返事をすると
ロニーは試合開始の宣言をする
ロニー
『それでは!!
第5試合、ネルVSキサラギ 試合開始!!』
試合開始と同時に
マナリリアンは剣を取り出し盾を構える
だが ジャンヌダルクは
腕を組み、ただジッと待っていた
キサラギがやる気が無いのか?っとネルは思った
仕方ないと考え、ネルは先手を打つ事にする
ネル
『攻めて来ないなら こっちから行くよ!!』
マナリリアンはジャンヌダルクに向け走りだす
ジャンヌダルクに剣で攻撃をしようとした時!
ジャンヌダルクの右羽に付いていた剣が
マナリリアンに攻撃をしてきた!!
ネルは瞬時に反応し 回避して距離をとる
ネル
『飾りの翼じゃないの!?』
飾りだと思った翼が攻撃してきて ネルは驚く
先手を打って攻撃したのに
ジャンヌダルクは身動きを見せず
ジャンヌダルクは腕を組み 仁王立ちしていた
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〈23-3 第5試合その2〉
マナリリアンはジッとジャンヌダルクを見て
また近づき攻撃を仕掛けるが
ジャンヌダルクの翼に付いた剣が
マナリリアンに凄まじいスピードで攻撃する
ジャンヌダルクは仁王立ちしているが
ネルはその攻撃を
剣で弾くか盾で防ぐ事しかできなかった
ベンチで見ていたゼラウドは文句を言う
ゼラウド
『何やってんだよネルの奴!
わざわざ近づかなくても、
マナリリアンは魔法が使えるんだろ?
なら魔法で遠距離から攻撃しろ!!』
ゼラウドの言葉に レイナは言葉を返す
レイナ
『確かに、近距離戦を仕掛けるより
遠距離戦をした方が有利かも知れないけど
魔法には少しの演唱時間が掛かる
余程の隙を作らないと
魔法の攻撃は大抵相手には避けられる
ネルは羽に付いた剣を
落とそうとしてるんじゃない?』
ゼラウドは
レイナの解説に「なるほど」っと感心する
しかしレイナは思っていた
何故ジャンヌダルクは剣での攻撃しかしないのか
鉄の翼に付けられた大砲見たいな武器を
どうして使わないのかっと
ダイヤモンド隊のベンチで見ていた
サキとアマツキは
隊長の応援をしながら話す
アマツキ
『隊長も人が悪いぜ
油断するなって副隊長が言ってたのに
キャノン砲を使わず
フランベルジュのみで戦ってよ』
サキ
『まっ隊長だからね
圧倒的力を見せつけたいんじゃない?』
アマツキ
『そうだよな
マナリリアンも攻撃を防ぐ事しか出来てないし
こりゃ余裕の勝利だな』
2人はクスクス笑っていると
ユナハは2人に言った
ユナハ
『まだ気づかない?』
アマツキ
『は?どう言う事だよユナハ?』
ユナハ
『あのマナリリアンって魔装機
どんどんスピードが上がっている
攻撃を防ぎながら
ジャンヌダルクのフランベルジュに攻撃している』
サキとアマツキは
マナリリアンとジャンヌダルクを見る
しかし
凄まじいスピードに2人の目は
細かい状況を捉える事はできなかった
タナミアはキサラギ隊長の心配をする
マナリリアンは翼の攻撃を防ぎながら
翼に付いた剣を落とそうと攻撃をする
そしてその時が来た
マナリリアンはジャンヌダルクの翼に付いた
剣を吹き飛ばし 遠くに剣は落ちた
その光景を見たデルク達は「ヨシ!!」っと喜ぶ
ネルもそう思っていた
が
地面に落ちた剣はその場で浮かび翼に戻る
頑張って武器を翼から落としたのに
剣が元の位置に戻った事に
ネルはビックリしていると
ジャンヌダルクは腕を組むのをやめ
翼の剣を取り外し
ジャンヌダルクは剣を構えマナリリアンに攻撃する
マナリリアンは盾で防ぐが協力な一撃に吹き飛ぶ
キサラギ
『合格だよネル君!』
キサラギはそう言って
ジャンヌダルクの羽に付いた
キャノン砲を取り出し 攻撃する
凄まじい威力の魔弾が
飛んでくる事を察知したネルは
マナリリアンを動かし その場から逃げた
キャノン砲の魔弾は客席に飛んでいくと
凄まじい爆炎があがる
ネルは客達が大丈夫なのか心配して客席を見ると
目には見えないバリアが現れ
会場の人達に怪我は無かった
ネルは胸を撫で下ろしていると
キサラギ隊長から無線が飛んでくる
キサラギ
『安心して、コロシアムの会場は
ナイト級の機士100名以上の魔法で結界を張ってる
私達の攻撃は客席に届かないから』
ネル
『なら安心して本気が出せそうだ』
マナリリアンはマナを高めていく
その光景を見たキサラギは少し驚く
キサラギ
『凄いね』
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〈23-4 第5試合その3〉
客席で見ていたアズサとココは
マナリリアンを見てビックリする
アズサ
『なにあの魔装機!?マナ探知を持ってない私達でも
マナの高まりを感じる!
私の時はそんな様子見せなかったのに!!』
ココ
『私は1回見た事あるよ』
ココの言葉に「嫌味?」っとアズサは言い返した
アズサは不機嫌そうにココを見ていると
買い物に行っていたショコラが戻ってきて
ココ隊長にポップコーンと飲み物を渡し
マナリリアンを見てビックリする
ショコラ
『凄まじいマナを感じますね!!』
ココ
『ショコラ...どこ行ってたの?
ネルの凄いところ見逃しちゃうよ?』
ショコラ
『隊長が
ポップコーン食べたいって言ったんでしょ!!』
そんな2人の横で
アズサは思っていた
剣のフランベルジュ 銃のキャノン砲
ジャンヌダルクにはもう一つ
とんでもない武装があるっと
マナリリアンがマナを溜め終わると
もう一本の剣を取り出し
二刀流の構えになった
キサラギがマナリリアンを見ていると
マナリリアンは
さっきとは比べ物にならないスピードで
ジャンヌダルクに攻撃をしてくる
ジャンヌダルクは攻撃を防いだり
キャノン砲を使い攻撃をした
マナリリアンとジャンヌダルクの攻防は
更に激しさを増す
その光景に
さっきまで歓声が聞こえた会場は
唖然として静まり返る
「ねー凄すぎない?」
「だよね、何が起きてんの?」
「こんな試合、あの時以来じゃない?」
デルク達も 何が起きてるかは余り理解できず
ただ見守るだけしかできなかった
マナリリアンは少し距離をとり マナを高める
シャロは
「くるよ!!」っと言った
マナリリアンは地面に剣を突き刺し
大きな魔法陣が現れる
ネル
『コレならどうだ!ギガブラストー』
魔法陣からは光の光線が噴き出す
光の光線はジャンヌダルクに直撃し
爆煙が上がり ジャンヌダルクは煙に包まれる
ゼラウドは「やったか?」っと叫ぶ
しかし
煙の中から 無傷のジャンヌダルクが現れる
その光景に デルク達は絶望する
マナリリアンの魔法を受け
耐える魔装機がいるなんて
しかも
耐えるどころか
傷ひとつ付いていないっと驚く
ネルは煙の中から現れるジャンヌダルクを見て
少し何かに気づく
ネル
『バリア?何かバリアのような物が見えた』
客席のアズサは独り言のように言う
アズサ
『カールマルテルの結界、
どんな魔法も防ぐジャンヌダルクの武装
キサラギのマナ量と
その武装のみで使える最強の盾』
ネルが戸惑っていると
ジャンヌダルクは剣で攻撃してくる
マナリリアンは地面に刺さった剣を抜き
ジャンヌダルクの攻撃を防ぐ
魔法も効かず
武器を叩き落としても直ぐに戻ってくる
ネルは今まで戦ったどんな相手よりも強く感じた
ダイヤモンド隊のベンチでは
サキとアマツキが唖然としていた
アマツキ
『あのマナリリアンって奴凄まじいな』
サキ
『でも、カールマルテルの結界があるから
どんな魔法も防げるんだから 負けないよね?』
2人は少し動揺した
ユナハも心の中ではそう思っていたが
内心、マナリリアンの恐ろしさに恐怖を感じていた
タナミアは3人の側に近寄る
タナミア
『キサラギ隊長はアレを使うぞ』
ユナハ
『え!?アレを?』
タナミア
『普通に戦ってマナリリアンには勝てそうにない
ならばアレを使っても不思議ではない』
アマツキ
『まさかアレを使う相手が現れるなんてな
コレで2人目か』
タナミア達は動揺しながら話す
デルク達も
ジャンヌダルクとキサラギには感心していた
レイナは少し気がかりを感じた
レイナ
『クイーン級の隊長達は魔装機に乗りながら
魔法を使えるのよねリオン?
キサラギ隊長も魔法を使えるんでしょ?』
リオン
『あっハイ、確か魔装機で使える魔法は
無属性の魔法を使うと聞きました』
無属性?その言葉にレイナ達は疑問を浮かべる
キサラギが魔法を使った様子を感じなかった
レイナは嫌な予感を感じていた
マナリリアンは攻撃を防ぎ
ジャンヌダルクを吹き飛ばす
キサラギは
自分と互角以上の戦いをするマナリリアンに
感心し 本気を出す事にした
キサラギ
『凄いなネル君、私とここまで張り合うなんて
なら、もう手加減はしない』
ジャンヌダルクの足元から魔法陣が現れ
会場の人達、デルク達、タナミア達は驚く
アズサとココも その光景に驚く
アズサ
『まさか!?あの魔法を使うつもりなの!?』
ココ
『ショコラ、見といて 一瞬の出来事に』
ショコラ
『え?どう言う事ですか隊長?』
ネルは何かをしてくると感じ
マナリリアンを防御耐性にする
キサラギ
『見せてあげるよ私の本気を!
アレスリージョン!!』
キサラギがそう唱えると
周りの風景は白黒に写り
客達の声は消え アズサやココ
デルク達タナミア達は動かなくなる
アレスリージョン
ジャンヌダルク周辺の時間を10秒止める魔法
キサラギの身が使える無属性魔法
アレスリージョンを使うと
マナを著しく消耗し
次のアレスリージョンを使うまでに
数ヶ月待たなければ使えない
そんな大事な魔法を
キサラギは使った事を
心の中で総隊長アズマに少し謝った
レインオラクルが襲撃に来た時のため
この魔法を取っておかないととも思ったけど
ネルとマナリリアンを頂く為だ
仕方ないっと考えた
キサラギ
『コレが私の本気だよ
って言っても、誰も聞こえないか』
会場の時間は止まっている
勿論、ネルのマナリリアンも同様だった
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〈23-5 第5試合その4〉
さっきまで
歓声でうるさかった会場は
キサラギの魔法で静かになっていた
この空間には
クイーン級の他の隊長達ですら動く事はできない
アレスリージョンが終わると
気づいた頃には
相手は倒れ ジャンヌダルクのみが立っている
そのような光景にいつもなっている
時間を止めたキサラギは
剣を構えマナリリアンに攻撃をしようとした
キサラギ
『ごめんねネル君
コレもローズストーン国の為なんだ』
ジャンヌダルクが剣を振り下ろすと
マナリリアンは剣で防いだ!
キサラギ
『!!??』
ありえない光景に
キサラギは心の底から驚く
この空間で動く魔装機を見たのは初めてだった
マナリリアンはもう片方の剣で
ジャンヌダルクに攻撃をする
キサラギは攻撃を避け 距離を取った
その瞬間
周りの背景は色を取り戻し 時間が動き出した
何も起こってない事にネルは不思議に思う
ネル
『アレ?なにもしてこない?何だったんだ?』
当の本人は
止められた時間の事を何も分かっていなかった
不思議に思っていたのはネルだけでは無かった
デルク達もまた感じていた
ゼラウド
『って、何もして来ないのかよ、ビビらせやがって』
ハルタン
『驚かすなよ!!卑怯だろ!!』
レイナ
『何だったの?』
デルク
『分からん、しかし油断は出来ない状況だ』
皆が不思議そうにしている中
フェアリーのシャロだけは違った
シャロ
『おかしい?あの魔装機から何か感じたのに?
リオンも感じたわよね?』
リオンは首を傾げる
アズサとココは
立っているマナリリアンに驚く
アズサ
『嘘でしょ?
アレスリージョンを使って何ともないなんて!!
キサラギどうしたのよ?攻撃しなかったの?』
ココ
『違う、多分ネルが阻止したんだと思う』
アズサ
『え!?そんな事出来るの?』
ココ
『分からない』
ショコラ
『え?え? ココ隊長?アズサ隊長?
どう言う事ですか?ショコラにも教えてください』
ダイヤモンド隊のベンチも 騒いでいた
アマツキ
『何やってんだよキサラギ隊長!!』
サキ
『え?え?何で隊長攻撃しなかったの?』
ユナハ
『どう言う事ですかタナミア副隊長!?』
タナミア
『分からん!』
キサラギのジャンヌダルクは
アレスリージョンを使い 動きが鈍くなった
キサラギ
『チッ、マナの消費が激しい』
それを悟ったネルは、チャンスだと感じ
マナリリアンで攻撃する
さっきまで互角だったジャンヌダルクは
打って変わり
マナリリアンの攻撃を防ぐ事しかできなかった
それは客達も感じる
「キサラギ隊長押されてる?」
「まさか負けちゃう?」
マナリリアンがジャンヌダルクの剣を弾き飛ばすと
ジャンヌダルクの剣は戻ってくる事は無かった
ネル
『よく分からないけど、コレでトドメだ!!』
マナリリアンは
ジャンヌダルクの動力炉に剣を突き刺し
ジャンヌダルクは動きを止めた
それを見た客達は 大声をだす
最強の魔女 キサラギを倒したネルの名を呼ぶ
ネルは照れながら
マナリリアンの両手を振る
デルク達も
ネルの勝利に喜ぶ
謎の声
『凄いな、ネル君とその魔装機マナリリアン!!』
何処からか声が聞こえ
ネルやデルク達はその声の主を探す
ネルは上から何かを感じ
空を見上げる
コロシアムの空に
宙に浮かぶ魔装機がいた
タケル
『最強の魔女を倒すなんて凄いじゃないか
次は僕が相手だ
最強のウィザード、タケル•ヤマトがね』
next▶︎24
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〈23-H キサラギ•クルセニア〉
20年前 私が5歳の時
私には仲良しの友達がいた
小さなキサラギ
『絶対一緒に機士になろうね?』
小さな友達
『うん!約束!』
魔装機乗りの機士に憧れる私達
私達は約束した
2人で一緒に機士になろうと
しかし
そんな約束は叶わなかった
ある日
私は夜中に目を覚まし トイレに行こうとした時
リビングから大人達の声が聞こえ
何かと思い 覗いてみた
そこには、複数の大人達が
食卓を囲い、話していた
クルセニア家の大人A
『クルセニア家に
ビショップ級にも満たない魔女が?』
クルセニア家の大人B
『えぇ、あの様子じゃ
機士になるのは不可能かと』
クルセニア家の大人C
『機士にも慣れない魔女なんて
クルセニア家の恥晒しですわ』
クルセニア家の大人B
『お母様、あの子の存在は
私達を不幸にしかしません!
ココは賢明な判断を!!』
クルセニア家の大人D
『...えぇ、ナイン•クルセニアは
ローズストーン国から追放します!!
レインオラクルに私の知人がいます、
その方に面倒を見てもらいましょう』
ナインが!? 私の友達のナインが!?
一緒に機士になろうと約束したのに、どうして!?
大人達は頷く
私には、そんな大人の顔が悪魔のように見えた
次の日
ナインは家を追い出され
最初からナインと言う存在は
この国には居なかった事になっていた
キサラギの母
『どうしたのキサラギ?
ナインは家庭の事情で引っ越しをしたのよ?
ナインも悲しいの、いつまでも泣いていては
ナインも更に悲しむのよ?』
母は私にそう言った
私に、嘘をついて
10年後 私が15の時
この国に15年ぶりの
クイーン級の魔女が2人誕生した
私の母の時代から
クイーン級の機士は存在して居なかったらしく
母も30を過ぎると マナが弱まり
クイーン級の力を失った
久しぶりのクイーン級の魔女に
ローズストーン国の人達は喜び、
まるでお祭り状態だった
キサラギ
『はぁー、何処を歩いても
クイーン級ってだけで注目されて、少し嫌だわ』
ロニー
『そうかい?私は居心地が良いけどね
キサラギも
ドッシリと構えた方がいいんじゃないかい?』
キサラギ
『私はロニーとは違う』
クイーン級の魔女
学生だった私、キサラギと
学友のロニーは いつも一緒に過ごしていた
魔装機の扱いも上達し
私は1人でも魔物を倒せるようになっていた
そんなある日
私の母 ヒイラギ•クルセニアは
私を呼び出し 魔装機での修行をしてくれた
母は元クイーン級の機士で
魔装機の扱いも 機士の中で群を抜いていた
私と母は
ソーダストに乗り 修行をした
母は強く
私は母に負けた
ヒイラギ
『まだまだねキサラギ、
その程度じゃ、クルセニア家の人間として
恥をかきますよ』
キサラギ
『ごめんなさい』
ヒイラギ
『子供の頃にいた、ナインと言う子と遊んでいたから
貴方にも影響が出たのかも知れませんね?』
キサラギ
『え?』
ヒイラギ
『ナインは、ビショップ級にも慣れないレベルの
マナ量だったんです。
だから私達の一族はナインを追放したのです。
貴方も分かっていたでしょ?』
キサラギ
『それは...』
ヒイラギ
『あんな子がクルセニア家に生まれたのは
私達の汚点です、
何処かで死んでくれれば良かったのですが』
汚点?死んでくれ?私の友達を?
母のその言葉に
私は耐える事が出来なかった
私はソーダストの剣を抜き
母が乗るソーダストを攻撃する
ヒイラギ
『ああ!!どうしたのキサラギ!?』
母の言葉は
私の頭には入って来なかった
母は必死に抵抗するが
さっきまでの私と違い
私はより強くなっていた
ヒイラギ
『つっ強い!!
さっきまでとは比べ物にならない!!』
私は怒りながら叫ぶと
周りの景色が白黒に写り
時間が止まる
私は母が乗るソーダストの足を攻撃し
身動きを取れなくした
時間が動き出し
母のソーダストは地面に倒れる
ヒイラギ
『なに?なにが起きたの?
キサラギ?どう言う事?返事をなさい!!』
剣をコックピットに向け
私は大きく振りかぶろうとした時だった
横から別のソーダストが現れ
私を取り押さえる
ロニー
『何をしているんだキサラギ!!
実の母親を殺すつもりか!!』
キサラギ
『ロニー!?離して!
コイツは私が殺す!!、私が!、私がぁぁ!!』
母の怯える声が コックピットから聞こえる
ロニー
『何が合ったのか私には分からない!けど、
大事な親友を、
母殺しの罪を背負わせたくない!!』
キサラギ
『ロニー...』
ロニー
『この世界は私達が知るより争いに満ちていると思う
人も簡単に死に、誰かが誰かを殺す世界だ!!
だけど、君はココで人を、
ましてや母親を殺してはいけない!!』
私は操縦レバーを握るのをやめた
私は母を見つめる
母は私に怯え
まるで無力な生き物に見えた
5年後 私とロニーは機士になり
隊の隊長になった
ロニーの言う通り
この世界から争いは無くならなかった
レインオラクルの国内情勢は悪化し
魔装機の技術力は侮れないレベルになっていた
いつ大きな戦争が起こってもおかしくは無かった
▶︎コロシアム 会場
キサラギ
『私が負けた、ふふ、ははは』
私が負けたのはコレで3度目だ
初めては母に負け その次はタケルに負けた
ネルとマナリリアン
彼の強さならばタケルを超えるかも知れない
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〈23-I アズマ•レイナード〉
私は機士として
数々の成績を残し、女王陛下に認められ
20歳にして機士団の隊長に選ばれた
そんな私を見て
妹のアズサは私を尊敬してくれた
「いつかお姉ちゃん見たいな立派な機士になる」
その言葉が 私はとても嬉しかった
私達の親は
幼くして病気で亡くなり
2人で生活をしていた
私が 私がアズサを守らないといけない
そう誓った
レインオラクル国のよくない噂を耳にした
レインオラクル国が
ディナガード領やローズストーン領に侵入し
偵察していると
更に
機士の1人に
レインオラクル国からのスパイを見つけた
その者を捕まえ 牢に入れたが
毒薬を隠し持ち 自害した
三ヵ国会議に出向き
レインオラクル国のプルネンと言う男に出会う
その男は
あまりにも怪しく 嘘しか述べていなかった
私は思った
攻め込まれる前に
こちらから攻めなければっと
そんな時だった
ディナガード国からの交渉人が現れた
ネルとマナリリアン、コイツの力が有れば
地下の人達を救い
レインオラクルとの戦いも勝てるかも知れない
私は考えた
妹のアズサを安全なディナガード国に送り
私達ローズストーン国の機士達が
レインオラクル国に先に打って出るっと
レインオラクル国との戦いが終われば
私の大事な妹を迎えに行こうと
そう考えていた
▶︎ローズストーン国 城 総隊長の部屋
コンコン
「失礼します」
機士の1人が私の部屋に入って来た
ローズストーンの機士
『アズマ隊長!報告です、
キサラギ隊長が敗れました』
アズマ
『そうか..』
ローズストーンの機士
『それとですね』
機士は言いづらそうに
こちらを見ていた
アズマ
『なんだ?』
ローズストーンの機士
『タケルがドラグーンに乗り
コロシアムに向かったと、兵から報告が...』
アズマ
『あの馬鹿』
私は頭を抱えた




