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魔装機マナリリアン  作者: ロア
    魔王復活編 3章
26/120

3章 ローズストーン後編 20話-コロシアム

〈20-1試合準備〉


▶︎コロシアム イモータリティの控室


 遂に

 チーム、イモータリティと

 ダイヤモンド隊の試合が始まろうとしていた


 ネル達は試合の準備を念入りにしていた

 1回戦はハルタンの出番だったので

 ネルはハルタンに聞く



ネル

『大丈夫そう?』


ハルタン

『おう!、美味いもん食べて元気100倍だ!!』



 元気そうなハルタンを見てネルは安心する

 無駄に調子にのるハルタンを見てレイナは心配する



レイナ

『本当に大丈夫なの?

 初戦だからって張り切り過ぎないでよ』


ハルタン

『大丈夫だ、ブリ姉さんのバスタードとアモ姉の

 バスターソードが有れば誰にも負けない!!』



 ハハハっと高笑いをするハルタン


 ハルタンは

 何かを思い出したかのようにノノカに聞く



ハルタン

『そう言えば

 バスタードの調子は大丈夫なのか?』


ノノカ

『はい!もう本来の性能で戦えますよ

 ローズストーン国の整備士さん達と一緒に

 修理をしましたので

 ですけど

 魔装壁と魔装機を停止させた電波は

 私達の技術じゃ直せませんでしたけど』


ハルタン

『魔装壁と試作段階の

 フォトンショックウェーブは直せなかったのか』


ノノカ

『あの機械、そんな名前だったんですね』



 デルクは

 ハルタンの顔を見て言う



デルク

『試合が始まるぞ、ハルタン 頼んだ』



「うん!!」っと返事をして

 ハルタンはバスタードに乗り込み試合会場に向かう



▶︎ダイヤモンド隊の控室



アマツキ

『それじゃあ、

 一回戦、盛り上げてくるぜ!!』


サキ

『頑張ってねぇー』



 アマツキとサキが会話をしている横で

 タナミアはキサラギと話す


タナミア

『1回戦の相手は

 レインオラクルの魔装機ですね隊長』


キサラギ

『そうだね』


タナミア

『...心配じゃ無いのですか?』


キサラギ

『大丈夫だと私は思っているよ

 イレギュラーが無い限り

 私は、貴方達が負けるとは思って無いから』


タナミア

『...そうですね』



 アマツキは

 指揮官用ソーダストに乗り 会場に向かう



$***********************



〈20-2 第1試合〉


▶︎コロシアム 試合会場


 コロシアムの客席は

 街の人達で賑わう

 試合を今か今かと皆待っていた


 コロシアムの真ん中に

 マイクを握ったトパーズ隊の隊長

 ロニーがやって来て 客席に向かって言う



ロニー

『さて、皆様お待たせしました、

 今回の司会進行件決闘の立会い人になった

 トパーズ隊隊長のロニーです』



 ロニー様っと黄色い声援がコロシアムに響く

 ロニーはニッコリと笑い手を振る



ロニー

『おっと、対戦者をお待たせしてはいけないね

 それでは!!

 チームイモータリティのハルタンと

 ダイヤモンド隊のアマツキは

 コロシアムの真ん中まで来てくれたまえ』



 ロニーの言葉と同時に

 ハルタンのバスタードと

 アマツキの指揮官用ソーダストが

 コロシアムの真ん中にやって来た


 客達は 盛り上がりを見せる


 ダイヤモンド隊の声援ばかりがコロシアムに響き

 ハルタンは少し不機嫌になる



ハルタン

『なんだよ、

 誰も私の応援をして無いのかよ、チェッ』



 後ろから自分の声が聞こえ

 ハルタンは後ろを振り向く


 ベンチサイドから

 ネルやノノカ イモータリティのメンバーが

 ハルタンを応援していた



ネル

『頑張れ〜ハルタン!!』


ノノカ

『ハルタンさんなら勝てます』


ゼラウド

『やってやれハルタン!!

 イモータリティのメンバーとして!!』



 温かい言葉に

 ハルタンは元気を出し「おう!!」っと返事をする


 両者の準備が出来たのを確認して

 ロニーは試合開始の宣言をする



ロニー

『2人ともいいね? では行こうか!!

 1回戦ハルタンVSアマツキ、試合開始!!』



 ハルタンはバスターソードを構え

 指揮官用ソーダストを見る


 指揮官用ソーダストは目にも止まらぬ速さで

 バスタードに斬り付けていた

 何が起こったのか分からないハルタン

 バスタードは地面に倒れた


 客席は多いに盛り上がり

 アマツキは指揮官用ソーダストの右腕を上げた


 ネル達は余りの出来事に声も出せなかった

 ハルタンは秒殺され

 イモータリティは1回戦を負けてしまった



$$**********************



〈20-3 しょんぼりハルタン〉


▶︎イモータリティの控室


 ハルタンはしょんぼりしながら

 デルクや皆んなに謝った



ハルタン

『ごめんなさい』



 余程ショックだったのか、いつも元気なハルタンが

 その時だけは落ち込んでいた


 レイナはハルタンに元気付けようと

 冷えた飲み物を顔に当て言う



ハルタン

『チュメタ!!』


レイナ

『何落ち込んでんのよ、次はノノカの試合よ?

 元気なアンタが1番声出さないで

 誰が応援すんのよ?』



「うん!!」っと元気よくハルタンは返事をした

 最初は仲が悪そうだった2人が

 今は友達のように仲が良い姿にネルは関心した


 一方で

 ノノカは試合前の緊張で ガタガタ震えていた


 ゼラウドは心配した



ゼラウド

『大丈夫かノノカ?

 今にも死にそうな顔してるぜ?』


ノノカ

『大丈夫じゃ無いです

 私は負け、皆んなに迷惑を掛けるんです』



 本当にマズそうだなと思ったゼラウドだったが

 お手洗いに行っていたシャロが戻ってきて

 ノノカを見てビックリする



シャロ

『アレ?ノノカが何でココに居るの?さっき

 ノノカのソーダストが会場に向かってたのに?』



 デルクはどう言う事かシャロに聞く


 シャロは言った

 ノノカが借りるはずだったソーダストが

 コロシアムに向かって歩いていたと


 ネル達はどう言う状況か

 分からないまま直ぐに会場に向かった



$$$**********************



〈20-4 乱入〉


▶︎コロシアム 試合会場


 客席に

 アメジスト隊の副隊長ショコラが座っていた



ショコラ

『隊長、今日は一緒に試合を見ようと約束したのに

 部屋にも居ないし会場にも来てないし、

 私っショックですよ』



 隊長との観戦を楽しみにしていたショコラは

 売店で勝ったドリンクのストローに口をつけ

 ホッペをふくれさす


 ロニーは次の選手を呼ぶ



ロニー

『2回戦のイモータリティのノノカ君と

 ダイヤモンド隊のサキ君は真ん中に』



 ロニーの言葉で

 2機のソーダストがやってくる


 ロニーは異変に気づき

 ノノカの乗るソーダストをマジマジと見る


 ダイヤモンド隊のベンチからは

 アマツキがサキの応援をする



アマツキ

『やってやれサキ!!このまま連勝だぁぁ』


サキ

『もー アマツキ声デカすぎ

 まっ軽く揉んでやりますか、

 相手はひ弱そうな人なんだっけ?楽勝じゃん!』



 サキは気楽そうに試合開始を待った


 2機が向かい合うと会場は盛り上がる

 準備万全のサキは

 試合開始の宣言をじっと待つ


 しかし


 いつまで経っても

 ロニーは試合開始の宣言をしなかった


 サキはどう言う事なのか分からず

 ロニーに聞く



ロニー

『あの〜、ロニー隊長?

 試合の宣言をしてくれないと

 私戦えないんですけど?』



 ロニーはノノカが乗るソーダストを睨み

 ため息を吐いて マイクを置き

 ソーダストに近づく


 客達は何かあったのでは無いか心配する


 ロニーがソーダストの前に立ち

 乗っている人物に言う



ロニー

『まったく、マナ探知の魔法を使える私を

 誤魔化せると思ったのかい?ココ!』



 その言葉に

 どう言う事っと客達は驚く


 ソーダストのコックピットが開き

 アメジスト隊の隊長 ココが現れ

 ココは無表情でロニーに言う



ココ

『ヤレヤレ、バレちゃったか』


ロニー

『バレるに決まってるだろ、

 どうしてココ君が

 ソーダストに乗っているんだい?』


ココ

『私はネルの手助けをしたいから

 だから私が戦う、駄目なの?』



 その光景を見ていたショコラは泡を吐いて倒れる


 勝手な事を言うココに

 ロニーは呆れる



ロニー

『駄目に決まってるだろ、コレはディナガードの

 人達とローズストーンの人達の戦いなんだから、

 君はローズストーンの人間じゃないか?』


ココ

『なら私はネルのお嫁さんになる

 それなら文句無いでしょ?』


ロニー

『まったく、勝手な事を』



 会場にネル達がやって来て

 ココがソーダストに乗っている事にビックリする


 ネルはココに

 なぜこんな事をしているのか聞く



ネル

『ココさん!?どうして貴方が!?』


ココ

『あ!ダーリン、私の応援に来てくれたの?』



 レイナ達はその言葉に驚き

 ネルの顔を見る


 ハヤトは素直に

「おめでとうございます」っとネルに言う


「いやそう言う問題じゃ無いでしょ!!」

 っとレイナはハヤトにツッコム


 どうするかロニーはキサラギの顔を見る

 キサラギは思った

 ココは一度決めたら言う事を聞かない子だから

 どうしようも無いと

 キサラギはヤレヤレっとした表情を

 ロニーに見せた


 仕方ないと思ったロニーはココに言った



ロニー

『分かったよ、 君の参加を認めるよ』


サキ

『ちょっと待ってくださいロニー隊長!!

 私がココ隊長に勝てる訳無いじゃないですか!!』



 サキは焦りながらロニーに伝える


 ロニーはココの顔を見て真剣に言う



ロニー

『ただし!!

 君の参加を認める代わりに

 君の相手は私がする!!』


ココ

『ロニーが相手か やだなー』



 ココの乱入により

 2回戦の対戦表は変わった


 アメジスト隊の隊長 ココ•フレデリカ

 VS

 トパーズ隊の隊長  ロニー•アバンタイト


 隊長どうしの対決が今始まろうとしていた



$$$$*********************



〈20-5 第2試合〉


 ココとロニーは

 本気で対決すべく女帝機に乗る


 ココが乗る女帝機

 マリーアントワネット


 ロニーが乗る女帝機

 クレオパトラ


 2機の女帝機はコロシアムの真ん中に立つ


 隊長同士の対決に

 客達は今日1番の声援を送った

「ロニー隊長頑張れ〜」

「ココ隊長負けないでー」

「隊長同士の対決なんて燃えるじゃん!!」

「私、今日バイト休んで来て良かった」


 ネル達も

 ベンチでココを見守る


 デルクはネルに聞く



デルク

『ココと言う機士

 ネルは戦ったのだろ?彼女は強いのか?』


ネル

『僕が戦った中で上位に入るぐらい強かったですよ

 力を取り戻す前の

 マナリリアンなら負けてたと思います』



 試合開始の宣言をしていたロニーがいないので

 代わりにガーネット隊の隊長アズサが呼ばれ

 司会をする事になった



アズサ

『何で私がこんな事...、

 私は修行をしないといけないのに』



 不貞腐れるアズサだったが

 2人の対決には少しばかり興味があった



アズサ

『それじゃあ、

 2試合目 ココVSロニー 試合始めー』



 やる気のない掛け声で 試合は始まる


 マリーアントワネットの武装は

 剣•クルセイダー 銃•シャスポーガン

 エリザベスの武装は

 剣•シミター 盾•イシスの盾


 遠距離武器を持つマリーアントワネットは

 戦いでは有利に見えたが

 ココはシャスポーガンを取り出さなかった


 2人は剣を使い攻撃しあう

 ネル達は

 何故ココが銃を使わないのか疑問を浮かべていると

 ネル達の前に さっきまで

 泡を吹いて倒れていたショコラがやって来て

 ネル達に何度も謝った



ショコラ

『すいませんすいません

 内の隊長が皆さんの迷惑をまた掛けて』


ネル

『大丈夫ですよショコラさん それより、

 何でココさんは銃を使わないんですか?』



 ネルがショコラに聞くと ショコラは教えてくれた



ショコラ

『ロニー隊長は火と氷と闇の魔法を使えます

 闇の魔法には、重力を操作する魔法があり

 銃の弾ぐらいなら 地面に叩き落とせるんですよ』



 重力を操る魔法

 その言葉にネル達は驚く


 ココはクレオパトラから距離を取り

 岩の魔法で攻撃する


 だが


 クレオパトラは闇のフィールドを張り

 尖った岩は地面に落ちていく



ココ

『流石ロニー!! コレも防げるのか〜』



 ココが関心していると

 クレオパトラは火と氷の魔法を使い

 マリーアントワネットに攻撃する


 マリーアントワネットはひたすら攻撃を回避する


 クレオパトラの攻撃は止まる事無く

 攻撃をしてきた


 マリーアントワネットは

 全てを回避出来ず

 いくつかの攻撃をくらい ボロボロになっていく


 このままでは負けてしまう

 そう感じたショコラは叫ぶ

「ココ隊長ーー」


 

 ロニーはトドメだ!っと思い

 最大級の魔法を撃とうとした時

 地面から異変を感じる



ロニー

『なに!!』



 クレオパトラの足元から

 雷の魔法が飛び出す


 ココのマリーアントワネットは

 地面の中に雷の魔法を使い

 地中からクレオパトラに攻撃をしていたのだ


 ロニーはヤバイと感じ

 直ぐに飛び上がる


 飛び上がるクレオパトラを見て

 マリーアントワネットは

 シャスポーガンを取り出し連射する



ロニー

『無駄だよ!!』



 クレオパトラはまた闇のフィールドを張り

 弾を落とす


 フィールドを張っている間

 クレオパトラの視界が塞がれ

 何も見えなくなる


 フィールドを解除すると

 目の前に

 特大の光魔法の光線が飛んできていた



ロニー

『しまった!!』



 ロニーは直ぐにイシスの盾で防ごうとするが

 間に合わなかった

 クレオパトラは光線をくらい

 地面に叩き落とされる


 ボロボロだったマリーアントワネットも

 クレオパトラが倒れたのを見て

 数分後に倒れた


 会場は凄く盛り上がり

 2人に拍手を送る


 イモータリティは2回戦を勝った


 コレで1-1 ネル達はさっきの負けを取り返した


                   next▶︎21

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― 新着の感想 ―
[一言] ハルタン、すごく辛い境遇にいて、ややもしたら潰れそうな状態かとは思うのですが、意外とケロッとしているのをみると、彼女の強さを感じさせられます。
2023/05/14 12:58 退会済み
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