2章 ローズストーン前編 15話-魔装機を神と呼ぶ村
〈15-1 おかしな村〉
ハルタン
『うぅー痛い』
ハルタンはお腹を壊し痛がっていた、
当たり前だとレイナは思っていた、
あれだけの料理を1人で全部食べるし、
火を通さず食べたのだ、腹を下して当然だった
ハルタンは馬車の中でうなされるよう寝ていた
ハルタンの代わりにレイナがバスタードを動かし
ノノカがレイナのロードナイトを動かしていた、
ノノカは皆に言う
ノノカ
『どうします?
このままじゃハルタンさん可哀想です』
確かにこのままでは大変だと思ったゼラウドは、
近くの村に医者がいるかもしれない、
取り敢えずそこに行くぞっとネル達に伝える
ゼラウドの案内で村に付くと、
そこには大きな銅像のような物があった、
魔装機を見られるとマズイっと思ったデルクは
4人に魔装機を何処かに隠すよう言う、
デルクの言う通りに
魔装機を村の少し遠くの森の中に隠した
シャロ
『また私はお留守番なの!!』
ネル
『まぁまぁ、村の人に見つかると大変だから』
シャロはマナリリアンの中で待たされる事になった
シャロを残しネル達はハルタンの治療のため、
村の中に医者がいないか探した
痛がるハルタンを見て、村の少年は話しかけてきた
村の少年
『腹が痛いのか?』
デルクは少年に聞く
デルク
『医者を探している、心当たりは無いか?』
こっちに来いっと少年はボロ小屋の中に入って行く
ネル達は訳もわからず少年の後を追った、
小屋の中にはベッドが三つと机とテーブル、
この子の家なのだろうか?
そういう感じの内装だった
ベッドに寝かせろっと少年が言うので、
ハルタンをおんぶしていたハヤトは
ベッドに寝かせる
ハルタンはまだ強くうなされていた
少年が奥の部屋に行くと、
何かを作っている音が聞こえてきた、
少年が戻ってくると
手には温かい飲み物を持っていた、
その飲み物をハルタンに飲ませると、
ハルタンは痛みが無くなったのかグッスリ寝始める
レイナはグッスリ寝るハルタンを見て、
わかりやすい奴っと心で思った、
デルクとノノカは少年にお礼を言い自己紹介をした
少年もデルク達に自己紹介をした
ポポル
『僕はポポル、兄ちゃん達にお願いがあるんだ』
深刻な顔のポポルを見て、
デルク達は只事では無いと感じ、話を聞く事にした
ポポルは言う、
この村の大きな銅像を見たよね?
あの銅像は大昔の魔装機なんだ、
でも村の住人はそれを信じてない!
あの魔装機を神様だと拝んでるんだ
だから村の連中に教えて欲しい!
アレが神でも何でもないって事を!
ポポルの話を聞き、ネル達はどうするか悩んでいた
デルクはポポルに言う
デルク
『この村の村長の場所に案内してくれ』
ポポル
『わかった、付いてきて』
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〈15-2 魔装機を神と呼ぶ村〉
ポポルの案内でネル達は村長の家に付く
ネル達の事をポポルは村長に紹介した後、
ポポルは本題に入る
ポポル
『いい加減、
村の人も村長も気づいてよ!
あの銅像は神なんかじゃ無く
魔装機って機械なんだ!!』
村長
『そんな事をいつまで言っとる!
お前さんは村人達を不安にさせるんじゃない!』
村長がそう言うとポポルは怒り、
このわからずやっと言い残し何処かに走って行った
ネル達は走っていくポポルを追わず悲しそうに見た
デルクは村長に言う
デルク
『アレが魔装機だと言う事は分かってるんだろ?
何故村の人達に隠す?』
デルクの言葉にネル達は驚く、
村長は険しい顔をしたが、
認めたかのよう落ちついて言う
村長
『この村には
あの銅像のおかげで魔物から守られていると
皆思っておる、
実際この村には魔物が1匹も入ってこない、
それもそのはずじゃ、
ローズストーンの機士達が
村の周りの魔物を倒してくれておるからな、
魔装機が争いの道具だと知ると
村の人達は混乱する、
この村に神は必要なんじゃ、
それがワシらの生きる枷になってくれとる!!』
デルク達はこの村にも事情がある事を知り黙る、
だがネルは違った!
どうして本当の事を言わないんだ?
魔装機は争いの道具なんかじゃなく
人々を守る機械じゃないか!!っと声を荒げる
村長
『ならば魔装機が争いの道具では無いと
言い切れるのか?
三カ国の情勢は更に悪化しておる、
いつ国どうしの戦争になっても
おかしくないはずじゃ』
村長の言葉を聞き、
ネルはレインオラクルとローズストーンとの
戦いを思い出す
何も反論できなくなったネルは下を向いた
ネル達がうつむいていると、
外から村人達の悲鳴が聞こえてきた、
村長とネル達は
直ぐに悲鳴が聞こえてくる場所に向かった
そこには
アンズウキマイラと呼ばれる
危険度4の魔物がいた!
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〈15-3 アンズウキマイラ〉
アンズウキマイラは村人達を襲った
悲鳴を上げ逃げる事しか出来ない人達を見て
村長は困惑した様子で言う
村長
『何故村に魔物が!?
ローズストーンの機士達の目から逃れたのか!?』
レイナは考えていた、もしこの魔物が
私達のせいで現れたのでは無いかと?
ローズストーンの機士は逃げた私達を探してるはず
村の警備が割かれた可能性があるのではないかと
だが今はそんな事を考えてる場合じゃなかった
魔物を追い払う為レイナはノノカとハヤトに言った
「私達で村の人達を助けるよ!」
ノノカとハヤトは頷き
魔法を使いアンズウキマイラに攻撃した
レイナとノノカは攻撃魔法があまり得意では
無く大したダメージを与える事ができなかった、
ハヤトの強力な魔法でも
アンズウキマイラには効いていない
このままでは村の人達も
私達もやられるっとレイナは思ったその時
アンズウキマイラの首を
マナリリアンが掴み身動きを封じる
何故マナリリアンが!!っとデルク達は驚いたが
ネルはアンズウキマイラを見た後、
急いでマナリリアンの元に向かっていたのだ
村の神様と似たマナリリアンを見て、村人達は言う
神様と似た石像が動いている?
もしかして偽物か?
神様が戦っている?
私達を助けに来たのよ
ネルが辺りを見渡すと
腰を抜かして動けなくなった
ポポルの姿が目についた
ポポルは怯え身動きが取れずにいた、
ネルはアンズウキマイラを抑えようとするが
アンズウキマイラは
マナリリアンを吹き飛ばし村人を攻撃し始めた
おかしい、
シャロの力で多少は戦えるようになったが
やはり前までの出力が出せないと感じた
レイナ達が魔法を使い
アンズウキマイラに攻撃するが、
アンズウキマイラは構う事無く村の人を攻撃する
村の人達の悲鳴や泣き声がネルの耳に入る
村人達がアンズウキマイラに
やられ死んでいく姿が目にこびり付く
マナリリアンは翠色に輝き始める
レイナとノノカは驚く!
あの輝きは王都での戦いで見せた光?
マナリリアンの中にいたシャロも感じた
シャロ
『なに?この悲しくて暖かい気持ち?
マナリリアンが泣いているの?』
ネルが叫ぶと
アンズウキマイラの足元に魔法陣が出現し、
空高くまで登る光の柱が
アンズウキマイラに攻撃する
アンズウキマイラは跡形もなく消え去った
シャロは喜ぶ
シャロ
『凄いわネル!!あんな魔物を一瞬で!!..ネル?』
ネルに言うが、ネルは何も言わず足元を見ていた
ネルの足元には、
動かなくなったポポルの姿があった
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〈15-4 痩せ我慢〉
村人の亡骸を村の人達は火葬した
落ち込むネルにレイナは言う
レイナ
『大丈夫?』
ネル
『ありがとうレイナさん、俺は大丈夫』
その言葉が痩せ我慢に聞こえたレイナは、
これ以上何かを言うのはネルを苦しめると思い、
何も言わなかった
デルク達の前に村長がやって来て言う
村長
『もう帰ってくれ、
お前達があの魔物を呼び寄せたに違いない!
これ以上この村に関わるな!』
ゼラウドは言い掛かりに腹を立てるが、
デルクは冷静な口振で言う
デルク
『分かった、俺達はもう行く』
デルクがそう言うと村長はポツリと言った、
お前達もあの山に住む婆さんも
ワシ達を不安にさせるだけじゃっと
デルク達は顔を見合わせ村を後にした
馬車の元に向かうと、ノノカは何かを思い出す
ノノカ
『あ!!』
レイナ
『どうしたのよノノカ?そんなに大声出して?』
ノノカ
『ハルタンさんの事を忘れてました!!』
レイナ
『あ!!』
その後、目を覚ましたハルタンは
ネル達に置いて行かれた事に対し
スッゴク怒った
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