戻ってきた日常②
筋肉痛の体でどうにかこうにか4階まで上がって
どうにか授業。
「姿勢を正して!いててててて・・・」
「先生どうしたん?」
みんなが不思議そうにあたしを見る。
「今授業中です。さあ、リコーダー出して!」
気合いで乗り切った授業。1時間たつと何とか慣れてきた。
「どうしたん?どっか痛いん?」
6年生がまたまた噂を聞きつけてやってきた。
「筋肉痛・・・」
「何したん?」
「スケート・・・」
「何でスケートなんかしにいったん?デート?」
あたし、今、まずいこと言ったかしら?
「なあなあ、誰といったん?」
変な方向に話が行きそう・・・
「まあまあ、それはいいとして・・・」
「よくなーーーい!みんなに言いに行こうか!」
って、盛り上がってしまった。
何でこうなるかなあ・・・
ちょうどそこへ雄ちゃんが通りがかった。
「なんか楽しそうだな。」
音楽室をのぞいて雄ちゃんが言った。
「あ、先生!あかね先生昨日デートだったらしくって
スケート行って筋肉痛なんだって!」
それを聞いた雄ちゃん、
「へー、そうなんだー」
「で、今、誰と行ったか聞いてたの!」
「ふーーん、誰と行ったんでしょうね~。」
雄ちゃんはにやにやしながら からんできた。
「誰と行ったの?」
子どもたちも同じように言ってきた。
雄ちゃんまで一緒になって・・・もう!
「一人で行ったの!!!」
あたしが言うと
「ありえへん!!!」
みんな声をそろえて言った。
そんなやり取りを聞いて雄ちゃんは
「おい、みんな~
分かったら先生にも教えてくれなぁ!」
っていいながら音楽室を去っていった。
「りょうかーーい!」
みんなは元気よく答えた。
と、その時
キーーンコーーンカーーンコーーン
「あ、まずい、戻らないと!また来るねーーー!」
みんなあわてて帰っていく。
このときのチャイムは天使の鳴らす鐘に聞こえた。
ふーー、助かった。
それから、廊下で会う子会う子に
「せーんせー!」
と、肩やら背中をトントンされ
そのたびに
「うぎゃーー!いだぁいーー!」
と、雄叫びをあげることになった・・・
そこまでみんな絡んでくれなくていいから・・・・
あたしで遊ぶんじゃなーーい!!!
でも、そのうち子どもたちのトントンで
マッサージ効果があったのか
それとも痛みに慣れたのか
午後にはだいぶ大丈夫になった。
「今日は一日子どもらに遊ばれてたなぁ。」
雄ちゃんは面白そうに職員室で言った。
「大変でした!体痛いし、
痛いのにみんな触ってくるし。」
「ははははは・・・・それはお疲れさん。」
笑い事じゃありません!
「後で治してやるよ。」
雄ちゃんはそれだけ言って職員室から出ていった。
ん?治してやるって?治るの?




