戻ってきた日常①
怪我をしてから数週間が過ぎた。
あたしの足も順調に治ってもうそろそろ大丈夫。
その間、みんなに内緒で毎日送り迎えをしてくれた
雄ちゃんには、ほんとに感謝。
このご恩は一生かかっても返しますから!
「よかったな、これで自由に動けるなぁ。」
ギブスも取れ、フットワークも軽い。
「雄ちゃん、これならスケート行けそう!」
「よっしゃ、今度の休みに行くか。」
ということでやってきました、スケートリンク。
オープンしたてのスケートリンクは人がいっぱい。
これじゃ、ぶつからずに進むだけでも難しそう・・・
「じゃ、最初は手すりの所からやってみな。」
おそるおそる氷の上に足を置く。おー、なんとかいけるかも。
むかし、ローラースケートやってたことがあったから
同じような要領で行けそうな気がした。
すぐに自分で氷を蹴ってゆっくり滑れるようになってきた。
「思ったよりうまいじゃん。」
へっへっへ・・・
「あっち行ってみるか?」
雄ちゃんが指さしたのはクルクルみんなが円を書いてるとこ。
「さ、行くぞ。」
そう言って、雄ちゃんはあたしの手を取った。
「きゃっ!」
「大丈夫だって。手、離すなよ。」
言われなくても離せません。恐くて。
「スピード出しちゃダメ!!!」
必死で雄ちゃんについていくけど
ヒエーーー。こけそう・・・
「雄ちゃん!ストップ!!!」
限界のあたしが言うと、ん?って止まった雄ちゃん。
ぎゃーーー!
「急に止まらないで!」
「どっちだよ!止まれッつったり止まるなっつったり。」
必死で止まろうとして、止まれなくて
雄ちゃんがグッとつかまえてくれたから
どうにかストップ。
ハァーーー・・・
「初めてにしちゃぁ、上出来上出来。」
雄ちゃんはニコニコして言うけど
あたしはそれどころじゃなく、心臓ドキドキ。
あー恐かった。
「ちょっと休憩な。」
あったかいコーヒーを飲みながら
「もう少しゆっくり滑ってくれる?」
って雄ちゃんに頼んだ。
「いいよ。今度は止まる練習しとこうか。」
コーヒーを飲み終わったら、またリンクに。
「さ、ここまで滑って止まってみな。」
雄ちゃんは5メートルくらい先で待ってる。
「あーーー、止まらないよー」
雄ちゃんはうまく止めてくれた。
で、あたしと向かい合って両手をつないだ。
で、止まり方を教えてくれてゆっくりあたしを引っ張って進め、
「止まって。」
あたしは教わったとおり止まってみた。
おー止まれるじゃん。
「うまいうまい。もう一回やるぞ。」
また雄ちゃんはあたしの両手を持って
?雄ちゃん後ろに進んでる・・・
すごい・・・
何回か練習して、一人でも止まれるようになった。
「上手になったぜ。やっぱり教え方がうまいと
上手になるもんだな。」
「はいはい、流石です。先生!」
あたしは笑いながら言った。
「じゃ、お礼のお弁当にしますか。」
「やった!」
車の中で食べたお弁当はちょっと冷たかったけど
とっても美味しかった。
「また来ような。」
「うん。」
次の日・・・・
「いてててて・・・・」
日頃の運動不足がたたってあたしは全身筋肉痛。
「おやおや、今度はスポーツクラブにでも連れてってやろうか?」
って、雄ちゃんに笑われた・・・
うーー、なんてこと・・・




