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一応、お姫様なんだけど。  作者: フルーツサンド
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10/23

サンダーラ・マシャに出発。

今日から、サンダーラ・マシュ国に向けて出発です。

アンが沢山の荷物を準備してくれたんだけど、向こうに行っても私の部屋はあるのか?

あったとしても6畳ぐらいかもしれない。どうするんだ!この荷物は?

この世界の交通機関は馬車のみ。私はもっと最低限の荷物だと思っていたのが甘かった。

アンに言わせると「お嬢様!アルド様のお嬢様です!それにこの国のお姫様としての任務も御座います。向こうの国へ行ってお嬢様が笑われます!即ち、コット・ランダー国が笑われることになるのです。」とまあ、心配してくれるのは有り難いんだけどね。

セスチャ先生だって料理長のバクンも呆れている。まぁ、女の子は衣装、宝石が命だもんね。

でも、私は綺麗なドレスも豪華な宝石もどうでも良いのよ。向こうの方々が私を知らなかったら良いだけだもの。

馬車に揺られてこれから千キロの道のりを行くんだからね。

私は初めて外の世界に触れられるから嬉しいのよ。アンとバクンは遠い道のりを心配しているけれど、そんなのアッというまに到着するって!と思うのは私だけ?

セスチャ先生にいつ、向こうに着くのか聞いたら急いでもなんと3日間は掛かると言う。

でも、私は旅行気分だから何日掛かっても気にならない。

食事もバクンがいるから心配はないし。ただ、長い間座って揺られているからお尻と背中は痛い。

みんなは馬車に慣れているから何も言わないのよね。

私は暇なもんだから外の景色を見ていたら、ウチの国とは違い緑が多い。

自然が一杯っていうのかまぁ、田舎のようなもの。日本でいうと田んぼかな。

道は整備されているから馬車に揺られていても苦痛なし。

でも、この国ってお金持ちなのかもしれない。こんな田舎道なのにきちっと整備させているからね。

ここは何というところだ?


「セスチャ先生、ここは何という国ですか?」


「ああ、この国はもう、サンダーラ・マシャ国です。」


「・・・・・!もう、サンダーラに入ったのですか。広い国土なのですね!」


「そうです。国土は広いですが国民は都心に集中して住んでいます。」


「でも、道が綺麗に整備されていますよね。」


「サンダーラ・マシャ国からの果物はこの道を通って我々や他の国に運んでいるのです。」


やっぱり、金持ち国なんだ。

だから、この国の王様が独身だから各国のお姫様達が群がるのよね。

王様の妃になれば自分の国は安泰だし強い絆もできるしね。

みんな考えることは同じなのよね。

でも、ウチの国王は私に期待しているようだけど、カイ兄様は私が妃などに選ばれることは無いって言っていたから気楽なんだけど、一応はこの国の経済も見ておきたいし。

もう、帰ることのない?私のためにも。だって、そこそこの金持ちさんと結婚して私はこの国で暮そうと思っているから。そのために、アンとセスチャ先生、料理長のバクンを連れて来たんだもの。

だけど、この3人が私の思いを知ったらどう思うのかが問題。

アンは良いとして問題はセスチャ先生とバクンなのよね。

先生はウチの屋敷の専属家庭教師、バンクもウチの料理長だしね。この2人がずっと、いなくなると両親が悲しむかもしれない。でも、可愛い娘のために許してくれる確立は80%~90%?

でも、そんなに自分の思い通りにならないわよね。きっと。

これからの私の新な出発のためにあれこれ考えていたら何時の間にか眠ってしまった。

私は夢を見ているのか分からないんだけど、誰かが私を呼ぶのよね。

それも私の名前を「フロス」と呼んでいるわけ。

私は「フル」なんだけど、そこには私だけしかいない。だから私のことだと思って思わず「私?」と返事をしている。相手の顔は男なのか女なのか分からないし、怖くはないんだけど変に不気味。

でも、その人はしきりに私に話しかけてくるんだけど肝心の私は言葉が出ない。

内容は理解出来る。けれど、夢だと認識していてもおかしい。

「ガタッ!」

私は馬車が止まった音で目が覚めた。


「お嬢様。今日はここで休みます。」


「ココは何所?」


アンに聞いたら王都はまだ先って言うじゃない。私達はいったい何時になったら王都に着くのか。

でも、変な夢ってうのか不思議な夢を見たもんだわ。夢の内容は忘れたけど。

だけど、今でも「フロス」っていう名前だけが私の頭の中に残っている。

そして、何事も無く朝を迎えてまた、王都を目指して馬車は揺れている。

朝ご飯もお腹一杯に食べたし、馬車は揺れている。この状態は私に寝て下さいっていうもの。

また、コックリ、コックリと眠ってしまった。

そして、夢を見た。昨日の夢の続きのようで「誰か」がぼやけていて、分かりそうで分からない。

その誰かは私に何か話している。でも私は理解できない。

何?この人。それに何を言っているの?でも、最後には「フロス」と言う。

これは、きっと私の名前。私の愛称は「フル」なんだけど。

今、現在でも夢を見ているようなのにダブルで夢を見ているみたい。

私にとっては非現実だもの。

そして、また夜になり次の朝には王都に着くらしい。

アンも私も出発した頃は初めて見る景色にワクワク、ドキドキしたけど今は長時間、馬車に乗っていることが苦痛になっている。

私達は早く王都に着かないのかと思いながらダラダラした時間を過ごしていた時に先生が「フローレンス様。これから王都に入ります。ですが、あなた様はコット・ランダー国のカイル様の従妹になっております。くれぐれもお間違いのないようにお願い致します。」


「はい。私はカイル様の従妹ですね。気を付けます。ですが、みなさんは私を助けて下さいませね。」


「勿論で御座います。ご安心を。」


やっとサンダーラ・マシャに着きました!

はっぱり千キロって長いです。暫らくは馬車には乗りたくはない!!


「止まれ!」

門番さん?・・・・キャア~~!まさかの門番さんですよ。初めて見た~~!本物の門番さんだ!!

まるで、映画の世界?絵本の世界のようだわね。


「我々はコット・ランダー国から来ました。フローレンス・フィールド・コット様で御座います。」


「これは、長旅でご苦労様で御座います。」


門をくぐったら・・・・・凄いです。まるで、なんて言ったら良いのでしょうか!

写真とTVでしか見たことのないベルサイユ宮殿?のようです。

いったい、このような宮殿で生活しておられる人達ってどんな人なのか興味が有りすぎて!

恥ずかしいけれど私は周りをキョロキョロしていたら「フローレンス様。キョロキョロされませんように。珍しいのは分かりますが、あなた様はカイル王子の従妹様なんですよ。お忘れなく。」と先生に叱られたけれど。

そして、後宮って言うところに馬車は止まりました。

私は馬車から降りて後宮を見上げた。

ゲッ!・・・すご~~いです!!

宮殿!・・・・宮殿のような後宮!!

当然だけど。私は宮殿も後宮も区別がつかん!

だけど、これから私達一行の新生活がココで始まるんだわ!


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