厨二病と本当の僕
僕が中学生の頃、周りに人がいなかった。まぁ、そうなった理由は明白なんだけどね。僕が変に目立ちたいがために漆黒の堕天使とか、そんなイタいことばっかり言ってたからなんだけど。
でも、その当時はそんなことに気づけてなくて、凄く傷ついた覚えがあるなぁ。ずっと右手に包帯巻き付けて厨二病全開で周りと関わって、その結果皆から苦笑いされて笑い者にされて、本当に馬鹿みたいだったなぁ。
そんなことして好かれる人間なんていないのに。中学一年の頃、その厨二病で自己紹介して空気が凍ったんだっけ。それからだ。それから僕が他の人と関わると皆気まずい雰囲気を出して僕から離れていく。
全部自分のせいなんだけどね。本当にあの頃は馬鹿だったよ。なんでもっも素直に素の自分を出さなかったんだろう。そうしていれば友達だってできていたかもしれないのに。
皆の輪の中に入れて自分だけ疎外感を感じずに済んだかもしれないのに。それからずっとひとりぼっちだった。だから一人で毎日本ばっか見て過ごしてた。
でも、きっと思い出す限りはそんなに嫌われてなかったんだと思う。ただこの厨二病が面倒くさいってだけで。だから高校に上がって、他の人を見るたびに寂しくなった。あぁ、僕にもあんな友達がいたらなって。
幸いこの西港旋律学園には僕と同じ高校の人はいなかったから問題なかったけど。でも、僕はまた中学時代の失敗を繰り返した。自己紹介で、またやってしまった。そのせいで僕に近づく人も少くなって、また一人になるのかなって自己嫌悪してた。
でも、そこにトワ君達が現れた。すごく楽しそうで、いっつも笑ってる。僕もあの輪の中に入れたらなって思ってた。
でも、そこで悪魔が復活する出来事が起こった。僕のクラスは誰も外に出れなくて、悪魔が扉を叩くんだ。もう終わりって思ったその時、何かが倒れる音がした。誰かが倒してくれたんだってすぐに分かった。
だって扉のガラスにトワ君が映ってたんだもん。それから色々あって、僕は避難民達の荷物を運ぶので忙しくなった。そこで荷物を運び終えた時、外から何やらトラックの排気音が聞こえてきた。
僕は気になって外に出たら、トワ君たちがいたんだ。そこで思ったんだ。もしかしたら仲良くなるチャンス何じゃないかって。そのせいでソワソワして、確か先生たちに声かけられたっけ?何してるのって。あれめちゃくちゃ恥ずかしかったなぁ。
帰ってきていざウキウキで出たら、まさかママが出てきちゃって全て台無しになって、あのときは本当に焦ったよ。だからまた鬱陶しがられて終わるんだろうなって心の中では思ってた。
でも、トワ君達はそんな僕を煙たがらずに笑ってツッコんでくれた。それがすごく嬉しかった。普通の友達みたいに関わってくれて、僕自身をちゃんと見てくれて。
その後ママに呼ばれて、普通に接してごらんって言われて……怖かった。だって僕には何もない。皆みたいに何かこれと言ったものがあるわけでもない凡人だ。
でも、同時に何かが変わるんじゃないのかって心の何処かでは思ってた。あとは、疲れてたんだと思う。そうやって厨二病の皮をかぶらなくちゃ人前に立てない自分に対して。
怖いけどその一歩を踏み出していざ自分を出してみると、トワ君達は不思議がってた。なんか一人称変わってるって。あれ、凄いドキッとしたなぁ。怖くて、怖くて仕方なかった。
でもトワ君達はそんな僕を受け入れてくれた。本当に………僕のヒーローだ。だからそんなトワ君達のためにも、学園での仕事を頑張らなくちゃな。
「あ、それは此処に置いといて。」
そう先生に言われて僕は指定された場所まで歩いて向かう。これ地味に重いんだよなぁ。でも、筋トレになると考えればまぁいいのかな?
というか、もうそろそろこの物資もなくなりつつあるんだよね……。よく僕は荷物を倉庫に取りに行くけど、目に見えて少なくなってきてる。もうあの業務用スーパーだけじゃ限界なのか。
「……よいしょっと。ふぅ。」
その荷物をとある一家の元に置いて、僕はまた荷物運びをする。そういえば、トワ君達は避難所の方に行ってるって言ってたけど大丈夫なのかな。あそこには……あの男以上に怖い奴がいるらしいし。
いや、大丈夫だ。トワ君達は僕と違って凄い強いし、あの男にも勝ったんだから!………でも、やっぱり心配だな。ユキちゃんも、トワ君達のことが気になって仕方がないみたいだし。
やっぱり凄いな、トワ君達は。僕はあんなふうに戦えない。トワ君みたく体力だって、力だってない。確かに僕のおかげで守れた命もあった。あれが僕の最善策だって、最大限の結果であることは分かってる。
でもやっぱり………悔しいよ。トワ君がくるまで僕は何もできなかった。人に頼ることでしかあの状況を打開できなかった。僕も……強くなりたい。トワ君達が帰ってきたら僕もランニング混ざろうかな。いつも毎日トワ君と傘都君に光くんもしてるし。
多分、あの三人にはついていけないけどね。だって僕は凡人なんだから。あの三人についていくにはもっともっと努力しなくちゃいけない。何周も何周も走って走って走りまくって、それぐらいしなくちゃ僕はあの三人の隣に立てない。
「………?どうしたの、太郎君。」
あ、駄目駄目。考えることに集中しすぎてユキちゃんに心配かけちゃった。
「あ、大丈夫だよ…ユキちゃん。」
「…そう?ならいいけど。」
少し訝しげにこっち見てたけど、バレてないよね?思考漏れてないよね?……まぁ、大丈夫だよね。早くトワ君達帰ってこないかなぁ。また………話したいし。
って、照れくさいこと言っちゃった。駄目だ駄目だ、これじゃあほかの人に怪しまれる。そうそう、平常心平常心。…………やっぱり難しいかも。
……なんか遅くないかな?いつもより…こう、時間がかかってるような。……ん?通知?いやでも今は忙しいからこれが終わったらにしようかな。
………凄い通知来るな。もしかしてライン?ラインなのかな?今のこの状況でライン送る人なんて。でも……こんなに連投してるってことは何かしらあるってことだよね?
「ごめん、ユキちゃん。僕ちょっとスマホ出るからこの荷物見といてくれない?」
「ん?うん、分かった。」
「ありがとう。」
ここでスマホ出すのはあれだし、外かな。
外に来たけど……ここなら大丈夫でしょ。えっと……ん?光君からだ。何だろ。
「どうしたの?光く……」
「太郎!今すぐ避難所に向けて救援を出してくれ!」
「え?ど……どういうこと?何があったの!」
「無事に討伐目標は倒せた!でも……その後変なフードの奴が現れて……傘都があぶねぇ!」
「トワも、サキも、菅野さんも気絶しちまった!だから伝えてくれ!仁さんや学園長あたりに!」
「う……うん!分かった。今すぐ伝えてくるね!」
「助かる!」
電話を消さないと!えっと………学園長室にいけばいいよね!でもその前にユキちゃんに行くこと伝えないと。
「ユキちゃん!僕今から学園長室にに行ってくるから帰ってくるの少し遅れるかも!」
「え?何があったの!?」
「ごめん!今は早く行かないといけないから、じゃあね!」
「あ…ちょま!」
「………言っちゃった。でも、あんなに焦ってるからきっと何かあったんだよね。……大丈夫かな。」
早く、早く!伝えないと!……違う!こっちの道じゃない!
……あ、あった!あそこだ!あそこの部屋だ!
「すいません!失礼します!」
ノックしなくてごめんなさい!
評価の方してもらえると嬉しいです!あとは投稿時間を午後11時に変更したいと思います。本当にすいません。




