第九十九話 ルル達の指輪を作る
百話まであと一話! 長かったねえ~
俺は王都に一人で転移して、宝石店に入る。
「おお、ユウキ伯爵。ご無沙汰しております」
「楽にしてくれ。宝石を買いに来たんだ」
さて、最初はルルが来ていたドレスの色の宝石だ。
ルルはミッドナイトブルーのドレスだからサファイアがいいな。
夜空のような深い青のサファイアを選ぶ。
「なるほど、お連れ様の着ていたドレスの色で宝石を選ぶのですね」
「そうだ」
どうやら宝石店の店主も配信を見て、あのドレスを覚えていたようだ。
「次はカレイナ様ですね。カレイナ様はエメラルドグリーンのドレスでしたね」
「そうだな」
「宝石のカットなどはどうされますか?」
「頼めるか?」
「勿論でございます」
ルルの深い青のサファイアはハート型の胸元のドレスに合わせてハートシェイプにする。カレイナのエメラルドはしずく型にしてもらう。
「カゲ様はワインレッドのドレスでしたね。ルビーのスクエアカットはどうでしょう」
「めちゃくちゃいいな。あえて細工するミスリル鉱石は輝きを抑えるのもいいな」
「お願いがあります。宝石を指輪にするところまで見せていただいてもよろしいですか?」
うーん。本職に見せるほど上手くないと思うけどなあ。
まあ意見も聞けるしいいか。
「それは構わない。ただまとめて買うから端数は切ってくれないか?」
「勿論でございます」
ちなみに今は配信してないぞ。
指輪を見せる前にデザインを全てわかっているのはつまらないだろ?
ルル達には不満そうな顔をされたけどこれは譲れない。
次はクリスだ。
クリスは純白とペールブルーのドレスを着ていたな。
透明感のあるクリスにふさわしいのは……。
「このアクアマリンはどうでしょう。白と水色のドレスに良く似合う水色の宝石です」
「おお、これは良いな」
このアクアマリンはラウンドブリリアントカットにしてもらう。
「エメリア様はクリムゾンレッドのドレスに合わせてレッドスピネルなどいかがでしょう」
「なるほどな。聖女の気高さと鍛え上げられた美しさを象徴する力強い赤だな」
エメリアの金髪にもよく映えそうだな。
レッドスピネルをオーバルカットにしてもらう。
アリアに選ぶ宝石はパステルイエローのドレスに合わせて、イエロー・トパーズのスターシェイプにしてもらう。
ポニーテールを揺らして笑うアリアにぴったりの太陽のような明るさの黄色だ。
イリスはロイヤルブルーとシルバーのドレスに合わせてロイヤルブルー・サファイアを選んだ。クッションカットで左右非対称のアシンメトリーなデザインにする。
カットを宝石店の職人がしたところでルルの指輪から作っていく。
ミッドナイトブルー・サファイアのハート型の宝石に小さな猫耳を模したミスリルの台座で包み込む。ハートカットの宝石が、ルルがたまに見せる小悪魔的な可愛さと爆乳のボリューム感を象徴するような、華やかでキュートな指輪だ。
ルルって本当にかわいい黒猫獣人だけど嫉妬するとめちゃくちゃ夜の大運動会で搾り取ってくるんだよな。小悪魔的なのに嫉妬深いってとってもいいよな。
カレイナはエメラルドをしずく型のペアシェイプにした。
繊細な銀髪に映える、新緑のようなエメラルドだ。
指輪の腕の部分には、エルフの森を象徴する蔦や葉の細工を彫金魔法で細かく刻む。
「これは気品あふれる高貴な雰囲気ですね」
「とってもいいよな」
カレイナはクーデレと言った印象で、銀髪なのもあって貴族のような雰囲気だ。Sランク冒険者なのに粗野なところがないのが凄いよな。夜の大運動会ではむっつりエッチだけどな。
カゲはモデル体型なので、シュッとしたスタイリッシュなデザインにする。深紅のルビーを中央に配し、ミスリルの輝きを敢えて抑えた「いぶし銀」のような加工を施すことで、影に生きる大人の色気と秘めた情熱を表現した。
「これは、まさしくカゲ様の大人な指輪ですね」
「そうだろう」
カゲは神聖の森で出会ったが、本当に助かっているな。のじゃ口調でおとなしめな時もあるが夜の大運動会の時はすごい。すごすぎて毎回俺が負ける。
クリスは透明感のある女性だ。細身の指に馴染むように極細のミスリルの糸を編み込んだような繊細なアームにして、妖精のお姫様のような可憐さを際立たせる。
「クリス様はお姫様のような可憐さと、いざという時は戦う強さがありますよね」
「本当にな。俺が暴走した時も必死になって止めてくれた」
皆を平等に愛しているが、一番正妻のようなポジションなのはクリスだろう。商業ギルドの副支部長から助けたときからよく俺に付いてきてくれている。夜の大運動会の時は少し控えめなのがまたいい。
「……クリスには何度も救われたな」
エメリアはクリムゾンレッドのドレスに合わせて、気高さと鍛え上げられた美しさを象徴する力強い赤の宝石だ。少し厚みのあるミスリルの台座に、光の加減で十字架が浮かび上がるような特殊な彫金を施していく。
「これは……! 聖女エメリア様にふさわしい力強さと神々しい十字架が素敵ですね」
「そうだな」
エメリアはマリア様の神託によってこちらに来たがいつも俺の事を第一に考えて守ってくれている。夜の大運動会の時は肉食獣に変わるがそこもまたいい。
次はアリアだ。アリアはピンクブロンドをポニーテールにして揺らしている。男爵令嬢なのに剣聖のような腕も持ち合わせる太陽のような女性だ。アリアの笑顔にぴったりの星型にカットした宝石の横に、ドレスとおそろいの小さなリボンのモチーフをあしらって、健康的でポップなセクシーさを詰め込んでみた。
アリアはリア凸を神聖の森にまでしてきた、行動力ある女性だ。いつも太陽のような明るさで皆を照らしている。夜の大運動会では大人の色気をアピールしてくるから本当にかわいいよな。
最後にイリスだ。
「イリス様のロイヤルブルー・サファイアはクッションカットにして、王族らしい気品を纏ったアシンメトリーなのですね」
「ミスリルの細工では、片方には王冠のモチーフ。もう片側に流れる様なシルバーのラインを配し。ボブヘアのイリスが顔を寄せたときに一番キラキラ輝くような、特別感ある指輪にしたんだ」
皆の指輪の台座にはそれぞれ見えないくらいの愛の言葉を刻み込んでいく。
「一生愛してるよ」
日本語であえて読めないように愛の言葉を刻んだ。
みんな喜んでくれるかな?
「こんな幸せがずっと続けばいいんだがな」
少しだけ帝国との戦争のことを思うが、俺は首を振る。
渡すときが楽しみだな。
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