第百三話 冒険者たちと司令塔クリス *クリス視点
ブックマーク数が97まで来ました!
わわわ、大ごとになってきましたわ。
「クリスの嬢ちゃんが司令塔をしてくれ!」
「ユウキさんに恩返しをするためにも頑張らないと!」
「腕がなるぜ」
腕まくりしている冒険者の中には暁の火のオレンさん達もいますね。
「クリスさん、負けないわ」
「フフフ、オレンさんには譲りませんわ」
こちらにはアリア、カゲ、エメリアも来てくれた。
「次期剣聖としての腕を見せますわ」
「わらわもやるしかないのう」
「ただの聖女じゃないという所を見せます」
ちなみに冒険者たちはスマホとオープンイヤー型のイヤホンを耳にしている。
イヤホンから戦術を伝えるというユウキの案です。
私はスマホから皆に戦況を伝えます。
私が戦術をわかるのかって?
フフフ、ユウキのお嫁さんたちは皆、武闘派。
私だってついていけるように戦えなくても司令塔ができるように勉強してきました。
「ユウゴ、頼みますわ」
「ピピ。クリスの体はマスターの代わりに私が守る」
ブラックドラゴンの二人は結界魔法を使えるらしいですわ。
それのお陰で実際に魔法や攻撃を食らっても死なずにこの街の地下のシチランオーク育成場に送られるというわけです。
私はミスリル鉱石でできた、ユウゴの体に乗り込みます。
ユウキ曰く、モビルスーツという異世界のネタのお話があるらしいです。
「ニュータイプって何ですかね」
「ピピ、前マスターのコウダイ様もよくそのアニメ見てた」
「なるほど、異世界のおとぎ話は面白そうです」
グオオオオオオオオオ!
ユウキランドの外壁の外から、ワイバーン達の咆哮が聞こえてくる。
「ふむ、準備はできたか?」
ブラックドラゴナイトのドルの声がユウキランドに響く。
魔法使いの冒険者たちは、外壁沿いに並んでいる。
「ピピ、宙に浮く」
「ユウゴ、お願い」
ユウキの声がユウキランド中に響く。
「準備は万端だ。ユウキランドの初戦場だ。やるぞ!」
「うおおおおおお!」
冒険者達はユウキの声に盛り上がる。
私も気を引き締める。
敵影はグリフォン部隊とワイバーン部隊にコカトリス部隊に別れている。
アルクアラウンド帝国からの侵攻を想定して、北からの侵攻にしてもらっている。
「ユウキランド、半ドーム型に変形」
まあ、ユウキランドは空から攻められたら弱いことは想定済み。
そのための備えもしてある。
ミスリル鉱石で作られた外壁が半ドーム型に成形される。
ユウキランドは北側以外にドームに覆われる。
私の指示を完璧に聞いてくれるユウゴは流石ね。
ユウキランドの外の開けた北側に冒険者たちは構えている。
私は空でユウゴと一緒に飛んでいる。
ギャアアアア!
「ワイバーン達がファイア・ブレスを放ってきます!」
『了解、アクア・スクリーン!』
北側の空から一斉に飛んできた火炎放射に息を合わせて、魔法使いたちがアクア・スクリーンで対応。
防げていない放射もあるが、ミスリル鉱石の外壁は魔法を反射する。
ユウキランドへの被害は皆無ね。
だけど、魔法使い以外の冒険者たちの攻撃を届かせる手立てがない。
「ユウゴ、行きますよ」
「ピピ、御意」
ユウゴは魔力を足から噴き出して、空を飛び回る。
ワイバーン達の火炎放射をかいくぐり、時には無傷で切り抜けて、飛んでいるワイバーンの首を掴み、地面に引きずり下ろす。
この作業を繰り返せば……!
そう思った矢先、ユウゴの中にいる私にアラートが届く。
「クリス、ユウゴ! 回避ですわ!」
⁉ エメリアの通信だ。
カゲの影魔法がユウゴを包み込み、地面に飛んでいく。
ブウウウンン!
黒い閃光が空を駆けて、私たちのいた場所を飛んでいく。
急な旋回で私はユウゴの中で悲鳴を上げていた。
なるほど、一筋縄ではいきませんわね。
「あれは……?」
「ピピ。ブラックドラゴナイトのドル」
「ワイバーン達、だらしないぞ!」
グオオ……。
ワイバーンの力ない鳴き声が響く。
ワイバーン達はユウゴに乗った私の動きを警戒し、私たちの動きを見ながら散開するようになった。
コカトリスとグリフォン部隊が街の中に飛んでいこうとする。
まずいです。そっちに人員が居ません!
「ユウゴ! ユウキランドを完全ドーム形態に成形!」
「ピピ。ギリギリ間に合った」
コカトリスとグリフォン部隊が中に入るのを阻止する。
ふむ、一応は守れているけどこう着状態ね。
その時、沈黙していた、アリアがワイバーンのアールに乗って飛ぶのが見えた。
「ユウキの剣として貴方たちを叩き切ります」
「オラたちも飛ぶ時だべ!」
次回、アリアの活躍。
小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。




