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ダンジョンもの  作者: 豚肉100g
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第18話 方針変更

野良ダンジョンの討伐が終わり一息ついた頃、コアルームに皆を集めて相談することにした。


相談内容は、今後のダンジョンについてだ。


コアちゃん・サブコア・弁天さんを順番に見てから、話し始める。


「私はこの世界のことがほとんどわからない。おまけにダンジョンのことも知っていることは少ない、なので今まで油断していた部分が多々あり、今回の宣戦布告を受けて初めてわかったことが沢山ある。

今回は弁天さんの機転で野良ダンジョンの壊滅に成功したけど、これから先同じ方法が通じるかわからないし、こういった作戦は一度知られてしまうと対策が取られやすい。

それに今まで魔獣の森の獣達は、私達のダンジョンに興味を示さず、特に防衛の準備をする必要が無かったが、今回のように私達のダンジョンに対して、敵対心を持つものが現れた場合、ダンジョンの防衛力はあまりにも弱い。

もう少ししたら魔獣の森は完全に支配地になるけど、その先に敵対勢力が無いとは言い切れない。その時になって慌てるより今のうちに準備しようと思うんだよ」

「ですがマスター。この魔獣の森は山々に囲まれていますし、来ようと思っても来れるものではないと思うのですが?」


コアちゃんの疑問にサブコアが話し出す


「いやコアちゃん。マスターの言うこともあながち間違いとは言い切れんよ。今回ゴブリンを使って山を掘るという手法で、魔獣の森から外に出ようとしてしていたみたいだけど、同じことを誰かが考えないとも限らない。

もっと強大なダンジョンなら、ゴブリンよりも早く山を掘れるやつを出してくるかもしれんし、下手したら入口近くまで掘ってくるかも知れない。

そうしたら簡単にこのダンジョンは落とされることになる。だからマスターの言うように、何か準備は必要だろうな。

マスターが言わなければ、おいらから言おうと思ってたことだ」


やはり正規にダンジョンコア科を卒業したサブコアは、現状を正確に把握していたらしい。

流石にここまで穴を掘ってくるとかは考えなかったが、何かしらの方法で魔獣の森を越えてくる可能性はあったからね。


「ででしたら、魔獣の森の外側辺りに、壊せない壁を地面の下深いところまで作れば問題ないのでは?」

「コアちゃんの言うことも分かるけど、それでは地面の下しか対応できないぞ。空から来たり移動系の魔法で来たりすれば済むこと。そういうのではなくダンジョン自体の強化ってマスターは考えているんだよ」

「ううぅ。マスターとは私のほうが長いはずなのに・・・・」


何かコアちゃん的にそこは譲れないようだが、こういった事は知識ではわからない事だから仕方ないね。サブコアの方がその辺わかっているだけの事だ。


「弁天さんにまで指摘されるなんて。ううぅー」


おっと弁天さんはそんな事も理解したのか。薄々気付いていたけど、弁天さんってかなり賢いのかな?話せないからいまいちわからないけど。


「弁天さんが何を言っているのかは私にはわからないけど、取り敢えず危機意識を共有できたと思って、次の話に移るね。]

「あれ?防衛の強化について話すのではないですか?」

「それも有るけどね、今後に向けてダンジョンの方向性を話しておこうかなと」

「方向性ですか?わかりました大丈夫です」


いまいちわかっていない気もするけど、話を進めていけばすぐに分かることだし大丈夫かな?


「まずさっき言った防衛に関しては、このダンジョン自体の改修してやっていくわけだけど、それ以外に、ダンジョンの存在意義についてのダンジョンを作る。

具体的に説明すると、ダンジョンはエネルギーの回収と資源の提供が主な役割と言ってたけど、現状このダンジョンはエネルギーの回収しか出来ない状況にある。それは立地の問題で資源の提供先がないからなんだけど、それを解消する手段が手に入ったので、資源の提供について真剣に進める必要ができたわけだ」

「え?手段ですか?」


コアちゃんはそんなのあったけ?みたいな感じで首をかしげているが


「この前の野良ダンジョン跡がその手段って訳さ。野良ダンジョン跡を掘り進めていけば、魔獣の森の外に出ることが出来るので、そこに資源提供用のダンジョンを作れば良いってこと。

役割を分けるんだ。ここはあくまで防衛用のダンジョンとして作り変えるけど、それだと資源の提供はできないから、魔獣の森の外にもう一つダンジョンを作って、それを資源提供用とする。

わざわざ役割を分けるのは、単純に防衛をしやすくして、万が一にもコアルームまで来られないようにする事と、資源提供用のダンジョンの難易度を出来るだけ下げて、ある程度簡単に資源の提供をする事。それといちばん重要なのが、ダンジョンの規格から外れて野良ダンジョンと認識されないようにする事。

これから先正規のダンジョンとして活動していくには、必要なことなんだ。サブコアはまだ何も言ってきてないけど、その辺りきちんとやっておかないと問題になるんだろ?」


コアちゃんに説明している間、こちらに意見を言ってきていなかったサブコアにも振ってみると、


「コアちゃんが記憶だけ見せれば大丈夫って言ってたのは、ある意味正しいんだけど、結局はそのあり方が問われるのは間違いないから、いずれは言い出そうかと思ってたけど、マスターがわかっているなら話が早いね」


やっぱりそうなんだなと納得しつつ


「さっきも言ったけど魔獣の森を完全に支配地にすれば、敵対勢力とぶつかる可能性があるし、逆に友好的な勢力とぶつかるかも知れない。

それ以上に気をつけなければ行けないのは、中立勢力とぶつかった時こちらがどういった対応をするかって事。

正直いきなり友好的な勢力と当たる可能性なんて、無いと言っていいだろう。だけど、中立的な対応をしてくる勢力と当たった時に、こちらは正規のダンジョンとして活動している、もしくは活動する気があるというのを示せるのと、実は野良ダンジョンとあまり変わりはありませんって言うのとでは、全く違う反応になるだろうからね」

「マスターはあまりわからないだろうけど、神様方やダンジョンマスター達は、相手がどういった存在か見ればある程度分かるし、余程力の差が無ければ騙そうって思っただけで、それがわかってしまうから、他勢力と接触前に最低限準備は必要だった。

しかもおいらに言われてそうするのと、マスターが自分から考えてやろうとするのとでは、全く違うものになるから今まで黙っていた。すまんね」


クマムシが頭を下げている?が、見た目は床に伏せているように見える。というか、普通に歩いているときの何ら変わらないという。


「いやそういった事情なら、謝る必要はないよ。こちらこそありがとう」


何か前段階の話だけで結構な時間を使っちゃったけど、まぁそんなに急いでも居ないから別に良いんだけどね。


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