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ダンジョンもの  作者: 豚肉100g
15/36

第15話

それはのんびりと魔獣達の観察をしている時だった。


「えまーじぇんしぃーえまーじぇんしぃー。マスターは至急司令室までお越しください。繰り返します。マスターは至急司令室までお越しください。これは訓練ではありません」


何事かと急いでコアルームに行くも、コアちゃんの姿がない。


周りをぐるっと見ると見慣れない扉があり、扉の上には赤色灯が回転している。


いつの間にこんなの作ったんだろう。


そのおそらく司令室に入ると、壁一面にモニターが並んでおり、先日サブコアがコアルームに付けていた、なんの意味があるかわからない計器類が並んでいる。


「コアちゃんこれは一体?」

「マスター遅いですよ!緊急事態ですからもっと早く来ていただかないと」

「そうだぞ!平和ボケしてたんじゃないか!」


なんか二人から怒られてしまった。

コアちゃんが部屋の真ん中にある大きな椅子を指さしながら。


「マスターはその席に座ってください」

「ああうんわかった。で、状況は?」


ちょっと芝居がかった感じで言ってみる。


「先程、他ダンジョン勢力から宣戦布告を受けました。現状相手の所在地・戦力・背後関係は不明です」

「うん?ちょっとよくわからないんだけど、他ダンジョン勢力がこの魔獣の森にあったの?それに宣戦布告って一体」


「魔獣の森にダンジョンがある話は聞いたことがありませんから、おそらくは野良ダンジョンと推測されます」

「おいら達みたいな過去に魔獣の森に作られた、ダンジョンの残党だと思うが、まさか支配地が接触すると同時に宣戦布告してくるとはな」


なるほど、ミジンコ達は平和的な話し合いを求めてきたけど、今回は敵対するって事か。


「でも宣戦布告って、ダンジョン同士って戦争とかしていいものなの?ダンジョンの存在意義的に駄目だと思うんだけど」

「本来ダンジョンは神様たちの派閥に属していますので、代理戦争のような形で争う事があります。あまりにダンジョン同士が潰しあったのと、人類によるダンジョン攻略が増えたため、現在はダンジョン同士が直接争うのは禁止されていますが、野良ダンジョンには関係ありませんから」

「正規のダンジョンではないなら問題ないのか。そう言えば正規のダンジョンから見た、野良ダンジョンの扱いってどうなってるの?」

「野良ダンジョンはエネルギーの循環をせず、全ての生物に対して敵対行動を取ることが多いため、基本的に見つけ次第潰すことが推奨されます。長い時間野良ダンジョンが放置されますと、溜まったエネルギーが渦を巻いて、周辺に悪影響を及ぼしますしね」


「そっか。じゃぁ宣戦布告された事だし、何とかしないといけない訳か。まずは情報を集めようか。弁天さんにお願いして、宣戦布告を受けた場所周辺を重点的に調査してもらって。

それと、その場所からこっちの入り口までの間に、異常がないかの確認もお願い。大丈夫だと思うけど、中に入られたらこっちは何も出来ないからね」


「わかりました。弁天さんに調査を依頼します。細かい指示はサブコアの方でやってください」

「了解!これより情報収集を開始します。」


何をするにしても情報は大事だからね。


「あれ?もしかして別に急ぐ必要も無かったのでは?怒られ損?」


何かコアちゃんもサブコアもモニターの方を向いてこっちを見ない。


でも野良ダンジョンは潰さないといけないのか・・・私野良マスターなんだが、大丈夫なのか?

正規のコアがエネルギーを管理しているから、循環とかは問題ないけど、そもそも魔獣の森じゃ人類に会えないからね、何かすごく微妙な立場だったりするのかな?


「ちなみになんだけどコアちゃん」

「何でしょうか?」

「私の立場ってどうなっているか分かる?ほら私って野良ダンジョンマスターでしょ?もしかして魔獣の森から出たら、他のダンジョンから狙われたり?」

「その件でしたら問題ありません。マスターは確かに野良ダンジョンマスターですが、経緯が経緯ですし、そもそもルール違反をしているのは、正義と支配を司る神様ですから。

何か言ってきても、私の記憶を提出すれば問題にはなりません」

「そっかありがとう。その時はよろしくね」

「はい。もう既に記憶の複製は複数作っていますから」


まぁどうなるかはわからないけど、私もなにか考えておかないと危ないかも


取り敢えず、今は野良ダンジョンの方が優先だけどね。


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