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第4話『絵の外へ続く光』著:長老【読者地図】
『絵の外へ続く光』
著:長老
人から人へ。
記憶から記憶へ。
選択から選択へ。
長い時間をかけて、
渡されてきたものがある。
言葉だけではない。
生き方。
迷い。
あの日の選択。
そして、
誰かが残した小さな熱。
それらは、
次の誰かの中で形を変え、
やがて、
ひとつの結晶になった。
ひとつの世代は、
ここで終わる。
けれど、
終わるということは、
消えることではない。
自分たちが見ていたものを、
次の世代が、
別の場所から見つめていく。
同じものを、
同じように受け取る必要はない。
違う時代に。
違う場所で。
違う問いを抱えて。
それでも、
受け取った光は、
また誰かへ渡っていく。
だから――
この絵は、
ここで終わらない。
描かれた線の先に、
まだ描かれていない場所がある。
その光は、
まだ、
絵の外へ続いている。




