家族
俺は人類のミッドポイントから帰ってきた。
「ただいま」
「遅かったな」
目が開く。
まばゆいばかりの閃光。
そうして、よくわかった。
「旅はどうだった」
「良い世界でした」
「お前は大丈夫だな」
「ええ」
二人は笑った。
しかし、何か左の手に違和感がある。
「それは、お前のお父さんと呼ばれる人からの呪いだ」
「呪い?」
小指が曲がっている。
「狂気が一心になくなる」
「どういうことですか」
「お前の本当の年齢とともに、教える」
「本当の年齢」
俺は怖くなった。
「現時刻2025年11月15日」
「はい」
「戦争中であるロシア兵士となった後、佐部佑の帰還」
「はい」
「大佐の任務であり、裏で抑止力としての働き」
「はい」
「大佐であり、23歳である」
泣いてしまった。
だが、こう言わなければならない。
「佐部佑、帰還しました」
「おめでとう、合格」
二人は抱き合った。
「あああああああああああああ」
「泣いていい、最後はお前の父さんからのサプライズだ」
「お父さんッ!!」
「まあ」
折れた小指でわかった。
狂気は逃れたと。
「大尉である、私についてこられるか」
「あああああああああああああ」
「ついてこられるか?」
はいと答えた。
「小指が折れたということは、子供ができたというわけだ」
「ええ!?」
「ユウに聞いてこい」
「はい」
その時、すべてを見ていたものは安堵していた。
現実は甘くないと、知らされることになる。
「チュリオ」
「ん?」
左手にモンスターが付いていいた。
「ああ、人にくっ付くのか」
「剣殿、どういうことですか」
「これは新たに作ったお前用のペットだ」
「ちゃおっす」
しゃ、しゃべった。
「名前はチュリオ」
「聞いてませんよ」
「左手でうまく飼いなさい」
美咲は笑っている。
「実はあのあと技術革新が20年進んだ、一応お前にとっての別世界でもある。世界がお前を狂気にさせるから、なるべく穏便に済ませるように、ペットをと」
「今日から、お前の左手に住むチュリオだ、頭に電極を埋めているのが、Tからくる人間だ。お前は早い呑み込みだから、左手にそろうようにした」
んなことあるか!!




