4話 一発ツモ
生き地獄の中、空から降ってきたチャイナの女性のおかげで好機を見出した。ソエダは急いでスマホを出そうとして手裏剣アプリを起動させる。
チャイナの女性はゴミを払い立ち上がる。
『お前~!急襲とか卑怯な!よくも友達の裕君を~!』
ドルルルルルルルゥゥゥウ
ミドリキャップマンの仲間がチャイナの女性に向けて銃を乱射する。
「逃げっ」
ソエダは少しばかりの善良で逃亡することを伝えようとしたが、間に合わない。
『そんなの知らんあるネ?』
と言いながら、銃弾一つ一つ目にも見えない速さで捌く。いや、掴み取っているといったほうが正しいか。もはや人間技ではない動きである。
「えぇぇ…」
ソエダは無傷なチャイナの女性に対して唖然とする。
『えぇぇ…おい!みんな手伝ってくれ!人間技じゃないが4方向から打てば倒せるはずだ!早く!』
リスポーン狩りゴブリンキッズ達は、チャイナの女性に一斉掃射を始めた!!
ドルルルルルルルゥゥゥウ!!ガガガガ
ガガガッガ!!ジャジャジャジャジャ!!
チャイナの女性はその場を回転しながら弾を全て捌き回収していく。全くの無傷だ。
「こんなのターミネーターじゃん…!」
ソエダはとにかく距離を取りながら、ゴブリンキッズの一人に対して手裏剣を飛ばし加勢する。
『ぐぁぁぁ。いてぇぇーー!』
すると、チャイナの女性が
『揃ったでアル。加勢要らんあるネ!二役…』
対々子!!!
チャイナの女性は空中に飛び、ゴブリンキッズがいる4方向にズレなく、麻雀牌を3つずつ音速で飛ばす。
『うぁぁぁぁぁ』
『えけけぇぇ』
『・・・・』
ゴブリンキッズ4名はその場に倒れる。
『今、私は子だから二役で2000点あるね。さぁ払うアルね!』
「なんで、麻雀…」
ソエダはとにかく助かった。結果で言うと、空から降って来た女性がゴブリンキッズを踏み台にし、麻雀牌を葬ってくれたのだ。女性に助けられるとは情けない…まぁ普通の女性じゃないのは確かだが…
『いいから、さっさと2000点払うあるねっ!』
「いやぁ…まずここが何処かわかってなくて、お金とか一切持ってないんだ。ごめんなさい。」
『意味わかんないアルね!!』
「いやっ…あなたも相当意味わからないと思いますが…エセ中国人でもアルね!とか言わないと思いますが…」
『……失礼な人ネ!!私、ハーフエルフねっ!』
「もっと意味がわからん」
ソエダはチャイナの女性とやり取りして混乱し始めた。
意味がわからん!2000点って何で払うんだ?点棒か?!普通点棒なんか持ち歩いている人いないでしょ!しかも、エセ中国人と思ったらハーフエルフとか言い出す始末。コスプレか何かの新しいジャンルか…?最近のコミュニケーションはレベルが高いようだ。話を合わせるのが大変だ。
「あー…チャイナ系ハーフエルフね!知ってる知ってる!それでそのチャイナ…えーと…お名前はなんて申されますか?」
『私は春麗ネ。麻雀格闘家してるヨ。』
「ほぅほぅ。春麗さんって言うんですね。」
ソエダはさりげなく、麻雀格闘家については、完全にスルーした。
『春麗様でいいあるヨ。2000点払えてないんだから当然ある。あなたも名乗るといいネ。』
なんか一々…癇に障る人だなぁ!とソエダは少しニヤけてしまった。
「私はソエダ=テンペストって言います。職業は忍者をしてます。何故か生前の記憶がすっぽり消えてて、死んだと思ったら生きてて、生きたらと思ったら先ほど人達にボコボコにされて…」
『全く意味不明ネ…名前も中二っぽいねっ…全部設定であるか?!そういうのん辞めたほうがいいあるヨ!初対面に失礼あるヨ!』
「いや、あんたもそんな変わらんようだが…」
『なんですって~!』
とソエダと春麗は口喧嘩を始める。
お互いに変な設定にダメ出ししたり、そんな訳ないと抗議したが…拉致があかない。
すぐに口喧嘩をやめる。
『まぁ…あなたが忍者だろうが、侍だろうが…どうでもいい話でアルね…私のバカ…』
「それで、春麗様はなんで空から降ってきて…ここに来たんですが?」
『私はおじいちゃんと一緒にこの町に来たネ。けれども、ヘリコプター乗ってた際に、ヘリコプターに乗ってた誰かに落とされて、死んだと思ったネ…』
「あー…やっぱ、同じ現象が起こってるんですね…落下死しなくてよかったですね。まぁ撃ち抜かれても、また何処かに飛ばされるだけなんですが…」
『はっ?何言ってるアル?撃ち殺されたら、死ぬアルよ。何処かに飛ばされるとか意味不明ネ。』
「………」
俺は何回も殺されて、復活する繰り返しを味わってる。だけど、普通の人?に説明した所で理解してくれるはずもない…はず…それよりも何も…
「そのエセ中国人語やめれませんか?てか、あなた日本人でしょ?」
『ちゃうネ!ハーフエルフね!日本人でも中国人でもないね!』
春麗は髪をどかし、こちらに耳を向け訴えかけた。
『人間にはない。エルフ耳』
「本当だ…」
一体、なんの世界なんだ。種族が違う人物がいるということは、現実の世界では、もぉ間違いなくない。仮想のVR世界か異世界だな…と勝手に決めつけ、少し考えたが「ここがどういう世界か?」知ったとこで現状打破出来ないで考えるのを辞めた。
「とりあえず、納得したよ…あなたはハーフエルフで銃を乱射されても、全部捌いて、牌を投げて攻撃出来る人なんですね。」
『そうあるねっ!私の固有スキル「弾を制する者」でいかなる弾も吸収出来るネ。吸収した弾によって役が溜まり、固有スキル「放銃」で牌を敵に飛ばしてるネ!』
「でたーーーーー固有スキルーーーー」
ソエダは喜びながら発狂した。
『気持ち悪いアルね…』
ザ・異世界ライフらしい発言をされてしまったら、この世界に順応してやっていくしかない。覚悟決めた。とりあえず、周辺のうっとしいゴブリンキッズを嬲っていく!
「ところで…どうして、自分の固有スキルとかわかるんですか?」
『なんも知らんあるね...あなたスマートフォンで確認したことないアルか?』
「いや、スマートフォンには手裏剣アプリしか入っていなくて…」
スマホを持ち出し。証明するかのように確認してみると
「え?本当だ。マイページがある!」
ソエダ=テンペスト(仮)
職業:忍者(仮)
固有スキル:<<リスポーン>>
何らかの理由で失い再配置される人
スキル:なし
「リスポーン……」
懐かしい響きだ…今の人達はあまり聞かないかもしれないが、とあるオンライン銃ゲームやバトルゲームでは、復活場所が用意され、敵に倒されたり、切断切れからの復活の際にはある一定の場所から復活して再配置される現象だな。
よく昔、リスポーン狩りという強い人達がそこで囲み、復活した際に一方的にボコる戦法があったな…ゲームによっては無敵時間もあるが、復活!即戦闘が面白くて悪質行為をよくされたものだ。
てか、それをやられてたのか!!くそー!!!っと話が脱線したのである。
『ふむふむ。変なスキルだけども恐ろしく強いスキルねぇ~』
春麗は俺のスマートフォンを覗きこむ。
「覗き込むな。」
すかさずスマホを隠した
『まぁ、見られるのが悪いアルね!』
敵ではないが、あまり自分の特性は口外しないほうがいいな。どの道、こういうズレた世界は恐ろしいスキルを持った人や神に等しい人とか出てくるのかな…ソエダは少し恐れた。
『まぁ!いいアル!おじいちゃん見つかるまであんたとパーティ組んである!』
「だいぶ変な人ですが…とても強い方なので喜んで!」
口ではこう言ってるが内心では、かなり喜んでいるソエダであった。女の人と組めるならありがたい!感謝!
ピコーン!
スマートフォンに何かメッセージが届いた。覗いてみると、
<春麗さんからパーティへの招待がきています。マッチングしますか?>
「何、このマッチングアプリ…参加しますか?でいいんじゃないの?」
独り言をブツブツいいながら、同意ボタンを押す。ポチ
『あー、ちなみに死ぬまでパーティは抜けれない仕様だから気を付けるアルねっ。』
「先に言え~~!!」
っと大声で嘆きながら
「ふっ。よろしくな春麗!」
『春麗様でよろしい』
「よろしくお願いします。春麗様。どうかお守り下さい(棒読み)」
何やれ、リスポーン地獄は抜け出せたようだ。デスガンシューティングの異世界?は狂ってるやつが多いが、美人のハーフエルフ(笑)とパーティも組めて、なんとかこの世界でもやっていけそうだ。
そして、俺の目的はただ一つ、
ゴブリンキッズは全滅させる。一人残らずな…
強い私念を持ちながら新たな仲間を加え、ソエダは旅立つのであった。
『やれやれ、俺をここまで待たせるとは...お前達の頭の中は、何処までもお花畑だな。』
駐車場の出入り口からフェンスにもたれ掛け腕を組んで、言い放つ男がいる。
またなんか・・・現れた・・・・・。




