彼女
僕には、幼馴染の奈留という彼女がいる。
奈留は、まぁ普通におとなしい方の女性だと思う。
奈留は、基本怒らない温厚な性格だ。
見た目も清楚系女子という感じだ。
それとは全く逆の杏は、気性が荒く、赤い髪をしている。
その人も僕の彼女だ。
そして、友樹はどちらかといえばボーイッシュだ。
サバサバしていて、決断力もなかなかある。
スカートは、絶対履かない派だと、いつも言っている。
そちらも僕の彼女。
そして、もう一人彼女がいる。
名前は、沙奈。
沙奈と奈留は、なんとなく似ている。
だから僕は、沙奈と奈留といるときが、一番落ち着くかもしれない。
なぜそんなに複数の女性とお付き合いしているのかと言われると、それは…とある事情があるからだ。
でも…四人とも僕は大好きだし、そばにいたい。
僕は、大学生だ。
彼女たちも同じ大学生。
なんなら、大学も一緒だ。
今日のお昼は、杏と一緒に食べた。
杏は、大口でサンドイッチをあっという間にペロリだった。
ノドがかわいたといい、僕のジュースを一気飲みする。
それでも足りないやと、おかわりのドリンクを買いに行く始末。
全く杏は、元気だ。
そんな杏が、僕の部屋に今日は、お泊りしたいと言ってきた。
なので、僕は快く了解した。
赤い髪の杏の髪を撫で、僕たちは、一夜を共にした。
そんな関係だけど、本命の奈留はというと、怒らない。
杏は、僕とそのまま大学へと向かった。
その後、三日間杏と過ごした。
その次の日は、沙奈と過ごした。
沙奈は、とにかくおとなしい。
一緒にいることすら忘れるくらい静かだったりするから、一瞬心配になる。
基本的には、なぜか杏と過ごしたあとに、沙奈と過ごすことが多い。
これは、もしかしたら杏が元気だから、そのギャップなのかもしれないな。
沙奈は、料理上手でよく僕に美味しい手料理を作ってくれる。
美味しいよって僕がいうと、沙奈は、嬉しそうに顔をあからめる。
そんなかわいい沙奈に、僕の方がキュンとしてしまう。
そんなかわいい沙奈に、キスをしないわけがない。
むしろ、しないほうがどうかしているだろう。
そんな沙奈とは、雰囲気も何もかもが違う友樹は、料理が苦手で、基本外食が多い。
僕が作るときもあるけど、外食がいいと言われたら、そうする。
どちらかといえば、杏に似ている友樹。
でも、友樹はツンデレだったりする。
そして、意外と甘えん坊で二人になると、にゃんにゃんしよ?と甘えてくるのだ。
もちろんにゃんにゃんするに決まってる!
そんな友樹と杏は、髪型が全く違う。
杏は、髪が真っ赤で友樹は真っ黒で髪がショートだ。
それはそれで、皆かわいいのだから、個性ってやつだ。
僕は、一人一人の個性をみるのが楽しかったりする。
この四人は、幼い頃から顔馴染みだ。
基本的に仲はいいのだけれど…
いっときは、奈留と杏の仲がよくなくて、どうしようかとハラハラしたものだ。
とくに、奈留が杏に対して抵抗があったらしい。
髪色で。
あれは去年——
僕の部屋にいた奈留が大きなため息をついた。
また杏ったら…
そう呟きながら、僕の部屋の赤い髪を一本拾った奈留。
「わたし、赤い髪…あんまり好きじゃないのよね。そもそも髪が傷むのがいや。髪を巻いていると、たまにプチンって切れるの。あれは、ほんとうに迷惑なのよ。」
と、お怒りだった。
まあ、個性だし…ね。
そういいながら、奈留は指を髪に通した。
「奈留の髪はきれいに手入れされてるね。今日は、僕が念入りにシャンプーしてあげるよ」
「ありがとう」
僕は、奈留の髪に優しくキスをした。
「髪だけ?」
「フッ、もちろん奈留にもするに決まってる」
チュ〜♡
僕は、それぞれの四人と仲良く交際しているのだ。
続く。




