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海くんの頭をなでて上げ、ついでに気になっていたちょっとした寝ぐせも直そうとしたけど、髪はくるっとハネたままだった。ああ、この子供特有の柔らかい髪が手に心地いい。
ラビに見つめられている気がしたのでほどほどで手を離す。
「スポーツドリンク飲む?」
「のむー。ありがとうおねえちゃん」
頭皮が少し汗ばんでる気がした。
二、三口ほど口にすると、海くんはラビに向き直り、
「はい、ウサギさんものんでね。暑いから」
「――気遣い感謝する。いただこう」
無理すればウサギは飲んだり食べたりできるらしい。以前会った時も海くんが差し出したお茶を一応飲んでくれ、今回も海くんの期待に応えてくれた。ただ、口周りが飲み物で濡れてしまうので少々間抜け――と言ったら失礼だけどそんな見た目になってしまう。
「あのー、それで報告というのはもう終わりかなと思うんですけど。私に報告できるものなんて大してないはずです」
何もできていないから。ただそこにいて、手助けしただけ。
「いや、聞きたい事は他にもある。それに君達の見解も聞かせてもらいたい。そうだな――、まずは私の側から見た、今回の現象の推移も共有しておこう」




