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王都騒擾 見破

 散々ナカマナカマ言ってたやつに裏切られ空中に放り投げられ絶賛空中を自由落下中。

 下からの風圧にて人形にくくりつけた体が剥がれ落ちそうになるのを必死に耐える。

 地面に落ちたときの衝撃にこれは衝撃に耐えれるのか?

 人形を失ったら赤フードに勝てるのか?

 まず第一に植物の状態では勝てないだろう。

 前回触手を一本残らず切り落とされたということはこのままでは勝てないということだ。

 だったら人形は必要。

 敵から体を奪ってもいいが頭に響く声が耳障りだ。

 そうこうしている間に地面は目前に迫る。

 痛いけど、、、やるか。

 俺は触手を人形全身に巻きつける。

 前にオーガと戦ったときみたいに鎧を形成したのだ。

 もちろん触手にも神経が通っている。

 つまり諸刃の鎧、、、触手はいくら切られても大丈夫だが痛いことには変わらない。

 人形は触手の鎧をまとい地面に背中から叩きつけられる。

「な、なんだ!?なにがおこったのだ!?」

 馬車の周りに粉塵が舞う。

「ゴードンさん、これはやばいですよ。」

「な、なにがだ!」

 小太りのおじさんと不気味のお面をかぶった男の周りに黒い影が一つ、二つと増えていく。

 さっき俺をここまで拉致してきたくせにポイ捨てしてった奴らだ。

「コロせ! 」

「コロせ! 」

「コロせ! 」

 どうやらあの二人になにか恨みでもあるらしい。

 そういえばあの小太りのおっさんここに来たとき宿で見たな。

 なにか三千にいちゃもんつけてた気がする。

 じゃあ敵か。

「お、おい!あいつはどうした!?」

「俺のことか?」

 馬車の物陰から赤いフードの男が出てくる。

 俺が絶対に殺さなければいけない男。

「そうだ!早く!あいつをなんとかしろ!」

 焦りすぎだろあのゴードンとかいう小太りの男。

「護衛は契約内容に入ってないが、、、どうせやらなきゃ逃げられないらしい。」

 そう言いフードの男はパチンと指を鳴らす。

 するとそこらで閃光が走り爆発、爆発、爆発。

 その閃光と共に巻き起こった爆発に巻き込まれた黒い羽が生えた「何か」が死滅していく。

 まぁ俺には関係ないからどうでもいいけど。

 じゃあ俺も行くか。

 人形は俺が作った触手の鎧によって地面に叩きつけられたときのダメージは受けていない。

 木製の足は地面を蹴り、一気にフードの男と距離を詰める。

「何だ?お前。」

 男はマントを翻し視界防ぐ。


 やると思ったよ、、、。


 俺はマントからはみ出た男の手を掴みそのまま突っ込んでいく。

 俺の考えがあっていればこれでいいはず、、、。

 さっきまで周りを囲んでいた「何か」は姿を消し、ゴードンもお面の男も消えていた。

「お前、、、なぜ?」

 この場に唯一の人間。

「無限回廊」の仕組みをとかれたことについて問いているのだろう。

 俺はここに来るまでに考えた。

「無限回廊」の発動条件がどれだけ種類があるのかわからないが確実にトリガーとなっているのは 扉 を通ることだ。

 多分あいつの翻したマントがトリガーとなり得たのは暖簾のれんなども扉の判定になるからだろう。

 俺の考えはあっていたようで、証拠に周りから俺とフードの男以外の生物がさっぱり消え去っている。

 これでそこらじゅうで仕組んでいただろうトラップの心配はなくなった。


 実戦経験の蓄積を確認

 スキルをランダムに選択

「鑑定」が「検索」にランクアップしました


 は?なぜ今?

 脳内に響く音声がさらなる武器が増えたことを教える。


 検索を開始

「無限回廊」の触媒を3つ確認


 馬車の中の木箱

 こちらから右に10歩に落ちている杖

 敵Aのマント


 検索を開始

 木偶人形Aの材質を確認

 ラグロスの木


 検索を開始、、、


 もういい!

 やめて!気を散らさないで!

 永遠と続く脳内音声。

 頭が痛くなってくる。

「まぁいい。ここで殺せばなんの心配もいらないか。」

 男はまたもやマントを翻し右腕を出す。

 その手には少し長い二の腕くらいの小刀が握られていた。


今回も読んでいただきありがとうございます。

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