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王都騒擾 城下町

 コツコツと音を立て二人分の足音が廊下に響き渡る。

「騎士長、、、すごい怖かったですね、、、。」

 部屋から3分程度歩いたところでアンリはやっと口を開く。。

「ああアンリ、絶対あれを怒らせてはいけない。」

 外からでは鎧でわからないがこの時の二人は鳥肌、冷や汗が全身を覆っていた。

 夕日が沈み、黒が空を覆う夜になろうとしてる。

 やばいな。

 このような事件は友人が多く取り扱っていたはずだ、、、。

 ランスロットは友人の言葉を思い返す。

 拉致事件は大体その日に出荷される。

 ならば今夜が勝負か、、、。

「アンリ。」

「何でしょう?」

 声のトーンで騎士長として話しかけていると理解したアンリは気分を入れ替える。

 斥候だった母の言葉だ。


 仕事は仕事、休暇は休暇、どちらも冷静かつ全力でないといけない


 その言葉を心に刻み、改めて前を見据える。

「アンリ、王都から外に出れる扉をすべて閉めろ。ただ例外として南大門だけは開いておけ。」

「わかりました。直ちに第2、第3にも連絡しておきます。」

 アンリが分かれ道で離れたのを確認するとランスロットは一冊の本を取り出す。


 絶対に怒らせてはいけない女性リスト


 今夜そこに新しくルティアの名前が載るのだった。







 夜か、、、。

「お花さんさん、私はあなたにも怒っています。」

 、、、。

 空には星がでて背景の黒がその光を強調する。

 風が少し冷たい。

 わかっている、わかっているんだ。

 自分が油断、甘すぎたってことなんか。

 だからこそ、だからこそ


 みんな殺してやりたい。


 鳥籠がなかったら願望はすぐさま実行されるだろう。

 こんなのただの八つ当たりなんだろうけど。

 こんな時できた少年漫画の主人公なら「不甲斐ない自分を殺したい」とでもいうのかな、、、?

 だけど俺はそんな立派なもんじゃない。

 自分の命と娘の命が最優先だ。

 はぁ、とため息をつく。

 花だからつけないけど。

「わかっているならいいんです。きっと三人で村に戻りましょう。」

 それフラグだから。

「?」

 いや知らないならいいよ。

「何ですか、お花さんって私の夫ぐらいよくわからないとこありますよね。」

 俺、今この世界最大の侮辱をうけたんだが。

 ところで出てきたはいいけどなんか探すあてでもあんの?

「ないですよ、そんなの。そもそも私田舎っこなのでこんな栄えた人間の町初めてです。」

 え、じゃあいまどこに向かってるの?

「少し疲れましたね。どこかに水が飲める場所があればいいのですが。」

 ねぇちょっと、どこに向かって

「お花さん、あそこに酒場があります。水をもらってきましょう。」

 君まさか適当に歩いてるんじゃ、、、。

「あーあー聞こえません!迷ってなんかいませんよ!いませんからね!」

 知りたくなかった事実!

 、、、もういいや迷っちゃったもんは仕方ない。

 そういえばルティアさんもっと怒ってるかと思ってたけどなんというかにこやかだな。

 ああそれは、と左腕を見せるルティア。

 そこには金色の細かい装飾がついた腕輪があった。

「実は自分もつけてるんです。強制的に怒りを収める魔道具。」

 やっぱり違うタイプもあったのか。

「それだけじゃないんですよ!」

 ま、まさかほかに何かすごい力が!?

「なんと手作りなんです!」

 ドヤ顔で左腕を突き出してくる。

 それに対する俺の反応は、、、

 へー。

「反応が薄い!?」

 いや、もっとすごいの期待してた。

「魔道具作るのってすっごい大変なんですよ!?」

 いかに魔道具が思った性能になるのが困難か熱弁するルティア。

「ま、まぁいいです。そこの酒場で聞き込みをしましょう。」

 そういってルティアは扉を開ける。

 後でいっぱい魔道具作りについて三人でお話ししますからね!と付け加えて。

 俺は絶対長くなることを予期しながら彼女に運ばれ酒場に踏み込んだ。


 と思ったらまた外に出た。


 いや、何言ってんだ俺。

 あれ?今入ったんだよね?

「ええ間違えて180度回転してしまったのでしょうか?」

 わたしったらおっちょこちょいですねと言いながらもう一度扉を開ける。

 すると斜め前の家の扉にルティアの後ろ姿が。

「これってさっきあなたが話してくれたのと同じ、、、」

 ハイそうです。

 本日2回目の「無限回廊」引っ掛かりました。










読んでいただきありがとうございます

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