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vs冒険者 6

 目の前にはオーガ、後ろにはヒステリックシルフィスちゃん。

 二人とも俺を狩る気満々である。

 これはもう逃げる事は出来ないだろう。

 そういえば門番はどうした?

 各門に一人以上はいたはずだが。

 目の端でゴブリンが転がっているのを捉える。

 、、、巻き添えを喰らったか。

 ご愁傷様です。

 ここに来てから戦闘を全くしていない。

 毎日水分を補給して養分のため土を変えてのんびり過ごす、それが日課だった。

 戦闘経験どころかこの世界に来てからそれほど日が経っていない俺vs戦いが本業のオーガと魔法が得意と言われるエルフか。

 戦って勝とうとは思わない、てか思えない。

 だがこの騒ぎを聞きつけて誰か来るだろう。

 そいつに助けてもらう、又は強いやつを呼んで来てもらう。

「フェル、これを使いなさい。」

 シルフィスの右手に光の粒子が集まって彼女の身長とちょっとぐらいある大剣を形作る。

 それがフェルと呼ばれたオーガの目の前に刺さる。

「、、、お前名前出すなよ。」

 フェルは不機嫌そうに大剣を地面から抜きとる。

 ?

 名前を知られるのがそんなに嫌なのか?

「どうせ記憶を消すからいいわ。」

「いや、お前絶対殺すだろ。」

「まぁめんどくさいし、、、って言いたいとこだけど村長の村だもの今はまだ勝ってに壊さないわ。」

 結局俺は何かされるのか。

 それより俺を捕まえる前提で話してるの少し腹たつな。

「じゃあまぁお花さんさんよ、恨むならこの村長にぞっこんのシルフィスを恨んでくれ。」

 始まるか、、、!

 フェルはその大剣を横一文字に薙ぎ払う。

 するとすごい風圧の風が吹き俺の体は吹っ飛ばされた。

 吹っ飛ばされた俺の体は空中を舞う。

 このままだとシルフィスに光弾を撃たれてしまうだろう。

 だが俺もこのまま追撃を受けたくはない。

 必死に森の方へ触手を伸ばし一番近くの木の方へ自分の体を引き寄せ枝に絡みつく。

「おお!よくやるなー。」

 お前ほどじゃねぇよ。

 あまり効かないだろうが種を飛ばし攻撃する。

 結果は予想どうり、筋肉ムキムキの体にあたって地面に落ちるだけ。

「何だよー攻撃方法はそれだけか?」

 完全に余裕があるフェル。

 そして空中浮遊しながらただ眺めているだけのシルフィス。

 だんだん泣きたくなってくるよ。

 まず俺の戦い方なんて体乗っ取って奇襲ぐらいしかないんだもん。

 背後を取ったとしてもフェルの方は根っこが刺さらないだろうし。

 シルフィスなら可能性はあるか?

 、、、やってみよう。

 とりあえず後ろにある森に逃げて追って来たところを不意打ちする。

 ただこれは追い詰められたら誰も助けに来ないだろう。

 どうするか、、、。

 その時近くで倒れていたゴブリンが起き上がる。

「うぅぅ?なんだぁ?確か突然攻撃されて、、、。」

「やばい!フェル!」

「チッ了解!」

 シルフィスがフェルに命令を出してゴブリンを攻撃しようとする。

 すぐに距離を詰めたフェルはゴブリンの首を掴み持ち上げる。

 ゴブリンの口封じをする。

 これが二人の大きな隙となった。

 俺はゴブリンに気をとられているシルフィスの腕に触手で巻きつき先と同じように体を引き寄せる。

「しまっ!?」

 遅い!

 スキル寄生発動!

 久しぶりに感じる四肢の感覚。

「フハハハハ!俺!大!逆!てんんんんん?」

 そして浮遊感と衝撃。

 どうやら魔法が解けて地面に落ちたらしい。

 立ち上がろうとする。

 、、、上手く立ち上がれない。

 足を捻ったのか、、、!

 目の前にはこちらを見下ろすフェルがいた。



今回も読んでいただきありがとうございました

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