けんか.7
いつも、ありがとうございます!
サーナ視点
私は、なんでマキちゃんとケンカさちゃったんだろ。
そこは、気づいたら公園。公園と言っても広いだけでなんにもないのだけどね。
でも、ここでマキちゃんたちとどっぢぼーるをしたのは面白かったなー。なんか意地張って私は、なにをしていたのかなー。イスに座って足をぶらぶらさせていたら、声をかけられた。
「おう、サーナ。なにしてんだー?」
それは、アレンくん。孤児院にすんでる子供で教会で一緒にお勉強したりするんだよ。
今は、小さな子供たちを連れているので、子守りでもしてたのかな。
「ちょっとね」
「そっか。ちょっとか」
小さな子供たちはそわそわしてるので、一緒に影踏みして遊んだよ。
無邪気でかわいいなー。一汗かいて疲れちゃった。
「悪いな。ちびたちの相手してもらって」
「ううん、いいよ。楽しかったし」
「そうか?少しは元気出たのか?」
「……どうしてそう思うの?」
「いや。まあ、顔を見れば分かるよ」
空を見上げながらアレンくんは言う。小さな子供たちの面倒を見てるのから、隠した感情も読まれたのかなー。
「……なんでかな。マキちゃんとケンカしちゃったの」
「……ああ」
「直前まで仲良かったんだけどね。なんで、ムキになったのか……」
私は、黙って聞いてくれるアレンくんに胸のもやもやを話しちゃった。
「………よっく、わかんねーけど。サーナは、良い子を演じすぎてるんじゃねーの?」
「ええ?そうなの?」
そんなこと言われたのは初めて。でも、そうかも。パパともケンカしたこともないし。おうちのお手伝いをしてる。
「俺ら、ガキなんだから、わがまま言っていいんだと思うけどなー」
「そうだぞ、サーナ。わがままは、爆発だー!」
「あはは!子供こそが、わがまま言っていいのだ!」
立ち上がり、そう宣言する。他の子供たちも立ち上がり、続けて言う。
「お前らは、言いすぎなんだよ」
アレンくんに頭にげんこつをもらって、けらけら笑ってる子供たち。
「サーナちゃん、ケンカしたの?」
小さな女の子がじっと見てくる。
「うん」
「あのね?仲直りするには、こうするんだよ?」
その子は、私とアレンくんの手を取って握手させるので、恥ずかしくなって頬か赤くなる。
「!」
「んな!チル、なにすんだ!?」
「ほら、これで仲直りだよ~」
チルちゃんの笑顔にこちらも笑顔になる。
小さい子に、教えられることもあるんだね。
「要はあれだ。ストレスとか言うのためすぎなんだよな」
手を繋いだまま、照れくさそうにアレンくんが呟く。手をほどけないのは、チルちゃんが見ているからかな。風が冷たいけどさっきまでと違って心が暖かい。
「あーあれだ。とっとと謝って仲直りしちまえよ?」
「……うん、そうするよ」
話しを聞いてもらって胸のもやもやがスッとしたのか立ち上がる。
「わーい!アレンの初デートだ!」
「ませてるねー!」
小さい子たちにからかわれて、顔が赤くなるよ。もう、男の子ってすぐそーいうことする!
二人同時に手を離して、アレンくんは子供たちを追っかけ回す。
「こら、待てー!」
「あはは、こっちだよー!」
「お猿さんみたいにまっかっかだねー!」
えと、そのまま鬼ごっこになったみたい。私も遊んだら帰ろっかな。マキちゃん心配してるだろうし。
「ばいばい、サーナちゃん」
「うん。チルちゃんもまたねー!」
にこにこするチルちゃんに手を振って帰る。ぐぅとお腹が鳴って照れ笑いをする。まだ。お昼食べてなかったことを思い出す。
「あれ?フクちゃん?」
「ホウ」
フクちゃんが、私の肩に乗っかる。どうしてここにいるんだろうか?
リーンちゃんは、どこにいるんだろう。
「ホウ」
「あ、待って!」
フクちゃんが飛んで行くので、気になって追いかける。
しばらく行くと、屋根に止まって私を待っている。私についてこいってこと?なにか、別の嫌な感じがする。
「にゃ~」
「あ、くさもち」
うちの猫のくさもちが近づいてスリスリするので、ハッとする。
「そうだ!お願い、くさもち」
私は、くさもちにマキちゃんを呼んで来てもらうことを伝えると、私はフクちゃんのことを追いかけるよ。
リーンちゃんに、何事もないといいんだけど。
つづく
くさもちが先に、サーナちゃんを見つけたから、ムータは悔しそうなんだよ




