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けんか.4サーナ視点

いつもありがとうございます!


サーナ視点


みんなで宿屋まで帰っていると、フェンテさんにばったり。

私は、マキちゃんや、あんず。リーンちゃん。そして、ドロンさんの帰れてなっこにこだよ。

まあ、ドロンさんの私のフィギュアはどうかと思うけど。


「みんなして、帰りか。リーン、最近はフクロウはどーよ?」

「えへ。私に懐いて元気ですよ!」

「そうか。ならいい。お、あんず。相変わらずイケメンだな」

「にゃん」

フェンテさんは、こわもてだけど、とっても動物に優しいのです。瞳がやさしいのです。

「もうすぐ猫カフェやるんだってな?餌がいるときは、ウチに頼んでくれないか?」

「そうですね。その時は、ぜひお安くしてね」

「はは、しっかりしてるなマキ。それにしても、その猫耳としっぽはなんなんだ?パパ活か?」

みんな、猫耳のことを聞きますけど、私としてはかわいいと思います。話すたびにゆらゆらしっぽが揺れて、猫耳はぴこぴこ。

一度、しっぽを触ったら止めてと、怒られちゃった。

くすぐったくて、苦手だそうです。見てると、もふもふしたいな。


「これは、猫使いとしての装備です~」

顔を赤くしているマキちゃんがかわいい。

こんなにかわいくて美人なのに、彼氏とかいないみたいなのが信じられません。

フェンテさんにバイバイした後、途中でリーンちゃんとお別れ。


「バイバイ、サーナちゃん!」

「うん、待たね!クリスマス楽しみだね!」

にこにこと手を振るリーンちゃんと別れて私たちも歩き出す。

「クリスマスなんてあるんだ?」

「うん。ツリーが魔法で着飾って、サンタさんがプレゼントを配るんだよー!」

サンタさんがパパだってのは知ってるけど、内緒。

コスプレして、枕元にプレゼント置いてくれるから。パパの努力を無駄にしたくないから。


「この世界にもクリスマスがあるのか……」

マキちゃん、この世界?マキちゃんが真剣に考えてるよ。

気にはなるけど、話しかけづらいなー。


「サーナ。サーナや」

「おじさんこんにちわ!」

近所の武器防具屋のおじさん。どこかやる気の無さそうにしているけど、初心者の冒険者さんは、よく利用してるみたいだよ。

私たちは、ガレフモキアさんのとこにお世話になっているけれど。

「ついに出来たぞ、サーナちゃん専用装備がな!」

おじさんが着いてこいとばかりに手招きするので、みんなでぞろぞろとおじさんのお店へ。


「……やな予感しかしないな~」

マキちゃんが、眉を潜めてる。

ほら、ほらと持ってきたのは、フリフリのメイド服だよ。

「わぁ!かわいいね!」

「そうだろ、そうだろ?猫カフェの制服によくないか?」

「なんなら俺が着てやろうか?」

「あー、それはいい。ドロン任せた!」

マキちゃんは、後のことはドロンさんと歩くフィギュアたちに任せて私の手を引いて宿屋へ逃げるように入る。


「どうしたんだ、慌てて?」

ロッカーさんが、厨房から顔を出して、不思議そうな顔をしている。

「なんでもないです」

「ふふ。なんでもなーい!パパ、ただいま!」

「おう。二人ともお帰り。すまんが、手伝ってくれねーか?」

見ると、忙しそうだ。昼間は、食事だけ提供してるので、近所の人達が食事だけしに来るのだ。

「あ、マキさん。すみませんが猫たちにご飯お願いします」

ソナタさんがせかせか働きながら声をかけてくる。

最初は、ロナンの愛人とかでじろじろと見られていたけど、今じゃ新たな看板娘だよ。

「はーい。任せといて」

「私は、料理を運ぶよ!」

一旦、裏口から出て井戸で手を洗って私は、猫カフェへ。


「みんな、ただいま~」

「にゃん!」

「ふにゃあ!」

いつもの猫たちが、お帰りとばかりに鳴く。あんずにすりすり。私にもすりすり。バベルの塔で遊んでいたぼたもちも、とてとて降りてくる。

「今、ご飯の準備するよ~」

猫缶を缶切りで開けていく。猫カフェをなぜか流れですることになってしまったけど、ソナタさんのおかげで助かった。経営とかしらないもんね。愛人だった頃にすることはメイドがしていて暇だったらしく喫茶店を出していたみたい。

だから、そう言うのは任せているけれど、お店のグッズはドロンとサーナちゃん。店で出す飲み物や値段を決めるのはソナタ。私は、猫たちのお世話とおもちゃの仕入れ。

ふ。散歩出来るのは朝と夜だけだよ。ホントに金貨いっぱいあるからそこまでする必要もないのだけどね。


猫たちにご飯を上げて、宿屋のランチの忙しい時間帯を手伝った後は、今度は私たちもご飯。

ロッカーさんの運んできたリゾットみたいなのを食べる。

「おいし」

「だろー?だから、ランチタイムは忙しいんだよなー」

「パパは強くて、料理上手だもんねー」

「まあな。しかし、褒めてもクリスマスには大した物はやれないぞ」

「もう。別に私はそんなこと望んでないもん!」

んべーをして、サラダを食べる。

その様子をソナタは微笑ましく見ている。

「家族って暖かくていいものですね」

「……だね」

これが、正常の家族のやり取りなのだろう。私はいつも一人……いや、弟の世話をしていたけどね。

家族で微笑ましく食事をした記憶はあったかな?ないな。

よく、ぐれなかったな、私。うん、偉い偉い。

ま、今はこの時間を楽しもうっと。



つづく

ロッカーさんの得意料理はグラタンだけど、熱すぎて食べるのがたいへんなんだよ。


あんずも食べてみたいけど、猫舌だから我慢してるんだよ。


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