仲間たち.7
「それならみんなで、装備を揃えましょう!」
サーナちゃんが片手を上げて。それを私が制して。真面目だからか私は、確認してしまう。
「マキちゃん?」
小首をかしげるサーナちゃん。かわいいぜ。そうじゃなくて。、
「このまま、パーティーを組むってことでいい……よね?」
なんか、今回の依頼の後もずっと一緒にいるから、念のため。
「ははは!マキマキ。つれないねぇ~!俺とお前の仲だろう?」
どんな仲よ?後、マキマキ言うな。
「私も、もう仲間だと思っていますの」
マナは、にっこりと微笑む。そう思ってくれてるなら嬉しい。
「私も!みんなと仲間だよ!」
「そうだな。サーナは俺の子供だな」
「それは違います、ドロンさん」
「そりゃそうだ。ははは!仲間ならさん付けはいらないぜ」
「それは駄目です。年上には敬語をしっかりしないといけないとパパが言いました」
うんうん、偉いねサーナちゃん。こっちの世界の親は厳しいのだろう。
世界も厳しくて、親も厳しいのにサーナちゃんは素直で良い子。リーンちゃんもそうだけど、そう言う子が多いのかな。ゲームの中だから?いや、違うよね。ゲームの世界ではないのだ、たぶん。このリアルさは、AIとかそう言う創られた物ではないとなんとなく分かる。
私は、ガレフモキアになにか良いのがないかと尋ねる。
「王都に行けば種類は豊富ではあるがな。合成進化が出来るかも」
「なんですかそれは?」
「珍しい鉱石と武具を合成すると、武具が変わる確率が上がる」
「おかしなことですの」
「いいねぇ!俺はそう言うの好きだぜ!」
手に入れた銀色鉱石と、金色鉱石を取り出し預けることにした。
「でも、やっぱり時間かかるよね?」
「まあな。なれば予備の装備を購入するか?じゃが、王都のお祭りがもすぐあるから、良いものは王都に流れてしまうぞ」
ガレフモキアが用意したのは、ブロンズ系の装備。ドロンのスチール系より劣るみたい。
「にゃん」
「じゃあ、預けて行こう」
みんなもそれに異存はないのか頷く。その間の装備も借りたので、手に馴染まないけどしょうがない。
沢山の装備を合成出来るのか、興奮が止まらないガレフモキアを後に、私たちはエレンさんの洋服屋に向かう。
「あら~?皆さんこんにちわ」
「こんにちわ、エレンさん」
「よう、エレン。ドロンの最高の服を頼むぜ」
あなたは、上半身裸でしょうが。
「エレンさん、お久しぶりですの」
「あらマナはまた、大きくなったわね」
マナの胸元をガン見して自分のを見て、ついに抜かれたかと呟いている。ホントにこういう人ばっか。
「ども。あのなにか良いのあります?」
「ええ。もちろんですよ。もう、こっちこっち」
距離か近いなこの人。
「 これなんてどう?」
私の制服の下に着るワイシャツかな?ちょっと青みがかってるよ。
「水耐性が着いてるの。あなたの制服に合わせて作ったのよ」
「……この街の人のその情熱はなに?」
店を見て回ってると、リボンがあったのでそれもいいかな。
「私にもなにかありますの!」
「マナちゃんにはこれかな?」
それは、胸元が空いたドレス。
「それはちょっと、恥ずかしいですの~」
「なに言ってるの。いいモン持っているんだから、もっと攻めなきゃ!ためらうと、ひんむいちゃうぞ?」
まあ、なんだかんだで守備力が高いみたいで購入することになった。
「俺は、この腰巻きだな」
「あら、ワイルドに見えて良いじゃない~?」
なんか、テキトーっぽくないか?ホントにそう思ってるよね?
それと、動きやすそうなパンツを購入。
「あ、私これいいかもです!」
なにか、手に持っているけどなんだろ?透明?
「サーナちゃん、それは大人用よ~」
慌てて奪うエレンさん。もう、そんなの置いてないでよ。
後々、スケスケドレスと判明したよ。
「そう言えば、サーナちゃんたちは地下に潜るのよね?」
「はい。そうなると思うけど」
「もし、よければ私も着いて行っていい?」
「え?」
「新しいダンジョンは危険よ。いい宝も眠ってるし」
お宝の方が、本音?だよね。
「それに、お得意様がお陀仏したら困るしね~」
「お陀仏って……でも、エレンさんは洋服屋ですよね?」
その次の瞬間には背後に回られて抱きつかれていた。速い!
「ね?いつでもひんむけるでしょ?」
それは、駄目でしょ。でも、只者ではないと思っていたけど、背後を取られるなんて。
「エレンは元シーフなんだよな」
「ま、洋服屋開きたくて、地下に潜っていたんだよね~。今は、パーティー解散して一人だから、中々潜れなくてね」
「ま、私はみんなが良ければいいよ」
「へへ。マキちゃんは、あっさりしてていいね」
私の答えに、嬉しそうに笑う。ま、頼りになりそうだしね。
みんなも、うんうんと頷いている。
「お前のフィギュアを作らせてくれるんなら、俺はいいぜ」
「え?フィギュア?」
キョトンとするのも無理はない。ドロンが説明すると瞳を輝かせる。
「それ、いい!それで、一稼ぎ出来そうだよね。なんだったら、水着バージョンもいいよ」
「おお!ホントか!お前、話しがわかるじゃないか!」
「な、なんか、意気投合してますの」
「でもでも、パーティーの資金が増えるならいいよね?」
「サーナちゃん。恐ろしい子だわ」
まあ、こうして新しい仲間がふえたのかな?
つづく
エレンは、シーフだけど、ダンジョン専門なので悪いことはしてないよ。でも、良いイメージがないので隠しているんだって。




