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クインさんの依頼.4サーナ視点

私は、街を離れるのが寂しくはあったけれどでもでも、ちょっとした冒険は楽しみです。ガタゴトガタゴト馬車に揺られて、魔物が出て来るのわ怖かったけど、マキさんたちは強くて、かっこよかったです。

マキちゃんの美しい格闘技の型は、見惚れるし、マナさんの魔法は………性格が変わって怖いけれど頼りになるし。幼い顔立ちで小柄だから、マキさんより年上と知ってびっくりしました。

ドロンさんは、泥を固めて出来た種族。昔、創造者クリエイターの人が研究のために造って放置された種族だって、話してくれたことがあります。その時のドロンさんは少し寂しそうだったよ。

もちろん私も、魔法のお勉強して頑張ったよ!

雑草を伸ばして、魔物を縛りつけたの。



街道を進んで数日。マキちゃんがあることに気づきました。

「……そう言えば旅に出てからは震動見たいのはないね」

「あの揺れは、マキの貧乏揺すりじゃなかったのか?」

「なんですって?あんず、引っ掻いていいよ」

「にゃん♪」

「うひゃあ!?止めろってこの、アバズレ!」

マキちゃんの言葉にあんずは嬉しそうです。マキちゃんは、ドロンさんのことが嫌いみたいです。カンに触ると良く言われます。私は、孤立しても普通にしてるドロンさんが凄いと思います。

今は、マナさんが交代で馬車を操っているので何事かと振り返っています。

夜になると、みんなでキャンプです。焚き火に使う枯れ枝を探したり、近くに流れる小川で水を組んだり。ドロンさんの鍋料理の下ごしらえを手伝ったりして。遊びじゃないけど楽しいです。

マキちゃんは、私のことを働き者って褒めてくれるけど、この世界で楽してるのは悪い貴族だけです。

この街の代表(代表は領主の代わりに街を治める者)の息子は偉くもないのに私の友達のスカートをめくってへらへらしてる変態さんです。

いくら、教会の司祭様が叱っても堪えてません。あの子は、一日一回転べばいいんです。


野宿の日は、お星様が綺麗に見えます。きらきら光って輝いてずっと見ていたくなります。寒いのでマキちゃんにくっついて寝ます。お姉ちゃんみたいです。えへへ。

たまに、お姉ちゃんがいたような夢を見ます。一人っ子なのにね。



たまに雨が降る日は、ちょっと気分が憂鬱になります。魔物も、ウルフ系は鼻が効かないのか襲って来ませんが、植物系の魔物は元気に襲ってくるので嫌です。

「雨は、苦手なんだよな~。俺は泥だから、雨だと溶けちゃうんだな~」

「そうなんだ。溶けちゃえばいいのに」

「マキ。そんなこと言ってホントは俺のことが好きなんだろ?」

「……あんず」

「フニャアアアア!」

毛を逆立てて威嚇するあんずは、怒ると怖いんです。でも可愛いよ。

「ふうむ。雨だと私の魔法もしぼんじゃいますの」

マナさんも雨は苦手なんですか。マナさんは確か他所の街からこの地に落ち着いたとか聞いたことがあります。あの幼い顔立ちにどことなく苦労が滲んで……ますよ?



そして、7日目の昼頃には目的地の村にたどりついたのです。

クインさんの話しによれば、有名な時計職人さんがいて王都にも献上したこともあるそうです。そんな見事な時計なら見てみたいです!


「……誰もいないですの」

「なんだぁ?俺のファンの一人や二人出迎えてくれてもいいのにな?」

「それはいいとして。村の風景は悪くないね。なにもなければ散歩したかった」

「ふにゃあ」

あんずが、マキちゃんの肩から降りてトトトと歩き出すのをみんなは着いていく。

「あんず?どこ行くの?」

あんずはこの村のどこにいたのかな?村に住んでいる猫ちゃんたちが近寄って来てすりよっている。ふふ。見てて和む~。


「にゃあ、にゃあん?」

「うにゃにゃん、にゃん」

「にゃん、にゃ~ご」

猫ちゃんたちは、こちらを振り向くと歩き出すよ。着いていくんだよね?マキちゃんを見ると優しく頷きかけてくれます。ああ、こんな素敵な美人さんになりたいです。


村の広場を突っ切るとそこには他の家とは違い、家根の上に時計があります。時計台の下に家がくっついてるって感じです。

「見事な時計だな。俺みたいだ」

「冗談言ってる場合じゃないよ?」

「全く貴様は!」

「貴様言わない」

「そこで、何をやっている!」

「ひゃん!」

その時、背後からいきなり怒鳴られてびっくりしちゃいました。

あわあわしてマキちゃんの背中に隠れますよ。あんずも一瞬跳び上がってびっくりしてます。


「おお?なんだ、じーさんか?俺の出迎えか?」

「……珍妙な奴等じゃのう」

見ると毛がフサフサのおじいさん。獣人さんです。でも、良かった。無事な人がいるみたいです。

ドロンさんのせいで私たちみんな、変な人に思われてるじゃないですか。マキちゃんが一歩前に出て、話しを聞きます。猫ちゃんたちもジッと話しを聞く予定です。

猫ちゃんたちの視線がなにかを訴えかけているように見えるのは気のせいですか?



つづく

この村の猫たちは、猫使いが現れて嬉しかったんだって。


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