魔法はいるの?.1
自分の中では速い5000PV突破です!ありがとうございます。
コツコツ行きますよ。
次の日の朝。いつもより早起きをする。あんずが眠たげに毛布の中から顔を出す。薄目で眠そうだね。
「あんず、まだ寝てていいよ?」
「うにゃ」
なにをおっしゃるお嬢さんとばかりにスリスリしてくる。お返しに背中を撫でて上げると、心地よさそう。
あ、猫ゲージ少したまったみたい。
今日も晴れていて天気がいい。散歩。いや、ウォーキング。どっちでもいいや。なんだかんだで、真面目に依頼を受けているので、のんびりしてないことに気づく。無関心時代も(今もあんまり他人に感心はないけど)学校は休むことなく皆勤賞でした。ま、あの家にいたくないと言う理由ではあるけれど。
階下に降りるともうサーナちゃんがせかせかしていた。あの子に連休を上げて、ロッカーさん。
今の現実世界でこんな子いないんだろうな。
「おはよう、サーナちゃん」
「うにゃあん」
「はい、おはようございます、マキちゃん、あんず。早いですね♪」
にこにこしてる天使の微笑みでら私のハートもキュンキュンしそう。
下手なアイドルよりファンになりそうだよ。魅力チートは、なにをしても成功しそう。
私だって、学校ではそれなりにモテたんだよ。ホントに!
だけど、サーナちゃんの眩しさの前では、霞んでしまうのかもしれない。太陽に憧れて手を伸ばす影みたいに……なんちゃって。
「ロッカーさんは?」
「まだ、グースカ寝てます。しばらくは起きないよ」
「そっか」
あの親父。任せとけっていった癖にね。まあ、いいや。
あくびを手で押さえつつ、裏の井戸へ行くと。
待ってましたとばかりに猫たちが待っていた。
挨拶を返しつつ。そうだと考える。良く考えたら、掃除してくれる人を雇えばいいんじゃない。
そんな当たり前なことに気づかず、自分でやろうとするなんて。真面目か!
井戸で水を汲んで洗って顔を手拭いで拭いていると、ふと気づいた。
スキル、生真面目GET!
生真面目―経験値を少し多めにもらえる。レベルが上がればもっともらえてしまうよ。
スキルは、着け外し出来るのをしっていたかな?女性の服を脱がして着せるみたいにスキルも着け外ししてみよう!
説明文がおかしいっての。吉田さんには悪いけど、このゲーム作った人も気狂いか変態なんだろうな。いや、もしかして吉田さんが……。
まあ、ともかくその内に着け外しをしてみようっと。
「あ、ねえ。サーナちゃん」
「はい?なに?」
根っからの真面目なんだろう。敬語が抜けない。でも、好感がもてる。しっかりしてるし。
「魔法屋ってどこにあるの?」
「ドロンさんのお店の隣だよ。でもまだ、空いてないと思うけど」
「そっか」
「後で一緒に行きましょ」
うんしょうんしょと、水を汲むのをなんとはなしに眺めてる。
手伝わないのは、めんどくさいからじゃないよ。それが、サーナちゃんのお仕事だからだよ。小さい子に見習わせたいな。うちの弟とか。うちの弟とか。あと、うちの弟とか。
朝食はみんで食べてると、最近胸が疼く。しらず手が止まる。
「マキちゃん?苦手なものあった?」
「もしかして、俺と同じくピーマンが、駄目なのか?」
同志を得たりとした表情をしないでよ。子供か。
「パパは、もっとピーマン食べないと駄目よ?」
「ピーマン食べなくてもしなない」
「あはは!」
ロッカーさんの子供じみた発言に不覚にも噴き出してしまう。サーナちゃんがきょとんとしてる。
「ああ、マキちゃんが……クールなマキちゃんが笑った!」
なんだか、にこにこしてるね。私だって笑うよ。あ、でも無関心だったからクールに見えたのかもね。
「……あったかいなぁ」
しみじみと呟く。うちにはないんだな。暖かいのは。弟は別だけど。
ご飯もいつからか家では、一人で食べてたし。それご当たり前でなにも感じなかったから。日向ぼっこしてるような暖かさだよ。
「ホントに大丈夫?」
「にゃあ?」
心配してくれてる。嬉し。大丈夫とばかりに笑顔を向ける。
「へーき、へーき。今日は忙しいからね」
「そうだね。パパ、私がいない間に女を連れ込んじゃ駄目だよ?」
「ば、ばーか!そんなことすっかよ」
慌ててるロッカーさんを見て、私も笑う。
食事の後は、魔法屋へ行くことにした。サーナちゃんも、一緒だよ。猫たちもだよ。朝なので、空気も澄んでいてきれい。朝早く旅立つ人や、買い出しに出る人っぽい人もいる。
「おはよう、サーナちゃん!」
「あ、カティナおはよう!」
お、サーナちゃんの同世代の友だちかな?なにやら楽しげに話している。しばらくしてその子は私にも会釈して去って行く。素朴な子だ。
「お待たせしてごめんね」
「ううん。サーナちゃんの友だち?」
「うん。お家がアクセサリーショップなの。少し街を開けるって行ったら、お見送りに来るって」
「そう。よかったね」
「はい……あ、おはようございます!」
街の人たちに次々と挨拶されるサーナちゃんと私たち。私も大分知られるようになったかな?
「ここだよ」
それは、ドロンの店の隣。杖の看板が目印で、まあ外見は普通の家。薄い緑色のカラーリングだね。
「まだ、やってないんじゃない?」
そんな気配がするよ。
「そうかなー?まだ寝てるかもですね」
ノックすると、扉に目がぎょろり。なにこの扉?私をいやらしい目で見てない?
つづく
扉は、スケベなんだよ。




