森の迷宮.1
私とサーナちゃんは、ダンジョンの前に立っていた。
相変わらずの大穴を開けて薄暗く。サーナちゃんの様子を確認するもわくわくしている。
「さ、行こうか?油断しないでね?」
「はい!お宝、お宝♪」
「………」
私は、ランタンに火を灯すと、ゆっくりと階段を降りていく。
「にゃあ」
足元気をつけてと言うようにあんずが鳴く。かわい。
足元を確認しながら。はぁ。こんな薄暗いとこよりのんびり散歩がいいかな。でも、サーナちゃんの依頼だからま、いっか。
あれから私たちは、レベル5になるまで鍛えてから、もぐることにしたよ。サーナちゃんを守るには、もっと経験値が必要なんだけど。レベルを、もっと上げるには経験値が少ないみたい。弟もゲームでもっと経験値欲しいとか言ってたね。経験値を唸るくらいくれる魔物もいるみたいだけど、滅多に出ないんだって。
「キキ!」
「マキさん!」
「うん。気をつけてね」
魔物のようだ。私はいつものように焦ることなく身構える。期末試験でテストの答えを一問ずれて解答用紙に記入してた時も冷静に記入していたよ。来る!
それは、紫色のコウモリと土色のスライムだった。
ヒキコウモリとアーススライムだね。魔物図鑑を購入して読んだから分かる。
「うん。ちょろちょろ不規則に飛んでて鬱陶しい」
「マキさん!私に任せてね!」
はい。凛々しい表情も可愛らしいね。じゃなくて、私はスライムの方に注意を払う。遅いのでコウモリの方が先に攻めてくる。
サーナちゃんは、わずかに生えている雑草から草を伸ばし、コウモリを叩き落とす。そして、あんずのねこぱんち!そして、私の蹴りでスライムを、拳でスパーンと地面にいるスライムにぶつけて仕留める。スパーンとね。あ。いけるね。
そして、一気に間合いを詰めて今度はスライムをスポーンと蹴ってコウモリに当てる。うん。上手く行ったので、ハイタッチするよ。
「やったね、マキさん!」
「うん。サーナちゃんもね。でも、油断しないで行こう」
「にゃんにゃん!」
落とした石ころにじゃれつくあんず。その魔石とコウモリの羽を拾い皮袋にしまう。
「気をつけて進もうね」
「はい、マキさん!それにしてもマキさんかっこいいですね!
私も将来旦那さんを尻に敷くために武術を覚えようかな~?」
え?サーナちゃん鬼嫁になりたいの?
「……まあ、サーナちゃん可愛すぎるから護身術は覚えた方がいいかもね」
「またまた~。マキさんの方が美人で素敵ですよ~?」
「そう?」
照れながらサーナちゃんの頭をくしゃっとする。
「えへへ~♪」
サーナちゃんも照れながら私の手を握る。暖かい温もりは、ゲームの世界なのか?と、疑わせる。あれから運営はうんともすんとも言わないし。ログアウト出来ないし。冒険者たちは睨んで来るし。新人の私がダンジョン見つけたから悔しいのだ。だったら睨んでないで私みたいに散歩でもすればいいのだ。
「なつかし…」
「へ?どうしました?」
「あ、うん。弟が小さい時にこうやって手を繋いで歩いたなって」
あの家庭は私には冷たいけれど、弟は懐いてくれたな。と、今はそんなことはいいかな。
「弟さんがいるんですね~。マキさんに似てかっこいいのかな~?私も、マキさんの妹みたいなものですね!」
「そう思ってくれるなら、敬語はもういいよ」
「え?いいんですか?」
「いいよ、いいよ。私がお客さまだから、敬語使ってくれたんでしょ?でも、妹だとそれ、距離あるよー」
「わかりま……うん、分かった!マキさん!」
「さん付けもいいよ」
「それは行けません。パパに口うるさく言われてるから」
ロッカーさん。意外としっかりしてるのね。うちの弟にもしつけをしてくれないかな。
「あ、宝箱!」
瞳をきらきらさせて駆け出そうとするサーナちゃんを止める。
「待って。罠が仕掛けられているかも」
「とと。そっかー。どうします?」
時折敬語が混ざるのは、慣れてないからかな。罠を調べる技能とか知らないしな。
「サーナちゃん、離れてて」
「はい」
「ほっ!」
手頃な石を拾いぶん投げる!ガインと鈍い音を立てて宝箱が開く。
サーナちゃんは、目を丸くしているも、ハッとすると宝箱に駆け寄る。
「あの」
「なにか入ってる?」
「なにもないよー」
「にゃあ?」
「え?」
ホントだ。でかい図体して中身はスカスカですか。どう言うことなの?
「このダンジョン、私たちが見つけたのよね?」
「はい。私が初めて見たであります!」
パッと手を上げて言うのを見て微笑ましくなる。それはすなわち私たちに最初に入る権利があるんだけど。
「……もしかして誰か、抜け駆けしてる?」
盗賊とかそう言う輩なのかな?
「マキさん!」
「はい?」
急におっきな声を出すからびっくりした。可愛い子は、怒っても可愛いんだね。サーナちゃんの存在そのものがインスタ映えしそうだね。
「それってつまり、私たちの村の誰かってことかな?」
「待って。プリプリしないの」
「プンプンです」
どっちでといいから。村の人達はサーナちゃんのこと大好きな異常な人達が多いから、そんなことしたら悲しませる訳だから、可能性は低い気がする。でも、私のこと睨んで来る冒険者も多いから、どうなんだろ?
「そうですね。マキさん、素敵なのにどうしてみんな、睨んで来るのかな?」
「……近眼?」
「まっさかー!」
くすくす笑って可愛いんだね。近眼の人は、睨むように目を細めるから。それでよく見えるのとは思う。
「ともかく気をつけて進むしかないよ」
「はーい!」
元気よく手を上げて、私の手を握って来るのは、怖いのかな?無理して元気なフリしてるのかな。
つづく
私は、ランタンに火を灯すと、ゆっくりと階段を降りていく。
「にゃあ」
足元気をつけてと言うようにあんずが鳴く。かわい。
足元を確認しながら。はぁ。こんな薄暗いとこよりのんびり散歩がいいかな。でも、サーナちゃんの依頼だからま、いっか。
あれから私たちは、レベル5になるまで鍛えてから、もぐることにしたよ。サーナちゃんを守るには、もっと経験値が必要なんだけど。レベルを、もっと上げるには経験値が少ないみたい。レベルが上がるほど、経験値が少なくなってるみたい。嫌がらせか。経験値を唸るくらいくれる魔物もいるみたいだけど、滅多に出ないんだって。
「キキ!」
「マキさん!」
「うん。気をつけてね」
魔物のようだ。私はいつものように焦ることなく身構える。期末試験でテストの答えを一問ずれて解答用紙に記入してた時も冷静に記入していたよ。来る!
それは、紫色のコウモリと土色のスライムだった。
ヒキコウモリとアーススライムだね。魔物図鑑を購入して読んだ。
「うん。ちょろちょろ不規則に飛んでて鬱陶しい」
「マキさん!私に任せてね!」
はい。凛々しい表情も可愛らしいね。じゃなくて、私はスライムの方に注意を払う。遅いのでコウモリの方が先に攻めてくるね。
サーナちゃんは、わずかに生えている雑草から草を伸ばし、コウモリを叩き落とす。あんずのねこぱんち!そして、私の蹴りでスライムを、拳でスパーンと地面にいるスライムにぶつけて仕留める。スパーンとね。あ。いけるね。
そして、一気に間合いを詰めて今度はスライムをスポーンと蹴ってコウモリに当てる。うん。上手く行ったので、ハイタッチするよ。
「やったね、マキさん!」
「うん。サーナちゃんもね。でも、油断しないで行こう」
「にゃんにゃん!」
落とした石ころと、コウモリの羽を拾い皮袋にしまう。
「気をつけて進もうね」
「はい、マキさん!」
そう言って私の手を握る暖かい温もりは、ゲームの世界なのか?と、疑わせる。あれから運営はうんともすんとも言わないし。ログアウト出来ないし。冒険者たちは睨んで来るし。新人の私がダンジョン見つけたから悔しいのだ。だったら睨んでないで私みたいに散歩でもすればいいのだ。
「なつかし…」
「へ?どうしました?」
「あ、うん。弟が小さい時にこうやって手を繋いで歩いたなって」
あの家庭は私には冷たいけれど、弟は懐いてくれたな。と、今はそんなことはいいかな。
「私も、マキさんの妹みたいなものですね!」
「そう思ってくれるなら、敬語はもういいよ」
「え?いいんですか?」
「いいよ、いいよ。私がお客さまだから、敬語使ってくれたんでしょ?でも、妹だとそれ、距離あるよー」
「わかりま……うん、分かった!マキさん!」
「さん付けもいいよ」
「それは行けません。パパに口うるさく言われてるから」
ロッカーさん。意外としっかりしてるのね。うちの弟にもしつけをしてくれないかな。
「あ、宝箱!」
瞳をきらきらさせて駆け出そうとするサーナちゃんを止める。
「待って。罠が仕掛けられているかも」
「とと。そっかー。どうします?」
時折敬語が混ざるのは、慣れてないからかな。罠を調べる技能とか知らないしな。
「サーナちゃん、離れてて」
「はい」
「ほっ!」
手頃な石を拾いぶん投げる!ガインと鈍い音を立てて宝箱が開く。
サーナちゃんは、目を丸くしているも、ハッとすると宝箱に駆け寄る。
「あの」
「なにか入ってる?」
「なにもないよー」
「にゃあ?」
「え?」
ホントだ。でかい図体して中身はスカスカですか。どう言うことなの?
「このダンジョン、私たちが見つけたのよね?」
「はい。私が初めて見たであります!」
パッと手を上げて言うのを見て微笑ましくなる。それはすなわち私たちに最初に入る権利があるんだけど。
「……もしかして誰か、抜け駆けしてる?」
「マキさん!」
「はい?」
急におっきな声を出すからびっくりした。可愛い子は、怒っても可愛いんだね。サーナちゃんの存在そのものがインスタ映えしそうだね。
「それってつまり、私たちの村の誰かってことかな?」
「待って。プリプリしないの」
「プンプンです」
どっちでといいから。村の人達はサーナちゃんのこと大好きな異常な人達が多いから、そんなことしたら悲しませる訳だから、可能性は低い気がする。でも、私のこと睨んで来る冒険者も多いから、どうなんだろ?
「そうですね。マキさん、素敵なのにどうしてみんな、睨んで来るのかな?」
「……近眼?」
「まっさかー!」
くすくす笑って可愛いんだね。近眼の人は、睨むように目を細めるから。それでよく見えるのとは思う。
「ともかく気をつけて進むしかないよ」
「はーい!」
元気よく手を上げて、私の手を握って来るのは、怖いのかな?無理して元気なフリしてるのかな。
つづく
森の迷宮の魔物たちは怖いものが来ると感じたんだって!




