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死人が行く、黒龍転生騒乱記  作者: レキ
第1章 ~成長~
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第一話

あれ?ここは・・・どこだ?


目を開けても何も見えないし、狭いな。もしかして箱に詰められてるのか?

でも僕確かミサイル撃たれて飛行機ごと吹っ飛んだはずなんだけど・・・。

考えても仕方がない。ここを出るか・・・ってあれ?腕が動かない・・・足も動かない。どうやって出ようか・・・。

頭は・・・動くな。痛いかもしれないけどやるしかない。


僕は頭突きで箱を開けようとした。けれども壊れる気配はない。それでもあきらめずに繰り返していると。


ピシッ。


お?ひびが入ったか?でも箱とかってミシミシとかっていうんじゃないのか?まあいいや、それよりもここから出ることが先決だ。


何度も何度も頭突きを繰り返していると、ついに一部が壊れ始めた。そこからかすかな光が差し込んできた。

けれども出るにはまだ小さい。もっと広げないと。穴の開いた場所に頭突きするたびに穴は大きくなって、ついに僕が外に出れるくらいの大きさになった。


ふぅ~やっと出られる、足は動くかな。うん、大丈夫だ。腕は・・・よし、問題ないな。

頭を外に出して足と腕を伸ばす。そのあと辺りを見回すと、そこには暗く湿った岩肌が広がっていた。

ここはいわゆる洞窟なのか?て言うか目線が低いな。そう思って体を見てみると、そこには黒い鱗がびっしりと生えていた。

え?鱗?もしかしてこれって・・・。

腕や足も見てみるとそこにも鱗が生えていて、先端にはとがった爪があった。

やっぱりそうだこれ、ドラゴンの体だ。ていう事は僕は転生したの?いや、まあ、小説で転生ものとか色々と読んだけれどまさか自分がなるだなんてね、驚きが一周回って冷静になっちゃったよ・・・。


ぐぅ~


・・・おなか減ったな、何か食べるものは・・・。そういえば小説で卵の殻を食べてたっけ、僕もドラゴンなんだから生まれたのは卵からのはず、なら食べてみよう。


ばりばりばりばり。


っ!?殻を食べたらいきなり頭にこの世界の情報が流れ込んできた。

大陸のこと、国のこと、種族のこと、魔物のこと、そしてドラゴンとはどういう存在で、自分はどういう立ち位置なのか。


どうやら僕は数多くいるドラゴンの中でも上位の存在である、ダークネスドラゴンって言う種類らしい。

その下にはダークドラゴンやブラックドラゴン、グレイドラゴンとかがいるらしい。上には今はいないみたいだけれど龍神様がいたらしい。なんでいなくなったのかはわからない。

同等のドラゴンには、クリスタルドラゴンや、ボルケーノドラゴン等がいるらしい。


次にドラゴン全体の存在について、ドラゴンは狩る側でもあれば狩られる側でもあるらしい。人間や獣人と言う種族らがやっている冒険者が徒党を組んで討伐しに来るらしい。僕らみたいな上位種にはかなわないらしいけど。


魔物に関してはアニメとか、某ナンチャラクエストみたいな感じだと思ってくれればいい。って言ってもあそこまで可愛かったりするわけじゃなく、かなりグロかったりするみたいだけれど。


種族は、人間、獣人、エルフ、ドワーフがいるらしい。

種族差別的なものは無く、いろんな種族が入り混じって国ができているらしい。奴隷はいるみたいだけれど、それは犯罪を犯して捕まった犯罪奴隷とか、借金を返せなかったり、口減らしとして売られてきた一般奴隷とかがいるらしい。

一般奴隷には、戦闘奴隷と性奴隷、高級奴隷がいて、前の二つはおおむねわかるだろうけど、高級奴隷はその二つを合わせた奴隷で、美人な奴隷が多い。そのため、普通の奴隷とかよりも値が上がるから高級奴隷なんだそうだ。


国に関してはそれほど明確な情報があるわけではなく、五つの国がある、って程度しかわからなかった。

大陸に関しては三つあるだけらしい。


それに加えて、この世界は僕のいた世界とは違う異世界みたいだな。もう、家族に会えないのは凄く寂しいけどしんじゃったからなぁ。仕方ないか。

全部の殻を食べきったころには腹も膨れて眠気が襲ってきた。

僕は素直にそれにしたがって意識を手放した。寝る子は育つって言うからね。



次の日、僕は外に出てみることにした。いつまでもここにいるわけにはいかないからね。

それと、朝起きて気が付いたんだけど、僕の背中には小さいながらもしっかりとした翼と、尻のあたりから二つに分かれた可愛らしい尻尾が生えていた。

今日は空を飛べるかの実験だな。



いや~最初は不安定で何回か落ちたけどなれれば意外と快適に飛べるもんだね。

洞窟から出るとそこはものすごく広い森の中で、洞窟はその森の中にそびえたつ岩山の中にあった。

小さいながらもパタパタと翼を動かしてゆっくりではあるものの空を飛んで食べられそうなものを探す。


お、リンゴみたいなのがある。食べれるのかな?

まあ、リンゴっぽいから大丈夫でしょう。

・・・うん、うまい。リンゴって言うよりは梨に近いかな。覚えておこう、ほかにないかな。


こうして、森の中で3年の月日が流れた。

そのころには体も大きくなっていて、生まれた時は全長60センチくらいだったのが、今では170近くまで成長している。恐るべしドラゴンの成長。

まあ、成龍になれば5~7メートルくらいになるみたいだから当然か。下位のドラゴンは2~3くらいらしいけどそこは位の差ってことかな。


今日も森の中を散策している。

最近は体も大きくなって力も強くなってきたし、ドラゴンの十八番であるブレスも吹けるようになったから森の中を歩いていてもあまり危険はない。ちなみにブレスは黒い炎みたいだった。最近は魔物を狩って肉を食べている。不思議と生き物を殺すのに忌避感は無い。ドラゴン補正でもあるのかな?


さて、今日は何の肉をたべようかな~。


そんなこんなでさらに四年の月日が流れ、僕は今、この森の主と睨み合っていた。

年月が飛びすぎて話について行けないでしょうか。

15歳くらいから飛ばなくなります。

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