↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
結婚すると、あなたは私を忘れる――記憶を納める王国の契約令嬢  作者: swingout777


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/12

第1章 婚姻契約書には、あなたを忘れろと書いてある


 署名をすれば、私は彼の妻になる。


 そして、彼のことを忘れる。


 その二つが同じ意味だと知ったのは、結婚式の三十日前だった。


     ◇


「エレナ・アルヴェイン侯爵令嬢。こちらへ」


 王宮大聖堂の中央に設けられた白い机を前に、私は一歩進んだ。


 高い天井から降り注ぐ午前の光が、床一面の大理石を青白く輝かせている。


 左右の長椅子には王族、貴族、各国の使節。


 誰もが私を見ていた。


 正確には、私と、その隣に立つ男を。


 レオン・エルディア。


 エルディア王国第一王子にして王太子。


 そして一か月後には、私の夫になる人。


 彼は正装用の濃紺の軍服を身につけていた。


 胸には王太子を示す銀獅子の勲章。


 いつもより髪をきっちりと撫でつけているせいで、幼いころから知っているはずの顔が、少し遠く見える。


「緊張している?」


 周囲には聞こえないほど小さな声で、レオンが尋ねた。


「していません」


「そう」


「なぜ笑うのです」


「君は緊張すると、していないと言うから」


 私は返事をしなかった。


 十二歳のころ、初めて宮廷舞踏会へ出る前にも同じことを言われた。


 あの日も私は「緊張していません」と答えた。


 そして最初の一歩でドレスの裾を踏んだ。


 転びかけた私を支えたのがレオンだった。


 十三年も前のことなのに、まだ覚えている。


「両名、前へ」


 大神官の声で、私は現実へ引き戻された。


 今日行われるのは結婚式ではない。


 婚姻契約の事前調印式。


 エルディア王国では、王族の婚姻は一か月前に正式な契約を交わす。


 領地。


 継承。


 財産。


 婚姻後の権限。


 そして――記憶献納。


 貴族同士が婚姻する際には、夫婦のどちらかが「人生でもっとも大切な記憶」をひとつ王家に預ける。


 百年以上続く習慣だ。


 愛情だけで結ばれるのではなく、国家に対する責任を負う証。


 そう教えられてきた。


 私はその制度に疑問を抱いたことがない。


 アルヴェイン侯爵家の娘として生まれた以上、義務とはそういうものだと思っていた。


「契約書を」


 侍従が銀盆を運んでくる。


 その上に置かれていた羊皮紙を、大神官が広げた。


 細かな文字がびっしりと並んでいる。


 私は昨夜までに全文を確認済みだった。


 婚姻後、私は王太子妃となる。


 公的行事ではレオンに次ぐ席次。


 将来、彼が王位につけば王妃。


 子が生まれれば、その子は王位継承権を得る。


 問題はない。


 大神官が読み上げる。


「王太子レオン・エルディアと、アルヴェイン侯爵家長女エレナ・アルヴェインは、王国法に基づき婚姻の意志を確認し――」


 聞き慣れた文言が続く。


 私は祭壇の向こうを見た。


 国王陛下。


 王妃。


 そしてその隣。


 銀髪の女性が、まっすぐこちらを見ている。


 皇太后アデライド。


 レオンの祖母。


 七十歳近い今も王宮に絶大な影響力を持つ女性だ。


 白銀の母。


 国民はそう呼ぶ。


 飢饉の際には自らの宝飾品を売り払い、戦争では負傷兵のために離宮を開放した。


 政治家としても慈善家としても尊敬されている。


 ただし、彼女は一度も私に笑いかけたことがない。


 今日もそうだった。


「――続いて記憶献納の項目を確認する」


 大神官の声が少し低くなる。


 私は前を向いた。


 ここからが本日の本題だ。


「王太子妃となる者は、王国記憶法第十二条に基づき、王家が指定する記憶を献納するものとする」


 知っている。


 母からも聞かされていた。


 通常の貴族なら、自ら差し出す記憶を選べる。


 幼いころの思い出。


 初恋。


 家族との時間。


 しかし王太子妃だけは違う。


 王家が指定する。


 国政に深く関与する立場だからだ。


 私は覚悟していた。


 母との最後の会話かもしれない。


 亡き父に抱かれた記憶かもしれない。


 弟が生まれた日のことかもしれない。


 どれを失っても苦しい。


 けれど、それが王太子妃になるための代償なら受け入れる。


 そう決めていた。


「エレナ・アルヴェイン」


「はい」


「右手を契約書の上へ」


 手を置いた。


 羊皮紙が冷たい。


「目を閉じなさい」


 言われた通りにする。


 大神官が祈祷文を唱え始めた。


 古い言葉。


 意味はほとんど分からない。


 けれど何度も聞いたことがある。


 婚姻契約書は、署名者の記憶と魔力に反応し、献納すべき記憶を文字として示す。


 手のひらがかすかに熱くなった。


 紙の下で何かが動いている。


「目を開けなさい」


 私は瞼を上げた。


 契約書の下部。


 先ほどまで空白だった場所に銀色の文字が浮かんでいた。


 私は最初、それを読み間違えたと思った。


 もう一度読む。


 それでも同じだった。


《王太子妃エレナ・アルヴェインが献納すべき記憶》


 その下。


《王太子レオン・エルディアに関する全記憶》


 一瞬、文字の意味が理解できなかった。


「……全、記憶?」


 自分の声が、ひどく遠く聞こえた。


 大聖堂がざわめく。


 私は隣を見た。


 レオンも契約書を見ていた。


 顔から笑みが消えている。


「これはどういう意味です」


 彼が大神官へ問う。


「記載の通りでございます」


「記載の意味を聞いている」


 声は静かだった。


 だからこそ怖かった。


 レオンが怒っている。


 子どものころから知っている私には分かる。


「エレナは、私に関するすべての記憶を差し出すというのか」


「はい」


「すべて、とは」


「殿下を認識する根拠となる記憶のすべてです」


 私は息を吸った。


 空気が喉に引っかかった。


「つまり……」


 大神官ではなく、私はレオンを見ながら尋ねた。


「献納後、私は殿下を見ても、誰なのか分からないのですか」


「王太子であるという知識は残ります」


 大神官が答えた。


「公的な情報は記憶献納の対象外です。ですが、ご本人との私的な記憶は失われます」


「私的な記憶」


「はい」


 簡単な言葉だった。


 けれど、その言葉の中に私の人生の半分が入っている。


 七歳。


 王宮の庭で迷子になった私を、レオンが見つけた。


 九歳。


 木から落ちて腕を折った彼に、私は毎日菓子を届けた。


 十二歳。


 舞踏会で転びそうになった私を支えてくれた。


 十六歳。


 私の母が亡くなった夜。


 誰にも泣くところを見られたくなくて庭園へ逃げた私を、レオンだけが黙って隣に座っていた。


 二十歳。


 国境紛争から戻った彼が、一番最初に私の屋敷へ来た。


 そして言った。


『無事だったと、君に最初に伝えたかった』


 全部。


 なくなる。


「それでは……」


 私は契約書から目を離せなかった。


「私は殿下を知らない人になるのですね」


 誰も答えない。


 答えが必要ないからだ。


「この契約を停止する」


 レオンが言った。


 大聖堂の空気が動いた。


「殿下」


 宰相が立ち上がる。


「王太子殿下。これは王国法に定められた――」


「知っている」


「調印式は各国使節も臨席しております。ここで中断すれば――」


「中断すると言った」


 レオンは私の手首を取った。


 羊皮紙から手を離させる。


「本日の調印は延期する」


 ざわめきが大きくなった。


「レオン」


 国王が息子を呼ぶ。


 しかしレオンは振り返らない。


「異議のある者は後で聞く」


「殿下」


 私は小声で言った。


「手を」


 レオンが私の手首を掴んだままだった。


 彼は一瞬だけ驚いた顔をして、すぐに手を離した。


「……すまない」


 私は首を振る。


 そのやり取りさえ、一か月後には消えているのだろうか。


 そう考えた瞬間、胸の奥がひどく冷たくなった。


     ◇


 調印式は「契約文面再確認のため延期」と発表された。


 そんな言葉で、列席者が納得するはずもない。


 大聖堂から控室へ向かう途中、廊下の向こうから何人もの貴族の声が聞こえた。


「王太子妃が献納を拒んだらしい」


「まさか」


「婚約破棄か?」


 私は歩みを止めなかった。


 貴族の噂など、明日には尾ひれが三本ほど増える。


 問題はそこではない。


「エレナ」


 後ろからレオンが追いついた。


「少し話せる?」


「もちろんです」


 案内されたのは、大聖堂の裏にある小さな応接室だった。


 レオンが侍従たちを外へ出す。


 扉が閉まる。


 二人きりになった。


「座って」


「殿下が先に」


「今日くらい順番はどうでもいい」


 私は素直に腰を下ろした。


 レオンは向かいに座らず、窓辺に立った。


「知っていた?」


 彼が尋ねる。


「何をです」


「王太子妃が、夫に関する記憶を求められることがあると」


「いいえ」


「私も知らなかった」


 レオンは窓の外を見たまま言った。


「王太子なのに?」


「ああ」


「それは少し問題ですね」


 私が言うと、彼はこちらを見た。


「怒らないの?」


「誰にです」


「王家に」


「まだ事情が分かりません」


「自分の人生を勝手に奪われるかもしれないのに?」


 私は答えに迷った。


 奪われる。


 その表現を、自分では一度も使わなかった。


 献納。


 義務。


 責任。


 そういう言葉に置き換えてきた。


「王太子妃になる以上、ある程度の犠牲は――」


「やめて」


 レオンが遮った。


「今日だけは、それを言わないでほしい」


「ですが」


「王太子妃ではなく、エレナの話をしている」


 私は黙った。


 レオンは昔から、時々こういうことをする。


 自分でも見ないようにしている場所を、簡単に見つけてしまう。


「君は嫌じゃないのか」


「……嫌かどうかで決められることではありません」


「またそれだ」


「何です」


「責任」


 レオンが苦く笑う。


「君はいつも、自分が何を望んでいるかを最後にする」


「侯爵家の娘ですから」


「それは答えになっていない」


「では、殿下はどうなのです」


 思わず言い返した。


「王太子だからという理由で、何度自分の希望を諦めました?」


 レオンが言葉を失う。


 私は少しだけ溜飲が下がった。


「お互い様です」


「……確かに」


 彼はようやく向かいの椅子へ座った。


「でも今回は違う」


「どこがです」


「君だけが失う」


 その言葉で、胸の奥に小さな痛みが走った。


 レオンは覚えている。


 私だけが忘れる。


 結婚した次の日。


 私は隣で目覚めた男を、王太子だから知っている。


 けれど、なぜその人を好きだったのかは知らない。


 彼が何を食べるときに少しだけ眉を寄せるか。


 笑うと左の頬に小さな窪みができること。


 雷が苦手なくせに平気なふりをすること。


 疲れているときほど他人に優しくなること。


 全部、知らなくなる。


「殿下」


「うん」


「一つ聞いてもいいですか」


「何でも」


 私は膝の上で手を組んだ。


「もし婚姻を行って、私があなたのことを忘れたら」


 言葉にすると現実味が増した。


「殿下は、どうなさいますか」


 レオンは少しも考えなかった。


「もう一度、君に好きになってもらう」


 あまりにも即答だったので、私は瞬きをした。


「……簡単におっしゃいますね」


「難しい?」


「私、結構面倒な女ですよ」


「知ってる」


「愛想も良くありません」


「知ってる」


「殿下に対して遠慮もありません」


「それも知ってる」


「それなのに?」


「だからいいんじゃないかな」


 レオンは笑った。


 いつもの笑い方だった。


 左の頬に、小さな窪みができる。


 私はそれを見つめた。


 この顔を忘れる。


 そう思うと、急に怖くなった。


 笑ってごまかせないほど。


「私が」


 声が掠れた。


「もう一度あなたを好きになる保証なんてありません」


「うん」


「他の誰かを好きになるかもしれない」


「それは困るな」


「それでも?」


「それでも」


 レオンは私を見る。


「君が私を忘れても、私まで君を忘れる必要はない」


 息が止まりそうになった。


「だから、何度でも始めればいい」


 そんな言葉を、優しいと思いたくなかった。


 優しいと思ったら。


 この人を失いたくないと認めなければならなくなる。


 私は視線を落とした。


「三十日あります」


「え?」


「婚姻まで」


 私は顔を上げた。


「延期できるのは今日だけでしょう」


「まあ……そうだろうね」


「なら、その三十日で調べましょう」


「何を?」


「なぜ私が、あなたに関する全記憶を献納しなければならないのか」


 レオンの表情が変わった。


「制度の理由を?」


「はい」


「王家でも知らないことを?」


「知らないから調べるのです」


 私は立ち上がった。


「王太子妃にだけ王家が記憶を指定できる。これは知っています」


「うん」


「しかし、なぜあなたに関するすべての記憶なのかは説明されていない」


「大神官は珍しくないと言った」


「だからこそです」


 私は言った。


「珍しくないなら、前例があります」


     ◇


 その日の午後。


 私とレオンは王宮図書院の最上階にいた。


 王族の婚姻記録が保管されている場所だ。


「本当に自分で調べるの?」


 司書から渡された鍵束を持ちながら、レオンが言う。


「人に任せれば、噂になります」


「もう十分噂になってるけど」


「これ以上です」


 扉を開ける。


 冷えた空気。


 紙と革と埃の匂い。


 細長い部屋の両側に棚が並んでいる。


 王族の出生。


 婚姻。


 死亡。


 すべての記録。


「過去百二十年」


 私は言った。


「記憶献納制度が始まったのは百二十年前です」


「よく覚えてるね」


「歴史の授業で習いました」


「私は寝てたかもしれない」


「でしょうね」


「否定してくれてもいいよ」


「事実は尊重します」


 レオンが苦笑する。


 私は棚から最初の記録簿を取り出した。


 重い。


 二人で机へ運ぶ。


 最初の王太子妃。


 次。


 さらに次。


 年月を追って確認する。


「ここです」


 三冊目で見つけた。


《王太子妃マリア・エルディア》


 献納記憶。


《夫アルベルトに関する全記憶》


 私はレオンを見る。


「一人目」


 次の記録。


《王太子妃ソフィア・エルディア》


《夫オスカーに関する全記憶》


「二人」


 さらに。


 三人。


 四人。


 五人。


 途中、別の記憶を差し出した王妃もいた。


 しかし大半は同じ。


「おかしい」


 レオンが呟く。


 日が傾き始めるころ、私たちは最後の帳簿を閉じた。


 机の上には数字を書きつけた紙。


 私は声に出した。


「過去百二十年間に王太子妃となった女性は十三人」


「うん」


「そのうち十一人が」


 そこで言葉を切る。


 何度確認しても数字は変わらない。


「夫である王太子に関する全記憶を献納しています」


 レオンは長い間、何も言わなかった。


「王太子妃になれば夫を忘れる」


 やがて彼が呟いた。


「それが百年以上続いている?」


「そういうことになります」


「そんな話、聞いたことがない」


「私もです」


「王家の中でも?」


「殿下が知らないなら、そうなのでしょう」


 窓の外では夕焼けが王都を赤く染めている。


 私は帳簿の十一人の名を見た。


 十一人。


 十一人の女性が。


 結婚した日に、愛する夫を忘れた。


 そして誰も、そのことを語らなかった。


「エレナ」


「はい」


「三十日で間に合うと思う?」


 私は帳簿を閉じた。


「間に合わせます」


「どうやって」


「全部調べます」


「全部?」


「歴代王妃の記録。日記。書簡。侍女の証言。王宮法。記憶宮の管理記録」


 私はレオンを見る。


「そして見つけます」


「何を?」


「私があなたを忘れなくて済む方法を」


 レオンは少し驚いたあと、笑った。


「それは、君が私を忘れたくないという意味でいい?」


「調査に不要な確認です」


「エレナ」


「早く次の帳簿を持ってください」


 私は立ち上がった。


 耳が熱い。


 レオンが笑っている。


「はいはい」


「笑わないでください」


「笑ってない」


「笑っています」


「嬉しいだけ」


 無視した。


 けれど。


 次の棚へ向かいながら、私は初めてはっきり思った。


 忘れたくない。


 義務だからではない。


 王太子妃になるからでもない。


 私は、この人を忘れたくない。


 だから調べる。


 そのときだった。


「あれ?」


 レオンが棚の一番下から、薄い黒革の帳簿を引き出した。


「どうしました?」


「これ、分類番号がない」


 通常、王宮の記録にはすべて登録番号が振られている。


 しかしその帳簿には何もない。


 題名だけが銀で刻まれていた。


 私は読み上げた。


「《王妃記憶献納目録》」


 レオンが表紙を開く。


 最初の頁。


 名前。


 献納年月日。


 献納内容。


「正式記録とは別の台帳?」


「そのようですね」


 私たちは頁をめくった。


 一人。


 二人。


 三人。


 歴代王妃の名前が続く。


「同じだ」


 レオンが言う。


「十一人」


「待ってください」


 私は頁を戻した。


 指で数える。


 一。


 二。


 十一。


 そして。


「十二」


 レオンの指が止まった。


「十三」


 最後。


「十四」


 私は先ほど作った一覧を見る。


 王太子妃は十三人。


 しかしこの帳簿には十四人。


「一人、多い」


 レオンが言った。


「いいえ」


 私は各名を公式記録と照合した。


 名前を一つずつ確認する。


 そして気づいた。


「違います」


「何が?」


「一人ではありません」


 喉が乾く。


「公式記録に存在しない女性が」


 私は帳簿を指さした。


「三人います」


 レオンの表情から笑みが消えた。


 私は最初の名前を読む。


 リディア・エルディア。


 王妃。


 記憶献納済み。


 しかし王国史に、その名の王妃は存在しない。


 二人目も。


 三人目も。


 存在しない。


 いや。


 違う。


 存在しないのではない。


 記録から消されている。


 私は黒革の帳簿に触れた。


 冷たいはずの表紙が、妙に温かく感じられた。


「殿下」


「うん」


「どうやら」


 私はゆっくり息を吸った。


「私たちは、忘れさせられた人だけを調べればいいわけではなさそうです」


 レオンが黙って続きを待つ。


「この王国には」


 帳簿に記された三人の名前を見る。


「存在そのものを、忘れさせられた王妃がいます」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。