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第1章 -00-

~初投稿~

-00-


全国的にバーチャルネットワーク技術が発展した現代――

誰もが、その恩恵を当たり前に享受する時代になった。


VRを介した学業、仕事、そして娯楽。

人々は現実と仮想、二つの世界を行き来しながら生きることに、もはや違和感すら抱いていない。


そんな中――

現実と遜色ないどころか、“もう一つの現実”とすら呼ばれるゲームが存在した。


それが《Mythos Frontierミトス・フロンティア》である。


プレイヤーは、多種多様な種族が行き交う世界で、自らの理想に合わせてキャラクターを創り上げ、

望んだ姿で、この世界を生きることができる。


だが、このゲームの魅力はそれだけではない。

空腹や水分不足といった自然な生理現象。

さらには体調不良すらも“バッドステータス”として再現される、徹底したリアリティ。


そして何より、プレイヤーたちを熱狂させたのが“建国システム”だ。


プレイヤーが国王となり、自ら定めたルールのもとで国家を築くことができる。

入国できる種族を制限する国。

特定のプレイヤーを守護者として崇め、神格化する国。

それぞれが思想と目的を掲げ、思い思いのロールプレイを楽しんでいた。


だが――そんな世界にも例外は存在する。


どの国にも属さず、ただ個として生きる“異端”のプレイヤーたち。

その中でも、特に名を知られた存在がいる。


“災害”――そう呼ばれるプレイヤーだ。


国同士の戦争。

あるいは大規模なレイド戦。


その最中に現れ、敵味方の区別なく、すべてを蹂躙して去っていく。


その時々で手にする武器は異なれど、

共通しているのは、数多くのプレイヤーを狙い、圧倒的な破壊力でねじ伏せること。


並み居るプレイヤーをなぎ倒し、

国家連携で開催するレイド戦すら、突如として壊滅へと追い込む。


本来、レイド戦では最大ダメージを与えたプレイヤーを中心に報酬が分配される。

しかし彼女は無所属。

――ゆえに、報酬は“総取り”。


それがさらなる反感と敵意を呼び、

その名はより広く、より強く刻まれていった。


防ぐ術はない。

止める者もいない。


だからこそプレイヤーたちは、その存在をこう呼んだ。

――“災害”と。

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