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vividy b(o/ud)dy doo  作者: ┃<∪┃∩>┃
護国の鬼も一刀壟断
112/112

005-18

 わずかな口の開閉さえもなかったため、超巨大赤鬼が発した言葉ではないはず。


 けれども、その声音(こわね)の印象からして、若いと言うより、幼さの残る少女から問い

かかられたように感じる魁には、これまた限外なギャップの大きさにすぎず、混乱

がただただ深まっていくばかり‥‥。


 そんな魁に、背後から「何~、腰ぬかしちゃっているわけぇ? 自分で鬼をマジ

怒りさせたんでしょ」と、図らずもdooがツッコんで、魁の震驚に追い撃ちをか

けた。


 当然魁は弾かれたようにふり返りこそすれど、「‥‥‥‥」

 泡を喰いまくって一言も出せない。


「理解を超えたら、そんなにビビりまくっちゃうものなのねぇ」


「‥‥当然だろ‥‥それより何で来ちゃってるんだよ、離れろスグッ」


 そんな魁に微笑むとdooは、見上げた空には真顔を向ける――。


「あなたは誰? 海の異変を戻したのはワタシたちだと名乗り出ておくけど~、異

変を起こしたのがワタシたちだって言う、証拠はあるわけぇ?」


「ォオ、オイdooッ、何とんでもない相手にケンカ売ってんだ!」


 舌を噛みそうになりながらも、さすがに魁も大きく(あごた)を鳴らしてしまう。


「もう魁が大売出しにしちゃっているの。その魁がそんな様なんだもん、ワタシが

代わりに、売りぬけるためにガンバるしかないでしょ」


「‥‥ガンバってどうにかなるデカさかよ! 今スグ、オルカ女子のトコへ戻れっ

て。みんなでできる限り遠くへ、とにかくこの町の外まで急げっ」


「ムリムリ~。たった今、ワタシも売りつけちゃったもん」


「約束しただろっ、絶対に従うって言ったじゃないか!」


「エ~? それは魁が逃げろ(・・・)って言った場合だったはずぅ」


「な! 今そんな揚げ足とってる場合かよっ――」


「おまえたちぃぃ! どう見ても風体は人素族のクセして、わらわを(なみ)するとは愚

かにもほどがすぎるぞぉぉっ」


「アラァ。マジガチに激怒らせちゃったみた~い、魁のせいで」


「言ってろ──とか、そんな場合じゃないってのっ」


()つは、それのみで万死に値しよう。えぇい灰燼(かいじん)に帰してしまえぇぇぇ!」


 魁とdooの無益なイチャコチャに、憤激の横矢を喚き下した空からの声が止む

と、超巨大赤鬼の両眼がカッと黄金に輝く。


 その双眸の周囲に眼球内からの熱輻射(ねつふくしゃ)による電磁波の中でも、可視光線の放散が

急激に始まり――超大口径となる左右の瞳孔から、雷霆らいてい放射!

 太い稲妻が絡み合い、渦を巻いて二本の螺旋を描く柱となった雷撃が、二人を目

がけて突き立つ!!


 問答無用の猶予(ゆうよ)のなさで回避行動もとれず、ただ目を(つむ)り左手を(かざ)すのが精一杯

だった魁は、それでも自分の全身が熾烈(しれつ)な光に包まれて、完全に直撃を受けたこと

は感じ取れた。

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