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地雷のおかげで生きている男  作者: おむすびさん
エリーゼと【ブライゼン】
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【赦免書】と和解

「そして最後の問題だが、あんた次第でどうにかなるよ。」


「どういう事ですか?」


「エリーゼを奴隷にすれば、良いよ。あと、アークの報酬を使って、街長達から【赦免書】をもらえば良いよ。」


 普通の犯罪者なら【赦免書】1枚でいいが、【◯◯鬼】までいくと、10枚の【赦免書】をもらわないと、奴隷にもできない。

 奴隷から解放されるには、主人の許可だけでなく、さらに30枚必要だ。

 【赦免書】は、街長しか発行できなく、1人の罪人に街長は、街にある迷宮の数だけしか発行できない。

 同じ【赦免書】を作る道具を使って、複数使っても、効果がなくなるし、場合によっては街長が犯罪者になる。


 【赦免書】や【冤罪書】を作る道具は、神殿が出来て渡されるものの1つだ。

 だから、2つの迷宮を持つところは、【赦免書】を2枚出す事ができるのだ。


 とりあえず、俺の奴隷になっていいか、念のためにエリーゼに聞いた。

 今でもそんな感じか、それ以上だが、確認は必要だ。

 エリーゼは初めは、別のものを要求してください。と遠慮していたが、俺達が説得して最終的にはお願いします。と言った。


「そうしてください。女将さんには、迷惑かけますが、よろしくお願いします。」


「分かった。まぁ、ジンならそう言うって分かっちゃいたけど、一応確認をしただけさ。」


「もし、お金が足りないなら教えてください。オークションの為に貯めていたので、その分は出せます。」


「多分、大丈夫だよ。今回の事で、6つの街に貸しを作れるからね。その街長達も、金払うより【赦免書】渡した方がいいはずだし、そのなかには、複数持ちも2つあったから、あと1枚くらいなら、アークの討伐報酬で足りるはずだ。もし、ダメでも帰って来て私達が迷宮討伐した後に、出すから問題ない。」


「でも良いんですか?お金もらえなくて…。」


「良いんだよ。金をもらって恨み買うより、【赦免書】もらった方が良いよ。それに、金はジンの報酬から貰うよ。」


「ちゃんと貰って下さいね。お金は大切…いや便利ですけど、今の俺達ならすぐに稼げますから。それよりも女将さんにこれ以上、借りを作るの怖いですから…。俺が払えるお金で解決できるなら、そっちの方が良いです。」


「ほう。ジンの答えは面白いね。ジンは、なにを考えてるか分かりやすいが、たまに私の斜め上をいくよ。でも、ジンがいるおかげで私にも今回みたいに良い事があるんだよ。ジンに貸しなんてないさ。」


 女将さんが笑いながら言った。

 なにが面白かったのか、俺が貸した事も今回の事以外分からないが、女将さんの機嫌が良くなったので良かった。


「今のジンは、分かりやすいね。」

 今回は笑われた。俺以外が笑った。女将さんは大爆笑していた。

 俺はなんだか恥ずかしかった。


 大爆笑した後、しばらく喋って、女将さんは出ていった。

 そのなかに、忙しいようなら門番します。と言ったが、ガイゼル達がボタンを俺が押しても来なかった事に、女将さんが激怒して、ガイゼル達にペナルティでやらせてるので、良いと言われた。


 ガイゼル達ならいいか。と思い、門番の事は忘れる事にした。


 会議がある街、【ブライゼン】に出発する日まで、まったりと過ごしていた。

 気持ちが、だらけ過ぎないように、迷宮攻略と休みを繰り返していた。

 休みの日は、デートや家でゆっくりしていた。エリーゼもリバーシーを面白いと気を使ってくれた。皆でやって楽しかった。

 成績は二位だった。一位はカンナだ。俺が作ったのに…。

 休みの日にも一応鍛練していた。


 迷宮攻略の報酬を、四等分にしたかったが遠慮された。

 理由は、リーダーなんですから等、いろいろ言われたが結局の話、エリーゼを抜いて俺が一番貧乏だったからだと思う。


 この期間に俺はレベル4になり、やっぱりというか、なんというか、少しだけSTR DEFが上がった事と寿命が伸びたくらいだった。限界突破組は大台になったのに…。まぁ、俺の戦闘方法だと仕方ないが…。

 【下剋神】の使い方も、3つ上までは制御できるようになった。と言っても、3つ上の時は、【ラティアのシューズ】を脱ぐだけだが…。だから、足場が悪いと脱げないので、まだ振り回される。

 エリーゼも経験値を貯め、【精神汚染】も治った。

 女将さんは、こんなに早く治るとは…。と驚いていた。

 やはりカンナの言った事は、正しかったのかもしれない。


 自慢になるが、【性技】が俺にもついた。レベルが上がった事より、嬉しかったかもしれない。

 なぜなら、マリンとカンナが先についていたので、敗北続きだった。なんの敗北かはわからないが…。

 今では若干劣勢だが勝てる時もある。上級になるのも時間の問題だ。


 閑話休題。


 【ブライゼン】に出発する日、俺のパーティー全員が神殿に集まっていた。

 カンナも連れていく事になった。


 理由は、師匠がレベル8になったので、会議に行くことになったからだ。

 レベル8は、かなりの強者だ。今現在、分かっている最高レベルは10で【ブライゼン】の街長だ。


 レベル8になった人は、シングル街(迷宮が1つの街)のなかにはいないらしい。ダブルでも半数くらいだ。そのため、牽制の意味をこめて、会議に行くことになった。


 師匠が行くことになったので、街にカンナを1人又はエリーゼと2人でも、いろんな意味で怖いので、全員連れて行くことになった。

 それに【神偽装】を俺が使って、カンナが【変装】すれば、面倒臭い奴にバレる事はないと思う。


 エリーゼも、もちろん【神偽装】するので、マリンも一応する事にした。マリンは最初は、ショートカットだったが、今はセミロングくらいなので、マリンが住んでいた前の街の貴族にあっても、大丈夫だと思う。


 マリンは、別に悪い事はしてないし、貴族に言われる筋合いはないが、マリンに頼まれたし、面倒臭い事にならないなら、ならない方が良いのでする事にした。


 1番便利で使える神スキルは、なんだかんだで【神偽装】なのかもしれない。今では使えるようになってきたが、他のは癖が強すぎる。


 師匠が行くことになったので、マリンは護衛しなくても良くなった。

 護衛はしなくなったが、転移装置は無料で使える。

 使えるが、アーク討伐の状況を街長達の前で言わないといけなくなった。

 それは、嫌だったので断りたかったが、女将さんの言い方と、言った後の無言の圧力に屈してしまった。

 タダより高いものはない。と初めて思った。


 神殿で待っている間、マリンの両親と喋っていた。

 マリンの父、ターナさんとの仲は良くなった。

 ターナさんは、お風呂を家の中に作ってくれる事になった。


 お風呂をどこに作るか等の打ち合わせでいろいろ話しているうちに、ターナさんに対するモヤモヤがなくなった。

 俺からは特になにもしなかった。はじめは、気まずかったりしたが、何度か話しているうちに、モヤモヤした気持ちがない事にふと気づいた。


 ターナさんの言った通りだった。やっぱり自分はまだ子供なのかと少し落ち込んだが、普通に話せるようになったので、それ以上に嬉しかった。


 打ち合わせの途中で石鹸を持ってきてくれた。その前の打ち合わせの時に、石鹸の事を話していて、探してくれたみたいだった。いろいろ使えて最高だった。


 マリンとの関係は、元には戻ってないが、だいぶ良くなったと思う。

 マリンは相変わらず、ターナさんにあたりは強いが、打ち合わせがある日に、いつ来るんですかね。お待たせするなんて。などターナさんが来ることを待っているようだった。


 そんな姿を見て、おぼろげだが真理姉の事を思い出した。

 素直になれない時に、悪口を言って誤魔化していたので、それを思い出して、笑ってしまった。


 ターナさんの話では、俺達が会議から帰る頃には、お風呂が出来るらしい。


 お金は、門番の報酬と迷宮攻略で、黒金貨4枚と少しになった。二億だ。二億。少しと言っても、三百万以上ある。金銭感覚がおかしくなってる…。

 そんな俺よりマリンの方がお金持ちだが…。


 そんな事を話していると、師匠のパーティーがやって来た。

 マリンの両親と師匠のパーティーの貴族に見送られながら、【ブライゼン】に転移装置に乗り出発した。

 お読み頂きありがとうございます。

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