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地雷のおかげで生きている男  作者: おむすびさん
エリーゼと【ブライゼン】
51/62

殺人鬼と俺の変化

 朝が来て、門番の仕事が、何事もなく終わった。

 良いことなんだ。と強く思い直して、家に向かった。


 門番を引き継いだのは、ガイゼル達がレベル5にした冒険者だった。俺にビビっていた。

 とって食ったりしないのに…。


 家に向かっている途中で、俺って、RPGみたいだなと思った。

 寝るのは、MPとSTを回復する為に、って事が多いし、 MPとSTがあるなら、長時間でも戦う事が出来るし…。

 だが、それでも、主人公ではない…。そんな無意味な事を考えながら、家に帰った。


 家に帰ると大変だった。

 マリンやカンナが、俺のために料理を作ってくれてたが、失敗して、キッチンがボヤ騒ぎになっていた。

 カンナは、女将さんと食事の準備の手伝いをしていたので、原因は、言わなくてもわかった。


 急いで、消して、大事にはならなかったが、後の処理を三人でやったが、一人は、落ち込んでいて、もう一人は物凄く落ち込んでいたので、ほとんど俺がやった。


 ヒモから、主夫にランクアップした。…違うか。


 閑話休題。


 気持ちは、めちゃくちゃ嬉しかったが、このままだと、大事になるので、女将さんの不在の時は、俺が作るか、外で食べる事を約束した。

 それで、女将さんに、料理を教えてもらってから、食べさせてくれたら、嬉しいと言った。


 それで、マリンとカンナは、元気になって、抱きついてきたので、俺のなにかも元気になった。


 だけど、その場は我慢して、1時間眠った。


 目が覚めて、朝食と昼食を買って、迷宮の十七階層に行って、何事もなく、帰ってきた。

 十八階層に行きたいが、夕方から仕事がある事と、【下剋神】の制御がうまくいくまでは、危険なので制御が出来るようになったら、行こうと思う。


 【神速】は、少し変な方法で一回だけなら、瞬間移動みたいに出来るようになり、あまり失敗しなくなった。

 変な方法とは、その場で足踏みをしてからスキルを使えば、出来るようになった。

 足踏みしないと出来ないので、連続では出来ない。

 暴走?していた時は、連続して使っていたらしい。


 迷宮を出ると昼過ぎだった。家に帰り、お風呂で短時間、愛しあって、俺だけ眠り、目が覚めて、門番の仕事に向かった。


 師匠達がいないので、師匠達の仕事、三人分を一人でこなさないといけない。マリンは、俺が寝てる時に、頑張ってくれたので、休ませたかった。俺は、門番(全)→門番(後半)→門番(前半)→休みをこなさないといけない。


 ガイゼル達は信用できないので、万一の為に、マリンにバッチだけは渡してもらった。


 女将さんとガイゼルが話し合って、俺に門番をこれだけさせる事と報酬上乗せ、俺に迷惑をかけた代わりに、迷宮前をそっちだけで回せって事で、こうなった。


 今は、ガイゼルと、ダントンも迷宮前で仕事をしている。

 迷宮に行く時に、なにか言われると思ったが、代金を払えと言われるくらいで、他にはなにも言われなかった。


 俺の仕事量は、多いが、正直突っ立てるだけなので、何でもない。【不撓不屈】や【生死不定】があるので、精神的にも、あまり問題ない。質問するのが、煩わしいだけだ。


 門番して、空いた時間に、迷宮に行く日々を過ごしていた。


 その間に少し、楽に門番をする方法を見つけていた。

 それは、【アナライ】に向かってくる人がいたら、あらかじめ、鑑定しておいて、問題なかったら、なにも喋らず、オーブ触らせて、入街料が必要な場合は、請求して通していた。


 オーブは入街記録をするのに、必要なので、必ず触らせないといけない。


 もうすぐ師匠達が帰ってくるかな、と思いながら、門番をしていると、商人が複数人の奴隷?を檻に乗せて連れて来た。

 ルソーのところかな…。


 いつものように、鑑定すると、はっ…。と驚いて、バッチのボタンを押した。


 1/2

 名前:アーク 種族:ハーフ·ドワーフ<ドワーフ>


 LV :6<1>


 JOB:殺人鬼 強姦鬼 …ext <商人> 


 JOB LV:━ <3> 状態:良好


 属性:火·闇·無 <無>


 MP :215/215-230<15/15-25>


 STR:352-389<10-15>


 DFE:321-365<10-15>


 INT:253-299<20-30> 


 AGL:420-481<15-20>


 ST :395/402-432<15/20-30>


 固有スキル:【超幻惑】【真偽装】【真鑑定】


 Aスキル:いっぱい


 Pスキル:いっぱい


 加護:【バティスの加護(呪い)


「こんにちは。通ってもいいですね?」


「待ってください。オーブに触ってください。じゃないと通せません。」

 時間を稼ぎたいが、それが出来るほど、コミュ力高くない。


「触ったじゃないですか。あなたも見たでしょう。」

 こいつ、なに言ってんだ。


 だが、冷静に、

「すみません。見てなかったので、もう一度触ってください。」


「分かりました。…これでいいですね。」

 なにも、しないまま通ろうとしたので、


「触ってないですよね。早く触ってください。」

 そう言うと、舌打ちしてから、ナイフを出して、俺の首目掛けて突き刺してきた。

 少し危なかったが避けた。


 首は、DEFの効果が一番出にくいからな、【神偽装】で、能力いじっていて、良かった。

 なめられないように、レベル5のタンクのステータスみたいにしていたのだ。

 だから、アークは、首を狙ってきたのだろう。


 アークは、俺よりかなりチビで、手足も短いので、ジャンプして突き刺してきた。

 その分、俺に避ける時間が生まれて、避けられた。体だったら刺されていたかも、しれなかった。それだけ、速かった。


 殺し慣れているのだろう。【○○鬼】は、100回以上犯さないとつかない。


 何度も、俺の首ばかり、狙ってくるので、余裕で避けている間に、マリンがカンナを背負ってやって来た。


 増援が来た事を知って、動揺した瞬間に【神速】を使って、首を【斬兎刀】で刺し、その後、切り離した。

 マリンとカンナに、殺人をさせたくなかったし、【超幻惑】使われたら、堪らないので、早めに殺した。


 焦って、バッチのボタンを押したはいいが、戦っているうちに、増援が来て、【超幻惑】使われたらマズイと思っていた。

 まぁ、結果オーライだな。


 アークの最後の言葉は、

「ぶほっ、ボルドー達がいないって聞いたから、来たのに…」

 首を斬りながら、 さすが師匠だ。と感心した。


 そういえば、【下剋神】の効果に、あまり振り回されなかったな。そろそろ、十八階層に行っても、良さそうだ。

 人を殺したのに、そんな事を考えていた。


「ジン様、大丈夫ですか?」

 マリンに心配された。


「大丈夫。余裕だったよ。マリン達が来てくれたおかげだ。」

 マリンの顔が、少し曇った。


 なんでだろう?と思っていると、

「マリンさんは、精神的に大丈夫かって、聞いたんだよ。」


 そうか…。人殺したのに、なんで普通にしてられるんだ?スキルのせいか?バイゼルを殺したからか?ヤバイな俺…。

 人殺したのに、モンスターを殺したくらいの感覚だった。


「マリンもカンナもありがとう。でも本当に大丈夫。大丈夫って思う方が、おかしいのかもしれないけど…。」


「大丈夫なら、良いんです。」


 このまま、人を殺す事が快感になったらどうしよう。マリンやカンナを傷つけたら…。と考えて、

「マリン、カンナ、もし…もし俺がおかしくなったら、俺をころ…」

 続きを言おうとすると、怒ったマリンが、人差し指を俺の口に当てて、

「そんな事、ご主人様は、なさいませんし、させません。もっと、自分を信じてください。私を信じてください。前回も今回も、殺さなければ、解決しなかった問題なんです。」


 マリンに初めて怒られて、驚いていると、

「そうだよ。僕にそんな面倒臭い事、させないでよ。そんな事より、もっと僕に楽させる事を考えて。」


 いつものカンナだった。


「カンナ!また、あなたは━━。」

 マリンの説教が始まった。


 二人の優しさが、嬉しかったし痛かった。そして、バイゼルを殺した後、初めて涙が出てきた。

 涙を拭いた後、

「マリン、カンナは、俺に気を使って、言ってくれただけなんだ。そのくらいにしてやってくれないか?」


「分かりました。そういう思いもあったみたいですし、これくらいにしておきます。」


「ありがとう。マリン、カンナもありがとう。こんな俺だけど、これからもよろしく。」

 マリンとカンナが返事をしてくれた。


 一段落ついたところで、周りをみると、こんな話を、今するべきではなかった。

 後始末をしないといけなかった。

 アークが連れてきた、奴隷達をどうにかしないといけない。


 ため息をつきながら、後始末を始めることにした。

 次にヒロインが登場します。

 多分、皆さんの予想してた人だと思います。


 お読み頂きありがとうございます。

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