決闘前
貴族と決闘することになり、女将さんから渇をいれられ師匠の元へ向かった。
師匠というか、この街の貴族は、門番→休み→迷宮→休みを繰り返して、過ごしている。仕事の日は、門番が丸1日、迷宮前の仕事が半日仕事だ。
それで、仕事の日に休む時は街長の許可がいる。
これは、【アナライ】の街のルールだ。
マリンの街では、貴族は代理を常に立ててるらしい。
閑話休題。
師匠に会って、事情を話した。
「やっちまったな。まぁやったもんはしょうがねぇ。とりあえず、その貴族に会いにいくぞ。」
「なんでですか?」
「相手の力量見なきゃ、作戦も立てられないじゃねぇか。俺はデーブルなんて知らねぇからな。」
さすが師匠だ。普通は無理と言って終わりだろう。
「でも、門番を鑑定したら【覗き間】に、なるんじゃないんですか?」
「決闘をする場合は大丈夫だ。それにそいつが、門番してるように見えたか?養殖は門番とかの仕事を基本的にしない。」
じゃあなにしてんだよ。と誰かに突っ込みたかった。
「分かりました。探しましょう。多分、見ている人がいるはずです。目立つ格好でしたから。」
「おうっ。やれることはなんでもやるぞ!」
「はい!よろしくお願いします!!」
それで、デーブルがいるところを見つけた。
やっぱりと言っていいか分からないが、風俗が集まっている場所にいた。
そのなかの一店に入ったようだ。
店の前で結構な時間待っていると、出てきたところを鑑定した。
1/2
名前:ブータン·ハーゲン
種族:人族
LV :6(0/35)
JOB:上級剣士 JOB LV:3(532/2000)
状態:肥満(11/100) 一部毛根死滅
属性:火·闇
MP :60/120-250 STR:518-634
DFE:482-693 INT:60-172
AGL:373/451 ST:300/607-744
※肥満の為、全実数値10%減
固有スキル:なし
スキルは見たが、多くて覚えてない。でも、特別気になるスキルはなかった。
それでも強いな…。だが肥満で若干弱くなってるのは朗報だ。
だが、やはり固いな…。命のやりとりがあるのに、武器使用不可って矛盾してないか?
まぁ、ブータンも万が一を考えたのだろう。
そんなこと考えてると、
「とりあえず帰るぞ。」
「はい。師匠。」
宿屋に帰った。
「まず持久戦で戦って、バテるのを待つしかないな。その後、目や股間などの柔らかいところを狙うしかないだろう。」
そうだよな…。それしかないよな…。師匠ならと思ったが…。
「分かりました。俺もそれでいこうと、思っていたんです。」
「だが、お前がもう少し俺を信じられるなら、良い案が浮かぶかもしれない。」
「師匠!俺は信じてますよ!!」
「そうか…。ならスキルとステータスの実数値を教えろ。お前にどんなスキルがあるか、実数値はどれに特化しているのかを教えたら、良い案が浮かぶかもしれない。」
そうだよな…。教えよう。だが、神スキルの事はなんとなく、言わない方が良さそうだ。マリンと一緒で、下位互換で言っておこう。
そんな感じで教えた。
それでも作戦は、あまり変わらなかった。
それも仕方ない、俺のスキルは攻撃に全然特化してない。せめて魔術が使えれば、【闇雷】を撃ちまくったりできるんだが…。
修行をする事になった。前回と同じように、師匠と戦うだけだ。前回より本気で戦うそうだ。
修行前に、師匠と女将さんが話していた。
話が終わり、女将さんが、
「街長に事情を話して呼んでくるよ。ちょうど客が来てなかったから。私は今日は休む。」
えっ…。その言葉に少なからずショックを受けた。俺に渇を入れてくれたのに、入れた本人は休むなんて…。
「料理は、どうするんですか?」
この宿屋に泊まっているのは、99%はマリンの為だが、1%は料理がうまいからだ。
「安心しな、料理は作って行くからね。」
「それなら別に良いんだけど…。」
強がっていた。
すると師匠が、
「わははは!強がってるな。男は強がってなんぼだ。だがバレたらダメだな。お前はバレバレだ。」
恥ずかしい。
「ボルドー、あんたもいつもバレバレだよ。」
「それを言うんじゃね。師匠の威厳が保てねぇじゃねぇか。」
その言葉に皆で笑っていた。
街長を呼ぶのは、回復してもらう為だ。
街長は、マリンに教えていたので【剣士】などの武士系と思っていたが、師匠のパーティーの役割では、魔術アタッカー兼治癒兼斥候だそうだ。
俺が最初にやりたかった役割に近かった。
ちなみに師匠は、アタッカー兼斥候らしい。
今回の修行の際は、神スキル以外の偽装を解いて行う。それでMPとSTがなくなったら、寝て回復する。まだ残っていて気絶したら、叩き起こされる。師匠達には内緒だが、【神回復】を使っていく。
女将さんが料理を作って、街長を呼んでくる間にウォーミングアップをする事になった。
ウォーミングアップといっても、前回の修行と同じくらいの強さで戦うらしい。
ウォーミングアップでもかなりキツい…。やっぱり腕が鈍ってるのかもな…。と感じながら、早く戻るように頑張っていた。
前回の勘が戻ってきたところで、街長がやって来た。
街長は、本当に性別の判断がつかなかった。気になったが、どちらにしても、失礼なので聞かなかった。
名前も教えてもらえなかった…。秘密主義らしい。
街長がやって来たので、前回より師匠が本気で戦った。これでも手加減してるんだろうが…。
ヤバい。全然ついていけない。攻撃が見えない。やっぱり遠い。だが、今回は負けられない。せめて師匠の背中が、見えるくらいにならないとダメだ。
それから、戦って傷ついては街長に回復してもらった。
夜中になると、少しずつ攻撃が見えるようになってきた。すると次はフェイントに引っかかるようになった。
「フェイントと攻撃は、わざと攻撃には殺気をいれて、フェイントにはいれてない。それを感じろ。それをどんどんその差をなくしていく。」
街長に回復してもらってる時に!師匠がアドバイスをくれた。
でも師匠のアドバイスって、前の特訓のときも思ったが、俺を天才かなにかと思ってないか?
ただし、返事は一つ
「はい。師匠。」
すると街長が、
「へー、そんなアドバイスって言えるか、どうかの言葉で分かるのか。凄いね。」
なんか、感心されていた。違います。俺は凄くないんです。これが師匠のやり方なんです。
「当たり前よ。俺の弟子だからな。」
師匠が誇らしげに言った。
師匠、多分ディスられてますよ。俺はなにも言えなかった。
ボコボコになりながらも、特訓をずっとしていると、少しわかってきた。本当になんとなくだが…。
なんとなく掴んでから、徐々にフェイントに騙されることなく戦えるようになった。
気絶して叩き起こされる事も少なくなってきた。
戦えるようになったところで、街長から【脚力強化】のスキル書をくれた。
【脚力強化】を使ってから特訓に戻り、最初は違和感があって戸惑ったが、慣れてくると動きがよくなり、だいぶ師匠の攻撃を避けれるようになった。
すると、師匠の攻撃がどちらか全く分からなくなり、もろに攻撃を受けた。今までも受けた事は多数あったが、衝撃が全然違った。
あぁ、やっぱり今までの攻撃は撫でてただけなんですね。と考えながら、【神回復】をして意識を失った。
目が覚めた。すると師匠が、
「すまん。あまりに当たらなかったから少し本気になった。」
「だ、大丈夫です。少しは師匠に追いつきましたかね?」
「はははっ、そうだな。だが本当に少しだけだがな。俺も立ち止まってる訳じゃないから、まだまだお前に背中すら見せん。」
師匠はまだ今の力じゃ納得できないのか。遠いな…。
会話の後、修行を開始すると、師匠の動きが若干悪くなっていたが、きっと寝不足なんだな。と思い、そんなに付き合ってくれる師匠に感謝しながら、修行に励み、修行が終わり寝た。
修行で寿命が200年ほど、正確には193年削れたが、いろいろ強くなったと思う。
目が覚めたら、昼だったので急いで、決闘の場所に向かった。
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