あとがき※ネタバレを含みます
あとがき※ネタバレを含みます
最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
これにて影姫の恋愛簿は完結いたしました。
完結したその日、ランキングに入ったのはみなさんのおかげです!
びっくりして小躍りしちゃいました(笑)
たくさんのアクセスをいただいたお礼(?)にもならないですが、やっと落ち着いたので加筆したあとがきを投稿させていただきました。
ここからはかなりのネタバレを含みますので、未読の方、自分の解釈を大切にしたい方はお気を付けください。
一言でいうと影姫は練習作でした。
人数少なめで国の名前も土地の描写もほぼない、そんな薄っぺらい設定の中でどれだけキャラ達が立ち回れるのか。
そのためには感情の描写を必死こいてやらねば!と思っておりましたが、いかがでしたでしょうか。
名前のあったキャラクターは七人のみでしたが、彼らの心の変化を、少しでも感じていただけたら幸いです。
主人公フィアナは力も知識も普通の、言ってしまえば芯の強さだけが取り柄の女の子です。
ただその芯の強さが誰にも負けない頑固者。
ラジェに心を動かしていただくまで大分かかりました。乙女の心も忘れない夢見がちだけどリアリスト、それがフィアナでした。けれどその大人顔負けの強さが、女の彼女を輝かせ、ラジェやルチエを惹きつけるのでしょう。
頑固も頑固な彼女は、最後はちゃんとラジェの手をとって、自分の道を探しに行きますが、彼女はまだまだ普通の生活には疎いところがあるので、いつか剣を振りかざしてラジェと夫婦喧嘩をしてしまうかもしれませんね(笑)ラジェがおどおどする姿が目に浮かびます。
お相手のラジェは、最初から美しい暗殺者のイメージでした(影武者というよりも)。
ラジェのイメージからこの小説の情景ができたともいえます。絵になる男です。
自由ばかり追い求めて空っぽの彼が、フィアナの芯の強さに惹かれ、気付けば孤高の存在から周りにむさ苦しい男たちが溢れるようになるまでは、彼のフィアナへの想い、ヴィルの傍での学び、むさ苦しい男たちからの尊敬の念があればこそなのでしょう。
あっさり辺境伯になってしまったように見えますが、まだまだ苦労をするはずです。
彼はだれも寄せ付けなかったリンドウの家の頃から大きく変わり、辺境伯に就任した後は学生街を興してカリスマ教育者になっていきます。教えているのが暗殺技術でないことを祈るばかりですね(笑)
シャアラはとにかく自由奔放お転婆さん。物事が大きくならないと自分のした行動の結果がわからない子です。しかし、自分に素直で憎めない可愛い王女様です。臆せず世界に飛び出していく姿勢は、フィアナと真反対の性格ともいえるでしょう。
そんなお転婆さんな彼女も最後には大人になります。その姿は、最期の話で語られている通りです。
執務はあんまりな分、別方面でヴィルを支えるのでしょうね。
ヴィルは、完全にネタキャラですね…。
最初はクールに登場したのに、あがり症で、対人恐怖症で、運動音痴で…王子らしからん!
彼はそれでも執務という面で国を支える、重要な男なのです。あんなへたれでも(笑)
(ちなみに執務のときはメガネをかけちゃいます。)
それでも彼は懐の大きな男です。たぶん作中で一番大きいです。何せ暗殺者を受け入れちゃうんですから。
それに懐が大きくないと奔放なシャアラとはやっていけないでしょうね。いつかシャアラと二人で余裕綽々の遠乗りができるといいものです。
ルチエ、彼はすごく動いてくれる、いいキャラでした。
彼は彼の考えで動き、主の大切にするフィアナを守るためにこれからも走り続けます。
そしてアーシェを姫と呼び、大切に大切にしています。ルチエの気持ちはともかく、アーシェは惚れちまうかもしれません。いつかは十七歳の王子殿下と三角関係になるかもしれませんね。
その時彼がどうするのか…私にはわかりません(笑)
ヒイノ、彼は恐ろしい人物です。腹黒狸です。長生きするでしょう。彼は懐が深いのではなく、優しさより打算の性質を強く持つ人物です。ただし亡くなった妻とその妻に似ているフィアナは別と。これしか言えないです(笑)
そして最後に、ジノ。彼はラジェやルチエ、フィアナの『もしかしたら』を固めた人物なのです。
もしもラジェがフィアナと会わず、ルチエも変わったラジェと出会わず、そしてフィアナが影武者に固執していたなら…いつか彼のような狂気を纏っていたかもしれません。
彼が一番、この話の闇を表しています。けれど私は彼が嫌いじゃありませんでした。すごく不器用さんなキャラです。
この七人と、その他名前のない人たち(笑)、この人たちの感情でこのお話は形作られ、完結しました。
少しでもこのキャラクターたちのお話を面白いと感じていただけたら嬉しいです。
本当に彼らの渦巻く感情を描くのはパワーを使いました…
今はなんとか完結させることができてほっとしている限りです。
拍手や感想を送っていただいたみなさま、最後までよんでくださった皆様、ありがとうございました!
kokusou.




